開催案内

国連ビジネス・セミナーの開催について
国連による物品やサービスの購入に際してのビジネス・チャンスを掴みませんか？
平成２８年２月
外
務
省
＜ポイント＞
●国連は，世界各国の企業から製品やサービスを購入し，途上国への支援等を行っています。
●日本企業にも参入のチャンスは開かれており，国連側も日本企業に関心を有していますが，
日本企業の参入実績は０．６４％にとどまっています。
●国連及び８つの国際機関の調達担当者が訪日し，２０１６年４月８日（金）及び４月１１日（月）
に東京でセミナーを開催します。国連の調達制度についてのセミナー（日本語で聴講可能）に
加え，国際機関との個別の相談セッションを設けています（参加費用無料）。
●国連でのビジネス参入には企業登録が必要となります。こうした国連の調達制度について国
連の調達部門のトップの説明を聞き，また，個別に国際機関の担当者と直接コンタクトすること
ができる貴重な機会となっています。企業の皆様の参加をお待ちしています（別添の申込フォ
ームを３月１４日（月）までにメール（又はファックス）にてご提出ください。）。
１背景
（１）国連を始めとする国際機関は，途上国への支援等，活動を行うに際し，物品・サービスを各国
企業から購入（調達）しています。
（２）国連システムの調達対象分野は輸送サービス（航空機，船舶），自動車，簡易住居，食料，燃
料，医療関連製品，医薬品，発電機購入，ＩＴ等，多岐にわたっています。
（３）日本企業にも参入のチャンスは開かれており，国連側も日本企業に関心を有しています。
（４）日本は，国連における世界第２位の財政貢献国となっています（日本の分担率は 9.68％）。し
かしながら，調達における日本企業の参入は限定的で，国連システムの調達総額約 2 兆 248
億円のうち，わずか 0.64%に相当する約 124 億円の受注にとどまっています（2014 年）。
（５）日本企業の参入機会を設けるべく，外務省は国連調達本部の参加を得て，２０１５年２月に国
連ビジネス・セミナーを開催するなどの取組を行ってきています。
※日本企業の参入例（Annual Statistical Report on United Nations Procurement
（https://www.ungm.org/Public/KnowledgeCentre/StatisticalReport）より。）
2014 年の日本企業の参入実績は，物品が約 88.6 百万ドル（100 億円），サービスが約 21.4 百万ドル（24 億円）
となっています。物品の内訳は，車両（78.8%），食料・飲料（12.6%），医薬品（4.8%），仮設シェルター用品（1.1%），
実験装置・機器等（1.0%）となっています。サービスの内訳は，編集・デザイン(25.4%)，輸送（23.6%），経営管理
（15.4%），金融・保険（14.2%），エンジニアリング（5.9%）となっています。2012-2014 年には，日産，トヨタ，豊田通
商，ジェー・ガーバー商会（車両），住友化学株式会社，日本ビーシージー製造株式会社，千代田テクノル（医療
品），日通（運輸），株式会社コンベンション・リンケージ（会議サービス），三菱 UFJ モルガン・スタンレー証券株
式会社（経営管理），日興アセットマネジメント（金融・保険）といった企業が参加しています。
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２今回のセミナーの概要
今回のセミナーにおいては，国連調達本部（国連事務局の調達業務を担当）に加え，８つの国
際機関の調達担当者との個別相談セッションを設けています。
（１）日時・場所２０１６年４月８日（金）及び４月１１日（月）
国立オリンピック記念青少年総合センター（http://nyc.niye.go.jp/）
（２）参加国際機関国連調達部（UN/PD），国連開発計画（UNDP），国連難民高等弁務官事務
所（UNHCR），国連世界食糧計画（WFP），国際農業開発基金（IFAD），国連プロジェクト・サービス
機関（UNOPS），世界保健機構（WHO），国際労働機関（ILO），国際移住機関（IOM）
（３）開催協力
（４）対象
国連広報センター（UNIC）
国際機関業務の受注に関心のある日本企業関係者
（５）参加費用
無料
（６）プログラム及び使用言語
＜第一部＞２０１６年４月８日（金）９：３０～１２：３０（センター棟３０９室）
セミナー「国連の調達における日本企業への期待（仮題）」（定員１５０名）
講師：
・ディミトリ・ドヴゴポリ国連事務局中央支援サービス調達本部長【逐語通訳を予定】
・三井清弘国連事務局中央支援サービス調達本部調達支援サービスチーフ【日本語で講演予
定】
国連事務局の調達部門のトップ及び日本人職員による国連ビジネスの概要（平和維持活動に
おける調達ニーズを含む），国連への企業登録，入札手順，入札書類の準備に至るまでの詳細な
説明及び質疑応答を予定しています。
＜第二部＞２０１６年４月８日（金）１３：００～１６：００（センター棟３０１室）
国連調達部との個別相談セッション（希望される企業のみ。）
対応者：
ディミトリ・ドヴゴポリ（国連事務局中央支援サービス調達本部長）【英語での対応となります】
三井清弘（国連事務局中央支援サービス調達本部調達支援サービスチーフ）【日本語対応可】
＜第三部＞２０１６年４月１１日（月）１０：００～１２：００，１３：００～１８：００（センター棟１０３室）
国連関係機関等との個別相談セッション（希望される企業のみ。）
対応者：
国連調達部，国連開発計画（UNDP）*，国連難民高等弁務官事務所（UNHCR）*，国連世界食
糧計画（WFP）*，国際農業開発基金（IFAD），国連プロジェクト・サービス機関（UNOPS），世界保
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健機構（WHO）*，国際労働機関（ILO）*，国際移住機関（IOM）*の調達担当者
【英語での対応となりますが，駐日事務所を有する国際機関（*）については，可能な限り日本語の
分かる職員の同席を依頼しています。】
＜第二部及び第三部について＞
・受注に向けた手続や関心分野・製品に関するご質問，自社製品・サービスのプレゼン等を想定しています。
・事前に時間をアレンジさせていただきます（各社最大３０分）。
・プレゼンのための製品サンプルの持ち込みは可能ですが，国際機関担当者への製品・販促品・ノベルティーな
どの贈与は国際機関側のルールにより差し控え願います。
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参考資料 : 参加国際機関の概要及び関心分野について
国連調達部（UN/PD）
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【概要】国連事務局の調達部は､国連本部のさまざまな部局､世界各地のフィールド・ミッション等が必要とする年
間３０００億円規模の物資・サービスを調達しており､その約８割が平和維持活動（PKO）関連となっている。
【関心分野】 Vehicle and Transportation Equipment and Service(*1) ､ Communication and Surveillance
System(*2) ､ Engineering Equipment and Service(*3) ､ Energy(*4) ､ Water and Waste Treatment System(*5)
(*1) • Fleet Management and Vehicle Tracking System (FMVTS)
(The requirement technology will be a “live system” that can report data in real-time with 23 hours coverage､ and the ability to display
the live data on-time. In addition､ the system will have the ability to activate and de-activate drivers’ permits remotely. The new
FMVTS will have GPS and will be able to immobilize vehicles remotely､ in order to help in situations of car-jacking)
• Unmanned Aerial Vehicles (UAVs) and related technology solutions for long range surveillance､ including the options for
surveillance sensors
(*2) • Satellite aircraft tracking technology
• Tele-medical technology which allows real time remote medical advice
• Innovative connectivity Solutions such as O3B
• Digital mobile infrastructure equipment geo-technical solutions (e.g. geo-technical fabrics) for horizontal construction activities
(road and airfield construction) in areas with poor quality soils
(*3) • Pre-engineered bridge solutions for roadways with river/stream crossing
• Rapid deployable self-contained light weight camp system solutions (expeditionary type) for 50 and 200 person camps.
(*4) • Zero emission power supply solutions in isolated locations or mini grids
(*5) • Atmospheric water generator solutions for 50 and 200 person camps
• Clean energy out of waste to electricity solutions for 50 and 200 person camps
• Eco-friendly incinerators for 200 person camps
• Biological waste-water recycling solutions for 50and 200 person camps
【関連リンク】https://www.un.org/Depts/ptd/
http://www.unic.or.jp/files/14-54234_Procurement_Brochure_J-version.pdf （日本語）
国連開発計画（UNDP）
【概要】 UNDPは､「貧困の撲滅､不平等と排除の大幅是正」を目標として､持続可能な開発プロセス､包摂的で効
果的な民主的ガバナンス､強靱な社会の構築を重点分野とし､途上国のニーズに即した支援を177の国・地域で実
施している。UNDPは､国連内で開発にたずさわる計32機関からなる国連開発グループの議長を務める開発分野
の中核的機関であり､開発分野における高い専門的知見と経験､グローバルなネットワークを有している。駐日事
務所あり。
【関心分野】 Motor Vehicles ､ Energy & Environment ､ Health ､ Construction
【関連リンク】http://www.undp.org/content/undp/en/home/operations/procurement/overview.html
http://www.jp.undp.org/ （日本語）
国連世界食糧計画（WFP）
【概要】 WFPは､飢餓と貧困の撲滅を使命として､主として食料を通じて①自然災害や人為的災害による被災者､
難民・国内避難民等に対する緊急支援､②世界の食料安全保障の推進､及び③開発途上国の経済社会開発を
行っており､98カ国に386事務所を有する。WFPの事業規模は人道支援機関の中でも最大であり､食料安全保障及
び栄養分野の主要な担い手であるほか､人道航空サービスや人道支援物資備蓄庫等のロジスティックス面の共
通サービスを支援関係者に提供するなど､重要な役割を果たしている。駐日事務所あり。
【関心分野】 Vehicles ､ Trucks ､ Boats ､ Food
【関連リンク】http://www.wfp.org/procurement
http://ja.wfp.org/ （日本語）
国連難民高等弁務官事務所（UNHCR）
【概要】 UNHCRは､①難民に対する国際的保護の付与､②難民・国内避難民等に対する水､食料､住居､教育等の
生活支援を提供するとともに､③難民の自発的帰還､現地定住もしくは第三国定住による恒久的解決を図ることを
目的として､124カ国・地域で活動する人道支援機関。駐日事務所あり。
【関心分野】 Automotive Shelter (pre-fabricated Buildings and Tents) ､ IT (Hardware and Software)
Telecommunications ､ WASH (Water､ Sanitation and Hygiene) ､ Lighting ､ Cook Stoves ､ Generators ､ Security
【関連リンク】http://www.unhcr.org/pages/49c3646c4a0.html
http://www.unhcr.or.jp/html/index.html （日本語）
世界保健機構（WHO）
【概要】 WHOは、保健衛生の分野における問題に対し、広範な政策的支援や技術協力の実施、必要な援助等を
行っている。また、伝染病や風土病の撲滅、国際保健に関する条約、協定、規則の提案、勧告、研究促進や、食
品、生物製剤、医薬品等に関する国際基準の策定などを行っている。駐日事務所あり（神戸）。
【関心分野】 Drugs､ Vaccines & Pharmaceuticals ､ Medical Equipment (Hospital and Laboratory) ､ Laboratory
Reagents and Chemicals ､ Life Science Instruments
【関連リンク】http://www.who.int/about/finances-accountability/procurement/en/
国連プロジェクト・サービス機関（UNOPS）
【概要】 UNOPSは､紛争後地域や自然災害により被災した地域において､平和構築､人道支援､開発分野のプロ
ジェクトの実施管理､調達（車両､医療器具､薬剤､各種サービス等）､インフラ整備・構築（道路､学校､病院､浄水・給
水所､橋梁､港等）及び人材能力育成事業を行っている。過去5年間日本からの物・サービス調達額が第一位の国
際機関（国連調達報告書にも記載）。
【関心分野】 Agriculture Equipment ､ Earth Moving Equipment ､ Trucks and Buses ､ Solar Products ､ Generators ､
Health Products (Medical and Laboratory Equipment) ､ Engineering Services ､ IT Related Products ､ Pre-fabricated
Building Suppliers ､ Security Sector Goods
【関連リンク】https://www.unops.org/english/Services/Procurement/Pages/default.aspx
国際労働機関（ILO）
【概要】 ILOは､国際労働基準の設定・監視、雇用機会の増進や基本的人権を確保するための国際的な政策・計
画の策定、技術協力、教育・調査・出版活動などを行っている。駐日事務所あり。
【関心分野】 Building and Facility Construction and Maintenance Services ､ Management and Business
Professionals and Administrative Services ､ Engineering and Research and Technology Based Services ､ Education
and Training Services ､ Humanitarian Aid､ Mine Action and Rural Development Services ､ Information Technology
Broadcasting and Telecommunications Services ､ Editorial and Design and Graphic and Fine art Services ､
Financial and Insurance Services ､ Motor Vehicles and Parts､ Accessories and Components､ other Transport
Equipment
【関連リンク】http://www.ilo.org/global/about-the-ilo/procurement/WCMS_113306/lang--en/index.htm
http://www.ilo.org/tokyo/lang--ja/index.htm （日本語）
国際農業開発基金(IFAD)
【概要】 IFADは､所得が低く、かつ食料が不足している地域での飢餓と貧困を撲滅するため、被援助国である開
発途上国に対し、農村開発プロジェクトに必要な資金の融資を行っており､食料の増産、所得の向上、健康・栄養・
教育水準を改善し、持続性のある生計が営めるような援助を実施している。
【関心分野】 Vehicles ､ Computer Hardware and Software ､ Maintenance Equipment and Supplies ､ Auditing
Services ､ Consultancy Services in Various Sectors ､ ICT Software Development ､ Insurance ､ Training and Staff
Development ､ Development Studies ､ Statistic Surveys in Asia､ Africa､ Latin America
【関連リンク】http://www.ifad.org/governance/procurement/
国際移住機関（IOM）
【概要】 IOMは､非国連の国際機関として､移民・難民・国内避難民・被災者等への基礎物資提供などの緊急支援、
国境管理当局に対する技術支援､避難民に対する仮設住居（シェルター）の提供など､各種国連機関・国際機関と
の協力の下､幅広い活動を行っている。駐日事務所あり。
【関心分野】 Vehicles (4X4 vehicles､ mini buses､ armored vehicles､ trucks､ boats､ diggers､ bulldozers､ tires､ oil､ air and fuel
filters､ brake pads)/ telecommunications equipment (satellite phones､ UHF and VFH radios､ internet equipment via satellite､
telecommunication intranet services (email､ internet､ data transfer)､ IPABX) / shelter materials (plastic sheeting/tarpaulins､
plastic rolls､ plastic ropes､ corrugated galvanized metal sheets､ mosquito nets) / solar energy products (rechargeable solar lamps
for home､ community solar panels and light) / tents (for family､ community use (multipurpose tents) and rub halls (for temporary
warehouse)) / blankets (for cold and hot climate) / kitchen sets (Cooking pots､ plates､ ladle､ forks and spoons) / IT equipment
(desktops､ laptops､ servers､ network equipment､ printers､ scanners､ photocopy machines､ border control equipment (passport
scanners､ finger and face recognition)､ USB) / medical and pharmaceutical products and equipment (medicines and
pharmaceutical products､ X-Ray machines and monitors､ laboratory equipment and medical tests) / safety and security
equipment (body armor bulletproof vests､ helmets､ metal detectors､ X-Ray scanners) / Printing Services (books and research
reports) / Quality Control and Inspection Services (at the production/manufacturing facilities)
【関連リンク】http://www.iom.int/procurement
http://www.iomjapan.org/（日本語）

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