学校関係者評価委員会(平成27年度)

本学園情報公開
学校法人 琉美学園は職業実践専門課程認定校として、職員の認識と実践教育の
評価結果を意識した取り組みに対し、進捗状況を如何に早く問題点を探り、今後の
対応などの取り組みをより良い方向へ導くために学内評価委員会を開きました。
その取り組み状況の情報公開を致します。
27 年度
第一回
学内 学内評価委員会
期日:平成 27 年 8 月 7 日 午前 8 時~9 時
1 時間
場所:琉美インターナショナルビューティカレッジ会議室
学内評価委員:理事長:呉屋良昭 校長:呉屋八重子
主任:仲川美佐子
総務部長:堀川恭登
田本勇気
棚原雄介
就職担当:斎藤俊二
教師:福原優子
エステ科:下町さおり・内間千佳
写真デザイン科:学校長:白岩直明 教師 金城将人
検討議案1.職業実践専門課程における企業と学校の取り組み
2.学外評価委員会と学内評価委員会との互換性
①
1. 職業実践専門課程における企業と学校の取り組み
「問題点討議」
未だ社会的に「職業実践専門課程」名称が持つ意義と取り組む内容が把
握出来ていないだけでなく、学内評価委員ですら、その推進方法と評価方
法に順応しているかどうかが不透明である、また今後の改善点との結びつ
きを、企業とどのようにして発展させていくかが検討された。
そこで、本学園は実践授業取り組みに対し、事前研修を取り入れ一つの
職業感だけにとらわれるのではなく、共通の接客態度やマナー講習を更
に設け、別業種に身を置いて「自己発見」を元に目指す職業の適正を試す
方法を検討課題とした。
「この目的を果たすための方法論」
堀川意見・・・
社会的にはインターンシップと云う言葉が認識と定着している中で、職
業実践とはなにか?職業訓練とか、再雇用訓練、基金訓練制度等と同類と
思われないか、その違いをまず知る必要がある。職員間においても職業実
践専門課程を導入する意義がどこと異なるのか、場合によっては他訓練機
関の方が有利または受け入れやすいのではなどの意見が見受けられる。
理事長意見・・・
この職業実践専門課程には「自己評価」「学内評価委員」外部評価委員」
など複合的に学園評価の情報を開示し、社会的信頼を自ら問うもので、金
銭的なメリットを入学生に付帯するものでは無い。しかしながら現状では
その社会的認知さえ無いのが現実ではあるが、時間をかけて消費者側が学
校選びの要件と成るよう教育の内容を整え、学生に対して良好な環境と良
好な学園生活が育まれるよう環境づくりを目的とするものである。その結
果が社会的評価の位置付けとなり、他校に無い評価基準を生むことができ
る。これは教育改革であり、職員の意識改革の始まりである。 伝統校と
しての社会的責任を今後果たしていかなければならない。
今後も引き続き学内教育環境整備の協力を全職員にお願いしつつ、実践
的な教育を推し進めるためにも、企業側との窓口に各々が対応していかね
ばならないことを承知願いたい。
②
仲川主任意見・・・
サロン側が果たして学生を受け入れてくれる目的を理解して頂けるか
心配です。現行においてもサロン実習を既存店で 40 時間ほど行ってい
ますが、それほど良い結果が出たとは言い難い、それには美容師法が関
係しているので、全くお客様に触れてはならず、できるのは片付けや掃
き掃除ばかりで、美容師への憧れどころか、かえって実習後に目的変更
で退学する場合があったりしています。
「職業実践課程」名称が独り歩き
しないかが心配です。
今後このような弊害が起こった場合も承知の上で実践課程導入をされ
るのも検討課題として頂きたいと思います、また途中での学科変更や休
学者への対応をせざるを得ないデメリットへの対応策を事前に検討準備
していきたいと考えます。
福原意見・・・
参考までに伺います、
「新たな職業種」としての位置づけとなるのか美
容師養成施設での範囲内で行われる職業実践専門課程との差異は何でし
ょうか?特に卒業証書文面でも「職業実践課程」と名称が負荷され通常
よりも専門性に優れた教育機関として意識向上と成るのは感じています
が、学生の立場からしたら、現行の教育環境に不満があるとは思えませ
ん、かえって国家試験科課題の変更や受験料など直接学生が解りやすい
メリットを説明したいと感じています。もちろん内外に評価結果を公表
することも並行して目指しますが、現実の問題提起をどこに示したら良
いのでしょうか、また今回は文部科学省職業実践専門課程認定校と本校
は厚生労働省認可指定養成施設となっています。両方の認可を受けてい
るのでより便宜が図られる事を期待します。
そのためにも企業側への「名称」告知と理解を推し進める必要が早急
に求められます。
棚原意見・・・
高校訪問には必ず本学園が文部科学省認定職業実践専門課程と云
う文章表記と説明をして進路指導室の先生に紹介しております。ただし
文部科学省が専門学校にこの名称を新設されていた事は、全く知らなか
ったようで、文部科学省からも通達をもって高校にも県内認定校の案内
を出していただければ、もっと認知が深まり努力目標が定まると思いま
す。また認可校としての情報公開に自信と責任を持てると感じました。
③
斎藤意見・・・
高校側にも説明が必続き必要と感じていますが、サロンさんに対して
訪問と文章での説明を共有していかないと、一部の企業側だけが「実践
専門課程」を理解しても全体には理解されていないと思います、また学
校ホームページに情報公開をしていますが実際、サロンが閲覧している
様子は感じられません。我々が自己評価を順次行い公的な責任を負わな
ければ学校教育現場は変わらないと思いますので、より外部委員の意見
を取り込みながら「職業実践専門課程」が社会的に認知されるよう努力
していきたいと思います。
白岩意見・・・
沖縄写真デザイン工芸学校は「職業実践専門課程」は認可を受けて
いませんが、本コースでは既に企業との「実践教育訓練」なるものを実
施しており、その成果は確実に上がっているものと企業側と学校とが認
識しております。特別職業実践専門課程認定でなくても各コースの認識
が認定学科に限らずその成果は類似しており教育上、認定か否かは関係
ないと思います。学生の技術指導において企業側のニーズと労働の質
に及ぶ働く側の質が問われるのであって、この点を企業と相互に伝達し
あうことが出来れば就職への近道と本人意識変革に連動しているものと
思われます。また技術優先の順位でなく、人間関係の構築が重要であり
近年の離職者には会社での人間関係で職を辞する者が多いと云えます。
そのうえで人間形成には対人とのコミュニケーションを重視した授
業と「ことば」を発生する環境を共に発生させなくては、個人個人がこ
もりがちな環境ですから、公な環境に慣れさせ、働く意欲と自信を持た
せるのが本来の「職業実践専門課程」の目的に沿うことだと認識してい
ます。当然、並行して「学内評価委員会」に参加し、琉美学園として外
部には情報公開を行いたいと思います。また企業実習で取り組んだ報告
書や学生意見を今後、繁栄していくためにも学生との意見交換会と学内
評価委員会にて学生の起業実習報告書に基づき、改善点や教育線上更に
必要な勉強の機会と環境を作り上げていきたいと感じています。
④
2. 学外評価委員会と学内評価委員会との互換性
内間意見・・・
エステ整体セラピスト科も同じく「職業実践専門課程」の認可を取っ
ていませんが、沖縄写真デザイン工芸学校同様に企業実習を併用してお
り既に学生と企業側との意見交換が行われております。
おかげで就職の優位性が際立っていると感じられました、しかしなが
ら学内評価とした基準と考えたことが無くまた学外委員の評価を設定す
る事は考えたことがありませんでした。
美容科が職業実践専門課程に認定された基準を用いて、今後は類似し
た方法と基準作りを考えたうえで現学生の教育環境整備に寄与できる方
法を備えていきたいと思います。ただ学外委員会をコース別に設けるの
ではなく共通認識の元に琉美学園にある学科全てが評価される同様な基
準と、評価委員会には全学部の外部委員関係者の就任と学内評価委員の
全職員参加ができるようお願いしたいものです。
同じ学園内で指定コースだけが評価されるのは教育環境としては、片
手落ちともいえますので自主努力による「琉美学園独自」の情報公開を
されても良いのではないでしょうか、そうなれば全体的な意識高揚とす
べての学科と職員が問題を共有することが出来る事は本学園の目的の趣
旨と成ると思います。
学外評価委員会と学内評価委員会の会合を個別と合同会議をされて
みてはどうでしょうか、もちろんコース別に評価と内容が異なるかもし
れませんが学園の学生は均一な教育環境と共通な認識の差があってはな
らないと思います。文部科学省の遵守事項に沿いつつ、同じ目的に近づ
けるなら今後、エステ科も「職業実践専門課程」認定に向けた申請を考
える予備訓練と成るかとかんがえられます。
エステ整体セラピスト科には国家資格は無く民間団体認定資格しか
取得できませんが、企業側との接点が多岐に渡り多く職業実践専門課程
に適応できるものと思います。
スチューデントサロン実績の積み重ねが特に企業側から評価されて
いると思います。それは、企業実習での本校学生の取り組みが他校学生
との技術習得の差がはっきりしているからだと実感しています。引き続
き企業側のニーズと本校教育路線との意見交換を重ね合わせた現場に必
要とされる人格形成を作り上げていきたいと思います。
➄
総評・・・意見取りまとめ
審議案1・2において
学内評価委員会の意見を総評結果
*「職業実践専門課程」名称の認知度が足りない
*目的趣意がはっきりしていない
*指定学科だけが職業実践専門課程であることの問題点
*企業側との意識のずれ
*高校側との説明不足
*文部科学省通達を高校側にも通達してほしい
*学生評価の問題
*企業側の労働の質の改善
*生徒の就業意識の改善
*就労の対価
*ホームページ上の情報公開は誰の為か
*学内・学外評価委員会との合同会議
*退学に至る場合の対処をどうするか
*企業の就業時間と学校就業時間との差異