シルバーだより7月号

北九州シルバーだより
発 行
平成27年
7
第57号
本 部 〒802-0062 北九州市小倉北区片野新町1丁目1-6 TEL(093)922-4801 FAX(093)922-4818
西部出張所 〒804-0011 北九州市戸畑区中原西1丁目13-26 TEL(093)882-4510 FAX(093)882-4529
公益社団法人 北九州市
目 次
2~3頁 定時総会の理事長挨拶・来賓祝辞
4頁
決算・予算の概要 総会の質疑概要
5頁 新会員理事の抱負 正副委員長決まる
6頁 ひとり1会員入会促進運動の成果について
7頁 7月1日から全国安全週間
8~9頁 随筆作品
10頁 短歌・俳句・川柳作品
11頁 会員の活動から
(2)
北九州シルバーだより(第57号)
平成 27 年7月
も ら い ま す ……」、 こ う い っ た ます。それから県も、県が発行
理事長あいさつ
名指しで言及するということは している各家庭への広報紙で紹
非常に稀な話しなのだそうです。 介されており、また、市ではふ
これはまさに日本の成長戦略 るさと納税の返礼品として、こ
を推進していく上で、このシル の親孝行代行サービスが加えら
バー人材センターが持っている れるなど、いろんな形で国、県、
可能性や果たし得る役割に大い 市とも、ご協力いただいており
本日大変お忙しいところ、北 に期待が寄せられているという ます。
九州市議会議長、戸町武弘様に ことの表れであります。
このようなことを活用しなが
この中で、高齢者の生活の支 ら、より多くの市民の方々にシ
お越しいただいています。市議
会、また市当局におかれまして 援や、若いお母さん方が社会進 ルバー人材センターというもの
は、北九州市シルバー人材セン 出するための子育ての支援、人 を知っていただく、一つの大き
ターの運営につきまして多大な 手不足分野での労働力としての なきっかけになったのではない
ご支援、ご指導をいただいてお シルバーの派遣事業とか、まさ かと感じているところでござい
ります。この場をお借りしまし にシルバー人材センターが本当に ます。
て、心よりお礼を申し上げます。 広い範囲で活動の分野が増えて
一方、北九州市シルバー人材
さて、このシルバー人材セン 行く、そんな状況でございます。 センターは一つの大きな問題を
こんな状況の中で北九州市シ 抱えております。それは会員の
ターの世界ですが、大変話題に
な っ て い る こ と が あ り ま す。 ルバー人材センターで、一昨年 増強がなかなか進まないという
ちょうど今、通常国会が開かれ は、お年寄りのお世話をするた ことです。
ておりまして、非常に重要な案 めのワンコインサービス、そし
昨 年 の 総 会 の 時 に、「 久 し ぶ
件について連日審議が行われて て昨年は親孝行代行サービスで りに会員の数が前年度を上回り
いるわけでございますが、この あるとかシルバー農園であると ました」というご報告をさせて
通常国会の冒頭に行われました か、市民のニーズに対応しなが いただいたんですが、今年度は
施政方針演説の中で、シルバー ら 本 当 に 先 進 的 な 取 り 組 み を また、 人減りました。ただ昨
人材センターについて「高齢者 行ってまいりました。
年の暮れから会員の皆様にお願
親孝行代行サービスにつきま いして「一人の会員を募集して
の皆さんに多様な就業機会を提
供するシルバー人材センターに しては、国でもいろいろな方面 ください」とかテレビ、ラジオ、
は、さらにその機能を発揮して に情報発信していただいており 新聞を含めたいろんなマスコミ
を通じて広報活動を積極的に
行った結果、会員数が回復して
櫛井 正喜
定 時 総 会
理事長
平成 年度
27
40
まいりました。5月1日現在で
はかなりプラスに転じておりま
す。こういったことを行えば、
なんとか会員増強もできるとい
う力をいただいているところで
ございます。
シルバー人材センターの5カ
年計画「基本指針2019」が
今年から始まります。また、今
年度は役員の改選時期にも当た
ります。この基本指針の5年後
の姿をしっかりと実現するため
にも新役員、会員の皆さん、あ
るいは事務局の皆さんが一丸と
なって頑張っていく必要がある
のではないかと考えているとこ
ろでございます。皆さんのご協
力をよろしくお願いいたします。
最 後 に な り ま す が、 今 週 に
入ってから随分気温が上がり、
連日ニュースでも熱中症が伝え
られています。シルバーの仕事
は安全がすべてに優先すると言
われますが、会員の皆様のご安
全、そして本日ご来席の皆様の
ご健勝、ご多幸と、そして北九
州市シルバー人材センターの今
後ますますの発展を祈念いたし
まして私の挨拶とさせていただ
きます。
北九州シルバーだより(第57号)
(3)
28
来 賓 祝 辞
ふるさと納税につきまして今年
度から北九州市では「ふるさと
北九州市応援寄附金」返礼品の
中に親孝行代行サービスが加わ
りました。
この親孝行代行サービスは、
ふるさとに残る父母を思いなが
ら遠く離れて暮らす息子さん娘
さんに成り代わってセンターが
お手伝いをするものと伺ってお
ります。
親孝行代行サービスやワンコ
インサービスなど時代のニーズ
に迅速に対応し、地域社会に大
きく寄与されるセンターの取り
組みは市民の皆様からも高い評
価を得ています。
今後もセンター一丸となって
会員一人ひとりの能力や技術を
生かせる組織づくりに取り組ん
でいただければと願っておりま
す。
結びに、北九州市シルバー人
材センターの今後ますますのご
発展と会員の皆様のご健康、ご
活躍を祈念いたします。
平成 年5月 日
北九州市長 北橋 健治
(代読)産業経済局
総務政策部長 柴田 秀治
27
北九州市長
北橋 健治
公益社団法人北九州市シル
バー人材センターの平成 年度
定時総会が盛大に開催されます
ことを心からお喜び申し上げま
す。
シルバー人材センターは「自
主・自立 共働・共助」を基本
理念に活力ある地域の担い手と
して活躍を続けておられます。
これもひとえに櫛井理事長を
はじめ会員並びに関係の皆様の
ご尽力の賜物であると深く敬意
を表します。
昨 年 は 周 年 の 年。 さ ら に
は「基本指針2019」策定と
いう、シルバー人材センターに
とって記念すべき年となりまし
た。今年度から新たな基本指針
に基づき力強いスタートを切ら
れ、本市の福祉の増進にも引き
続き寄与していただけるものと
期待申し上げております。
さて、昨今話題となっている
25
27
北九州市議会議長
戸町 武弘
本日は北九州市シルバー人材
センターの定時総会にご招待い
ただきまして誠にありがとうご
ざいます。市議会を代表いたし
まして一言ご挨拶を申し上げま
す。
まずは平成 年度の総会がこ
のように盛大に開催されますこ
とを心よりお喜び申し上げます。
皆さまにおかれましては、健
康で生きがいのある社会の実現
に向け、多大なるご尽力をいた
だいております。この場をお借
りしまして深く感謝を申し上げ
ます。
さて、みなさまご存知の通り
本市では高齢化が急速に進んで
おりますが、高齢者の就労意欲
は高く、本市の発展のためには
皆様の豊富な知識や経験が不可
欠であります。
シルバー人材センターは「高
齢者の就業機会の確保」と「生
きがいの実現の場」の拠点とし
て幅広く事業を展開されてお
27
り、その役割は非常に大きく、
地域社会にとっても貴重な財産
であります。引き続き活力ある
地域社会づくりにご尽力たまわ
りますようお願い申し上げます。
市議会といたしましても「高
齢者が生き生きと活躍できる社
会」の実現に向け、今後とも積
極的に取り組んでまいる所存で
す。
結びに、北九州市シルバー人
材センターのさらなるご発展
と、本日お集まりの皆様のご健
勝と末永いご活躍を祈念いたし
まして、ご挨拶とさせていただ
きます。本日は誠におめでとう
ございます。
5,340
期首正味財産残高
79,362
74,022
当期末正味財産残高
79,362
79,362
206
1,133,855
1,109,693
この数年、経営的には黒字基
0
200
差 引( 当 期 増 減 )
他
調を維持し安定しています。
1,104,353
費 用
1,133,855
77,375
年度決算は、
14,102
81,680
しかし、平成
年度に比較してわ
14,035
等
収益面で見ると受注額及び受注
件数ともに
ずかですが減少しており、さら
なる営業努力が必要と考えま
す。
費
4,360
収 益
計
一方、費用面では経費の節減
理
5,056
の
に努めつつも「親孝行代行サー
管
費
金
ビス」や「シルバー農園」といっ
1,090,251
会
た新規事業にも取り組み、その
1,119,820
助
効果が期待されます。
費
そ
年度は、収支相償の原則の
業
補
もと、派遣事業の拡充や介護制
度の改正にも積極的に取り組ん
だ予算となっています。
事
1,027,752
計
26 決算
1,046,919
平成27年度
26
27 予算
26 決算
及び
25
区 分
27 予算
区 分
受 託 事 業( 公 共
施設管理等含む)
平成26年度
27
(4)
北九州シルバーだより(第57号)
平成 27 年7月
(単位:千円)
予算・決算の概要
定時総会の
質疑概要
事務局(議長、理事)
1 会員は、居住する中学校区
の地域班へ加入するものと規
程で定められているため会員
が自由に選択できない。
地域班の活性化は、総務委
員会や理事会で審議してい
く。また、特殊なケースは、
地域班長に諮り結論を出す。
2 シルバーの仕事は、請負で
あり雇用ではないため最低賃
金の法的な拘束は受けない。
配分金は、交通費を含み、
県の最低賃金を上回る適正な
額である。また、配分金は、
経済状況、民間との単価比較
2 最低賃金と配分金の関係に
ついて
1 会員の地域班への加入につ
いて
A会員
質疑内容及び答弁
事業報告・決算に関する質疑
27年度
や物価動向を勘案して改定
し、最低賃金も判断要素の一
つである。
B会員
1 市から委託している施設の
宿日直業務について
事務局
1 宿日直業務の配分金は、最
低賃金との単純な時間単価の
比較はできない。また、市の
行政改革等との関係で据え置
かれることもある。
C会員
1 受取材料費について
事務局
1 受取材料費は、年によって
予算との対比で差異が生じ
る。予算実績比較では、予算、
決算ともに収支が同額となっ
ている。後日詳細な説明をし
たい。
D会員
1 理事等の選任方法について
(5頁へ続く)
北九州シルバーだより(第57号)
(5)
事務局
前列(左から)大木理事、吉原理
事。後列(左から)藤井理事、伊
東理事。後列右端は長尾登監事
自らの能力を活かしながら、地
域社会への貢献等、やりがい・
生きがいのある活動を行ってい
ます。
高齢化社会になり、シルバー
の力を必要とする人々や場所が
増えてきました。それらを見つ
(4頁から続く)
(報告事項に対しては会員か
らの質問はありませんでした)
1 理事選考委員会において公
正かつ適正に行われている。
新会員理事の抱負
藤井俊一理事
公益社団法人に移行して4年
目を迎えシルバー人材センター
の体質も大きく変わりつつある
と思われる時期に理事と言う大
役をどのように受け止めどのよ
うにこなしていくか、問題は山
積です。
私は地域に根差し地域に貢献
する事こそ我々 代 代の生か
される道と考え、難しいことは
考えず、少し体を動かして少し
頭を使い少し小遣いになれば皆
が納得し皆が参加しやすいシル
バーの活動ができるものと信
じ、活動の柱として職責を全う
する所存です。
70
理事に就任し、身の引き締ま
る思いでおります。
シルバー会員は、就業を通じ、
伊東義祐理事
60
け、会員の力を提供することが
センターの役目だと思います。
このような目標に向かって、
頑張りたいと思います。
大木満壽子理事
公益目的事業委員会委員長に
就任しました。
地域市民との交流を深め、地
域社会に貢献するために、今ま
でやってきた事業をさらに発展
させていきたいと思います。
この委員会では、委員や各区
会長の協力が不可欠です。皆さ
んの力を借りて事業を成功させ
たいと思います。
さらにシルバー会員や市民の
要望に耳を傾け、前年度から残
された課題である講習会、講演
会、教育講座などにも取り組み
たいと考えています。
会員の皆さんのご意見や、事
業への積極的な参加をお願いし
ます。
吉原桂子理事
入会して間もなく組織の事な
ども分からないまま家事援助班
の班長を4年間務めさせて頂
き、様々な事を学びました。
発注者様との直接の会話の中
で心からの感謝の言葉や苦情の
声を沢山お聞きしました。
多様化する社会の中で私達シ
ルバー会員がいつまでも地域と
深く繋がっていくためには会員
一人ひとりが自覚をし自己のレ
ベルアップを図らなければなり
ません。
理事として微力ではあります
が、全力を尽くして取り組んで
参ります。
委員会の正副委員長決まる
各委員会の正副委員長は次の
通り決まりました。(正副の順)
【 総 務 】 山 本 修 一 理 事、 平 石
尚義理事【安全】狩俣哲郎理事、
神野譲嗣常務理事【適正就業等】
入江俊一理事、神野譲嗣常務理
事【就業開拓】伊東義祐理事、
米田朝子八幡西区会長【就業研
修】平石尚義理事、吉良絹代若
松区会長【広報】藤井俊一理事、
本田正敏門司区会長【公益目的
事業】大木満壽子理事、原田德
子小倉南区会長【女性】吉原桂
子理事、高藤登志子福祉家事援
助班代表班長
広告及びチラシの折り込
みを実施。
エ ラジオスポットCM
FM北Q放送(1月~3
月600回)でCM放送
を実施。
KBCラジオ(3月~6
月にかけて平日の午前2
回、午後1回)
オ チラシの新規作成。
3 会員増強対策目標数値(基
本指針2019)
・基本指針2019の修了年
(平成 年3月末)までに3
100名体制を構築する。
・初年度( 年3月末)270
0名、 年2800名、 年
2900名、 年3000名
・最終年( 年3月末)には3
100名体制を構築する。
32
30
ひとり1会員入会促進運動の成果について
や友人を紹介する。
( 2) 地 域 班 の 活 動 と し て 地 域
班ごとに会員の勧誘運動を展
開する。
( 3) ポ ス テ ィ ン グ 及 び 広 報 活
動の強化を図る。
( 4) 本 部 事 務 所 で 毎 日 入 会 事
務受付及び、未就業者就業相
談を実施している。
( 5) 2 月 と 3 月 に ハ ロ ー ワ ー
ク門司、小倉北で事業(入会)
説明会を各2回実施。
( 6) 積 極 的 な 広 報・ 広 告 活 動
の展開
ア 市政だより 2月1日号
2月 日号
イ 新聞各紙(朝日、毎日、
読売、西日本)へ広告を
掲載。
ウ 「 リ ビ ン グ 北 九 州 」 で の
15
白銀地域班を表彰
31
28
32
29
今年1月から3月まで行われ
た「ひとり1会員入会促進運動」
では、新たに190人の入会者
がありました。
このうち最も入会者が多かっ
たのは白銀地域班(小倉北区)
で 人でした。同班を代表して
柳田征二郎班長に定時総会の席
上、表彰状が贈られました=写
真。
11
1 会員増強対策
会員数の増減については、平
成 年の3035名を機に下降
をたどり、平成 年3月には2
605名にまで落ち込み、その
後、 年3月末には2614名
と微増ながらも回復傾向が見え
るようになった。
しかしながら、昨年4月以降
退会者数が入会者数を上回る状
況が続き、昨年 月には250
9名と年度当初より100名以
上の減少となった。
この状況を打開するため、昨
年 月の連絡調整会議におい
て、「 ひ と り 1 会 員 入 会 促 進 運
動」が提案され、更に、 月末
に「緊急区会長会議」を開催し
「ひとり1会員
入会促進運動」
の目標値を定
め、会員増強に
向け組織一丸と
なって取り組ん
できた。
その結果、昨
年5月の会員数
2450名に対
し、今年5月に
は2523名ま
でに回復してい
る。
2 ひとり1会
員入会促進運動
( 1) 会 員 の 皆
さんが中心と
なって近所の人
ひとり 1 会員
入会促進運動
12
入会率
61.0%
45.1%
54.8%
入 会 者 数
36名(2/1付)
69名(3/1付)
85名(4/1付)
26
25
25年度
26年度
27年度
会員数 入会者 退会者 会員数 入会者 退会者 会員数 入会者 退会者
2,498
37 144 2,439
30 205 2,493
85 166
2,517
38
19 2,450
35
24 2,523
60
30
2,528
46
34 2,457
32
25 2,536
49
36
2,550
35
14 2,461
30
26
2,553
22
19 2,470
26
17
2,569
25
9 2,480
26
16
2,574
20
15 2,502
30
8
2,558
32
18 2,511
35
26
2,596
31
23 2,509
26
28
2,611
39
24 2,513
27
23
2,614
27
24 2,526
36
23
2,614
34
34 2,574
69
21
386 377
402 442
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
2
3
計
入 会 説 明 会
59名(1月中の説明会来所者)
153名(2月中の説明会来所者)
155名(3月中の説明会来所者)
月
1
2
3
12
20
4 入退会者の推移
(6)
北九州シルバーだより(第57号)
平成 27 年7月
5 ひとり1会員入会促進運動の成果(27年1月~月)
注意:入会事務手続きについて
1月中に入会説明会に来所し、第4金曜日に面接を受け2月1日付で会員登録を実施。
12
回目の全国安全週間
それぞれの就業場所で事故防止
の大切さを再認識し、積極的に
安全活動に取り組みましょう。
以下の文章は、 回目となる
全国安全週間の運動の始まりや
歴史を紹介したものです。田口
勝美会員の寄稿です。
らが中心となって「安全第一協
会」を設立。機関紙「安全第一」
を発行したり、講演会を開いて、
社会に安全第一を呼びかけ、運
動は発展していきました。
全国安全週間について
1919(大正8)年6月に
「安全第一協会」が中心となっ
て、当時の上野警察署長が東京
市の協力を得て、安全週間の運
動を展開しました。これが広が
り、1928(昭和3)年に全
国統一の安全週間が「我が身の
ため、国のため」のスローガン
のもと行われました。
1947(昭和 )年以後は
毎年7月1日~7日に全国安全
週間が行われています。
これは季節的に災害の多い夏
を迎えるにあたり、安全に対す
る認識を新たにするためです。
(八幡東区 田口 勝美)
事故ゼロめざそう
平成 年度中に当シルバー人
材センターでは会員の人身事故
や物損事故が計 件発生しまし
た。3年連続の減少です。
今年1月末の早朝、仕事先に
自転車で向かっていた会員が軽
トラックに追突されて死亡する
という悲しい事故も含まれてい
ます。
一方、 件の事故の中には少
し注意すれば防げたと思われる
も の も 多 く あ り ま す。「 仕 事 に
事故はつきもの」「安全は面倒」
という意識は変え、自分の安全
と仲間の安全を守るために細心
の 注 意 を 払 い、 事 故 防 止 策 を
しっかり実践することが大事で
す。
年度は「事故ゼロ」に向かっ
て頑張っていきましょう。
安全委員会
※処分の根拠 「北九州市シルバー人材センター会員の処遇及び処分規程」第16条
20
7月 1日から
今年も7月1日から1週間、
全国安全週間が実施されます。
今年のスローガンは「危険見つ
けてみんなで改善 意識高めて
安全職場」です。
シルバーの仕事は「安全がす
べてに優先」です。会員全員が、
え、災害は非常に減って、生産
も目標を達成するようになりま
した。
会社を経営するには、災害を
防ぐ「安全第一」主義でなけれ
ばならないことが分かって、全
米に運動が広がり、「安全第一」
という言葉が使われるようにな
りました。
我が国の安全運動の始まり
1912(大正元)年に足尾
銅山の小田川全之所長がアメリ
カ を 視 察 し て 帰 国 し、 ア メ リ
カの安全運動を見習って坑口
に「安全専一」という表示板を
掲げて災害防止を呼びかけまし
た。これが我が国の安全運動の
始まりです。
その後、1917(大正6)
年に逓信省局長だった内田嘉吉
や東京電機株式会社の蒲生俊文
33
39
27
年齢:当時
平成26年度会員の処分
22
20
88
88
「安全第一」の始まり
1900(明治 )年の初め、
アメリカの鉄鋼業界は非常に不
景気でした。生産設備は荒れ果
て、多数の労働者が災害のため
に不幸に陥りました。 USスチール会社のジャジ・
ゲリー社長は「同じ神の子であ
る人たちが、こんな悲惨な災害
をこうむり、不幸な目に遭って
いるのは、見るに忍びない。生
産、品質は落ちても安全を大切
にしなければならない」と考え、
経営方針を「安全第一、品質第
二、生産第三」に改めました。
1906(明治 )年に新し
いゲリー工場を建設するにあた
り、「 安 全 第 一 」 を い ろ い ろ な
角度から考えて実行しました。
その後、間もなく景気が回復し
て、賃金は上がり、労働者も増
26
性別 年齢
処分内容
男
66 就業停止3カ月
男
68 注意
男
71 戒告
男
70 注意
男
69 戒告
男
78 戒告
男
75 戒告
男
62 就業停止1週間
男
69 注意
男
65 戒告
所属職群
剪定班
家庭便利班
運送班
運送班
除草班
除草班
除草班
運送班
運送班
その他・一般
所属区
八幡西区
小倉南区
門 司 区
小倉南区
小倉南区
小倉南区
小倉南区
小倉北区
八幡西区
小倉南区
北九州シルバーだより(第57号)
(7)
随
筆
歌 集 「慟 哭」
18
13
八幡東区 下川 泰廣
戦後 年。戦争体験者の高齢化が進み、
人々の記憶が薄れる中で体験者の証言を後
世に語り伝える取り組みがテレビ新聞等で
報道されています。その戦争体験に触れる
と「次の世代を再び戦争に巻き込んではい
けない」という思いが伝わってきます。そ
して先輩会員F氏が思い出されます。
シルバー発足時に入会し、平成 年まで
在籍して今日の礎を築かれた方です。私が
出会った時は広報委員長で挨拶を交わす程
度でした。その後、親交が深まり見識の広
さ深さに傾倒していくうち、人物像と戦歴
が分かってきました。
旧陸軍の歩兵部隊の下級指揮官(中尉)
として、1943(昭和 )年から3年間、
東部ニューギニアの戦闘に参加し、F氏の
中隊237人のうち2人の生存者の一人で
した。体には6か所の負傷のあと、左手と
右足には手榴弾の弾片が残り、心身とも戦
争の傷を背負い、戦後を生きられたことを
知り戦争の悲惨さと平和の尊さを教えられ
ました。また、短歌にも造詣が深く、歌会
始に応募される歌人でもありました。
70
退会後も人生の師と仰ぐ有志の方が「企
救富士会」をつくり、酒を酌み交わし親睦
を深めていきました。しかし、凄惨極まる
戦況については長い間語ることは出来な
かったようです。 歳を迎えられた時に、
戦地での体験を 首の短歌にしたためた手
づくりの歌集「慟哭」が私の手元に届きま
した。
その冒頭、本人の記述の一部に「半世紀
へた今なおニューギニアのジャングル奥深
く白骨と化して眠る亡き戦友に、思いをい
たす時言葉もない。九死一生どころか百死
一生もない、この戦闘における奇跡的な生
存者の一人として、風化しつつある戦闘の
真実の一端を伝え残す責任があるように思
えてならない。私は今五体不満足ながら、
傘寿のとしを重ねた事を、神に感謝しなが
ら英霊の冥福を祈り、慙愧に満ちた敗戦の
拙い歌を捧げるものである。合掌」。
この歌集に自らの全ての思いを込めて、
平成 年1月に 歳人生を静かに終えられ
ました。
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八幡西区 平石 尚義
現役を退いたシルバー世代は、収入は減
る代わりに、自由な時間を得られます。も
う一つの人生の財産が手に入るのです。
定年後は、まず地域に帰ることから第二
挑戦しよう
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(8)
北九州シルバーだより(第57号)
平成 27 年7月
の 人 生 が 始 ま り ま す。 居 住 す る 地 区 の 趣
味 の 会 や 町 内 会 な ど に 参 加 し 交 流 し、 グ
ループの人たちと馴染みになって、地域デ
ビューを果たすまで努力と時間が必要です。
地域社会と地域住民に貢献できるまでか
なりの“道のり”になります。しかし、シ
ル バ ー 人 材 セ ン タ ー の 会 員 に な れ ば、“ 近
道”ができるのではないでしょうか。
シルバー会員は全員が地域班に所属して
います。このことを再認識し、地域班の役
割と活動に積極的協力と参加をお願いした
いものです。
地域班組織には班長、副班長などの役職
があります。地域班には、地域班会議、オー
ルセールスマン活動、清掃奉仕、広報紙配
布、就業開拓、会員勧誘、ボランティア活
動など多くの活動と役務があります。
会員一人ひとりが、地域班活動を通じて
地域社会、地域住民、並びにセンターの発
展に貢献できるよう努めてほしいと思いま
す。
新年度にあたり、一部地域班で班長を選
出できず、役割を果たせない班があり、大
変憂慮しています。
主な要因として①就業だけを考える会員
が多い②地域班の目的、班員の役割などを
理解できない③会員になったが地域班に
入った覚えはない――というような、自分
だけの利益や楽な手段を選ぶ考え方がある
(9頁へ続く)
北九州シルバーだより(第57号)
(9)
(8頁から続く)
そこでボルト・ナットの上から鉄板等で
ようです。
蓋をし、もくねじをねじこむようにする二
地域班会員の役に立ち、地域班の役割を
重ロックをすれば防げると思います。この
遂行するため、今できることから取り組ん
手の既製品はなく、鉄工所等で作らざるを
でみませんか。挑戦することによって必ず、 得ないと思います。タイヤメーカーは考慮
他の人に恩恵をもたらし、自分の余生を悔
すべきと思います。
いのない豊かなものにできます。
私は電動自転車を乗り回しており、無料
いつでも挑戦する気迫を持ちましょう。
駐車場を時々利用しますが必ず二重ロック
をします。そのせいか、一度も被害に遭わ
ずにきました。
盗られて泣きを見るより
先だって駐輪場で警察官が小さな機械で
二重ロックで用心すべきだ
一 台 一 台 チ ェ ッ ク し て い ま し た。 盗 難 が
時々あるということでした。私はかつて黒
八幡西区 衛藤 忠治
ご近所で乗用車の前輪タイヤ2個が盗ま
崎駐輪場に3年間勤めていた時、本部より
れる事件がありました。駐車場所の真上に 「盗難予防で二重ロックを利用者に呼びか
は街灯があり、さぞかし“仕事”がはかどっ
けてほしい」とのことで実践しました。
たことだと思います。
玄関等のドアも二重ロックにすれば犯行
警察官が証拠を探していましたが、犯人
は防げると思います。盗られて泣きを見る
は手袋をしていたらしく指紋等は出なかっ
より 用心が大切だと思います。
た よ う で す。 こ の 手 の 犯 罪 は 最 近 ち ょ く
ちょくあると言っていました。
ベランダに咲く戸畑あやめ
私は「刑事もの」のドラマが好きなので、
戸畑区 谷口 延子
近所の車庫などをあっちこっちと見て回り
ました。
緑の風の吹く5月、家のベランダに伝説
まず、車庫にはほとんどシャッターがあ
の花、戸畑あやめが咲きました。
りませんでした。センサーライトも設置さ
2 月 中 旬、「 戸 畑 あ や め を 育 て る 会 」 か
れていません。タイヤは車体に取り付ける
ら株分けしてもらい、ちょうど3カ月目。
金具のボルト・ナットがむき出しです。た
センチ位の丈のすき間から、小さな可愛
まに鉄板でカバーしていてもドライバーで
い花が咲き始めました。
簡単に外れるそうです。
じっと見ていると、いとおしい感じがし
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௏
て癒やされます。
ちなみにアヤメは高台に自生し、風通し
がよく日当たりのよい場所を好みます。余
り小さいからといって水や肥料をやりすぎ
ると花が咲きません。
Ʒ
八幡西区 犬房 正明
ǘƨƠ
花ショウブ
短 歌
藤棚を必ず通る房の下
甘ゐ香りに中腰なりて
会員の盛りもりもりて集ゐかな
老ゐて生き甲斐シルバー在りて
おーこれは満ちたるさくら心染む
花見で和むシルバー話題
八幡西区 米田 繁美
雨季近し汚染地下水先見えず
崔花雨七日先での天候が
日本晴れ喜び分かち花見酒
八幡西区 羽仁 務
幾星霜めくるアルバム金婚日
はなびら
紫陽花の花弁移り宴かな
八幡西区 平石 尚義
効果とく旬の料理の夏野菜
「まだかいな」ばあばの化粧夏祭
小倉南区 野依 正孝
■“わっしょい百万夏まつり”
百万踊りに参加しましょう
日時 8月2日(日)
午後7時 分~8時 分 場所 小文字通り
曲 目 「 燃 え ろ み ん な の 北 九 州 」 と「 い
いっちゃ ええっちゃ北九州」
■剪定業務(片付け作業)の従事者を募集
剪定班の業務は毎年増加しており、ピー
ク時には剪定班の会員だけでは追いつかな
い状況です。剪定技能を有する会員が増え
ない中で発注者の要望に応えるため、剪定
班以外の会員の応援をお願いします。
対
象 その他一般(職群に属している
会員以外)
年 齢 歳以下(性別は問いません)
就業期間 原則繁忙期( 月~ 月のみ)
時 間 9 0 0 円( 交 通 費 含 む )
配 分 金
を基本としますが、契約金によっ
て異なることがあります。
申し込み 7月 日までに必ず地域班長に
申し込んでください。
地域班長は7月 日に事務局剪
定担当にご連絡下さい。
そ の 他 面接(7月下旬)後に講習(8
月中旬以降)を必ず受けてくだ
さい。就業するに当たって剪定
班に入る必要はありません。
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川 柳
人の世話人に役立ちボケ防止
言論の自由地域班無くせと言う
一喜一憂の高齢者免許講習
八幡西区 平石 尚義
畑仕事育ての作物猪鹿に
八幡西区 羽仁 務
もう傘寿まだ八十だ背をのばす
人の欲うまくつけこむサギグループ
小倉南区 野依 正孝
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俳 句
しぶき
噴水の飛沫眩しく跳ねにけり
風五月山羊の寄り来て餌ねだる
鯉のぼり動かぬまゝに風を待つ
八幡東区 加村 幸弘
苔玉に今年も芽吹き山紅葉
愛犬を乗せて花見の乳母車
孫を抱き満開ざくら宮参り
八幡東区 上田 義信
葉櫻や人なつかしき古刹門
春が行く心英彦の湯憩ひけり
旅したや薄暑の頃の汽車もよし
八幡西区 佐藤 繁登
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北九州シルバーだより(第57号)
平成 27 年7月
北九州シルバーだより(第57号)
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活
動
らか
若松でタオル体操のつどい
わが
円の巨費と延べ 万人の多大な
含めて 数人で約1時間半大変
人力を費やして1927(昭和
楽しい時間を過ごし、身体も脳
2)年、完成しました。当時東
もリフレッシュできました。
洋一のダムでした。
いすに座ってする体操でした
当時の八幡製鉄所土木部長で
ので、腰痛のある人や足の悪い
あり、詩人でもあった沼田尚徳
人たちも、自分の体調に合わせ
の設計によるもので、多様な組
て無理なく動けます。日ごろの
積方法による造形美は北河内産
運動不足を感じさせられるとこ
の石材を使っています。
ろもありましたが、笑顔で和気
沼田の夫人泰子は河内ダム建
あいあいと皆さんからも「楽し
設工事現場まで高見社宅から約
かった」という声が聞かれて
7キロの道を弁当を背負い、雨
ホッとしました。
風の日や夏の暑さのなかも毎日
(若松区 上江川 佳子)
朝収穫したばかりの玉ねぎを児 のように通いましたが、疲れ果
童らにプレゼントしました。
て、力尽き、工事完成の3年前
新道寺小児童らと
新道寺農業班は同小学校の農 に他界しました。事故が起きな
サツマイモ植え付け 園約400平方メートルを借り いように「私を生贄にしてくだ
ており、水やトイレの問題など さい」と神にお願いしていたそ
でも援助してもらっています。 うです。それから事故もなかっ
そのお礼の一環として児童との たそうです。
農作業交歓を企画しました。
沼 田 は 妻 を 思 い、 昭 和 3 年
児童らは7月から草取りをして 春、ダム近くに記念碑を建てま
生育を見守る予定で、 月の収 した。碑には次の漢詩が刻まれ
穫を楽しみにしているそうです。 ています。
貞魄今安在 佳人隔九泉
舊観帰一夢 腸断落花前
れ
( 訳 注 ) 愛 す る 妻 は、 今 ど こ
にいるのだろう。あの世とこの
沼田泰子記念碑
世に別れ別れになってしまっ
河内ダムは1919(大正8) た。桜の散るのを前に私は悲し
年に着工、八幡東部を貫く板櫃 みに暮れている。
川の渓谷をせき止め、430万
(八幡東区 前﨑 成二)
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新道寺農業班の会員らは5月
日㈯、シルバー農園に新道寺
小児童を招いて一緒にサツマイ
モの苗を植え付けました。
会員 人と新道寺放課後児童
クラブの児童 人、父母ら8人
が参加。苗は農業班で鳴門金時
200本と紅はるか、紅あずま
各100本を用意しました。
児童らは午前9時から1時間
余りかかって9畝のうち2畝に
男性会員らの指導で鳴門金時1
00本を植えました。
植え付け終了後は交歓会。農
園で昨年 月末から育て、この
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あ
れ
こ
の
5月 日(水)午後、若松区
古前市民センター多目的ホール
でタオルを使って運動する体操
のつどいを開きました。区女性
委員会が主催しました。
講師には㈱シダーの荒平智子
先生をお招きしました。若松で
は初開催ということでした。先
生の楽しいおしゃべりと指導で
男性・女性会員や一般参加者も
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会
員
街
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平成 27 年7月
北九州シルバーだより(第57号)
櫛井理事長の呼びかけに応え、新しい
「基本方針2019」の実現に向けてみん
なで力を合わせて頑張りましょう。
今号の編集でも田中正吉、池尻勇両会
員に定時総会の写真撮影を担当しても
らったのをはじめ、多くの会員のお世話
になりました。お礼を申し上げます。
(北)
門司みなと祭総おどりに参加した
会員のみなさん
編集後記
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