「光と色を活用した病害虫防除研究ワークショップ」開催要領 ~光環境制御による自然共生型農業への挑戦~ 1.開催趣旨 これからの日本農業には減農薬を通した人間や環境に対する安全性の向上が強く求めら れている。また、国際競争力のある「攻めの農業」を展開するためにも、減農薬によるコス ト削減を進める必要がある。特に減農薬のための有効な手段が少ない微小害虫については、 上記のような要求を満たした上での早急な問題の解決が求められている。 減農薬・脱農薬のための害虫防除技術の開発として、天敵生物の機能を活用した研究が長 年にわたり大きな期待を受けて行われてきた。しかしながら、それらの従来までの天敵利 用研究ではアザミウマやコナジラミのような微小害虫類に対して実用化に耐え得る防除技 術の開発は困難であった。このような背景の中で、近年の光生態学的な害虫防除研究から 栽培場所の光環境や農業資材の色彩が上記のような難防除性の微小害虫行動に強い影響を 与えることが明らかにされ、光と色を活用した新たな病害虫防除技術の開発への期待が高 まりつつある。 本ワークショップは上述のような光生態学的な病害虫防除研究を活発に展開している内 閣府の主催する戦略的イノベーション創造プログラム(「次世代農林水産業創造技術」・『持 続可能な農業生産のための新たな総合的植物保護技術の開発』)における「視覚イメージを 利用した新規害虫防除法の開発」ユニット及び「紫外光による病害虫防除技術の確立と誘導 抵抗性の関与機構の解析」ユニットの中心的な研究者を招待し、当該分野における最新の知 見について紹介を頂き、今後の北海道農業における減農薬・脱農薬、持続的農業の発展、及 びその国際競争力の強化に資することを目的とする。 2.開催日時 平成28年2月23日(火曜日)13:15~16:55(開場12:45~) 3.開催場所 とかちプラザ 2F 視聴覚室 (北海道帯広市西 4 条南 13 丁目 1 電話:0155-22-7890) 4.招待講演 司会 農研機構 北海道農業研究センター芽室研究拠点 主任研究員 池田成志 13:15~13:20 主催者挨拶 農研機構 北海道農業研究センター芽室研究拠点 主任研究員 池田成志 13:20~13:35 光と色を使った農作物害虫防除の最前線 農業生物資源研究所 研究ユニット長 霜田政美 13:35~14:30 “色”による害虫管理:赤および黄系色を利用した微小害虫防除技術の開発 京都府農林水産技術センター 主任研究員 德丸 晋 14:30~14:35 休憩 14:35~15:30 “光”による害虫管理:赤色LED照射によるアザミウマ類防除技術の開発 静岡県農林技術研究所 主任研究員 石川隆輔 15:30~16:25 “光”による植物抵抗性誘導:紫外光による植物病害防除技術の開発と商品化 兵庫県立農林水産技術総合センター 主席研究員 神頭武嗣 16:25~16:55 総合質疑 16:55 閉会 5.参集範囲 持続的農業・農業関連の環境問題に興味を有する市民・生産者、都道府県職員、市町村 職員、農業団体職員、農業改良普及指導員、農林水産省、公的機関及び民間の研究者 等 6.参加費 無料 7.主催 農研機構 北海道農業研究センター 8.交流会 開催日時 平成 28 年 2 月 23 日(火曜日)18:00~20:30 会費 5,000 円 開催場所 ホテル日航ノースランド帯広 2F ノースランドホール (北海道帯広市西 2 条南 13-1 電話:0155-24-1234) 9.定員 ワークショップ 160 名 交流会 80 名 10.参加申込み締切 平成 28 年 2 月 15 日(月曜日) 11.参加申込み・問い合わせ先 農研機構 北海道農業研究センター芽室研究拠点 大規模畑作研究領域 主任研究員 池田成志 TEL:0155-62-9276、FAX:0155-61-2127、E-mail:[email protected]
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