事業区分 ものづくり担い手育成事業 事業名 熊本高専が持つスキルを

事業区分
ものづくり担い手育成事業
事業名
熊本高専が持つスキルを活用した実践的ものづくり人材育成
実施機関名
所在地
財団法人くまもとテクノ産業財団
熊本県上益城郡益城町
事業概要
2008 年以来の世界的な景気低迷の影響を受け、九州の製造業を取り巻く現状は一段と厳しいものとなって
いる。このような状況下、長期的な生産年齢人口の減尐と団塊世代の大量退職等により、中小企業における技
術伝承や人材育成はますます困難である。一方、熊本地域では、電子情報関連企業の集積に反して、製造業
における高度技術者の比率が低く、特に半導体や自動車関連業種では高精度加工品の県外発注比率が増加
している。
こうした中で、製造製品・技術の高度化に柔軟かつ敏速に対応しうる高い技術力と高度なスキルを有する中
堅・若手技術者の育成と人材確保が急務となっている。そこで本事業では、熊本県内の産学官の関係機関と
連携し、半導体・太陽光発電・ユビキタス分野における新技術と新事業が企画立案できる技術者の育成を目指
した。また、求職中の技術者を再教育し、半導体や電子情報分野の雇用促進も図った。
目的(育成する人物像)
熊本のリーディング産業である半導体、電子、情報分野、並びに今後の発展が期待される車エレクトロニク
ス、新エネルギー、ユビキタス分野の中小企業において技術・開発力の強化に必要な中堅・若手技術者の育
成。
他分野技術の習得により、自社業務の発展性を理解し、新技術・新事業の提案ができ、将来の企業展開を見
据えて、長期ビジョンで企画立案できる中堅・若手技術者の育成。
受講対象者
中小企業従業員及び求職者(中小企業従業員 30 名 求職者 0 名)
研修内容
テーマ名
内容
受講者
コマ数
時間
数
基礎講座
受講者
企業
満足度
満足度
半導体とメカトロニクス、並びに電
子関連の基礎的知識及び技術を
講義と実習により習得
企業実習講座
18 名
8 コマ
24 時間
80.0%
50.0%
12 名
2 コマ
6 時間
50.0%
62.5%
30 名
10 コマ
30 時間
77.7%
54.1%
半導体・情報関連企業の現場技
術者が、企業現場において各企
業が持つ実践的スキルやノウハ
ウを講義を行ったほか、現場での
実習を通して技術等を習得
合計
スキーム図(役割体制図)及び写真
(財)くまもとテクノ産業財団
企画開発委員会
(カリキュラム作成への助言)
熊本高等
専門学校
講師派遣
会場提供
事業内容の
検討・評価
基礎講座
(半導体基礎①②、半導体製造①②、
メカトロ①②、電子①②)
企業実習講座
(半導体コース・評価。情報コース・
セキュリティ・クラウド)
ハローワーク
等
企画開発
委員
受講
講師派遣
関連産業・企業
受講
若手技術者
求職者
成果
(最大の成果)
実施した研修の中でも、半導体の基礎に関する「太陽電池用材料と動作原理」講座や、電子・マイクロ波に
関する電子分野の「高周波コンポーネントの特質測定」講座に受講者が多く参加した。太陽電池に関する講座
については太陽電池の種類特性などの講義内容が高い評価であった。受講者アンケートからは、研修で習得
した知識及び技能については「基礎的な知識構築に役立ち現場に活かせる」との評価であった。また実施する
研修の分野次第では、企業ニーズを捉えた講座開講により、技術習得の機会増えると考える。
受講者アンケートからは、講義内容に深く関心を持った内容と評価していることがうかがえた。受講者数が数
人といった講座では、理解を深めるために机を向かい合わせにするなど先生方に柔軟に対応いただいた。さら
に予定内容で進めつつも、質疑応答に従って受講者の疑問点に合わせた講義内容に修正するなど、結果とし
て講義への高評価に繋がったメリットもあった。
(その他の成果)
実習を伴う講義に高評価が多く見られ、そのことが理解の質を高め、今後の業務に活かせるという意義につ
ながることがうかがえた。
問い合わせ先
所属・役職
財団法人くまもとテクノ産業財団
住所
熊本県上益城郡益城町田原 2081-10
E-MAIL
[email protected]
TEL
096-286-3311
氏名
緒方 洋
FAX
096-289-2457