日本数学会の数学文献電子化

日本数学会の数学文献電子化
戸瀬信之
(日本数学会出版委員会)
日本の数学のジャーナル
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北大 独自サーバー
東北 Euclid*+J-Stage
東大 機関リポジトリー
東工大 Eulicd*+J-Stage
Tokyo J Euclid ?
学士院紀要 Euclid
東京理科大 独自サーバー
名古屋 Euclid
RIMS Euclid+Journal@rchive
大阪 Eulicd
函数方程式分科会 J-Stage
広島 Euclid
九州 J-Stage
数学会の出版物
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JMSJ
JJM
「数学」
「数学通信」
ASPM
Memoir(英文、日本語)
Publication
英文誌JJM
• 2nd series
– 日本数学会の出版物
– 電子化は、2006年度のJSTの
Journal@rchive事業
• 1st ser. 1924年創刊、学術会議が運営
– これも、同時に電子化の方向で努力中
• 3rd ser.
– 今年度からSpringerと出版。同時に電子化
数学通信
• 巻頭言、会報は1号から電子化が済んでいる
• 9巻2号から、個別対応で記事などを電子化
• 11巻1号から適用される、著作権などの対応を
含めた、規約を定める
– 個人のホームページ上、機関リポジトリー上での許諾
についても規約を設ける
• これから、過去の記事、書評など100本を電子
化する(リストアップ済み)
– 規約上、著者の承諾を求めていく
• 今後は、何らかのポータルが必要ではないかと
考えている(「数学」の電子化との関連)
JMSJ
• Project Eculid による電子化
• NIIのSPARCによるサポート
• カレントの58巻1号、2号、3号を電子化
• 57巻2、3、4号を(再来週には1号も)
• JSTのJournal@rchive事業 による電子化
• 前身誌+(1巻から57巻)を電子化
• これらのうち、1巻から57巻をProject Euclidでも公開
• J-Stage で58巻以降を公開
• 準備中
JMSJ+JJM(著作権)
• 「会告」2005年11月
– 1997年以前はこれで処理
– 1998年以降は、個別に書簡を送る
• JMSJで未処理は21件(9月15日現在)
• 「著作権に対する考え方」2005年9月
– 基本的には、数学会の著作物の非排他的な複製権と
公衆送信権を保持する
– これをもとにして、個別の刊行物が規約を設けていく
• 数学通信では、さらに著者の権利を強くした
JMSJ
• 2007年初頭から5年経過済みの号はオ
ープンアクセスに
• 10月中旬に会員用(Euclid)のID配布
– 詳細は「数学通信」11巻2号
• 国内は、機関購読先に全学のアクセスを
許すよう設定(Euclid+J-Stage)
JMSJの電子化の実際
• 数学会がTEXのソースを持つのは57巻以降
• 51巻以降のPDFは印刷会社から提供を受けて
いる
• 57巻以降はTEXソースをもとに、metadata を
perlで作成している
• 51巻から56巻のアブストラクトは、すでに業者に
よりlatex+MathML 化している
– これを、Project Euclid とJournal@rchive で使用する
– 別の目的でも利用していく
• 1巻から50巻はJSTのアーカイブ事業から提供
を受けて、Euclid に掲載(そのプロセスの中で校
正を行なう)
今後の課題
• 数学専用のアーカイブが日本で必要では
– 部分的な機能でも
– 特に、日本語文献のポータル(「数学」、「数学通信」、
RIMSの講究録など)
– 数学のビデオのポータルも同時に
• J-Stageとの交流
– 今年度中にはJ-Stage上の個々の論文のページから
、そのMathReviewへのリンク
– OAI-PMHプロトコルへの対応
– 今後、22大学の紀要の電子化のために、いろいろな
情報提供を数学会がしていく必要がある
• 各刊行物の著作権の規定
– 個人のホームページ上、機関リポジトリー上の公開