テックポート オーストラリア 需産業の第一拠点 テックポートオーストラリア - 豪海軍向け軍 テックポートオーストラリア - 豪海軍向け軍需産業の第一拠点 テックポート オーストラリア テックポートオーストラリア 豪海軍向け軍需産業の第一拠点 テックポートオーストラリアはオーストラリアの海軍用造船業の中心地で、ここでは国防 省の二件の大型長期プロジェクト(コリンズ級潜水艦隊の整備および防空駆逐艦AWD の建造)が行われています。この非常に複雑な二件のプロジェクトは南オーストラリア州 の軍用艦建造能力の基盤をなしており、同州の軍用艦建造、整備・修繕・改善、関連シス テム産業の拠点構築の中心となってきました。 次世代潜水艦プログラムのオーストラリアにおける作業も、 その大部分がテックポート オーストラリアで実施されることになっており、国内第一の軍用艦建造拠点としてのそ の地位を確固たるものにしています。 共同利用施設のシップリフトと埠頭 テックポートオーストラリア - 豪海軍向け軍需産業の第一拠点 大型プロジェクト テックポートオーストラリアで実施中の オーストラリアで最大かつもっとも複雑 な海軍向けプロジェクト コリンズ級潜水艦 防空駆逐艦AWD 将来の潜水艦 テックポートオーストラリアでは現在、国防省調達本部とASC社、レイセオンオーストラ リア社で構成されるAWDアライアンスによる総額80億ドルの防空駆逐艦建造プロジェ クトが実施されています。これはオーストラリア史上もっとも複雑な造船プロジェクトで あり、オーストラリア海軍に世界でもっとも優れた多目的軍艦を三隻提供することにな ります。一隻目の駆逐艦ホバートは共同利用施設におけるブロック接合作業がかなり進 んでおり、残りの駆逐艦ブリズベンとシドニーのブロック建造作業も始まっています。テ ックポートオーストラリアでこのプロジェクトに携わるスタッフは1600人以上に及び、将 来に向けた高度製造技術とシステム統合技術の原動力となっています。 次世代潜水艦プログラムはオーストラリア史上最大の国防省調達案件で、オーストラリ アの安全保障に500億ドルを超える投資を行うものです。 オーストラリア海軍の現在の潜水艦隊を構成するコリンズ級潜水艦六隻はASC社がテ ックポートオーストラリアにある自社施設で建造し、現在、 その整備を行っています。こ の艦隊の整備と改善には、世界一流の設計者やエンジニアも含め約1000人が携わって います。この整備作業は同艦隊の運用期間中継続することになっており、2038年まで行 われるでしょう。 最終的にどこの設計が選ばれるにせよ、30年以上に及ぶ次世代潜水艦の運用期間中に はオーストラリア国内で多額の投資が行われることになります。 予算額、規模と複雑性、 そして実施期間のいずれにおいてもオーストラリア軍需産業史 上最大の大型国家プロジェクトであり、国内の先端製造業の将来を決定するものとなり ます。 潜水艦の建造段階においては多くの作業がオーストラリア国内で行われることになって おり、少なくとも戦闘システムの統合、設計検証、陸上試験の実施が予定されています。 これにより国内で最低500件の専門職の雇用が生まれる予定で、 その勤務地は大部分が 南オーストラリア州になります。 次世代潜水艦システムセンターや潜水艦陸上試験場など、このプロジェクト用の主要イ ンフラも南オーストラリア州に設置される可能性があります。 国防省と産業界の統合プロジェクトチームが世界中の専門知識や技術を参考に、この 次世代潜水艦プログラムに向けた作業をすでに開始しています。 防空駆逐艦AWD 海中の潜水艦 テックポートオーストラリア - 豪海軍向け軍需産業の第一拠点 概要 ビクトリアロード テックポートオーストラリアの特徴 将来の造船施設拡 張用地 世界一流の共同利用型造船施設 − 埠頭、ランウェイとドライバース、船舶移動システ ム、南半球最大のシップリフト サプライヤー用の広大で完全に統合された産業地区 次の施設を含む商業地区 – 海事技能センター - 防空駆逐艦AWDプロジェクトに必要な各種技能や 専門技術を提供 – AWDシステムセンター – 総額80億ドルのAWDプロジェクトのプロジェ クト本部 – レイセオンオーストラリア社の南オーストラリア本社 商業地区 道路、鉄道、深海港を含む全国輸送網へのアクセス アデレード各地の研究・防衛・教育主要拠点へは高速の光回線網で接続 ビーチロード サプライヤー地区 レールコリドー 次世代潜水艦 陸上試験場用地 マーシーロードノース ASC社潜水艦整 備施設 共同利用施設 ASC社造船所 外部湾へ 港湾河川 アデレード港 テックポートオーストラリア - 豪海軍向け軍需産業の第一拠点 共同利用施設 テックポートオーストラリアの有する 世界一流の共同利用型造船施設 共同利用施設 (コモンユーザーファシリティ:CUF)はテックポートオーストラリアの中核 的施設です。国家戦略上重要な位置を占めるこの資産は南オーストラリア州政府が所 有、運営し、柔軟なアクセスと利用手配によって、複数プロジェクトを同時に行った実績 を有しています。 8ヘクタールに及ぶこの施設は先端技術を駆使した防空駆逐艦(AWD: Air Warfare Destroyer)のブロック接合作業において重要な役割を果たします。またオーストラリア の次世代潜水艦の組み立て作業など、将来の海軍向けプロジェクトにも利用されること になっています。 この施設はキャパシティが許せば商業利用も可能で、船舶の修繕や整備、大型ブロック の建造プロジェクトなどに最適です。 長期的成長を念頭におき、この施設は将来の海軍向けプロジェクトや商業利用に最大 限柔軟に対応できるよう、現在拡張工事が行われています。 ランウェイで整備中の シーリンク社フェリー ドライバースでのAWD接合作業 テックポートオーストラリア - 豪海軍向け軍需産業の第一拠点 共同利用施設 の特徴 共同利用施設を構成する 三つの主要施設 レールコリドー 埠頭 サービスの完備された埠頭は長さ213メートル、幅25メートルです。重量物積載装置を 支えることができ、最終艤装、検査と起動、港湾内と海上における試運転、整備・修繕作 業といったサービスの利用が可能です。 シップリフト 世界一流のシンクロリフト(Syncrolift®)は大型の軍用艦や商用船舶を昇降させる装置 で、船舶の進水や、陸上でのドック作業のための陸揚げに使用されます。このシップリフ トは南半球最大で、長さ156メートル、幅34メートル、昇降可能な最大実質重量は 13,500トンです。 ランウェイとドライバース ランウェイでは二隻のAWDの接合作業を同時に行うことができ、建造作業に使われる ドライバースと隣接しています。ランウェイとドライバースでは、レールを利用した船舶移 動システムによって同施設内での船舶の移動やシップリフトへの移動が行えます。長さ 700 メートル以上の地下のユーティリティダクトを通じて高圧電気、飲料可能水、海水、 消防用水、通信回線、圧縮空気といった各種サービスが完備されています。 ビーチロード マーシーロードノース ドライバース ランウェイ 埠頭 シップリフト テックポートオーストラリア - 豪海軍向け軍需産業の第一拠点 サプライヤー地区 サプライヤー地区に入居し、豪海軍向け 軍需産業第一拠点の一員に テックポートオーストラリアのサプライヤー地区では、アンカーテナントであるASC社の 近くに業務拠点を確立できます。ASC社は総額80億ドルのAWD建造プロジェクトの主 幹造船会社であり、数十億ドルにのぼるコリンズ級潜水艦整備契約も請負っています。 テックポートオーストラリアに入居すると次のような世界一流の軍需企業と同じ場所で 業務を行うことになります。 バブコック社 バブコック社は海軍向けシステムの設計・供給・サポート分野の大手企業です。同社は 同地区にある南オーストラリア本社でレイセオン、ASC両社とともにAWDプロジェクト の主要システムの構築を行っています。同社はまた次世代潜水艦の設計コンセプトと潜 水艦陸上試験場のエンジニアリングシステムに関するアドバイスとサポートも提供して います。 PMBディフェンス社 PMBディフェンス社は高品質の潜水艦用バッテリーシステムの大手製造会社で、コリン ズ級潜水艦プロジェクトに当初から関わってきました。同社は国防省の依頼により、次 世代潜水艦の当初機能調査にも携わっており、燃料とエンジニアリングにおけるその全 般的能力を引き続き増大しています。 フェロカット社 フェロカット社は南オーストラリア大手の鋼材切断加工会社です。同社は軍需産業、鉱 山、建設、専門加工をはじめ多くのセクター向けにサービスと製品を提供してお り、AWDプロジェクトでは切断加工したスチール板を供給しています。 PMBディフェンス社の 潜水艦用バッテリー フェロカット社でのスチール板切断作業 テックポートオーストラリア - 豪海軍向け軍需産業の第一拠点 用地を確保 すぐに開発可能な産業向け最適用地 は限られています テックポートオーストラリアは下記産業セクターの企業に最適です 軍用艦・商用船舶の建造 船舶の修繕・整備 システム設計・統合 金属加工、ブロック建造 ブラスト・塗装 倉庫・物流 精密製作 電子コンポーネント供給 完全に統合・計画された開発用地の特徴 4,700m2 から30,000m2までの柔軟な区画設定 柔軟なリースオプションと一括請負の設計・建設 ユーティリティ設備が整備され、開発準備の整った用地 トーレンズ式権原による不動産登記 全国輸送網へのアクセス − 道路、鉄道、国際深海港 アデレード各地の主要な研究機関、国防機関、教育機関と高速光回線網 SABRENetで接続 品質と持続可能性の両面において、 すべての開発案件が一貫した水準を保つよう開発 ガイドラインの設定 レールコリドー アクセスコリドー 60.33m 6. 35 m 64.92m 65.02m 65.12m 7174m2 14 15 7961m2 63.80m 133.85m 63.90m 13 131.24m 93.61m 6383m2 118.72m 106.17m 12 ナショナルクレ ーンハイヤー社 8792m2 63.70m 59.10m m 07 7. Annie Watt Circuit Nelcebee Street ルフェーブル ディベロップメント社 造船施設拡張用地 AMIマリン社 105m 115.50m 41.50m 50m 105m 97.54m 4793m2 5250m2 9 9307m2 61m 41.50m 7 10 50m 115.50m Annie Watt Circuit 4731m2 41.50m フェロカット社 8 36.50m Annie Watt Circuit 103m バブコック社 46m 107. 7.0 3m Mersey Road North ASC社 潜水艦整備施設 0m ETSA変電所 50m 距離 100m テックポートオーストラリア - 豪海軍向け軍需産業の第一拠点 商業地区 テックポートオーストラリアの商業地区 には海軍、防衛分野の高度技術と専門 知識が集約 商業地区はテックポートオーストラリアで実施される複雑な国防省向けプログラムに必 要な設計、建造、システム統合に携わる企業の拠点です。アンカーテナントにはAWDア ライアンス、レイセオンオーストラリア社、海事技能センターが含まれます。 同地区はアデレード各地にある次のような主要な教育機関や研究開発機関すべてと高 速光回線網SABRENetでつながっています:アデレード大学、フリンダース大学、南オー ストラリア大学、TAFEキャンパス、テクノロジーパークアデレード、エジンバラパーク、防 衛科学技術機関(DSTO)。 特定目的の施設の増設も視野に入れた同地区は、オーストラリア海軍向けの造船技術 と能力が集約された場所に事業拠点を確立したいと考える企業に絶好の機会を提供し ます。 テックポートオーストラリア - 豪海軍向け軍需産業の第一拠点 商業地区 商業地区にあるAWDシステムセンター、 レイセオンオーストラリア社の南オース トラリア本社、海事技能センター AWDシステムセンター AWDシステムセンターはオーストラリア史上もっとも複雑な造船プロジェクトである大 型国家プロジェクト、AWDプロジェクトの原動力です。 先端技術を駆使した同センターは AWDプロジェクトのプロジェクト管理・エンジニアリ ング・商業本部であり、AWDアライアンスのメンバーである国防省調達本部、主幹造船 会社ASC社、基幹システム統合会社レイセオンオーストラリア社のほか、同プロジェクト の主要パートナーであるネイバンシア社、米海軍、ロッキードマーチン社が入居していま す。 ASC社造船所が見渡せる同センターは専門の軍艦設計者、プロジェクトマネージャー、 戦闘システムエンジニア、輸送専門チーム、プランナー、調達専門家が合計約400人集ま ったハイテク拠点となっており、これら専門家が協力してオーストラリア史上もっとも多 くの先端技術を駆使した最強の軍艦の構築に携わっています。 レイセオンオーストラリア社 海事技能センター レイセオンオーストラリアは基幹システム統合を行う企業で、オーストラリアの新しい防 空駆逐艦AWDの建造を担うAWDアライアンスの主要メンバーです。同社の南オーストラ リア本社はテックポートオーストラリアにあり、ここでオーストラリア仕様の戦闘システ ムやそれを構成するサブシステムとコンポーネントの設計、購入、統合、設置、試験計画 を行っています。 同地区内にある海事技能センターは AWDプロジェクトに必要な各種技能と技術を提供 しています。 同社はAWDプロジェクトの設計と購入作業をほぼ終了し、現在は設置、準備、検査、起 動の段階へと移行しています。テックポートオーストラリアの施設は、共同利用施設への 随時アクセスとそれに伴う各種サービスを提供することで、このプロジェクト段階にお いて中心的な役割を果たします。共同利用施設では、同社が中心となって駆逐艦システ ムの統合、検査および起動を行う予定です。 造船と関連産業向けの技能開発を専門とする優れた訓練機関で、防空駆逐艦AWDの建 造期間を通じて技能訓練プログラムを提供し、同艦隊使用期間を通じて修繕、整備、ア ップグレードについての訓練も行う可能性があります。 キャパシティに余力がある場合には、同センターは商業向け訓練にも利用できます。応 用技術室、各種会議室、多目的室、コンピュータ室、休憩室などセンター内の訓練設備を 利用して広範な訓練活動が実施できます。 テックポートオーストラリア - 豪海軍向け軍需産業の第一拠点 将来の拡張 テックポートオーストラリアでは将来の 需要に向けた拡張も可能 テックポートオーストラリアは将来の海軍向け大型プロジェクトに対応できるように拡 張可能な設計になっています。 共同利用施設 (コモンユーザーファシリティ:CUF)の将来の拡張案には次のものがあり ます。 シップリフトを拡張し、昇降可能最大実質重量を22,000トンに 埠頭の拡張 ランウェイとドライバースを拡張し、新たな用地へつなげて利用者数とプロジェクト数 を増加 船舶移動システムを拡張して全般的なアクセス向上 拡張用地は複数の大型軍需企業が入居できるように、また将来の造船・整備事業の ために留保されています。現在の産業地区の北側には、新しい広大な産業用地があり ます。 Techport Australia Future Expansion サプライヤー地区 潜水艦陸上 試験場用地 次世代潜水艦 組み立て用地 商業地区 ランウェイと ドライバース ドライバースと 船舶移動システム シップリフト 埠頭 テックポートオーストラリアの将来の拡張案 テックポートオーストラリア - 豪海軍向け軍需産業の第一拠点 立地条件 テックポートオーストラリアの 優れた立地条件 テックポートオーストラリアは アデレード都心のビジネス中心街や国際空港、国防省関 連地区、テクノロジーパークアデレード、エジンバラパーク、防衛科学技術機関(DSTO) からも25km以内の距離という便利な場所にあります。全国道路網や鉄道網、国際海上 航路にも囲まれているため、輸送網へのアクセスが良好で、アデレード港にも近く、テッ クポートオーストラリアで働く3000人の雇用者は同港の各種ビジネスサービスや商業施 設、小売店などを利用することができます。 オーストラリア Australia Australia South Australia 南オーストラリア South Australia コンテナターミナル 産業用地 防衛科学技術機関(DSTO) エジンバラパーク テックポートオーストラリア テクノロジーパーク アデレード テックポートオーストラリア km 16 約 アデレード都心ビジネス中心街 アデレード国際空港 道路 線路 アデレード港 Defence SA Level 4, 151 Pirie St Adelaide, South Australia 5000 PO Box 3643 Rundle Mall South Australia 5000 Phone: +61 8 8463 7140 Fax: +61 8 8463 7150 techportaustralia.com def-4730_0913 免責事項:本書の写真や図は全体像をご理解いただく目的で使用されており、目安としての み提示されています。本書の文書情報は印刷時における現行情報です。すべての写真、図、情 報は通知なしに変更される場合があります。
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