奈良国立博物館 だより

奈良国立博物館
だより
95
第 号
平成27年
10・11・12月
密陀絵龍虎形漆櫃
(部分)
(南倉)
−第67回 正倉院展より−
12月8日(火)∼
平成28年1月17日
(日)
東新館
新たに修理された
文化財
12月22日(火)∼
平成28年1月17日
(日)
西新館
名品展
10月24日(土)∼
11月9日(月)
東・西新館
おん祭と
春日信仰の美術
特集展示
正倉院展
特別陳列
特別展
第67回
珠玉の仏教美術
12月8日(火)∼
平成28年3月14日
(月)
西新館
中国古代青銅器
通期開催(正倉院展会期中休館)
青銅器館
第
日︵土︶∼
月 日︵月︶
9
正倉院展
回 月
11
うかがえます。
しち
こんごう ち
色紬袈裟は、中国・唐の時代に活躍したインド出身の高僧・金剛智
くじらひげ かきえのしゅ
や ぎ
び か せん
された毛がカシミヤに似た山羊の毛ではなく羊毛であったことなど、新たな知見を踏まえて
の一つです。これまで鯨鬚といわれていた柿柄麈尾の毛が猪毛と判明したことや、花氈に使用
このほか近時行われた動物の毛に関する調査の成果が、展示を通じて披露されるのも話題
しい装飾が目を引きます。
国の行事に倣って、天皇に撥鏤の尺を献じる儀式に使用されたとの説もある紅牙撥鏤尺は、美
なら ばちる こう げ ばちるの しゃく
大きな針や美しく染色された糸は、古代の壮麗な行事の有様を今日に伝えてくれます。また中
ところで、七夕の日に裁縫の上達を祈る行事・乞巧奠には特別な針や糸が使用されました。
きっこうてん
道具類は、
華やかな国家仏教の世界を彷彿とさせます。
ほうふつ
獅子や龍といった動物の精緻な彫刻の施された麈尾など、高僧が用いたと考えられる豪華な
しゅ び 三蔵所用との由緒を持つ品で、伝来した経緯などが注目されます。また、玳瑁を使った如意や、
さんぞう たいまい にょ い
聖武天皇ご所持の七条
じょうかっ しょくのつむぎの け さ な内容となっておりますが、仏教に関わる宝物や年中行事に用いられた品々の充実に特色が
本年の正倉院展には六十三件の宝物が出陳されます。正倉院宝物の全体が概観できるよう
24
宝物を鑑賞するのも楽しみです。
紅牙撥鏤尺
︵表︶︵中倉︶
玳瑁竹形如意
︵南倉︶
柿柄麈尾
(南倉)
柿柄麈尾
(部分)
(南倉)
花氈(北倉)
10
黄色縷
(南倉)
色紬袈裟
(北倉)
七条
67
年
月
日︵日︶
特集展示
年
月 日
︵日︶
新たに修理された文化財
月 日
︵火︶
∼ 平成
17
特別陳列
日︵火︶∼ 平成
おん祭と春日信仰の美術
月
お たびしょ あんぐう
春日若宮おん祭は、一年に一度、常の住まいを離れて御旅所の行宮に遷
座される若宮神の前に、さまざまな芸能などを奉納するお祭りです。長承
四年︵一一三五︶の若宮社御遷座を承け、翌保延二年︵一一三六︶九月十七
大和の仏たち
−奈良博写真技師の眼−
仏像写真展
日に始まったとされ、その後祭日は変わりましたが、今年で八八〇回目を
1
写真でたどる
奈良国立博物館のあゆみ
数えます。
28
開館120年記念
本展覧会は、伝統ある春日若宮おん祭を取り上げ、絵画や文献史料等を
地下回廊の催し物(無料)
通じ、おん祭の歴史と祭礼を紹介し、あわせて春日信仰に関する美術を展
め中止することがあります。
示する恒例の企画で、今回で十回目を迎えます。本年は、祭礼の間、若宮神
※天候の状況及びイベント開催等のた
17
が遷座する御旅所の行宮にスポットを当てるとともに、平安時代の若宮
22
※最終入場15:30、終了16:00
長い歴史を経て今に伝わる文化財は、その多くが過去に人の
手による修理を受けながら大切に保存されてきたものです。当
館 で は 、こ れ ら の 文 化 財 を さ ら に 未 来 へ と 継 承 し て い く た め
に、絵画・彫刻・書跡・工芸・
考古の各分野の収蔵品︵館
蔵 品・寄 託 品 ︶に つ い て 毎
年計画的に修理を実施し
ています。
本特集展示は、近年修理
を受けた収蔵品の中から
選りすぐった作品を展示
公開し、あわせてその修理
内容をパネルで紹介する
ものです。
12
9月25日㈮∼10月22日㈭
11月10日㈫∼12月6日㈰
1
社創建にまつわる上皇や貴族の動向を紹介いたします。
「関野ホール」
28
※おん祭お渡り式の日︵十二月十七日︶はどなたでも無料でご覧いただけます。
春日鹿曼荼羅 ︵
当館︶
仏教美術資料研究センター
8
国宝 平胡籙︵若宮御料古神宝類のうち︶︵
春日大社︶
庭園・茶室「八窓庵」
六字経曼荼羅(当館)の修理の様子
∼平成28年3月下旬
(掲載作品は全て当館所蔵)
獅子座火焰宝珠形舎利容器
春日鹿曼荼羅
春日文殊曼荼羅
特別無料見学!
12
春日若宮御祭礼絵巻 下巻 (春日大社)
展示品の
みどころ
きち じょうてん りゅう ぞう
吉祥天立像
きた の て ん じ ん えん ぎ
北野天神縁起 巻中
重要文化財
木造 彩色
像高168.5cm
平安時代(10∼11世紀)
京都 法明寺
重要文化財
紙本著色
縦33.4㎝ 長1334.3㎝
鎌倉時代・永仁6年
(1298)
兵庫 津田天満神社
かざ ぎ やま
笠置山の北麓を西流する木津川北岸
学問の神様、
「 天神
かや ぶ ほうみょう じ
に、茅葺きの薬師堂が目を引く法明寺が
すがわらのみちざね
れないものの、平安時代にさかのぼる5
う だ
く
軀の仏像が、
かつて当地にゆたかな仏教
める菅原道真(8 4 5∼
903)。すぐれた詩文の才と政治家としての腕を発揮し、宇多・
だい ご
醍醐天皇に重んじられ、一時は右大臣にまで昇るも、延喜元年
文化が展開したことを物語っている。
ふじわらのときひら ちくぜんのくに だ ざい ふ
いただ
けんかん
様」として広く信仰を集
立つ。この寺の由緒を伝える史料は知ら
本像はそのうちの1軀で、宝冠を戴い
て中国・唐代の顕官風の衣をまとう姿から吉祥天とされる。胸
部から腹部にかけてのなだらかな肉どりや、体軀の起伏に沿っ
てあらわされた薄手の着衣に特色があり、前代の名残ともいう
ほん ぱ しき え もん
べき整理された翻波式衣文を刻む点もふくめ、10世紀末から
11世紀初めの作と位置づけられる。
(901)藤原時平の中傷によって筑前国(現在の福岡県)大宰府
さ せん
に左遷された。まもなく失意のうちに配所で没すると怨霊と化
し、都の人びとに恐れられたという。
きた の てんじん えん ぎ こうした道真の生涯を主題とする絵巻が、
「北野天神縁起」
のこ
という呼び名で数多く遺されている。そのうち本品は各巻末
せ にゅう
に、永仁6年(1298)藤原親泰が「天神社」に施入したものであ
もくしん こ うち ぐ
ることが墨書され、制作時期もこの頃と考えられる作例だ。
りをほどこさない構造に古様を残すものの、構造・作風ともに
ここに挙げる場面は、左遷後の道真が高山で七日七夜、自
同寺釈迦如来立像と似通う点が多いことから、両像は同時期
身の無実を天道に訴えたところ聞き届けられ、
「天満大自在天
に同一環境で制作されたと考えられる。ただし、顔立ちの相違
神」になるという劇的な一幕である。たなびく霞のなか、岩山の
像のほぼ中央に木心を籠めたカヤの一材から彫出し、内刳
こんどうぶつ
について、釈迦如来像の頭部や面相に古代金銅仏の特色を取
り入れた可能性が指摘されるのに対し、本像の小づくりな伏し
目と平たい唇とがつくり出す平面的な顔立ちには、平安時代中
ごろの特徴が明瞭にあらわれている。
てん まん だい じ ざいてん
じん かすみ
そくたい
頂に束帯姿の道真がひとり立つ。頭上の白雲にいざ届けとばか
さいもん
り、祭文を高々と差し出している。その足元で山は青褐色の岩
層が増殖するかのように突起し、ただならぬさまを表している。
経年退色を考慮しても幾分淡めの彩色は、描き込みを抑え
同寺釈迦如来立像は、薬師堂伝来であることにくわえ、平安
時代の釈迦如来が坐像を主流としたことを考慮すれば、もと
は薬師如来だった可能性があろう。本像についても、左手を垂
た画面と相まって、全体的にさっぱりとした趣をみせる。画中の
人物は的確な描線で表され、自然な体の動きが捉えられてい
ことばがき
しゅせい くっ ぴ ほうじゅ の
る。また、交互に並ぶ詞書と絵が別々の紙を用いるのではな
ぼんてん
く、基本的に同一紙上に表されていく形式はなかなか珍しい。
たいしゃくてん ぜんしん
手慣れた筆者が想定される、さえざえとした佳品である。
下する手勢が吉祥天に通有の屈臂して宝珠を載せるかたちと
は異なるため、尊名に再考の余地があるように思われる。梵天
ないし帝釈天とみるのも一案だが、仏教の善神の姿を借りて
てん ぶ ぎょう
在来の神をあらわした、いわゆる天部形の神像である可能性も
一考を要する。
山口 隆介(当館学芸部研究員)
伊藤 久美(当館学芸部研究員)
◆12月8日∼平成28年3月14日 名品展「珠玉の仏教美術」にて展示
◆12月8日∼平成28年1月11日 名品展「珠玉の仏教美術」にて展示
■開館時間/午前9時30分∼午後5時
・ただし、10月12日㈷、
11月23日㈷、
12月28日㈪は開館し、
10月13日㈫、
11月24日㈫は休館
※正倉院展の会期中は無休
〔青銅器館は休館〕
観覧料金 名品展・特別陳列
一 般
大学生
高校生以下
個 人
520円
260円
無 料
団 体
410円
210円
無 料
※高校生以下および18歳未満の方、満70歳以上の方、
障害者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)
は無料です。
※団体は20名以上です。
※青銅器館は無料になります。 ※なら仏像館は、改修工事のため休館中です。
奈良国立博物館
登大路 県庁
一 般 高校・大学生 小・中学生
個人(当日) 1,100円
700円
400円
1,000円
600円
300円
800円
500円
200円
前売・団体
オータムレイト
近鉄奈良駅
氷室神社
地下歩道
興福寺
三条通
奈良国立博物館
猿沢池
→春日大社
■休館日/毎週月曜日、10月23日㈮
正倉院展
JR
奈良
駅
・おん祭お渡り式の日(12月17日)
は午後7時まで
・正倉院展会期中
(10月24日∼11月9日)
月曜日∼木曜日:午前9時∼午後6時
金・土・日曜日、
11/3㈷:午前9時∼午後7時
※いずれも、
入館は、
閉館の30分前まで
第67回
東大寺
観覧料金
開館日時(10月∼12月)
※団体は20名以上です。 N
元興寺↓
※オータムレイトチケットは、閉館の1時間30分前から入場
できる当日券です(当館当日券売場のみで、閉館の2時間
●:バス停 30分前から販売します)。購入者には記念品を進呈します。
※障害者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)
は無料です。
〔交通案内〕近鉄奈良駅下車徒歩約15分、またはJR
奈良駅・近鉄奈良駅から奈良交通「市内循環」バス
「氷室神社・国立博物館」下車
※当館には駐車スペースがございませんので最寄りの
県営駐車場等
(有料)
をご利用ください。
『奈良国立博物館だより』は、1・4・7・10月に発行します。郵送をご希望の方は、何月号
かを明記し、返信用封筒を同封して、当館の情報サービス室にお申し込みください。
※返信用封筒には宛名を明記し、長形3号の場合は92円切手を、角形2号の場合は
120円切手を貼付してください。
〒630-8213 奈良市登大路町50(奈良公園内)ハローダイヤル 050−5542−8600 ホームページ(PC用)http://www.narahaku.go.jp/ (携帯用)http://www.narahaku.go.jp/mobile/
ちょう
白鳳展を終えて
当館 学芸部情報サービス室長 岩
井
共 二
開館一二〇年記念特別展﹁白鳳 花ひらく仏教美術 ﹂は、今年七月十八日に
開幕し、九月二十三日をもって閉幕した。奈良国立博物館一二〇年の歴史の節目
に開催された記念すべき大展覧会に関われたことを、非常に光栄に思う。
今回の展覧会では、大きさや保存状態の関係で、会場への輸送・陳列がほぼ不
可能なものや、東北・北陸や離島などの遠隔地に所在するものを除いて、金銅仏、
もく
ぞう そ ぞう
木彫像、塑像、塼仏、金工品、染織品、書跡、瓦などの考古資料、文献史料といった、
白鳳時代の主立った文化財を網羅的に出陳することが出来た。自画自賛で恐縮だ
が、文字通り空前絶後の白鳳展となったことは間違いない。
展覧会では、全国各地のご所蔵者から貴重な文化財を借用させていただいた。
多くのご所蔵者のご理解とご協力のおかげで開催できたことに感謝している。同
時に、奈良博一二〇年の歴史の中で当館の諸先輩たちが築き上げた研究の蓄積と
信頼があったからこそ、多くのご所蔵者にご快諾いただき、これだけの文化財を
一堂に会した展覧会を開催出来たのだと肌で
感じている。
この展覧会の企画に彫刻担当として参加し
て感じたこと は、白 鳳 時 代 は﹁一 筋 縄 で は い
か な い﹂と い う 事 で あ っ た。飛 鳥 時 代︵七 世
紀 前 半︶か ら 奈 良 時 代︵八 世 紀︶ま で の 仏 像
の様式変遷は、ギリシア彫刻の様式変遷にな
アルカイク クラシック
ぞらえて、古拙から古典の完成へという流れ
で説明される こ と が あ る。そ こ で は、白 鳳 時
代の様式は﹁過 渡 期﹂の 様 式 と 位 置 づ け ら れ
る。そのこと 自 体 は 誤 り と は 言 え な い が、と
もすると、白鳳時代の金銅仏などを形容する
みずみず
﹁若 々 し い﹂
﹁瑞 々 し い﹂﹁可 愛 ら し い﹂と い
う 言 葉 が﹁未 熟 な﹂﹁発 展 途 上﹂﹁稚 拙 な﹂と
いう意味にとられ、相対的に白鳳美術の評価
は低く貶められていたのではないだろうか。
話題
おとし
|
立像(薬師寺)白鳳展会場にて
国宝 月光菩
|
がっこう ぼ さつ りゅうぞう
しょく みつ
だ え
むご
一合 正倉院宝物 南倉
縦六五・八㎝ 横一〇六・〇㎝ 総高四六・三㎝
本展には薬師寺金堂の月光菩 立像が出陳された。この像は白鳳説と、天平説
とがある。本展では、文献史料や様式の検討から白鳳時代に位置づけたが、高度
に完成された写実性を持つこの像を白鳳展に出陳するということは、白鳳時代を
古典以前の様式とする位置づけへのアンチテーゼでもあったように思う。
白鳳仏は、古拙から古典へという一本の直線の上にきれいに編年して並ばせる
ことが出来ないものであった。写実性が高いものほど新しいとは必ずしも言いが
たい。中国や朝鮮半島から渡ってきた新旧様式の複合化した様式もあっただろう
し、遣唐使が持ち帰った唐代の最新様式もあっただろう。制作者も色々で、中央
と地方のレベル格差も大きかっただろう。白鳳は一筋縄では語れないのである。
担当していても、わからないことだらけであった。しかし、一堂に会して見る
ことで、新たな視点も浮かび上がってくるだろう。近年使われなくなってきた﹁白
鳳﹂という言葉が今後どう扱われるのかも含めて、この展覧会の意義が問われる
のは、これからである。
密
陀絵龍虎形漆櫃
みつだえりゅうこがたのうるしのひつ
︻表紙写真解説︼
正倉院宝物
からびつ せきしつ くろ うるし
ス ギ 材 製 の 唐 櫃 。内 面 は 赤 漆 仕 上 げ で 、外 面 は 黒 漆
ゆ
を 塗 り 、白 色 顔 料 で 文 様 を 描 き 、さ ら に そ の 上 に 油 を
塗って保護する、油色と呼ばれる密陀絵の一種の技法
を用いて、壮快な意匠を表している。
し し 蓋表は激しく流動する雲の中に、獅子に似る霊獣を
三頭配する。身の長側面には三箇の輪が横に並ぶよう
すわ
にして湾曲する唐草文を描き出し、中央の花の上に霊
獣 を 坐 ら せ 、短 側 面 は 唐 草 の 中 に 鳥 を 止 ま ら せ る 。こ
のような円環をなす唐草文に鳥獣を組み合わせる図
かい じゅうぶ ど う きょう
像は、中国・唐代に流行し、わが国にも多くもたらされ
た﹁海獣葡萄鏡﹂と呼ばれる鏡にもみられる。鏡を飾っ
た図像が唐櫃に見出せ、かつそれが自由闊達な運筆で
描き出される点が興味深い。田澤 梓 ︵当館学芸部研究員︶
出陳一覧
名品展
珠玉の仏教美術
金剛頂経瑜伽十八会指帰︿中尊寺経﹀ 当館
︿吉備由利願経﹀ 西大寺
◉大毘盧遮那成仏神変加持経
◎輪宝羯磨獅子蒔絵戒体箱 万徳寺
◎五獅子如意 東大寺
◎草花文磬 文化庁 蓮華形磬 当館
蓮華形磬 慈眼寺
◎滑石製弥勒如来像︵永久三年銘︶
︹長崎県鉢形嶺経塚出土︺ 当館
◉粟原寺伏鉢 談山神社
瓦経︹福岡県飯盛山経塚出土︺ 当館
子
︹伝山口県長門一ノ宮経塚出土品︺
当館
不動護摩次第 当館
如意輪法 当館
羯磨︵服部和彦氏寄贈︶ 当館
火舎 個人蔵
華瓶 当館 六器 当館
◎海松円文鞍 手向山八幡宮
金錍︵藤原宗十郎氏寄贈︶ 当館
四橛 当館
金鶴及銀樹枝
注口土器ほか︵小野コレクション︶
︹青森・岩手県出土︺ 当館
土偶︹山形県杉沢遺跡出土︺ 当館
金製耳飾・ガラス玉類︹奈良県星塚
銅鐸︹静岡県旧三ヶ日町出土︺ 当館
銅鐸︹奈良県山町出土︺ 当館
銀樹枝
銀鶴 銀鶴及磯形
◉桐蒔絵手箱及び内容品 熊野速玉大社
古墳出土 ︺
当館
埴輪犬︹伝茨城県東海村出土︺ 当館
軒丸瓦︹奈良県横井廃寺出土︺ 当館
軒丸瓦︹奈良県山田寺跡出土︺ 当館
軒丸瓦︹奈良県川原寺出土︺ 当館
軒丸瓦・軒平瓦︹奈良県山村廃寺出土︺
当館
蓮華文鬼瓦︹滋賀県八島廃寺出土︺当館
鬼身文鬼瓦︹奈良県薬師寺出土︺
京都国立博物館
◎山城忌寸真作墓誌 当館
行基舍利瓶残欠 当館
◎ 佐井寺僧道薬墓出土品︵墓誌・骨壺︶ 当館
緑釉平瓶︹奈良県壷阪寺奥院出土︺ 当館
◎銅製経筒︵保延七年銘︶
・滑石製外筒
◎ 青磁腕・青磁鉢︹島根県荻杼古墓出土︺ 当館
ただし、 月 日︵金︶∼ 月
の間は休館いたします。
日︵月︶
※青銅器館のみの観覧は無料です。
鐃、錞于など︵すべて当館︶
鐘、 、扁壺、蒜頭壺、竈、 、博山炉、鎮子、
爵、觚、 、長頸尊、觚形尊、 、方彝、 、
、罍、鼎、 、鬲、簋、 、豆、盤、 、 、壺、
た、青銅器の逸品を展示しています。
中 国 古 代 の 商︵ 殷 ︶か ら 漢 代 に 製 作 さ れ
青銅器館
︵
坂本コレクション︶
中国古代青銅器
名品展
※◉=国宝、◎=重要文化財
*は考古資料相互活用促進事業による出品
*銅印︹愛媛県別名端谷Ⅰ遺跡出土︺
愛媛県教育委員会
*二彩陶器片︹愛媛県真導廃寺出土︺
愛媛県教育委員会
*均整唐草文軒平瓦
︹愛媛県真導廃寺出土︺
愛媛県教育委員会
*単弁八葉蓮華文軒丸瓦
︹愛媛県真導廃寺出土︺ 愛媛県教育委員会
◉泉涌寺勧縁疏 泉涌寺
香薬抄 当館
◎組法具 真光寺
◎三具足 聖衆来迎寺
大般若経 巻第六百︿藤井庄春日社経﹀ 当館
◉六祖恵能伝 延暦寺
西新館 訶梨帝母法 薬師寺
月8日︵火︶∼平成 年1月 日︵月・祝︶
立川流儀軌 当館
︻彫刻︼
◎大黒天立像 西大寺
輪宝︵服部和彦氏寄贈︶ 当館
◎吉祥天立像 法明寺
観音菩薩立像 当館
◎四枚居木鞍 手向山八幡宮
灑水器 細見美術財団
獅子 当館
◉籠手 春日大社
︻工芸︼
◎兜跋毘沙門天立像 当館
◎獅子 当館
◎阿弥陀如来坐像 善福寺
◉若宮御料古神宝類のうち ︶錦織寺
︻考古︼
◉義淵僧正坐像 岡寺
︻絵画︼
/8∼
伊勢両宮曼荼羅 正暦寺
熊野曼荼羅︵
◉桐樹双鶴文円鏡及び鏡箱︵桐蒔絵手箱
木造彩色磯形残闕 春日大社
◎吉野曼荼羅 西大寺
内容品︶ 熊野速玉大社
︶ 文化庁
◎山王宮曼荼羅 当館
∼1/
◎生駒宮曼荼羅 当館
◎秋草松喰鶴文円鏡 個人蔵
/
生駒大菩薩八幡縁起 住馬大社
◎松喰鶴文円鏡︵阿弥陀如来鏡像︶ 当館
熊野曼荼羅︵
三十番神像 個人蔵
◎瑞花双鳥八稜鏡︵十二尊鏡像︶ 牡丹鴛鴦文八稜鏡 長谷寺
藤原鎌足像 当館
◎北野天神縁起 巻中 津田天満神社
蔵王権現鏡像 当館
細見美術財団
北野天神縁起 巻中 菅生神社
男神対向鏡像 当館
藤原鎌足像 談山神社
束帯天神像 北京終町当夜座講
梵鐘 海住山寺
梵鐘 宝泉寺
梵鐘 個人蔵
童子形鏡像︵服部和彦氏寄贈︶ 当館
男神鏡像 当館
長谷寺
渡宋天神像 菅原神社
長谷寺縁起︵三巻本︶巻上
與喜天神祭礼図 長谷寺
︻書跡︼
︹伝福岡県出土︺ 当館
〔中国古代青銅器〕
(当館)
11
11
◎宝相華文蓮華形磬 赤松院
9
20
◉金光明最勝王経︵紫紙金字︶ 当館
銅製経筒・銅鏡・六器・花瓶・独鈷杵・白磁合
11
28
22
◎蓮華形磬 細見美術財団
23
12
阿闍世王経 巻下︿五月一日経﹀ 当館
10
12 12
◎大黒天立像(西大寺)
◎吉野曼荼羅(西大寺)
◉金光明最勝王経(当館)
◉籠手(春日大社)
蓮華文鬼瓦
〔滋賀県八島廃寺出土〕
(当館)
第
回
月
日︵土︶∼
正 倉
院 展
月
日︵月︶
1 平螺鈿背八角鏡 北倉
2 漆皮箱
北倉
3 山水花虫背円鏡 附 題箋 北倉
4 漆皮箱 北倉
5 金銀匙 南倉
6 金銀箸 南倉
7 佐波理皿 南倉
8 佐波理皿 南倉
9 佐波理水瓶 南倉
漆瓶龕 南倉
彫石横笛 北倉
彫石尺八 北倉
筆 中倉
筆
中倉
筆 中倉
続修正倉院古文書別集 第三十三巻
中倉
花氈
北倉
花氈 中倉
錦表黄氈心残欠
南倉
褥心氈 中倉
裁文布片
中倉
四十二巻 中
倉
正倉院古文書正集 第
続修正倉院古文書 第十三巻 中倉
四十六巻 中
倉
続修正倉院古文書 第
東南院古文書 第三櫃第二十七巻
中倉
※詳しくは、
当館ホームページをご覧ください。
東南院古文書 第三櫃第三十三巻
中倉
倉
続修正倉院古文書 第三十二巻 中
銀針 附 紙箋 南倉
銅針 附 紙箋 南倉
◆料 金:無 料 紫檀木画槽琵琶 南倉
漆鼓 南倉
◆集合場所:庭園入口
(露地門)
付近
銀針
南倉
鉄針 南倉
緑麻紙針裹
南倉
箋・赤色縷断片 南倉
鉄針 附 紙
赤色縷 南倉
白色縷 南倉
黄色縷 南倉
紅牙撥鏤尺 中倉
斑犀尺 中倉
木尺 中倉
密陀絵龍虎形漆櫃 南倉
※所要時間約50分 ※雨天中止
伎楽面 酔胡従 南倉
伎楽面 力士
南倉
子児もしくは太孤児 南
倉
伎楽面 師
磁塔残欠 南倉
白石塔残欠
南倉
金銅火舎 附 木牌 中倉
柿柄麈尾
南倉
漆麈尾箱 南倉
漆柄麈尾
南倉
玳瑁竹形如意 南倉
紫檀木画箱
中倉
蘇芳地金銀絵箱 中倉
15分毎に5名程度でツアー出発。
9
粉地花形方几
中倉
七条 色紬袈裟 北倉
金光明経 巻第四
聖語蔵
第三 根本説一切有部百一羯磨 巻
聖語蔵
第五 聖
語蔵
阿毘達磨集異門足論 巻
◆時 間:両日とも10:00∼、
13:00∼
24
御袈裟箱 北倉
間縫刺繡羅帯残欠 中倉
琥碧魚形 中倉
◆日 程:平成27年11月22日
(日)
・23日
(月・祝)
10
布袴 附 獣毛片
南倉
伎楽面鬚残片 南倉
当館の隠れた名所、茶室
はっそうあん
八窓庵をとりまく庭園を、
当館ボランティアがご案内
いたします。
大和三名席と称えられた
八窓庵をはじめ、心字池や
樹木、石塔などが織りなす
秋の風情をお楽しみくださ
い。
当館の二代目文化大使として、漫才コンビ「笑い飯」
の哲夫氏が就任しました。哲夫氏は奈良県桜井市のご
出身で、
『般若心経』の現代語訳を出版するなど、仏教
に対する造詣が深いことで知られています。
現在、当館のイベントのほか、ツイッターやテレビなど
を通じ当館の魅力をPRしてくださっています。
秋の庭園を散策しませんか
❖ 文化大使のご紹介 ❖
もっと知りたい!奈良博の魅力
36 35 34 33
45 44 43 42 41 40 39 38 37
46
62 61 60 59 58 57 56 55 54 53 52 51 50 49 48 47
63
11
67
32 31 30 29 28 27 26 25 24 23 22 21-2 21-1 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10
山水花虫背円鏡(北倉)
伎楽面 力士(南倉)
蘇芳地金銀絵箱(中倉)
琥碧魚形(中倉)
❖ 古典の日記念 正倉院学術シンポジウム2015 ❖
「正倉院と奈良国立博物館∼120年のあゆみ」
❖ 公開講座 ❖
10月31日(土) 「王朝びとの年中行事―文学と絵画をめぐって―」
日時:平成27年11月1日
(日) 13:00∼17:30
冷泉 為人 氏(公益財団法人冷泉家時雨亭文庫理事長)
会場:奈良春日野国際フォーラム 甍∼I・RA・KA∼
11月3日(火・祝)
「正倉院の仏具とその収納箱」
(旧奈良県新公会堂)レセプションホール1
○申し込み方法:往復はがきによる、郵送に限ります。
清水 健(奈良国立博物館工芸考古室長)
※[正倉院学術シンポジウム聴講希望]と明記の上、[氏名(ふりがな)・住
11月7日(土) 「奈良時代の衣服」
所・郵便番号・電話番号・性別・年齢]を記入してください。
※返信用はがきには宛名を記入してください。
田中 陽子 氏(宮内庁正倉院事務所整理室長)
※はがき1枚につき申込者1名としてください。
時間:各回とも13:30∼15:00
(13:00に開場し、入場券を配付します)
※当日入場の際には、第67回正倉院展の観覧券が必要です。
(半券・国立博
会場:当館講堂
物館パスポート可)
○応募締切 10月22日(木)必着 ※定員になり次第締切にします。
【応募・お問い合せ先】詳細は当館ホームページをご覧ください。
〒630-8213 奈良市登大路町50
奈良国立博物館 学芸部教育室
TEL:0742-22-4464 FAX: 0742-22-7221
◆定員194名。聴講無料。ただし入場の際には、第67回正倉院展の観覧
券、もしくはその半券、国立博物館パスポート等をご提示ください。
❖ サンデートーク ❖
「正倉院展のみどころ」
美術や歴史のこと、博物館の活動など、当館ならではの多彩な
テーマ、日頃聞くことの出来ない「通」なお話をご用意して、皆様を
お待ちしております。お気軽にご参加ください。
聴講は無料、展覧会観覧券等の提示は必要ありません。事情によ
り話題内容が変わることもありますので、詳しくは当館ホームペー
ジをご参照の上お出かけください。
10月11日(日) 「偏衫をめぐって」
岩井 共二(当館学芸部情報サービス室長)
「偏衫(へんざん)(褊衫)」という法衣があります。仏像や僧侶の衣とし
て用いられるこの法衣の起源を、仏像や僧侶像からたどっていきます。
11月29日(日) 「東大寺僧形八幡神坐像・再説」 岩田 茂樹(当館学芸部上席研究員)
東大寺の鎮守八幡宮の神体であった僧形八幡神坐像は、像内に長文の銘
記があり、多くの情報が得られますが、本像の造像を主宰したと考えら
れる俊乗房重源の名が見いだせないという大きな謎があります。この謎
に対する解答を試みる二度目のチャレンジです。
12月20日(日) 「仏伝図の世界―ブッダの生涯を旅する」
谷口 耕生(当館学芸部教育室長)
仏教の開祖・釈迦の誕生から涅槃にいたる事蹟を描く仏伝図。インドの
聖地をめぐる現地調査の成果を踏まえながら、日本に伝わった絵巻や掛
幅絵伝の代表作を通じて、ブッダの物語を読み解いていきます。
1月17日(日) 「古代東アジアの屋根∼中国、韓国、日本∼」
岩戸 晶子(当館学芸部主任研究員)
東アジアの古来の伝統建築とは切っても切り離せない瓦屋根。日本の瓦
は仏教と共に朝鮮半島の百済から伝えられたことは有名です。更なる源
流、中国の瓦屋根も含めて概観します。
2月21日(日) 「文化財修理の現場から∼考古資料を中心として∼」 大江 克己(当館学芸部研究員)
発掘調査で発見される考古資料は、埋蔵環境の影響から脆弱な状態と
なっています。安全に展示や保管をするためには、劣化防止等の修理処
置が重要です。今回は、考古資料の中でも木・鉄・石の各資料の修理に
ついてお話しします。
3月20日(日) 「8世紀の鏡」
田澤 梓(当館学芸部研究員)
正倉院宝物にも知られるように、8世紀には多くの銅鏡が作られまし
た。その文様や技法から、鏡の魅力を紹介します。
時間:各回とも14:00∼15:30(13:30に開場)
場所:当館講堂
◆定員194名
(先着順)。 聴講無料。
❖ ボランティア解説 ❖
正倉院展会期中、当館ボランティアがスライドを使用して展覧
会のみどころを分かりやすく解説いたします。ご鑑賞にあわせ
て、ぜひお立ち寄りください。
◆毎日 ①10:00∼ ②11:00∼ ③12:00∼
④13:30∼ ⑤14:30∼
※10/31、11/3、11/7は公開講座等のため、④と⑤は中止
※所要時間 約30分
◆当館講堂にて(各回、20分前より開場)
※満席になり次第締切とさせていただきます。
◆先着194名(事前申込み不可)
※聴講は、当日の入館中の方に限らせていただきます。
◆奈良国立博物館賛助会
平成27年9月30日現在、一般会員(個人)48名、一般会員
(団体)
18団体、
特別会員4団体、
特別支援会員4団体のご入会を
いただいております。
[一般会員
(個人)
]
福田 陽造 様
(平成27年8月ご入会)
藪本 俊一 様
(平成27年9月ご入会)
藪本 英介 様
(平成27年9月ご入会)
◆キャンパスメンバーズ
平成27年9月30日現在、
「 キャンパスメンバーズ」会員の
大学等は以下の通りです。
大阪大学、関西大学・関西大学第一高等学校・関西大学北陽
高等学校・関西大学高等部、京都外国語大学・京都外国語短
期大学、京都教育大学、京都教育大学附属高等学校、京都工
芸繊維大学、
京都嵯峨芸術大学・京都嵯峨芸術大学短期大学
部、京都産業大学、京都産業大学附属高等学校、京都精華大
学、京都大学、京都橘大学、京都文教大学・京都文教短期大
学、近畿大学文芸学部・近畿大学大学院総合文化研究科、就
実大学人文科学部、
帝 山大学、
天理大学、
同志社大学・同志
社女子大学・同志社高等学校・同志社香里高等学校・同志社
女子高等学校・同志社国際高等学校、奈良教育大学、奈良県
立大学、奈良工業高等専門学校、奈良佐保短期大学、奈良学
園大学・奈良文化女子短期大学部・奈良文化高等学校・奈良
学園高等学校・奈良学園登美ヶ丘高等学校、奈良女子大学、
奈良先端科学技術大学院大学、奈良大学、佛教大学、立命館
大学・立命館大学大学院、龍谷大学・龍谷大学短期大学部 (以上、
五十音順)