【平成28年1月より】債券・公社債投信の税制が変わります!

(平成27年7月版)
平成28年
1月より
1
Point
債券・公社債投信の
税制が変わります!
債券・外貨MMF等の売却益が課税対象になります
現行
平成28年1月∼
原則非課税
20% の申告分離課税
※
また、債券・外貨MMF等の利子と収益分配金(現行は源泉分離課税)、および債券の
償還益(現行は総合課税)は、申告分離課税の対象となります。
※復興特別所得税の対象となりますので、実際の税率は平成49年末まで20.315%となります。
この課税方式は、現在の株式や株式投信の配当金・分配金
(特別分配金を除く)
、並びに売却損益の課税方式と同じです。
〔ご参考〕国内公社債投信のお取扱い
国内公社債投信の収益分配金と解約・償還による差益
(現行は源泉分離課税)
も、上記と同じく申告分離課税となります。
税率は現行と同じ20.315%です。
2
Point
3
Point
債券・公社債投信と株式等の損益通算と、
売却損(償還損を含む)の繰越しが可能になります
現行
平成28年1月∼
株式・株式投信との損益通算は不可
株式・株式投信との損益通算が可能
売却損(償還損含む)は、
翌年以降への繰越し不可
売却損(償還損含む)は、確定申告を
することで翌年以降3年間繰越しが可能
債券・公社債投信の特定口座での管理が可能になります
現行
平成28年1月∼
特定口座での管理は不可
特定口座での管理が可能
特定口座に組入れると、お客様に代わって野村證券が売買内容の記録や損益計算を行
い、税額を算出いたしますので、納税手続きが簡便になります。
「申告分離課税」
って何?特定口座
の仕組みって?
保有している債券
や公社債投信は
どうなるの?
平成27年のうちに
売却する場合との
違いは?
詳しくは中面をご参照ください
Q
「申告分離課税」とはどのような課税方式ですか?
A
他の所得とは合算せずに分離して、その所得単独で税額を計算し納税する制度のことを
「申告分離課税」といいます。
なお「特定口座」を利用することで、納税手続きが簡便になります。
Q
「特定口座」の仕組みを教えてください。
A
特定口座内の取引について、お客様に代わって野村證券が上場株式等の売買損益や配
当金等を計算し、税額を算出して「特定口座年間取引報告書」を作成する仕組みです。
特定口座(源泉徴収あり)をご利用の場合は、納税手続きも野村證券が行いますので、確
定申告は不要※です。また特定口座(源泉徴収なし)をご利用の場合は、
「特定口座年間
取引報告書」を利用して簡便に確定申告を行えます。
※売却損等の繰越控除を利用する場合、
また他の口座との損益通算をする場合は、
確定申告が必要です。
なお平成28年1月からは債券、公社債投信の売買損益(償還損益含む)や利子等も特定
口座内で管理できるようになります。
現在、
「特定口座」をご利用でない場合は、お手続きが必要ですのでお取引店までお申
し出ください。
特定口座
(1証券会社1口座)
(
証券会社
座)
選択
源泉徴収あり
源泉徴収なし
一般口座
申告不要
取引の都度、野村證券が利益から
税金を徴収し、税務署におさめます。
必要に応じて確定申告
確定申告
確定申告
お客様ご自身が
年間の譲渡損益を計算
野村證券からの年間取引報告書を利用
することで、確定申告が簡便になります。
煩雑な確定申告の準備を
お客様ご自身で行うことになります。
平成28年1月より課税方式が変更され、以下の債券・公社債
投信について特定口座での管理が可能になります
債 券
国債、地方債、外国国債、外国地方債、公募公社債 等
※野村證券で取扱いの円貨建て債券、外貨建て債券は、一部を除いて
該当します。
公社債投信
公募公社債投信の受益権、証券投信以外の公募投信の受益権 等
※「野村MRF」
「野村MMF」
「ノムラ外貨MMF」
「公社債投信」
「ボンド・
セレクト・トラスト」等が該当します。
Q
保有している債券や公社債投信はどうなりますか?
A
平成28年1月1日時点で保有している債券・公社債投信は、経過措置として、既存の
特定口座に組入れることができます。
野村證券では平成28年1月1日時点でお客様がすでに特定口座をご利用の場合、原則、
お客様がお持ちの債券や公社債投信を、特定口座に組入れさせていただく予定です。
※特定口座に組入れる際にお手続きが必要な場合、
また特定口座に組入れることができない場合があります。
※特定口座への組入れの概要や、組入れが可能なお預り等については、後日ご案内の予定です。
Q
平成28年1月1日に債券・公社債投信を特定口座に組入れる際、
取得価額はどのように算出されますか?
A
特定口座に組入れる際の取得価額は、平成27年末基準の時価ではなく、原則、当初買付
けた際の取得価額※となります。
なお外貨建ての債券・公社債投信の場合、当初買付けた際の為替レートが適用されます。
※取得価額は、法令に基づいて算出されます。同じ銘柄の債券・公社債投信について、複数回にわたる買付や、
譲渡を行っている場合は、当初買付けた際の取得価額にならない場合があります。
Q
保有している債券等が、為替差益や価格上昇によって当初買付けた際の
取得価額よりも高くなっています。
平成28年に特定口座に組入れる際の取得価額を、現在の水準に近いものに
する方法はありますか?
A
平成27年中に一度売却し、直ちに再買付する取引(いわゆる「クロス取引※」)を行う方法
があります。
この場合、再買付の際の取得価額が平成28年1月1日の特定口座組入れに用いられます。
クロス取引のご利用には、ご注意事項等がございます。詳しくは、お取引店までお問合せ
ください。
平成28年1月1日
特定口座に組入れる際の取得価額
クロス取引を行う場合
再買付した際の取得価額
クロス取引を行わない場合
当初買付した際の取得価額
※クロス取引を行った場合、売却と再買付のそれぞれにおいて価格が異なるため、差額費用が生じる場合があり
ます。
Q
保有している債券を平成27年中に売却した場合と、
平成28年以降に売却した場合、税務上はどのような違いがありますか?
A
平成27年中に売却した場合と平成28年以降に売却した場合では、売却損益(為替損益
を含む)の課税方法が異なります。
平成27年中の売却
平成28年以降の売却
売却益
原則非課税
課税
売却損
翌年以降への繰越し不可※1
翌年以降3年間繰越しが可能※2
※1 平成27年中の売却で発生した売却損は、税務上、考慮されません。
※2 平成28年以降の売却について、売却損の繰越控除を利用する場合は、確定申告が必要です。
債券を募集・売出し等その他、当社との相対取引によってご購入いただく場合は、購入対価のみお支払いいた
だきます。債券の価格は市場の金利水準の変化に対応して変動しますので、損失が生じるおそれがあります。
また、発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込むこと
があります。加えて、外貨建て債券は、為替相場の変動等により損失が生じるおそれがあります。
野村證券株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第142号
加入協会/日本証券業協会、一般社団法人 日本投資顧問業協会、
一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会
No.1013/1507A(DN)