高知県不妊に悩む方への特定治療支援事業実施要綱 (趣旨) 第1条 この要綱は、高知県補助金等交付規則(昭和 43 年高知県規則第7号)第 24 条の規定に 基づき、高知県不妊に悩む方への特定治療支援事業(以下「本事業」という。 )の実施に関し必 要な事項を定めるものとする。 (本事業の目的) 第2条 本事業の目的は、不妊治療の経済的な負担の軽減を図るため、医療保険が適用されず、 高額の治療費がかかる配偶者間の不妊治療のうち、体外受精及び顕微授精(以下「特定不妊治 療」という。 )に要する費用の一部を予算の範囲内で助成することにより、不妊治療を受けやす くし、不妊の悩みに対する支援の一助とすることを目的とする。 (対象者) 第3条 本事業の対象者は、特定不妊治療を受けた法律上の婚姻をしている夫婦であって、特定 不妊治療以外の治療法によっては妊娠の見込みがない又は極めて少ないと医師に診断されたも ののうち、夫又は妻のいずれか一方が県内(高知市を除く。 )に居住しているものとする。 (対象となる治療等) 第4条 本事業の助成の対象となる治療等は、第 10 条第1項及び第7項に規定する医療機関又は 同医療機関からの紹介等を受けた医療機関において実施した特定不妊治療並びにこれに付随す る検査等とし、その具体的な助成対象範囲は、別表第1に定めるとおりとする。ただし、卵胞 が発育しない等により卵子採取以前に特定不妊治療及びこれに付随する検査等を中止した場合 を除き、医師の判断に基づき、やむを得ず治療を中断した場合についても、助成の対象とする ものとし、具体的には、同表のAからFまでのいずれかにあてはまるものを助成の対象とし、 同表のG及びHは助成の対象としないものとする。 2 前項の規定にかかわらず、次に掲げる治療は、助成の対象としない。 はい (1)夫婦以外の第三者からの精子、卵子又は胚の提供による不妊治療 (2)代理母(妻が卵巣及び子宮を摘出したこと等により、妻の卵子を使用することができず、 かつ、妻が妊娠することができない場合に、夫の精子を妻以外の第三者の子宮に医学的な方 法で注入して、当該第三者が妻の代わりに妊娠及び出産するものをいう。 ) (3)借り腹(夫婦の精子及び卵子は使用できるが、子宮摘出等により、妻が妊娠できない場合 はい に、夫の精子と妻の卵子を体外受精して得た胚を妻以外の第三者の子宮に注入して、当該第 三者が妻の代わりに妊娠及び出産するものをいう。 ) (実施方法) 第5条 県は、第3条に規定する対象者が、第 10 条第1項及び第7項に規定する医療機関又は同 医療機関からの紹介等を受けた医療機関において前条第1項に規定する治療のために要した費 用を医療機関に支払った場合においては、その者の請求に基づき、助成金を交付するものとす る。 (助成額及び期間等) 第6条 助成額及び期間等については、次に掲げるとおりとする。 (1)助成の限度額は、1回の治療(採卵準備のための投薬開始から体外受精又は顕微授精1回 はい に至る治療の過程をいい、以前に行った体外受精又は顕微授精により作られた受精胚による はい 凍結胚移植も1回の治療とみなす。 )につき 20 万円まで(別表第1に定める助成対象範囲の うちC及びFについては、125,000 円まで)とする。ただし、初回の治療に限り 30 万円まで とする(別表第1に定める助成対象範囲のうちC及びFは除く。) 。 (2)特定不妊治療のうち精子を精巣又は精巣上体から採取するための手術(以下「男性不妊治 療」という。 )を行った場合は、前号のほか、1回 15 万円を限度に助成する(ただし、別表第 1に定める助成対象範囲のうちCは除く。)。 (3)助成期間等は、通算助成回数6回まで助成を受けることができるものとし、年間助成回数 及び通算期間については制限しない。ただし、平成 25 年度までに助成を受けた場合において は、平成 27 年度末までは継続又は隔年にかかわらず通算5年を限度とし、2年度目以降は2 回を限度とし、かつ、通算助成回数は 10 回を限度とするものとする。この場合において、平 成 27 年度末で通算助成回数が6回未満の場合は、平成 28 年度以降に、年間助成回数及び通 算期間に制限なく通算助成回数6回まで助成を受けることができるものとする。 (助成の申請及び決定) 第7条 助成の申請及び決定は、次に掲げるとおりとする。 (1) 助成を受けようとする者は、原則として、治療が終了した日の属する年度の3月 31 日ま で(治療が終了した日が3月である場合は、翌年度の4月 30 日まで)に居住地を管轄する福 祉保健所を経由して知事に別記第1号様式による不妊に悩む方への特定治療支援事業申請書 (以下「申請書」という。 )及び別記第2号様式による不妊に悩む方への特定治療支援事業指 定医療機関受診等証明書(以下「証明書」という。 )に関係書類を添えて提出しなければなら ない。ただし、平成 25 年度までに助成を受けた夫婦のうち、平成 28 年度以降は助成対象と ならない夫婦については、治療が終了した日が3月である場合でも、平成 28 年3月 31 日ま でに居住地を管轄する福祉保健所を経由して知事に申請書及び証明書に関係書類を添えて提 出しなければならない。 (2)前号において、添付書類については、当該年度2回目以降の申請の場合は、1回目の申請 時に添付した関係書類で代えることとして添付を省略することができる(1回目の助成を県 外若しくは高知市で受けた場合又は1回目の申請時から添付書類の内容に変更等があった場 合を除く。 ) 。 (3)第1号及び第2号の規定による申請を受理した福祉保健所は、申請書類を審査し、速やか に知事に進達するものとする。知事は、この進達があったときは、特定不妊治療に要した費 用に対する助成の可否について速やかに決定し、その結果を別記第3号様式による不妊に悩 む方への特定治療支援事業承認決定通知書又は別記第4号様式による不妊に悩む方への特定 治療支援事業不承認決定通知書により申請者に通知するものとする。 (4)当該年度分の助成対象であるか否かについては、申請が承認された日を基準とする。 (支給要件等) 第8条 助成の支給の要件は、夫及び妻の前年の所得(1月から5月までの申請については、原 則として前々年の所得とする。 )の合計額が 730 万円未満とする。この場合において、所得の範 囲については児童手当法施行令(昭和 46 年政令第 281 号)第2条の規定を準用し、所得の額の 計算方法については同令第3条の規定を準用する。 (助成金の返還) 第9条 知事は、助成を受けようとする者が、この要綱の規定に違反したときその他不正な行為 により助成金の給付を受けた場合は、助成金の全部又は一部を返還させることができる。 (実施医療機関の指定等) 第 10 条 知事は、別表第2に定める不妊に悩む方への特定治療支援事業の実施医療機関における 設備、人員等の指定基準に基づき、特定不妊治療を実施する医療機関として適当であると認め られるものを指定医療機関として指定する。 2 前項の規定による指定を受けようとする医療機関は、別記第5号様式による不妊に悩む方へ の特定治療支援事業指定医療機関申請書に関係書類を添えて知事に提出しなければならない。 3 知事は、前項の規定による申請が適当であると認めるときは、別記第6号様式により不妊に 悩む方への特定治療支援事業指定医療機関として指定する旨を申請医療機関に通知するものと する。 4 指定医療機関は、第2項に規定する申請書の記載内容に変更があった場合は別記第7号様式 による不妊に悩む方への特定治療支援事業指定医療機関変更届により、指定を辞退しようとす る場合は別記第8号様式による不妊に悩む方への特定治療支援事業指定医療機関辞退届により、 速やかに知事に届け出なければならない。 5 第1項の規定による指定の有効期間は、3年間とし、指定医療機関は、引き続き指定を受け ようとするときは、第2項の規定に準じて更新の申請をしなければならない。 6 知事は、第1項の規定により指定した指定医療機関が倫理的に許されない行為が行われたと 判断される等の状況があったときは、再審査を行い、指定の取消しを行うことができる。 7 他の都道府県、指定都市又は中核市の知事又は市長が特定不妊治療を実施するのに適当であ ると認めて指定する医療機関は、第1項の知事が指定する医療機関とみなす。 (助成台帳) 第 11 条 知事は、助成の状況を明確にするため、台帳を備え付けるものとする。 (広報活動) 第 12 条 助成を受けようとする夫婦のみならず、その家族や妊娠・出産等を考えている者を含む 一般の者にも、本事業の趣旨、助成内容等の情報が得られるよう、指定医療機関並びに高知県 健康政策部健康対策課及び高知県の各福祉保健所が連携して広報活動を行うものとする。 (委任) 第 13 条 この要綱に定めるもののほか、本事業の実施に関し必要な事項は、知事が別に定める。 附則 この要綱は、平成 16 年4月1日から施行し、同日以降において開始した特定不妊治療について 適用する。 附則 この要綱は、平成 17 年9月6日から施行し、平成 16 年4月1日以降において開始した特定不 妊治療について適用する。 附則 この要綱は、平成 18 年 12 月 13 日から施行し、平成 18 年4月1日以降において終了した特定 不妊治療について適用する。 附則 この要綱は、平成 19 年4月1日から施行し、平成 19 年4月1日以降において終了した特定不 妊治療について適用する。 附則 この要綱は、平成 20 年2月5日から施行し、平成 20 年2月1日から適用する。 ただし、第1号様式及び2号様式については、平成 20 年4月1日以降において終了した特定不 妊治療について適用し、適用日前に終了した治療にかかる助成金の申請については、なお、従 前の例による。 附則 この要綱は、平成 21 年 11 月 13 日から施行し、同年4月1日から適用する。 附則 この要綱は、平成 22 年4月1日から施行する。 附則 この要綱は、平成 23 年4月1日から施行する。 附則 この要綱は、平成 25 年4月1日から施行する。 附則 この要綱は、平成 26 年4月1日から施行する。 附則 この要綱は、平成 27 年4月 27 日から施行し、平成 27 年4月1日以降において開始した特定不 妊治療について適用する。ただし、この要綱による改正前の高知県不妊に悩む方への特定治療 支援事業実施要綱別記第1号様式及び第2号様式は、この要綱による改正後の高知県不妊に悩 む方への特定治療支援事業実施要綱の規定にかかわらず、残品の限度で使用することができる。 附則 (施行期日) 1 この要綱は、平成 28 年2月 18 日から施行し、平成 28 年1月 20 日以降において終了した特 定不妊治療について適用する。 (経過措置) 2 平成 28 年1月 20 日前において終了した特定不妊治療の助成額の決定については、なお従前 の例による。 3 この要綱による改正前の高知県不妊に悩む方への特定治療支援事業実施要綱別記第1号様式 及び第2号様式は、この要綱による改正後の高知県不妊に悩む方への特定治療支援事業実施要 綱の規定にかかわらず、残品の限度で使用することができる。
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