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第5章 計画の推進体制
愛顔のえひめ水産振興プランは、漁業者、漁業関係団体、流通業者等の水産業に関わる
人々と、行政機関(国、県、市町)や研究教育機関(大学等)等が緊密に連携し、県民の
理解と協力の下に、効率的かつ着実に推進する必要があります。
● 漁業者
地域の漁業や社会を支える愛顔のえひめ水産振興プランの主人公として、自ら持続的
な水産業の実現や所得向上について考え、関係機関と連携して取り組んでいくことを期
待します。
● 漁協・漁業関係団体
活力ある地域の創生に向け、漁村社会の中核組織として漁業者の指導や支援のほか、
生産から販売・消費までの一体的な事業展開や担い手の確保・育成などの漁村の活性化
につながる取組を自ら考え、実践していくことを期待します。
● 市町
愛顔のえひめ水産振興プランをベースに、県や関係機関と連携しつつ、地域の実状に
応じた独自の施策によるきめ細かな取組を期待します。
● 県
愛顔あふれる愛媛の水産業の実現に向け、当計画に基づく具体的な振興策や試験研究
課題を立案するとともに、市町や関係機関・団体等と連携を図りながら、着実に実施し
ていきます。
● 国
水産基本法の基本理念である「水産物の安定供給の確保」及び「水産業の健全な発展」
に資するため、総合的な施策展開を期待します。
● 大学
大学が持つ技術シーズや教育力をもうかる漁業の確立や活力ある地域の創生に役立て
ることを期待します。
● 県民の皆さんに期待するもの
愛顔あふれる水産業の実現に向けた取組のよき理解者、よき応援団として、県産水産
物の消費拡大や漁村との交流等に御協力いただくことを期待します。また、多面的機能
を保全する里海づくりなどへの参加をお願いします。
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目次
第6章 参考資料
第4次愛媛県水産振興基本計画(水産えひめ振興プラン)の取組状況
愛媛県では、
「水産えひめの再生~持続発展する力強い産業へ~」を基本理念に掲げた「第
4次愛媛県水産振興基本計画(水産えひめ振興プラン)
」を平成 22 年度に策定し、本県水産
業の復興と力強い産業への転換を目指して、各種施策に取り組んできました。
施策体系
【基本理念】水産えひめの再生~持続発展する力強い産業へ~
【基本目標1】もうかる漁業の確立
○ 県産水産物の産地競争力の強化や消費拡大
○ 漁家経営の効率化と漁協の経営基盤強化
【基本目標2】持続的な生産の確保。
○ 水産資源の維持・回復と漁場生産力の向上
○ 計画的かつ効率的な養殖生産の確保
○ 現場ニーズに対応した技術開発
【基本目標3】意欲ある担い手の確保
○ 新規就業の確保と漁業者の資質向上
○ 漁村の活性化のための環境整備
新規就業者の確保
中核的な漁業者の育成
漁業生産額の向上
1 主な施策の実績
(1)もうかる漁業の確立
①産地競争力の強化
競争力のある流通加工体制を構築するため、産地市場の整備、県産水産物の販売促進や
商品開発の取組を支援しました。
◎ 衛生管理型荷捌所を核とした八幡浜漁港の施設整備を支援しました。
◎ 『愛のくに えひめ営業本部』と連携し、県産水産物やその加工品を販売する県内事業
者の販路拡大を支援し、実需に繋げました。
②消費の拡大
県産水産物の消費の拡大を図るため、関係団体と連携し広報・PR 活動を展開するとと
もに魚食普及を推進しました。
◎ 県産水産物のラインナップやそれを用いた郷土料理レシピが掲載された
『えひめ地魚ガ
イド』
(WEB 版)を制作・運用しました。
◎ 高品質な県産養殖魚のイメージアップを図るため、その総称を『愛育フィッシュ』とネ
ーミングし、県内外の量販店や百貨店でフェアを開催するなど積極的な PR 活動を行いま
した。
◎ 『愛育フィッシュ』の販路拡大を図るため、中国、シンガポール、マレーシアなど東ア
ジア諸国向け輸出促進に係る取組を支援しました。
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◎ 地域産品のブランド化や新たな商品開発などに取り組む漁業者や漁村女性らのグルー
プを支援しました。
③経営の合理化
漁業金融制度を活用し、漁協の経営基盤強化や漁業者の経営安定化に必要な取組を支援
しました。
◎ 意欲ある漁業者に対し、経営の多角化のための支援や低利子融資を行いました。
(2)持続的な生産の確保
①水産資源の維持
水産資源の維持増大を図るため、
種苗放流と連携した総合的な管理を実践するとともに、
漁場の生産性の向上に必要な漁場整備を実施しました。
◎ 適切な種苗放流を実施するため、資源状態や放流効果調査だけなく、適地放流試験など
を実施しました。
◎ サワラ、カタクチイワシ、マコガレイ、トラフグの資源管理に取り組みました。
◎ 主要産地の水揚げ状況や水温などの情報をとりまとめ、
漁海況情報として提供しました。
◎ 市町と連携して、
燧灘、
伊予灘、
宇和海において魚礁設置や増殖場の造成を行いました。
◎ 干潟浅海域の再生に向けた方策を検討するため、
アサリやマコガレイを指標とした調査
研究を実施しました。
②養殖生産の安定
養殖生産の安定化を図るため、効率的な生産体制の構築を目指すとともに、消費者ニー
ズに応える生産物の安定供給に向けた取組を実践しました。
◎ みかんフィッシュの生産技術を開発し、現場への普及を図りました。
◎ ブランド真珠「HIME PEARL」の PR や販売促進に取り組みました。
◎ 水温、栄養塩、赤潮プランクトンなどに関する情報を収集し、漁業者に提供しました。
③現場ニーズに対応した技術開発
生産者のニーズに即した、効果的な試験研究を実施しました。
◎ 低魚粉飼料の開発に取り組みました。
◎ クロマグロの配合飼料の開発に取り組みました。
◎ 新たな養殖魚種として期待されるスマの種苗生産・養殖技術開発に取り組みました。
◎ 高品質の真珠を生産するための、
優良なピース貝や母貝の作出や実証試験を実施しまし
た。
◎ ヒジキやアオノリなど有用海藻の養殖技術開発に取り組みました。
◎ 魚病被害の軽減を図るため、新たな疾病の原因究明に取り組みました。
(3)意欲ある担い手の確保
①担い手の育成
意欲のある若い漁業者を育成し、新規就業を促進するとともに、漁業者の資質の向上に
取り組みました。
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目次
◎ 県内各地に普及員室を設置し、
漁業技術の改良や経営改善に関する普及指導を行いまし
た。
◎ 担い手確保促進協議会を設立し、新規就業者支援等を行いました。
◎ 漁業後継者等が実施する、ブランド化や新たな養殖技術開発などの取組を支援しまし
た。
②漁村の活性化
漁村の労働環境や生活環境を維持するための施設整備や、水産業の持つ多面的機能の保
全活動をサポートしました。
◎ 漁業者が安全かつ効率的に作業を行えるよう、
防波堤や係留施設など漁港施設を整備し
ました。
◎ 水域環境や生活環境の改善を図るため、漁業集落排水施設等を整備しました。
◎ 津波、高潮、波浪防災力の向上のための海岸保全施設の整備をしました。
◎ 離島の集落が行う漁業再生活動を支援しました。
◎ 漁業者を中心とした活動組織が実施する環境保全などの水産多面的機能の発揮に資す
る活動を支援しました。
2 関連指標の進捗状況
「第4次愛媛県水産振興基本計画(水産えひめ振興プラン)
」では、基本目標と関連の強い
漁業就業者数及び漁業生産額の2項目について、平成 27 年度に達成を目指す指標として設
定しました。
平成 25 年時点では、
漁業就業者数は目標値を上回っているものの減少傾向は続いており、
一方、漁業生産額は、漁船漁業は漁獲量の減少と単価の下落、海面養殖業においても、主力
であるマダイやブリ類の生産量の減少や単価の変動により目標値を下回って推移していま
す。
基準年
(平成 20 年)
目標年
(平成 27 年)
現状
(平成 25 年)
達成率
(%)
漁業就業者数(人)
9,129
7,000
7,416
106
漁業生産額(億円)
1,025
1,100
849
77
41
漁業就業者数の推移
【参 考】
就業者数
トピック⑧
県産水産物の販売促進に向けた取組
20,000
17,363
15,557
13,345
15,000
11,051
9,129
10,000
7,416
目 標:5,200 人
5,000
すう勢:4,200 人
0
S63
H4
H8
実績値
H12
H16
H20
すう勢値
H24
H28
H32
目標値
トピック⑧ ~県産水産物の販売促進に向けた取組~
□ 愛育フィッシュの販売促進
豊後水道に面してリアス式海岸が連なる本県南部の宇和海は、魚類や真珠等の海面養殖業
が盛んで、全国一の養殖マダイや真珠をはじめ複数の部門で全国のトップクラスの生産を誇
っています。中でも、魚類養殖業の生産量は、昭和 53 年から平成 26 年度までの 37 年間
にわたり、全国 1 位の座を守っており、県では、養殖魚のイメージアップを図るため、本県
で養殖した魚に「愛媛の豊かな海で愛情を込めて育てた魚」という思いを込めて『愛育フィ
ッシュ』という愛称をつけ、国内はもとより海外に向けても積極的に販売促進に取り組んで
います。
42
目次
3 県民の意識
1 アンケート調査からみえる本県水産業のイメージ
愛媛県の水産業の振興策を検討する上で、参考とするため水産業に関するイメージについて、
県政モニター及び県立高校の実業科に在籍する生徒を対象にアンケート調査を行いました。
【水産業に関するイメージについてのアンケート調査(平成 27 年 10 月実施)
】
県政モニター(回答 131 名:うち 49 名は学生)
高校生:県内の実業科(農林水産関係学科)に在籍する3年生(回答 752 名)
※うち水産系は約1割
Q1 本県水産物で他県の人に自慢できるものはありますか。
1:ある
2:特にない
県政モニター
3:わからない
93%
3% 4%
県政モニターについては、9割以上の方が「本県
水産物の中には、他県に自慢できるものがある。
」
と回答しているものの、高校生では、同様の回答
高校生
61%
0%
20%
7%
40%
60%
をした生徒は約6割に留まっています。
32%
80%
100%
Q2 本県水産業のために自分が貢献できる範囲のことはしたいと思いますか。
1:すでにやっている
3:特にやってみたいと思わない
県政モニター
2:やってみたいと思う
4:わからない
21% 15%
55%
9%
県政モニターについては、6割以上の方が、
「本
県水産業ために自分が貢献できる範囲のことは
したいと思っている。
」と回答しているものの、
高校生では、同様の回答をした生徒は約3割に留
高校生
3% 29%
0%
20%
38%
30%
40%
60%
80%
まっています。
100%
Q3 転職、または、将来就きたい職業に、水産業は選択肢に含まれますか。
1:含まれる
県政モニター
2:含まれない
8%
3:わかならい
22%
70%
県政モニター、高校生ともに、
「水産業は、就き
たい職業に含まれない。
」が最も多く約7割を占
め、一方、
「含まれる。
」との回答は最も少なく、
高校生
11%
0%
約1割に留まっています。
71%
20%
40%
18%
60%
80%
100%
全国有数の水産県である本県の水産物に対する評価は高いものの、就きたい職業として
の水産業の評価は低いことから、将来を支える意欲ある担い手を確保するためには、水産
業を収益性が高くやりがいのある魅力ある産業に転換するとともに、安心して生活できる
住みよい漁村の環境づくりに取り組むことが重要と考えられます。
43
用語の解説
あ行
愛育フィッシュ
アオノリ
伊予灘
宇和海
愛のくにえひめ営業本部
衛生管理型荷捌所
衛星情報
オオクチバス
か行
各種認証制度
カワウ
環境モニタリング
キャッシュフロー経営
協業化
漁業共済
漁業集落排水施設
魚食普及
グリーンツーリズム
系統選抜
契約養殖
県政モニター
44
愛媛の海で愛情を込めて育てた養殖魚の総称。愛媛県が養殖魚のイメ
ージアップのため提唱している。
アオノリは、スジアオノリ、ウスバアオノリ、ヒラアオノリ、ボウア
オノリなどの海藻の総称。
天日で乾かした後に粉末状に加工したりして食用とする。クロノリの
漁期終了後に収穫される。
伊予灘(いよなだ)は、瀬戸内海西部の海域。愛媛県松山市、山口県
の周防大島、大分県の国東半島に至る海面を指す。
宇和海(うわかい)は、愛媛県と大分県の間にある豊後水道の愛媛県
側の海面を指す。
本県の「実需の創出」のため、農林水産物をはじめとした本県の優れ
た食品や県内企業の高い技術力に裏付けられた製品の販路拡大や、
「売れる商品」づくりのサポート、県産品や県内企業の優れた技術力
に関する情報発信などの営業活動を行う愛媛県の組織。
防鳥ネット等や殺菌海水での洗浄等により施設全体が衛生的な環境
下にあるなど、取扱う水産物の陸揚げから出荷に至るまでの全て行程
において、ハード、ソフト両面から高度な衛生管理体制がとられてい
る荷捌所(魚市場等)。
漁業に利用できる人工衛星からのデータ。海水温や海面高度の分布状
況から漁場の位置を推測するために活用する。
オオクチバス属に分類される北米原産の淡水魚で、一般的に「ブラッ
クバス」と呼ばれている。特定外来生物にも指定されており、県内各
地の湖沼に密放流され、魚食性が強く在来種を捕食するため生態系に
悪影響を及ぼす。
イスラム教徒を対象にした食品販売に必要なハラール認証等を指し
ます。
カワウは、カツオドリ目ウ科に分類される鳥類の一種。内水面におい
て、アユ等を食害するため、近年問題になっている。
漁場環境の水温や塩分、底質等の調査を行うこと。ノリ養殖について
は、色落ちの指標となる栄養塩濃度の測定を行う。
生産効率や資金の回転を重視した魚類養殖経営。
減価償却費の削減を目的として、施設等を共同利用すること。
漁業経営の安定のため、異常の事象又は不慮の事故によって受ける損
失を補てんする制度。
漁村地域における生活排水処理施設のこと。
水産物の消費拡大を図るため、魚の調理方法や旬に関する知識を消費
者に伝える活動。
自然、文化、人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動。
動植物の品種改良の基本的な方法のひとつで、1 系統から数個体を選
び,この数個体を一つの系統群として、優良系統を選すること。
生産者が販売先と事前に販売数量・販売価格を契約して行う養殖形態
のこと。
愛媛県が、県民から県政に対する意見や提言をいただくモニター制
度。
目次
越物真珠
さ行
産学官連携
産地市場
シーフードショー
自然体験活動
集落道
常例検査
真珠母貝
水産業普及指導員
水産研究センター
スマ
セーフティネット
鮮度保持技術
選抜育種
そう核技術
た行
多面的機能
低魚粉飼料
低燃費機関
特定外来生物
な行
南海トラフ地震
1 年以上かけて養殖した真珠のこと。巻き(真珠層)が厚く、商品価
値が高い。
新技術の研究開発や、新事業の創出を図ることを目的として、大学な
どの教育機関・研究機関と民間企業、国・地方公共団体が連携するこ
と。
漁業者又は漁業協同組合から出荷される水産物の卸売のため、その水
産物の水揚げ地において開設される市場。
加工品を含む水産食品の展示会。
自然の中で自然を利用して行う各種活動。野外活動、自然・環境学習
活動、文化・芸術活動、一次産業体験などを含んだ総合的な活動であ
る。
漁業活動、漁港の利用や防災安全の確保を図るため、漁港施設、環境
改善施設と集落内とを結ぶ道路。
出資組合の業務又は会計の状況について、毎年 1 回を常例として行う
検査。
真珠を生産するための母体となるアコヤガイ。
水産業の振興のため、技術・経営等の相談や情報の提供、研修・講習
会の開催等の活動を総合的・体系的に指導する者。
愛媛県の公設試験研究機関。愛媛県の水産研究の拠点として、水産業
に対応した新技術の開発や調査研究を行っている。
スズキ目サバ亜目サバ科スマ属に分類される魚。胸鰭の下方に数個の
黒色の小円斑が見られることが最大の特徴。愛媛県では新たな養殖魚
として技術開発、ブランド化を進めている。
経営安定化のため、漁業用燃油や養殖用配合飼料の価格高騰に備えて
漁業者、養殖業者が加入する補てん制度。
特殊な氷や締め方等により水産物の鮮度を維持する技術。
動植物の品種改良の基本的な方法のひとつで、優良形質をもつ個体を
選抜して交配を繰り返しながら育種する技術。
真珠母貝の生殖巣に、外套膜のピース(組織片)と核を移植する技術
で、真珠の出来を左右する。
海面や内水面がもつ水産物の供給の機能以外の多面にわたる機能の
こと。
魚粉配合率を減少させた餌料。魚粉代替として大豆絞り滓等の植物タ
ンパクが使用される。
燃焼効率を向上させるなどして、従来のものより燃費を低減した漁船
用エンジン。
明治時代以降に日本に入り込んだ外来生物の中で、農林水産業、人の
生命・身体、生態系へ被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるも
のの中から、外来生物法に基づき指定された生物(生きているものに
限られ、卵、種子、再生可能な器官も含まれる)
日本列島の太平洋沖、「南海トラフ」沿いの広い震源域で連動して起
こると警戒されているマグニチュード(M)9 級の巨大地震。 南海トラ
フとは、静岡県の駿河湾から九州東方沖まで続く深さ 4000 メートル
級の海底の溝(トラフ)で、フィリピン海プレートがユーラシアプレー
トの下に沈み込む境界にある。
45
南洋真珠
は行
排水処理施設
バリューチェーン
ピース貝
燧灘
干潟
ヒジキ
VNN
ま行
巻き厚
マハタ
未利用資源
藻場
ら行
6 次産業化
46
白蝶(シロチョウ)真珠や黒蝶(クロチョウ)真珠等の主に南半球の
海域で生産される真珠。
浄水場から場外に排出される排水が水質汚濁防止法の規制を受け、ま
た、発生するケーキも産業廃棄物として廃棄物の処理及び清掃に関す
る法律の適用を受けるため、排水水質や処分するケーキ等が基準を満
たすように処理するための施設
バリューチェーンとは、原材料の調達から製品・サービスが顧客に届
くまでの企業活動を、一連の価値(Value)の連鎖(Chain)としてとら
える考え方。
真珠の基となる核を挿入する時に用いる二枚貝の外套膜の切片・小片
を「ピース」または「細胞」と呼び、ピースを採取するためだけに用
いられるアコヤガイのこと。
燧灘(ひうちなだ)は、瀬戸内海中央部、香川県の荘内半島と愛媛県
高縄半島の間を占める海域で、四国側を指す。北は備後灘に接する。
海岸部に発達する砂や泥により形成された低湿地が、ある程度以上の
面積で維持されている潮間帯。潮汐による海水面の上下変動があるの
で、時間によって陸地と海面下になることを繰り返す地形である。
褐藻類ホンダワラ科ホンダワラ属の海藻の 1 種である。波の荒い海岸
近くの岩場の潮間帯付近に繁茂し、春から初夏に胞子嚢を付けて成熟
する。
ハタ類、シマアジ、カンパチ、イシダイ、イシガキダイ、ヒラメ、ト
ラフグなどに発生するウィルス性疾病。症状は外観的にはあまり病徴
がなく、一般に水面近くをふらついて泳ぎ、稚魚では旋回病と同じよ
うに回転、旋回して飼育池の底に沈む。死亡率も高く、病気の兆しが
みえてから 1-2 週間後には全滅することもある。
真珠層の巻きの厚み。
ハタとは、スズキ目ハタ科ハタ亜科 Epinephelinae に属する魚の総
称。
愛媛県では、幻の高級魚として養殖技術の普及を進めている。
魚体のサイズが不揃いであったり、漁獲量が少なくロットがまとまら
ないなどの理由から、非食用に回されたり、廃棄されたりする水産資
源。
藻場とは、沿岸域に形成された様々な海草・海藻の群落のこと。
水産業などの第 1 次産業が食品加工(第 2 次産業)や流通販売(第 3 次
産業)に業務展開すること。1 次+2 次+3 次=6 次