早いものです。１０月となり、２０１５年度も半分が過ぎてしまいました。季節も移り変わり、あれほど昼間の長かった毎日が嘘のように､今ではぐんぐんと日が短くなりつつあります。それでも、ブラッセル日本人学校補習校に通ってくる児童生徒は元気です。現地校も本格的な学習が始まっている今、２つの学校の学習を両立させるべく、しっかりと頑張っています。９月１９日には小学部５年生以上中学部３年生までの参観日と学級懇談会が行われました。参観日においでになった保護者の皆様には、一生懸命に学ぶ児童生徒の姿を見ていただいた事と思います。また、学級懇談会では有意義な話し合いもなされたようです。「現地校が新学期で新しい環境になり、疲れもある」「補習校も大変で、弱音が出る事もあるが頑張らせたい」などの話題が出たとの報告を読むと、親子で一生懸命に頑張っている姿が目に浮かび、応援したくなります。小学部１年生以上同４年生までの参観日と学級懇談会は１０月３日です。１０月２４日は「音読発表会」が予定されています。すでに各学級ではその準備も始まっています。また、２月上旬完成を目指している『学校文集』の原稿作成への取り組みが今月から始まります。本校教育目標にある「国語の基礎学力を培う」「適切な日本語を身につける」にも大きく関わる上記２つの取り組みは、まさに「『読み』と『書き』の一大行事」です。「校長だより」 № ３にも書きましたが､児童生徒は「行事の中で成長する」側面もあるのです。一定の期間に集中して一気に取り組む事で､結果として読みを深める力がついたり滑らかに読めるようになったり、またこれまでに無かった文章表現力を身に付けたりすることがあります。このチャンスをしっかり生かしたいものです。【文部科学省訪問視察】音読発表会のある１０月２４日には、文部科学省の本校に対する訪問視察が行われます。１～２校時の授業の様子を視察したり、３校時以降の音読発表会を見たりした後、学校関係者との懇談が予定されています。先日いつもの道を自転車で走っていると、突然、私に手を振る女の子が目に入りました。そばには母親もいました。自転車を止めて振り返ると､補習校の児童でした。その時私はとても嬉しい気持ちになりました。ある学級の担任が「何人かの子が校長先生の事を書いていますよ」と作文のコピーを見せてくれました。遠足の時の事を書いた作文で、一緒にサッカーをしたり長縄跳びをしたりしたときの様子が書いてありました。それらを読んで、私はとても嬉しくなりました。赴任以来ほぼ半年が経過した今、自分も少しずつ補習校の児童生徒に認知されつつあるんだと実感できた出来事でした。同時に、私の方からも､もっと一生懸命に児童生徒を知る努力をしないといけないと痛感した一瞬でもありました。