グローバル・マクロ・ トピックス

グローバル・マクロ・
トピックス
2016/
2/26
投資情報部
シニアエコノミスト
宮川 憲央
米国型コアCPI上昇率は伸び悩み
~日本・消費者物価指数(2016年1月全国・2月東京都区部)
 1月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く総合、以下、コアCPI)は前年同月比±0.0%、
「食料(酒類を除く)およびエネルギーを除く総合(以下、米国型コアCPI)」は同+0.7%となっ
た。コアCPI、米国型コアCPIともに上昇率は12月から低下した。
 2月の東京都区部コアCPIは前年同月比▲0.1%、米国型コアCPIは同+0.5%となった。米国
型コアCPI上昇率は1月から高まったものの、伸び悩みの傾向は続いている。
 短期的には原油価格の下落を受けて、再びコアCPI上昇率はマイナスに転じていくとみられ
る。その後は持ち直していくとみられるものの、円安の一巡、賃金や予想物価上昇率の伸び
悩み等から、消費者物価上昇率で2%という物価安定目標を早期に達成することは難しい状
況にあると考えている。物価の基調がピークアウトしていくなかで、日銀は早ければ年後半
以降、さらなるマイナス金利の引き下げを含む、追加緩和を迫られるとみている。
エネルギーの下押し
が和らぐ一方、米国
型コアCPI上昇率は
低下
1月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く総合、以下、コアCPI)は前年同月比
±0.0%(2015年12月:同+0.1%)、「食料(酒類を除く)およびエネルギーを除く総合
(以下、米国型コアCPI)」は同+0.7%(12月:同+0.8%)となった。コアCPI、米国型コア
CPIともに上昇率は12月から低下した。なお、コアCPI上昇率は市場予想(ブルーム
バーグの集計)と一致している。また、季節調整値でみると、コアCPIが前月比▲
0.3%、米国型コアCPIは同▲0.1%となった。
コアCPIの前年同月比の動きについて、12月からの変化の内訳をみると、エネル
ギー(ガソリン等)は下落幅が縮小したため、コアCPI上昇率を押し上げる方向に働
いた。一方、生鮮食品を除く食料、耐久消費財、外国パック旅行等がコアCPI上昇
率を押し下げた。食料や耐久消費財等の動きからは、円安による物価の押し上げ
効果が一巡してきている可能性が示唆される。また、原油価格の下落が続いている
ため、エネルギーの下押し圧力は再び強まっていく可能性がある。
この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する
最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全
性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見通しであり今後予告なしに当社の判断で随
時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。
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グローバル・マクロ・トピックス
消費者物価指数の推移(全国、前年同月比)
(月次:2011/1~2016/1)
(%)
4.0
生鮮食品を除く総合
3.0
食料(酒類を除く)およびエネルギーを除く総合
2.0
1.0
0.0
▲ 1.0
消費税率引き上げの影響を調整した試算値
▲ 2.0
11
12
13
14
15
16
(年)
出所:総務省「消費者物価指数」のデータよりみずほ証券作成
東京都区部でも伸び
悩みの傾向
2月の東京都区部コアCPIは前年同月比▲0.1%(1月:▲0.1%)、米国型コアCPIは
同+0.5%(1月:同+0.4%)となった。また、季節調整値ではコアCPI、米国型コアCPIと
もに前月比+0.2%となった。
コアCPIの前年同月比の動きについて、1月からの変化の内訳をみると、エネル
ギーや耐久消費財、住居等がコアCPI上昇率を押し下げる一方、被服及び履物、
外国パック旅行、宿泊料、教育、生鮮食品を除く食料等がコアCPI上昇率を押し上
げる方向に働いている。米国型コアCPI上昇率はやや高まったとはいえ、これまで
の範囲内にとどまっており、伸び悩みの傾向が続いている。
消費者物価指数の推移(東京都区部、前年同月比)
(月次:2011/1~2016/2)
(%)
3.5
3.0
生鮮食品を除く総合
2.5
2.0
食料(酒類を除く)およびエネルギーを除く総合
1.5
1.0
0.5
0.0
▲ 0.5
▲ 1.0
▲ 1.5
消費税率引き上げの影響を調整した試算値
▲ 2.0
11
12
13
14
15
16
(年)
出所:総務省「消費者物価指数」のデータよりみずほ証券作成
この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する
最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全
性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見通しであり今後予告なしに当社の判断で随
時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。
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物価目標の 達成は
依然として
難しい状況
今後の動向について考えると、短期的には原油価格の下落を受けて、再びコア
CPI上昇率はマイナスに転じていくとみられる。その後はこうした動きが一巡するに
つれて、徐々にコアCPI上昇率は高まっていくとみられる。
ただし、①円安による原材料コストの上昇を転嫁することによる価格上昇の動きは
一巡してきている、②ベースアップの動きが盛り上がりを欠いており、賃金の伸び悩
みは続くとみられるため、労働コストの上昇を価格に転嫁する動きが限定的なもの
にとどまるとともに、家計の物価上昇に対する警戒感は根強く残るとみられる、③個
人消費の伸びが力強さを欠き、厳しい企業間競争が続くなかで、原材料コストが低
下してきているため、企業の予想物価上昇率も低下してきている、等から、生鮮食
品を除く食料や米国型コアCPIの上昇率が高まる動きは一巡していくとみられる。
このため、消費者物価上昇率で2%という物価安定目標を早期に達成することは難
しい状況にあると引き続き考えている。また、目標未達の要因として、エネルギー価
格の下落だけではなく、日銀が物価の基調をみるうえで重視している「生鮮食品お
よびエネルギーを除く総合指数」の上昇率がピークアウトしていく動きも加わることに
なろう。こうした点から、日銀は早ければ年後半以降にも、マイナス金利のさらなる引
き下げを含む追加緩和を迫られる可能性が高いと考えている。
為替と消費者物価指数の推移(前年同月比)
(月次:2010/1~2016/2)
(%)
1.5
(%)
30
1.0
20
0.5
10
0.0
0
▲ 0.5
▲ 10
▲ 1.0
▲ 20
▲ 1.5
▲ 2.0
消費者物価指数(左目盛)
10
11
12
13
14
▲ 30
ドル円レート(右目盛)
15
16
(年)
▲ 40
(注) 消費者物価指数は食料(酒類を除く)およびエネルギーを除く総合、消費税の影響を調整、2016/1まで
ドル円レートは9ヵ月先行して表示、直近は2016/2/25時点
出所:総務省、ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成
この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する
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2016/2/26
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GDPギャップと消費者物価指数(前年同月比)の推移
(月次:2000/1~2016/1)
(%)
1.0
消費者物価指数(左目盛)
(%)
4
GDPギャップ(右目盛)
0.5
2
0.0
0
▲ 0.5
▲2
▲ 1.0
▲4
▲ 1.5
▲6
▲8
▲ 2.0
00
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
(注) GDPギャップは内閣府による推計値、四半期の中間月(7-9月期なら8月)の時点にプロット
直近は2015年7-9月期、図中では9ヵ月先行して表示
消費者物価指数は食料(酒類を除く)およびエネルギーを除く総合、消費税の影響を調整している
出所:内閣府、総務省のデータよりみずほ証券成
消費者物価指数と所定内給与の推移(前年同月比)
(月次:2000/1~2016/1)
(%)
2.0
消費者物価指数(左目盛)
1.5
(年)
(%)
4
所定内給与(右目盛)
3
1.0
2
0.5
1
0.0
0
▲ 0.5
▲1
▲ 1.0
▲2
▲ 1.5
▲3
▲ 2.0
00
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
▲4
16 (年)
(注) 消費者物価指数は食料(酒類を除く)およびエネルギーを除く総合、消費税の影響を調整
所定内給与は2015/12まで
出所:総務省、厚生労働省のデータよりみずほ証券作成
消費者物価指数(生鮮食品を除く総合、前年同月比)の推移
( 月次:1985/1~2016/1)
(%)
4
物価安定の目標(2%)
3
2016/1の展望レポートにおける
16年度見通し(0.8%)
2
1
0
▲1
▲2
▲3
85
87
89
91
93
95
97
99
01
03
(注)消費税率引き上げの影響を調整
出所:総務省「消費者物価指数」、日本銀行の資料よりみずほ証券作成
05
07
09
11
13
15
17
(年)
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