2016年 2月26日号 Vol.290 ファンド・マネジャー直撃! マイナス金利下で期待できる資産は? 年初からの動き 2016年の年初から株式市場の値動きが大き くなっています。年初からの騰落率のデータ を振り返ると、世界株式はマイナス9.3%、日 本株式はマイナス13.9%となっています。こう したなか、電力・ガス・水道企業等のなかで も配当利回りが高い世界高配当公益株式 は、マイナス1.9%と小幅な下落に留まり、底 堅く推移しています。 直撃!今後の見通し 先日、ピクテの本社があるスイス・ジュネー ブから世界高配当公益株式の運用者である ファンド・マネジャー、ブルーノ・リッペンスが 来日しました。気になる世界高配当公益株 式の今後の見通しについて直撃インタビュー をしました。 【Q1】世界経済の先行きが不透明ななか、世 界高配当公益株式の見通しは? 【A1】公益企業は、景気の良し悪しに左右さ れにくく、一般的に年率約5%の成長が期待 できます。景気が良い時であれば年率5%の 成長は物足りないかもしれませんが、相場 が不透明な環境下でも、5%の成長が期待 できるのは、魅力的だといえます。 ※世界高配当公益株式:MSCI世界高配当公益株価指数、世界株式:MSCI世界株価指 数、日本株式:TOPIX、いずれもトータル・リターン、円換算 ※期間:2016年1月4日~2016 年2月22日 ※MSCI 指数は、MSCIが開発した指数です。同指数に対する著作権、知的 所有権その他一切の権利はMSCI に帰属します。またMSCIは、同指数の内容を変更する 権利および公表を停止する権利を有しています。出所:トムソン・ロイター・データストリー ムのデータを使用しピクテ投信投資顧問算出 【Q2】米国の利上げが世界高配当公益株式 に与える影響は? 【A2】米国の追加利上げが視野に入っていま すが、足元米国の長期金利は低下していま す。今後も急激な金利上昇は考えにくく、長 期金利の緩やかな上昇を予想しています。 一般的に長期金利が急上昇すると、公益企 業にとって、設備投資を行うための借入金の 利払い負担が高まり、企業業績にマイナスと 見られることがあります。ただし、緩やかな金 利上昇であれば、公益企業はその影響を受 けにくい事業という見方もできます。 【Q3】マイナス金利下、期待できる資産は? 【A3】マイナス金利下では、預金も国債も利 回りが期待できません。 そのような環境では、投資家はある程度収 入が見込め、景気の変動を受けにくい安定 した資産を求めます。例えば、不動産もその ひとつですが、地域によっては高値であった り、流動性が低かったりします。 一方、公益企業は、景気に左右されにくい公 益サービスを提供しているため、相対的に安 定した収益が確保しやすいといえます。 世界的な低金利のなか、公益株式の中でも 世界の高配当公益株式に分散投資するの も、マイナス金利の環境を上手く泳ぎわたる 方法のひとつかもしれません。 ●当資料はピクテ投信投資顧問株式会社が作成した資料であり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市 場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。●運用による損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。●当資料に記載された過去の実績 は、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、その正確性、完全 性、使用目的への適合性を保証するものではありません。●当資料中に示された情報等は、作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることが あります。●投資信託は預金等ではなく元本および利回りの保証はありません。●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護 機構の対象ではありません。●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象とはなりません。●当資料に掲載されているいかな る情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するものではありません。
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