革新懇運動 30 年の歩みと今後の課題 荒川和明 革新懇の自己紹介 最初に革新懇の自己紹介です。国民が主人公の新しい日本を展望し、思想や信条の違い を超えて、国民的共同を広げる行動であります。民主連合政府への国民的共同を日常的に 広げていく、草の根からの運動、組織であります。 革新懇運動の目標は3つあります。国の政治を変えるという目標を掲げた統一戦線運動、 組織は革新懇しかありません。その点で多くの団体、労働組合、民主団体の皆さんが、革 新懇運動に賛同されております。 30 年を迎えた革新懇 この革新懇運動は今年で 30 年を迎えました。私は3つの指摘をしたいと思います。1 つ は国政の焦点や国民の切実な要求に、3つの共同目標の角度から取り組んで地域や職場の 革新運動の要になりつつある、ということです。 例えば、今の時の政治の熱い焦点である普天間問題について核心をつく訴えを地域・職 場の革新懇がしている。本当に大事な取り組みだと思います。 こちらが壁をつくらず共同の輪を広げよう 革新懇運動 30 年の特徴の2つ目ですが、思想や信条の違いを超えて、共同を広げること の出来る運動だということ。ただこの共同と言うのは黙っていて進むものではありません。 壁を作らず、広い人たちに話しかけることが本当に大事だということを痛感しました。 革新懇の運動は弾力性があります。3つの共同目標、全てで一致しなくとも2つでも1 つでも、或いは革新的な目標に至らなくても、切実な要求で一致する場合交流や共同を大 事にしたいと考えています。 全員一致が運営の原則 それから革新懇運動 30 年の特徴の3つ目ですが、全員一致制で民主的運営に心がける、 勤めることです。そうしてこそ一人ひとりのエネルギーを生かし、大きな力が発揮される と考えています。革新懇は政党ではありません。民主集中制という組織原則は取っており ません。労働組合などが組織原則にしてる多数決制という組織原則も取っておりません。 文字通り全員一致制です。 提唱者としての日本共産党の役割 革新懇運動を提唱した政党である日本共産党の役割も大事です。共産党は大きくなろう とすると国民に根を下ろした政党にならなければならない。その点でも革新懇運動は必要 だと考えています。日本共産党の綱領は民主連合政府を重要な政府として位置付け、民主 連合政府は統一戦線を基礎に実現すると謳っています。この統一戦線運動の具体化が革新 懇であることは明確であります。 革新懇運動発展の4つのポイント ①担い手づくり 1 つは事務局の担い手を共産党と革新懇が本当に一体的に力を合わせて、協力し合ってすす めると言う事です。担い手を探すと言う事です。 ②何人からでもスタートする 第2のポイントは何人からでもスタートすると言う事です。運動を続けながら末永く発 展させる。この見地です。組織や運動に従属すると言うことがありますが、この観点を貫 きたいと思います。 全国革新懇の会則を見て頂ければわかりますが、革新懇は何人以上でなければならない という定めはありません。何人から始めても良い。組織形態もそれこそ新規参入しやすい 形で作ることが大事だと思います。 ③結成時~無党派、保守の方と共同を 革新懇づくりの第3番目のポイントは、結成時から無党派の人、保守の人と共同すると 言う立場です。それは無党派の方々への信頼の表明でもあり、いわゆる身内だけで革新懇 をつくりますと忙しくなった。そういう理由などで開店休業に陥るケースが少なくはあり ません。 無党派の人が一人でも2人でもいますと革新懇の会議をやろうと、何か行事をやろうと 言う事になるのだと思います。 ④全国革新懇ニュースの活用を 革新懇づくりの4つ目のポイントですが、是非全国革新懇ニュースを活用して頂きたい と言う事です。全国革新懇ニュースには毎号のように様々な方が登場しております。政治 がタブーという雰囲気を取り払って、政治を日常から論じる。問題にする。批評する。そ ういう雰囲気を多くの人達に広げていく、そういう力を持っていると思います。 本気の一人になって 最後ですが革新懇運動の飛躍は今日参加された皆さんが、革新懇で頑張ろうと言う本気 の一人になって頂く所から出来ると考えています。そういう方が、一人でも新たに生まれ るならば新たな前進が始まっていくと考えています。 皆さん民主連合政府目指して堂々と前進しようではありませんか。
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