Case-4 二次災害監視:災害発生から復旧工事着工まで 道路沿い斜面で崩壊等の災害が発生すると、道路を塞いだ土砂を取り除いても、斜面は地山が剥き出しと なっているため、復旧工事が完了するまでは二次災害が生じやすい危険な状態にあります。一方で,地域動 脈として車両通行も求められるため、本復旧までの仮通行期間は非常に高度な管理が必要になります。弊社 では、計測機器による監視とデータのリアルタイム Web 配信、警報メール発信、24 時間監視、技術者によ る斜面点検・・・等の総合的な斜面監視サービスにより、災害時の道路管理をサポート致します。 当日 2 日目 4 日目 9 日目 18 日目 ■対応依頼を受 ける ■監視体制策定 ・機器設置計画 ・監視基準値の 策定と緊急出 動態勢の構築 ■監視計測開始 県道閉塞 ■現地視察 ■仮設防護柵と 監視体制の整 備による通行 再開を提案 土砂撤去 仮設防護柵の設置 災害発生 ⇒ ⇒ ⇒ ■24 時間監視 ・Web 配信 ・警報メール ■現地点検 3 ヶ月後 ■監視計測終了 復旧工事 監視システムの設置 監視システムの稼働 条件付き通行開始 全面通行止め Q&A 設置機器 Q:設置した計測機器は? データ取得間隔は? A:斜面崩壊感知センサー(弊社製:感太郎)と雨量計を設置しました。データサンプリング間隔は 10 分としました。 設置位置 Q:設置した位置は? A:崩壊斜面中段に残る不安定な土塊と頂部の未崩落土塊に設置しました。 警報基準 Q:警報メール発信の段階区分は? A: 「出動準備・待機」 、 「通行止め準備」 、 「通行止め」の 3 段階としました。 適用基準 Q:警報メール発信に用いた基準は? A:当該県道の雨量規制基準と伸縮計基準の傾斜換算値を用いました。ただし、通常より危険な状 態にあることを考慮し、計測当初は 1 ランク厳しい基準を適用しました。その後、現地状況に 応じて徐々に適用基準を下げました。 現地点検 Q:現地点検の実施時期は? A:警報メール発信の度に実施しました。このデータを蓄積して、基準値の見直しを行いました。 この技術の 拡張性 Q:この技術は,さらにどのような分野へ拡大応用できますか? A:道路に限らず,鉄道・河川・構造物等 復旧工事が完了するまで期間,被災したインフラの暫 定利用に伴う安全監視にご利用いただけます。 3-4
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