日 時 2016 年 3 月 26 日(土) 10:30~ 15:15 会 場 円徳寺 (岐阜市神田町 6 丁目 24) 参 加 費 協力券 1,000 円 ~「乳 歯 保 存 ネットワーク」の紹 介 ~ 3.11 東電福島第一原発事故から 5 年の月日が経ちました。 この大惨事によって、人工の放射性物質・ストロンチウム 90(Sr-90)も大気中に飛散 しました。子どもたちの健康に影響のあるこの Sr-90 は、事故後十分調べられていません。 私たちは、次世代のいのちと健康をまもるために、 歯 被ばく事実の確認や健康への影響を分析すること、 が と 抜 国・自治体に対する提言への基礎資料が必要だと考え、 っ け 「乳歯保存ネットワーク」を立ち上げました。 とた Sr-90 は抜けた乳歯を使って測定できます。お子さん い ら の抜けた乳歯を捨てず、記録カードと一緒に保存してお て きましょう。福島だけではありません。全国のデータが ね 必要です。 アクセス プログラム 3 ● 10:30 ● 10:35 ● 開会 「サクリファイス」上映 11:00 乳歯保存ネットワーク紹介 (12:00-12:30 昼食・休けい) ● 記念講演 ヴラディーミル・チェルトコフ 通訳:コリン・コバヤシ 14:00 「真実はどこに?」上映 ● 15:10 ● ※公共交通機関でお越 しください ※JR 岐阜駅または名鉄岐阜駅から 徒歩 10 分 12:30 閉会 ヴラディーミル・チェルトコフ略歴 1935年セルヴィア生まれジャーナリスト、ドキュメンタリー作家。1935 年、ロシア移民の子としてセルビアで 生まれる。イタリア国籍。現在、スイスはルガーノ近郊に在住。80 歳。パリで勉学した後、60 年代初頭にイタリ アに定住。その後、30年以上、イタリア放送協会(RAI)、そしてルガーノ・スイス・イタリア放送局と仕事を する。70 本近いドキュメンタリー番組を制作し、社会、政治、経済分野のテーマを取り上げ、とりわけ権力構造を 分析的に表現した。主著作『チェルノブイリの犯罪 ‒核の収容所』『チェルノブイリの犯罪 核の収容所』より 主催/問合せ 乳歯保存ネットワーク TEL: 058-296-4038 Mail: [email protected] H P: http//www.pdn311.town-web.net/ 後援 3.11 支援ネットワーク・ぎふ、岐阜キッズな(絆)支援室、光の帯ネットワーク、 NPO 法人 KI プロジェクト、支援グループ岐阜・手と手、原発問題を考える会(岐阜県) 、NPO 法人泉京・垂井、西濃環境 NPO ネットワーク、日本科学者会議愛知支部、日本科学者会議 岐阜支部、未来につなげる東海ネット・市民放射能測定センター(C ラボ) 、岐阜県保険医協会、 認定 NPO 法人レスキューストックヤード 「真実はどこに?」 —WHO と IAEA 放射能汚染を巡って— (原題:Controverses nucléaires 核論争) 監督:ヴラディーミル・チェルトコフ 撮影:エマヌエラ・アンドレオリ、ロマーノ・カヴァッゾニ編集 フェルダ・フィルム、2004 年、51 分 日本語版制作:ECHO-ECHANGES France [email protected] りんご野 [email protected] 字幕翻訳:藤原かすみ、藤本智子、辻 俊子、コリン・コバヤシ 字幕編集:岩城知子 ナレーション:東 陽子 ウラディーミル・チェルトコフ監督のことば この映画は、国連の二つの組織[WHO, IAEA]の間にある 権益を巡る争いがあることを明らかにした。この二つの組 織は、汚染された住民の健康維持のためにチェルノブイリ 事故の影響を管理する責任を持つ組織である。だが 1959 年 に、世界保健機関 WHO と国際原子力機関 IAEA の間で署 名された合意書によると、WHO は IAEA の同意がなけれ ば、原子力分野で自由に活動することができないとした。 WHO の役割はその憲章第一条に謳われているように、 世界中の民衆を最もよい健康状態に導くことにあるが、世 界に原子力発電所をつくることを目的とし国連安全保障理 事会に直属の IAEA との合意書によって、手足を奪われた。 よって WHO と IAEA は、チェルノブイリの惨事の結果は、 事故初期に、消防士と、強い放射線によるがんによって亡 くなった人 200 人、甲状腺がんが 2,000 名、という数字し か公表しない。逆に国連人道問題調整事務所はチェルノブ イリの悲劇は始まったばかりだと表明する。 これらの出来事とこうした矛盾は、2001 年 6 月キエフで 開かれたチェルノブイリ惨事の医学的影響に関する国際会 議で明らかになった。この会議の討議は全てこの映画に録 画されている。 この惨劇の影響が明らかにされることに脅威を感じた当 局者たちは、放射能汚染の重大さを否定し、それらを確認 する研究者や医者たちの論考の刊行を妨害した。研究者た ちが勇気を持って提出した放射線防護のデータと勧告は、 遠ざけられた。それらを議論することも拒まれた。 この会議の重要さは、最終決議の採決にある。その勧告 は放射線防護の分野における政府の決定の基盤となるので ある。WHO と IAEA によって維持された方針に従って、 最終決議の記述者たちは、公的なテーゼとは矛盾する科学 的な新しいデータを書き加えることをしなかった。そのデ ータは、セシウム 137 による内部被曝によって、徐々に体 内システムと必須臓器が破壊されていくことを明らかにし ているのである。 一人の物理学者と一人の医師が、危機にさらされた民衆 を救助しない犯罪を、はっきりと勇気を持って批判した。 そのひとり、ワッシーリ・ネステレンコは自分のキャリア を台無しにしてしまったが、汚染された村々で、自立した 闘いを続ける。もうひとり、ユーリ・バンダジェフスキー は、会議の翌日に、牢獄にぶち込まれ、軍事裁判所で、8 年の収容所収監の判決を受けた。アムネスティ・インター ナショナルは、彼を良心の囚人であると判定した。フラン スの一つの県とパリを含む 12 都市が名誉市民の称号を与 えた。国際科学界は、いく人かの科学者を除くと、この二 人の科学者と対話することを拒否したのである。 (2011 年 11 月、ヴラディーミル・チェルトコフ) 「サクリファイス」 — 犠牲者 — リクビダートルの知られざる真実 (原題:LE SACRIFICE 犠牲) 監督:エマヌエラ・アンドレオリ、ヴラディーミル・チェルトコフ スイス、2003 年、25 分 チェルノブイリ原発事故の収束にあたった“5人”のリクビダートル 1991 年から 2001 年までの彼らの様子を追った、ドキュメンタリー映画 リクビダートルの総数は 60~80 万人、そのうち 1986-87 年 に作業にあたった約 20 万人が大きな被曝を受けた。事故処理 作業時の平均年齢は約 35 歳。ウクライナ、ベラルーシ、ロシ アそれぞれでリクビダートルの国家登録が行われている。ロ シアに住むリクビダートルのうち 65,905 人(平均被曝量 120 ミリシーベルト)を対象に 1991-98 年までを追跡した結果に よると、その間の死亡は 4,995 件(7.6%)であった。ベラル ーシでのある調査によると、地元一般住民に比べて結腸癌や 膀胱癌、甲状腺癌がはっきりと過剰に発生している。 ウクライナ放射線医科学研究所所長ブロディーミル・ベ ベシコらは、ウクライナに住むリクビダートル 20 万人の健 康状態を追跡調査。癌による死者の調査は、1992 年から資 金不足で打ち切られる 2000 年まで 9 年間行われた。リクビ ダートルの癌による死亡率は事故後年々上昇し、2000 年に は一般住民の 3 倍に達していたことがわかった。
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