平成28年度 当初予算案のポイント 輝ける未来創造都市の実現に向けて 神戸市 予算編成の考え方 神戸を取り巻く社会情勢 残された課題への対応 阪神・淡路大震災 からの着実な復興 ・災害援護資金貸付金 の 償還免除 ・新長田駅南地区への県市関係機関の共同移転 ・ポスト震災20年の神戸のまちづくり ・人口減少社会の克服 ◆「神戸2020ビジョン」・「神戸創生戦略」の推進 <テーマ> <全体目標> 若者に選ばれるまち + 誰もが活躍するまち 年間 12,000人の出生数を維持 若者の神戸市への転入を増やし、 東京圏への転出超過 年間 2,500人を解消 2 予算編成の考え方 神戸を取り巻く社会情勢 予算編成の基本的な考え方 ① 子育て世帯の経済的負担の軽減、教育大綱に基づく学力の向上、学習の 機会均等など、子育て・教育環境の充実施策の重点化 ② 高齢者福祉・障害者福祉の充実、貧困の連鎖防止、空家・空地対策など、 市民のくらしの安全・安心の確保 ③ 都心をはじめ、地域の特徴・資源を活かしたバランスのとれた都市空間 づくり ④ 医療産業に加えIT、水素、航空機、ロボットなど成長分野における新 しい発想・手法による新事業展開、革新的起業・創業支援の仕組みづくり ⑤ 事務事業の見直しによる財源の捻出と県市協調の推進・マイナンバーの 活用などによる市民サービスの向上 神戸のまちの総合力をバランスよく高めていく 3 予算提案額の概要 <予算の規模> 平成28年度 平成27年度 増 △ 減 一 般 会 計 7,273億円 7,282億円 △9億円 〔△ 0.1%〕 特 別 会 計 7,287億円 7,486億円 △199億円 〔△2.7%〕 企 業 会 計 3,161億円 3,308億円 △147億円 〔△4.4%〕 1兆 7,721億円 1兆 8,076億円 △355億円 〔△ 2.0%〕 合 計 <一般会計> 7,273億円(対前年比△9億円) ・子育て・教育環境の充実など、神戸のまちの総合力を高める施策を積極的に計上 ・長期金利の低下に伴い中小企業融資預託金が減少 <特別会計> 7,287億円(対前年比△199億円) ・超高齢社会の進展に伴い、保険会計(国民健康保険・介護・後期高齢者医療)が増加 ・臨時財政対策債等にかかる元金償還が減少したことに伴い、公債費が減少 <企業会計> 3,161億円(対前年比△147億円) ・汚水管の更新の増加等に伴い、下水道事業会計が増加 ・企業債償還の減少に伴い、港湾事業会計、新都市事業会計が減少 4 施策の柱 5つの柱 1.市民が元気で働ける にぎわいのある街の実現 2.世界に誇れる夢のある街の実現 3.安心して子育て・教育ができる街の実現 4.市民が地域とつながり福祉と医療をはじめ 安心してくらせる街の実現 5.本物の市政改革をすすめ 新しい地方自治がはじまる街の実現 5 主要重点事業 市民が元気で働けるにぎわいのある街の実現 地元中小企業等の新事業展開 28年度予算額 :6億57百万円 27年度2月補正予算額: 5百万円 ◆次代の基幹産業の育成、人材確保・育成支援 「つながる工場」(イメージ) ○中小製造業の生産革新の促進(ITを活用した「第4次産業革命」) ・航空機産業においてIoTを活用した「つながる工場」をモデル実施 ○成長分野への参入促進(航空機・水素・ロボット) ・一貫生産体制の構築支援、事業化可能性調査 等 ○人材確保・育成支援 ・無料職業紹介事業、人材育成研修の実施 等 ・働き方改革の推進(クラウドソーシングの活用、テレワークの導入促進 等) ◆県市の連携強化 クラウドサーバー ○中小企業支援拠点の集約化・ワンストップ化 ・ひょうご産業活性化センター(県)を産業振興センター(市)へ移転 ○海外ビジネス展開の支援窓口の一本化 ・アジア進出支援センター(市)とひょうご海外ビジネスセンター(県) の窓口を一本化 ◆商店街の活性化・地場産業の振興 ○商店街・市場 空き店舗活用促進支援 ・空き店舗情報を集約したサイトの構築、活用・出店ニーズのマッチング ・地域商業活性化事業 神戸洋家具 神戸シューズ ○神戸地場産業のトータルプロモーション ・セレクトショップのブランド力を活用したコラボ商品の開発 ・首都圏における販売ブースの設置、WEB・ガイドブック等による情報発信 6 主要重点事業 市民が元気で働けるにぎわいのある街の実現 革新的な起業・創業支援等の展開 28年度予算額 :3億96百万円 27年度2月補正予算額: 30百万円 ◆産学金官の連携による起業・新事業創出支援 ○人材交流型新事業創造プラットフォーム ・企業、大学、起業家、金融機関等の交流・融合の場を開設 ・人材育成、ビジネスマッチングから資金調達までを一貫して支援 企業 社員 ○神戸経済元気ファンド ・成長・戦略産業分野の成長資金の調達を支援するファンドを創設 (総額30億円 うち市出資:2億円) アクセラレーションプログラム (イメージ) 起業家 金融機関 プラットフォーム 学生 大学 新事業 創出 人材交流型新事業創造 プラットフォームのイメージ ◆スタートアップ支援体制の強化 ○チーフ・イノベーション・オフィサー(CINO)の配置 ・IT業界にネットワークを有する優秀な人材を民間公募により登用 ○世界トップレベルのアクセラレーションプログラムの国内初実施 ・シリコンバレーで実施されている起業加速プログラムを国内で初めて実施 ○ITスタートアップ成長資金の調達支援 ・ふるさと納税を活用して成長資金の調達を支援 ○アフリカ・ルワンダとのICT分野における経済連携 ・ICT企業による留学生インターンシップの受入のマッチング 7 主要重点事業 市民が元気で働けるにぎわいのある街の実現 28年度予算額 :9億48百万円 27年度2月補正予算額:3億16百万円 観光プロモーションの展開 ◆観光プロモーション ○首都圏における神戸ライフの魅力発信 ・神戸のライフスタイルを体験できるイベントの開催 等 神戸ライフを体験できるプログラム (イメージ) ○MICEの誘致促進 須磨海岸 再整備(イメージ) ・MICEマネージャーの配置、大学との連携強化 ○観光案内板の整備・市内観光施設の多言語化 ・全市統一ルールに基づく案内サインの再整備 ○六甲山・摩耶山のにぎわいづくり ・まやビューライン等の無料運行の社会実験、「山の日」記念プロモーション ○須磨海岸の再整備 ・遠浅海岸・遊歩道の整備 「食都神戸 2020構想」の推進 「道の駅」(イメージ) 28年度予算額:37億83百万円 ◆食都神戸 2020推進事業 ○神戸の食の旗艦店(フラッグシップショップ)の開設支援 ○ファーマーズマーケットの定期開催(春・夏・秋 計30回) ○アグリインバウンドの推進 ・観光農園へのインバウンド集客の促進 ○神戸産農水産物の海外展開の促進 ◆フルーツ・フラワーパーク「道の駅」の整備(29年3月開設) ○大沢インターチェンジの再入場割引の導入 ◆卸売市場の活性化 ○本場におけるコールドチェーン化を含めた機能強化の検討 ○東部市場における新加工場等の整備、民間活力による活性化策の検討 8 主要重点事業 市民が元気で働けるにぎわいのある街の実現 公共交通網の整備 28年度予算額 :16億37百万円 ◆公共交通中心の交通ネットワークの維持・充実 ○地域公共交通網形成計画の策定 ○神戸電鉄利用促進パス社会実験の継続実施 愛称 神鉄シーパスワン 対象者 ・シニア層を対象とした利用促進パスの対象範囲を神戸高速線へ拡大 ○新たな交通手段の導入可能性検討 ・民間事業者の検討等を踏まえ、LRT、BRTの導入可能性を検討 ※ LRT(Light Rail Transit:次世代軌道系交通システム) BRT(Bus Rapid Transit:バス高速輸送システム) 神戸電鉄利用促進パス 概要 有効区間 神鉄シーパスワン plus 神戸市在住の70歳以上の方 神鉄全線 (神戸高速線除く) 神鉄全線+神戸高速線 有効期間 最大1年間 購入枚数 合計4枚まで(1年で最大40日) 購入価格 3,500円/枚 5,700円/枚 ◆地域のくらしを支える交通環境の形成 ○地域コミュニティ交通支援 ・自主運行バス等の取り組みの支援 (田園地域:北区大沢町、八多町、市街化区域:垂水区塩屋町 等) ◆ICTの活用による市民サービスの向上 ○市バスへのバスロケーションシステムの導入検討 ○市バス・地下鉄のIC化の推進(29年春 サービス開始予定) 塩屋コミュニティバス「しおかぜ」 (H28.2~試験運行) ・ICOCA定期券の導入 ・他社鉄道連絡IC定期券の発売範囲拡大 ・市バスの交通系ICカードの全国相互利用対応 等 ◆安全・安心、快適な交通環境の形成 ○バス停等へのベンチ設置 ・バス停周辺など身近な道路、坂道へ計画的にベンチを設置 ・民間バス事業者に対するバス停ベンチ設置助成制度の創設 9 主要重点事業 市民が元気で働けるにぎわいのある街の実現 芸術・文化・スポーツの振興 28年度予算額 :4億58百万円 ◆芸術・文化の振興 ○神戸開港150年記念アートプロジェクト(仮称)の開催準備 ○2017神戸国際フルート音楽祭(仮称)の開催準備 ○神戸文化ホールのあり方の検討 ○博物館のリニューアル ◆スポーツの振興 ○ラグビーワールドカップ2019の開催準備 ○女子サッカーの振興(市民観戦会、学校訪問等) 神戸らしいまちなみ・景観の保全 ○東京オリンピック・パラリンピック事前合宿誘致 ○御崎公園球技場の競技環境の向上 28年度予算額 :13億7百万円 ○歴史的建築物の保全・活用 ・重要度別評価・格付けの実施、現況調査・図面作成の支援 ○市保有建築物の耐震改修 ・御影公会堂、旧小寺家厩舎、旧ハンター住宅 等 ○茅葺建物の保存 ・修理に使用する茅材を育成する茅場の整備 六甲山の活性化 御影公会堂 28年度予算額 :1億27百万円 ○六甲山・摩耶山の公共交通利用促進 ・まやビューライン等の無料運行社会実験(夏休み 平日5日間)(再掲) ○遊休施設等活用調査 まやビューライン ・閉鎖・休館中の保養所等の利活用を検討 ○バイオマスエネルギーの活用 ・森林整備計画の策定、バイオマス発電事業に向けた詳細検討、薪ストーブ設置補助 10 主要重点事業 世界に誇れる夢のある街の実現 定住・移住の促進 28年度予算額 :1億 9百万円 27年度2月補正予算額: 70百万円 ◆居住地としての魅力発信 ○神戸暮らし体験事業「LIVE LOVE KOBE」の拡充 ○暮らしのプロモーション ・PR動画の作成、テレビドラマの放映を契機としたプロモーション 神戸暮らし体験事業 「LIVE LOVE KOBE」 ◆神戸・里山暮らしの推進 ○農村定住起業計画の策定支援 ・計画策定により農家レストラン、体験民宿等の立地を促進 ○農村空家を活用した里づくり拠点の整備 ・交流施設 (補助率1/3、上限333万円) ・定住・起業施設(補助率 1/3、上限100万円) 北区 淡河町野瀬 ○耕作放棄地・休耕田等の復元支援 ◆大学等の集積を活かした人材育成・定着 ○大学・学生との協働による「大学都市KOBE」の魅力発信 ・大学との共同政策研究 ・市内企業への就職の意識啓発 市長と大学生とのミーティング 11 主要重点事業 世界に誇れる夢のある街の実現 都心・三宮の再整備 28年度予算額 :23億25百万円 ~ 心地良いデザイン ~ ○新たな玄関口 「えき≈まち空間」の実現に向けた検討 ○都心の「道路空間リデザイン」の推進 ・三宮中央通りパークレット設置社会実験 ・都心部における歩行者の回遊性向上の検討 ○新神戸駅連絡通路デザインの改修 パークレット(イメージ) (Photo by Paul Krueger) 「えき≈まち空間」(イメージ) ~ 出会い、イノベーション、そして文化 ~ ○東遊園地の賑わい創出 ・グラウンド全面芝生化実証実験 ○神戸都心オフィス活性化事業 ・不動産事業者と連携した戦略的なオフィス誘致 新神戸駅改札前(イメージ) ○中央区庁舎のあり方検討 ○三宮周辺地区の公共施設最適化に向けた検討 ~ しなやかで強いインフラ ~ ○新バスターミナルの整備調査 ○「人」中心の総合的な交通体系の構築 新バスターミナル(イメージ) アーバンピクニック(東遊園地) ・通過交通の円滑な処理に向けた道路整備の調査 ・ゾーン内均一料金制の検討 12 主要重点事業 世界に誇れる夢のある街の実現 計画的開発団地のリノベーション 28年度予算額 :13億5百万円 ○ポートアイランドにおける取り組み ・まちのリニューアルの推進(南公園の再整備 等) 名谷南センター(イメージ) ○六甲アイランドにおける取り組み ・リバーモールライトアップ ・市保有地への住宅等の立地促進 ○リノベーションの推進 ・中層住宅の再生(高倉台) ・近隣センターリニューアル(名谷南) ・コミュニティ施設の再整備(鶴甲、渦森) ・民間活力の導入による市営住宅の建替え(桜の宮、東多聞台) 地域の活性化に向けたまちづくり 28年度予算額 :54億2百万円 共同住宅の改修事例 (鶴甲団地) ◆市街地西部地域の活性化 ○新長田駅南地区への県市関係機関の共同移転 ・県市の税務部門等の集約による利便性・サービスの向上とにぎわい創出(31年度供用予定) ○兵庫運河周辺地域の活性化 ・夜間ライトアップ、プロムナード整備 ○中部処理場跡地の活用 ・北側を「人が集う空間」、南側を「緑の空間・多目的空間」として整備 ◆鈴蘭台周辺のまちづくりの推進 兵庫運河プロムナードの整備 (イメージ) ○鈴蘭台駅前再開発事業 ・区役所が入居する再開発ビルの建設、駅舎の橋上化 ○鈴蘭台におけるまちづくりの検討 ・鈴蘭台幹線など道路環境の整備、若年世帯を呼び込むまちづくりの検討 13 主要重点事業 世界に誇れる夢のある街の実現 神戸医療産業都市の推進 28年度予算額 :41億86百万円 ヘルスケアサービス開発支援事業 (イメージ) ○ヘルスケアサービス開発支援事業 ・ヘルスケア分野(休養・栄養・運動)の事業化支援スキームの構築 ○融合連携の強化 ・各クラスターの連携を強化する新たな推進体制の構築 ・連携交流拠点の整備に向けた検討 ヘルスケア 分野 医療 機器 神戸アイセンター(イメージ) ○スーパーコンピューティング拠点の形成支援 ・ポスト「京」設置に伴う設備整備の支援 ○(仮称)神戸アイセンター整備支援 ○ G7保健大臣会合を契機とした国内外への成果の発信 水素スマートシティ神戸構想の推進 液化水素運搬船(イメージ) 創薬 再生 医療 神戸医療産業都市の領域を拡大 28年度予算額 :7億80百万円 ○先駆的な水素エネルギー利用技術開発事業の推進 ・水素サプライチェーンの構築支援 海上輸送した液化水素を揚荷・供給する社会実験に向けた施設整備(神戸空港島北東部) ・水素ガスタービン発電システム、公共施設への電気・熱供給システムの開発支援 ○水素ステーションの整備促進 ・民間事業者による商用水素ステーションの整備支援(上限:50百万円/箇所) 出典:川崎重工業 出典:川崎重工業 ○地元中小企業の水素産業への参入促進 ・事業化可能性調査、水素関連製品の試験研究機関の設置検討 14 主要重点事業 世界に誇れる夢のある街の実現 神戸開港150年記念事業 28年度予算額 :25億33百万円 ○神戸港将来構想の策定 ○記念式典の開催(29年度予定) ○客船誘致の強化 ・入港映像の街頭放映、クィーン・エリザベスの日本発着クルーズの特別歓迎など ○プレイベントの開催 ・海の日を中心とした体験イベント ・神戸開港150年記念アートプロジェクト(仮称)の開催準備(再掲) ・松方コレクション展覧会開催 ○国際会議の開催 クイーン・エリザベス ウォーターフロント地区の魅力向上 28年度予算額 :71億35百万円 ○新港突堤西地区の再開発 ・住機能の導入、商業・集客施設等の誘致 ○総合福利厚生施設(仮称:ポートセンター)の整備 ○メリケンパークの再整備 ・歩行者導線の改善、芝生広場の整備 ○ポートターミナル周辺改修 ・デッキ、インフォメーションブースの改修 メリケンパーク再整備(イメージ) (仮称)ポートセンター (イメージ) 15 主要重点事業 安心して子育て・教育ができる街の実現 子育て世帯の経済的負担の軽減 28年度予算額 : 57億76百万円 27年度2月補正予算額: 84百万円 ◆多子世帯の保育料の軽減 ○多子計算に係る年齢制限の撤廃 ・第2子:半額、第3子以降:無償(国制度(年収360万円未満)に上乗せし、520万円以下の世帯を対象) ◆乳幼児等・こども医療費助成 ○所得制限の撤廃の拡充 ○外来一部負担金の引下げ 現行:3歳未満児まで → 未就学児まで 3歳~中学生:1日1医療機関等ごと 400円上限、月2回まで(現行:500円上限) ◆母子家庭等医療費助成 ○所得制限の緩和 ○外来一部負担金の引下げ 現行:年収 約172万円 → 年収 約413万円 ※ 扶養親族等が2人の場合 外来(一般):1日1医療機関等ごと 400円上限、月2回まで(現行:800円上限) 入院(一般):月額1,600円まで(現行:月額3,200円まで) ◆小児慢性特定疾病医療費助成 ○一部負担金の引下げ 乳幼児等・こども医療費と同水準に引き下げ(月額800円まで) 仕事と子育ての両立支援 28年度予算額 : 7億96百万円 27年度2月補正予算額: 10億61百万円 ◆待機児童の解消 ○教育・保育施設等の整備 ・保育定員 約700人分の拡大 ○保育人材確保対策 ・潜在保育士の再就職支援(就職準備金貸付等)、保育士の業務負担の軽減 ◆学童保育の充実 ○開設時間の拡大 ・全ての公設施設で19時延長を実施(現行 51か所 → 161か所) ・土曜日・長期休業日の開設時間の繰上げ(8時開設) 16 主要重点事業 安心して子育て・教育ができる街の実現 児童生徒の学力の向上 28年度予算額: 6億89百万円 ○学ぶ力・生きる力向上支援員の増員・放課後学習の拡充 ・小学校:110校、中学校:40校 → 全校(小学校164校・中学校82校) ○学習支援ツールの配置拡充 ・小学校:42校、中学校:全82校 → 全校(小学校164校・中学校82校) ○学校司書の配置拡充 ・60校(小学校40校・中学校20校)→ 90校(小学校60校・中学校30校) 28年度予算額 : 27年度2月補正予算額: 児童生徒の安全対策 2億94百万円 1億23百万円 ○スクールカウンセラーの配置拡充 ・月4回配置:小学校 44校、中学校 全82校 → 小学校 64校、中学校 全82校 ○スクールソーシャルワーカーの配置拡充 ・1名(本庁) → 4名(本庁+市内3ブロック各1名) ○防犯カメラの設置 ・3年間(28~30年)で全幼稚園・保育所・中学校等に設置(※小学校は全校設置済) ・児童館は開設時間の19時延長開始にあわせて単年度で全施設設置 17 主要重点事業 安心して子育て・教育ができる街の実現 学びの環境整備 28年度予算額: 8億82百万円 ○HAT神戸地域における小学校・特別支援学校の整備 ・市東部地域の児童生徒の増加、青陽東養護学校の過密化へ対応(31年4月開校予定) ○港島小中一貫校の整備 ・28年4月に義務教育学校港島学園へ移行予定 ・施設一体型の校舎の整備 ○教育環境の改善 ・御影北小学校(東灘区)、名谷小学校(垂水区)、福池小学校(東灘区)の増改築 療育体制・特別支援教育の充実 28年度予算額: 8億8百万円 ◆療育体制の整備 ○東部療育センターの整備 ・ひまわり学園(灘区鶴甲)を機能充実し移転新築(30年4月供用予定) ○こども家庭センターの体制強化 ・障害相談・検査専任チームの拡充(7人 → 11人) ◆特別支援教育の充実 ○医療的ケアを必要とする児童・生徒への支援 ・訪問看護ステーションを活用した小中学校への看護師派遣 ○通級指導教室の充実(西神地域への通級指導教室の開設など) ○特別支援教育支援員の充実 ・有償ボランティアの一部を非常勤嘱託化 ○こうべ学びの支援センターの相談体制の拡充 ・(専門相談員)現状:15人/週 → 17人/週、(医療教育相談員) 現状:9人/月 → 10人/月 18 主要重点事業 市民が地域とつながり福祉と医療をはじめ 安心してくらせる街の実現 28年度予算額: 14億7百万円 高齢者福祉の推進 ○在宅医療・介護連携支援センター(仮称)の設置(4区・5箇所) ・在宅医療の相談、退院調整の支援、地域の医療介護資源の把握 ○「お達者健診(アンチエイジング健診)」の実施 ・国民健康保険の特定健診にあわせて介護予防の健診を実施 ○認知症関連対策 ・認知症初期集中支援チームの配置拡充( 3区 → 5区) ・認知症疾患医療センターの整備拡充 (2箇所 → 5箇所) ○歯科口腔保健施策の推進 ・こうべ歯と口の健康づくり推進会議(仮称)の設置、訪問口腔ケアの推進 障害者福祉の推進 28年度予算額 : 90億40百万円 27年度2月補正予算額: 3億34百万円 ○グループホームの整備促進 ・市独自の重度障害者受入報酬加算の実施、グループホームとして活用可能な民間住宅とのマッチング ○短期入所施設の整備促進 ・在宅障害者福祉センターの転活用等により、20床を整備 ・高齢者施設の重度障害者短期入所施設への転活用に係る運営費補助制度を創設(6,000円/人・日) ○自動車燃料費助成制度の創設 ・28年10月~ 12,000円/年 ○基幹福祉避難所の整備 ・高齢者介護支援センター12施設を指定、災害時に被災した障害者を受け入れ ○障害福祉サービスの支給要件の緩和 ・高齢障害者が必要なサービスを受けられるよう対象者要件を見直し 19 主要重点事業 市民が地域とつながり福祉と医療をはじめ 安心してくらせる街の実現 貧困の連鎖防止 28年度予算額: 8億35百万円 ○くらし支援窓口の体制強化 ・生活困窮者向け相談窓口に担当係長 11名を配置 ○地域福祉ネットワーカーの配置拡充 ・民生委員等と連携し生活困窮・孤立など地域の課題を把握・支援 (9名 → 20名) ○生活困窮者等への学習支援 ・放課後学習の補完として、全区で通年型の学生ボランティアによる学習支援を実施 ○生活困窮者の就労支援 ・就労訓練事業所育成員の配置、就労訓練事業所への助成等により中間就労の場の提供を拡大 ○ひとり親家庭の自立支援 ・高等職業訓練給付金の拡充(支給期間:2年→3年、対象資格の拡大) ・養育費確保のための無料法律相談の実施 ○寡婦(夫)控除のみなし適用の実施 ・保育料の算定など14事業に適用 20 主要重点事業 市民が地域とつながり福祉と医療をはじめ 安心してくらせる街の実現 空家・空地・ごみ屋敷対策の推進 28年度予算額: 81百万円 ○空家・空地対策の推進 ・特定空家(※)等の情報のデータベースの構築 ※ 衛生・景観上、周囲に悪影響を及ぼす恐れのある空家 ・専門家派遣、解体除却補助(補助率1/2、上限60万円)、土地建物寄附受け制度 ・草刈り等への補助(補助率1/2、上限5万円)、相続調査への支援(補助率1/3、上限30万円) ・応急危険回避措置への支援(補助率1/2、上限10万円) ○ごみ屋敷対策の推進 ・新条例の制定による規制の検討 ○空家再生等推進事業 ・地域活動や交流拠点等に活用する空家の改修補助を創設(233万円/件) 危機対応力の強化 28年度予算額 : 27年度2月補正予算額: 7億91百万円 1億23百万円 ○防災体制の強化 ・南海トラフ巨大地震を想定した県市合同防災訓練の実施、風水害タイムライン(防災行動計画)の策定 ・須磨消防署の整備(31年10月供用予定) ・災害時におけるドローンの活用の研究 ○土砂災害対策の強化 ・避難行動の啓発促進(ターゲットに応じた広報の展開、Web版ハザードマップの機能追加 等) ・土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)の指定にあわせた防災対策実施計画の検討 ・道路防災対策(法面補強等)の重点実施(六甲山エリア等) 21 主要重点事業 本物の市政改革をすすめ新しい地方自治が はじまる街の実現 マイナンバーの活用等による 市民サービスの向上 28年度予算額: 1億19百万円 ○区総合窓口の設置準備 ・引越しや出生などに伴う複数の届出・申請手続を1箇所で行える窓口の設置準備 ○証明書コンビニ交付サービスの対象拡充 ・個人番号カードを利用した交付サービスの実施 住民票写し・印鑑登録証(28年1月)、戸籍証明(28年5月頃)、所得・課税証明(29年3月頃) 区役所来庁者等の利便性の向上 28年度予算額: 3億99百万円 ○区役所コンシェルジュの全区配置 ○住民記録事務センターの機能拡充 ・住民票の写し、戸籍関係証明などの郵送請求にかかる証明発行業務を一元化 ○総合コールセンターの機能拡充 ・新たにイベント案内・申込センターを設置 ○西区庁舎の整備検討 ・西神地域への建替移転に向けた検討、基本計画の策定 ○市役所本庁舎のあり方懇話会の開催 ・老朽化が進む市役所2号館(昭和32年建設)、3号館(昭和41年建設)のあり方を検討 22 主要重点事業 本物の市政改革をすすめ新しい地方自治が はじまる街の実現 県市の連携強化による 28年度予算額 : 1億81百万円 27年度2月補正予算額: 77百万円 市民サービスの向上 ◆県市協調事業 ○新長田駅南地区再開発エリアへの県市関係機関の共同移転(再掲) ・県市の税務部門等の集約による利便性・サービスの向上とにぎわい創出 (31年度供用予定) ◆県市の連携強化 ○中小企業支援拠点の集約化・ワンストップ化 ・ひょうご産業活性化センター(県)を産業振興センター(市)へ移転 ○海外ビジネス展開の支援窓口の一本化 ・アジア進出支援センター(市)とひょうご海外ビジネスセンター(県)の窓口を一本化 連携強化 ○就労相談窓口の一本化 ・就労相談窓口(市)をひょうご・しごと情報広場(県)へ一本化 人材育成の強化と組織力の向上 28年度予算額: 1億60百万円 ○民間企業等との人事交流・連携の拡大 ・職員派遣の拡大、民間人材の登用 ○国際展開を支える人材の育成 ・フィラデルフィア市へ派遣 ○仕事と家庭生活の両立支援 ・育児短時間勤務制度・在宅勤務制度の拡大、配偶者同行休業制度の導入 23 (参考)平成28年度予算編成における事務事業の見直し 取り組みの趣旨 ・ 限られた財源・人員の中で、新たな政策課題に対応した新規・拡充施策を積 極的に展開するため、予算編成とあわせて事務事業の見直しを実施 見直し項目 ・ 52項目(27年度:29項目) ①県・市協調・連携の強化、 役割分担の見直し (5項目) ②給付の見直し (3項目) ③補助金の見直し (9項目) ④施設の見直し (3項目) ⑤実施体制の見直し (5項目) ⑥事業の整理・統合、 歳入確保策の導入等 (25項目) ⑦民間活力の導入 (1項目) ⑧企業会計繰出金の見直し(1項目) 事業費削減効果額 ・ 16億円(27年度:12億円) 24
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