医事業務委託仕様書

医事業務委託仕様書
1. 目 的
医事業務の円滑かつ効率的な処理を図ることを目的とするものであり、受託者はこの趣旨を十分に認識
し、誠実に業務を履行するものとする。
2. 契約期間
契約締結日
~
平成 29 年 3 月 31 日
※契約は双方の合意の下、さらに 2 年間に限り(平成 31 年 3 月 31 日まで)延長することができる。
3. 業務実施場所
名 称
社会福祉法人黎明会
診療施設南台病院
住 所
東京都小平市小川町 1 丁目 485 番地
医事課
4. 病院概要
病床数
一般病床 42 床、療養病床 98 床
計 140 床
診療科目
内科・循環器内科・消化器内科・神経内科・神経科・リハビリテーション科
皮膚科・歯科
※平成 27 年度延入院患者数
45,423 人(見込)
平成 27 年度延外来患者数
34,415 人(見込)
平成 27 年度延訪問診療患者数
252 人(見込)
5. 業務実施日
原則として日曜日、祝日、年末年始(12 月 29 日~1 月 3 日)及び南台病院が別に定める休診日以外の
毎日とする。
6. 業務実施時間
(1) 8 時 45 分~17 時 15 分
(2) 8 時 30 分~17 時 15 分(特定健診実施期間(7 月 1 日~10 月 31 日)の繁忙期は当番制にて従事する)
※受付時間
午前…8 時 30 分~11 時 30 分 午後…13 時~16 時
7. 業務内容
(1) 案内業務
ア 患者・面会者・来客者の窓口対応
イ 患者・家族等照会対応
ウ 電話照会対応
エ 館内放送対応
(2) 外来受付業務
ア 初診・再診の受付及び諸対応に関する業務
イ 診察申込書の記載方法及び受付、受診科相談、受診手順の説明
ウ 保険証・受給者証・医療証等の確認
エ 保険証・受給者証・医療証等未持参患者の対応
オ 患者情報の確認、登録、修正(カルテ作成の要否、保険・住所等変更の有無等)
カ 新患カルテ作成及び診察券交付
キ 時間外、深夜、休日等に受診した患者の事後登録
ク 保険証等未提出者への督促
ケ 用紙・帳票類の在庫管理(診察申込書、カルテ、出力帳票等)
コ 外来診療費計算
サ 施設利用者の診療録の準備、定時処方箋の発行
シ 施設利用者の臨時処方箋の対応
ス 施設利用者の診療費計算及び請求書の発行
セ 領収書(医科・歯科)、明細書(医科・歯科)、院外処方箋の発行
ソ 訪問診療費の計算及び請求書の作成
(3) 入退院受付業務
ア 入院・退院の受付及び諸対応に関する業務
イ 保険証・受給者証・医療証等の確認
ウ 保険証・受給者証・医療証等未持参患者の対応
オ 患者情報の確認、登録、修正(カルテ作成の要否、保険・住所等変更の有無等)
カ 入院カルテ作成
キ 入院誓約書、リネンリース同意書の確認、退院証明書、死亡診断書等の確認及び整理
ク 紹介患者に係る紹介状の確認
ケ リネンリース会社へのリース状況の連絡
コ 入院診療費計算及び請求書の発行
サ 入院診療録内容点検、整備、サマリー作成状況の確認
(4) 窓口会計収納業務
ア 収納業務
イ 未収金処理(一時督促、報告、督促状の発行に伴う宛名書き等の補助業務)
ウ 施設・企業健診の入金処理
エ 入院費の口座振替請求処理
オ 入院保証金預り及び残高管理
カ 当日の収納金集計・金種分け及び領収済伝票等の会計伝票の仕分・集計処理
キ 日報作成
ク 入力済伝票等関係書類の整理・保管業務
(5) 診療報酬請求業務
ア 診療報酬明細書の作成・出力(点検・補記・修正)
イ 診療報酬明細書の医師による内容点検及び症状詳記依頼と点検後の修正
ウ 診療報酬明細書集計とコンピュータ集計の突合
エ 国保・社保の集計及び請求額の算出・請求書の作成
オ 診療報酬明細書のオンライン請求
カ 市町村等への請求書作成及び送付(食事療養費標準負担額・保険適用外分等)
キ 診療報酬明細書の返戻処理及び再審査請求に関する医師等との連絡調整
ク 返戻及び査定減の内容確認、報告
ケ 診療報酬明細書の保留、返戻未請求の管理・把握
(6) 自賠責等請求業務
ア 自賠責、労災及び公務災害等に関する請求業務
(集計・総括、請求、返戻・査定減処理対応、再審査請求、明細書作成)
イ 関連傷病名の照会・確認・入力・台帳作成
ウ 労災諸証明依頼などの受理・医師照会・交付・回答・文書料請求
エ 労災診療費請求に係る労災情報の照会・点検
オ 労災 5 号・6 号様式の受理
カ 自賠責関係保険会社との確認業務
(7) 人間ドック・健康診断・予防接種受付業務
ア 市委託健康診断及び予防接種受付(黎明会職員含む)業務
イ 受診票の内容確認及び請求業務
ウ 人間ドック・特定健診・一般定期健診・雇用時健診受付業務
エ 診療録準備
(8) 外来・病棟連絡等業務
ア 外来カルテの搬送・回収
イ 保険請求業務に用いる伝票類の授受
(9) その他の業務
ア 診断書・意見書受付等医師への作成依頼及び確認、交付
イ 生活保護法に係る医療要否意見書の医師への依頼、医療券の請求及び受理
ウ 日報・月報の入力
エ 保険月次請求一覧表の作成
オ 診療情報提供書のデータ入力
8. 業務従事者の教育指導
業務従事者は、原則として医療事務の基礎教育を修了した者で、医療業務 6 ヶ月以上の経験があり、か
つ、南台病院に設置されている電算処理システム端末機の操作能力を有する者とする。
9. 業務処理責任者の設置及び職務
受託者は、業務の完全遂行を期するため、医事業務の経験が 3 年以上の者を業務処理責任者として常駐
させ、次の業務を行わせるものとする。
(1) 業務従事者に対する指導、教育及び作業の指揮及び監督
10.
業務処理責任者代行の設置及び職務
受託者は、業務の完全遂行を期すため、医事業務の経験が 3 年以上の者を業務処理責任者代行として常
駐させ、業務処理責任者の補助及び業務処理責任者の不在時における業務処理責任者の業務の代行を行
わせるものとする。
11.
受託者の業務引継ぎ
受託者は、業務の円滑な遂行を継続的に維持するため、受託期間の終了前に新たな他の受託者が決定し
た場合には、その新たな他の受託者に対して、実地に業務全般に亘る引継ぎを行うものとし、業務の遂
行に支障を生じることの無いよう万全を期すものとする。特に受託期間内において発生した診療報酬の
請求事務については、翌月 10 日までに、審査支払機関(国保連合会、社会保険診療報酬支払基金)に
提出できるよう万全を期すものとする。
12.
人員配置
(1) 受託者は、業務を遂行するために必要な人員を配置するとともに、常に正常な勤務体制を維持管理
するものとする。
(2) 受託者は、年度当初に業務従事者、業務処理責任者及び業務処責任者代行の名簿を南台病院に提出
するものとする。また、年度内に業務従事者、業務処理責任者及び業務処理責任者代行に変更があ
った場合も同様に、速やかに南台病院に報告するものとする。
(3) 業務従事者、業務処理責任者及び業務処理責任者代行に変更があった場合は、マニュアルを作成し
て引継ぎを行い、業務の遂行に支障を生じることのないよう万全を期するものとする。
13.
その他の要件
(1) 受託者は、過去3年間に病院における医事業務に2件以上の契約実績があり、入札公告日の時点に
おいて継続して履行しているものとする。
(2) 受託者は、法令、病院規程その他の院内規則を遵守しなければならない。また、業務従事者の服装、
接客マナー、勤務態度、風紀ならびに衛生等について監督責任をもつとともに、法令等を遵守する
ように指導すること。なお、受託者が、監督官庁より指導や行政処分を受け、または、罰則の対象
となったときは、速やかに病院に報告しなければならない。
(3) 受託者及び業務従事者は、業務上知り得た病院業務の内容及び患者や職員に関する情報を漏洩、毀
損、滅失することのないよう安全管理に努めなければならない。また、この契約の履行に必要な受
託業務の内容を他の目的に使用してはならない。なお、退職後の業務従事者についても同様とする。
(4) 受託者及び業務従事者は、病院の承諾なしに業務上知り得たデータを病院外に持ち出してはならな
い。
(5) 受託者及び業務従事者は、病院の信用を失墜させる行為をしてはならない。
(6) 受託者は、業務従事者が業務の実施にあたり安全確保に十分留意し、事故防止に努めるよう指導す
るとともに、受託者及び業務従事者の責に帰すべき事由により発生した事故に係る一切の責任を負
うものとする。また、受託者は業務従事者の健康管理に配慮するとともに、感染症に罹患した業務
従事者を業務に従事させてはならない。
(7) 受託者は、業務従事者に対し、接遇等の業務上必要な教育や研修を行い、業務の運営管理に支障を
きたさないようにすること。
(8) 業務の実施にあたり、病院が業務従事者として不適当と認める者については、双方協議のうえ改善
を図るよう措置を講ずるものとする。
(9) 地震等の災害時においても、病院業務の継続的かつ安定的な提供ができること。