授 業 科 目 老年看護学Ⅱ Gerontological Nursing Ⅱ 2 学年 後期 必修 60 時間 2 単位 【氏名】 【研究室】 原 等 子 303 担 当 小 泉 美佐子 319 教 員 加賀美亜矢子 老年・精神看護学共同研究室 安 藤 亮 老年・精神看護学共同研究室 【到達目標】 1. 高齢者の心身に生じる加齢変化の成り立ちと生活への影響,ならびにその評価方法を理解する. 2. 老年期特有の健康障害の成り立ちと生活への影響を理解する. 3. 生活障害,健康障害に適した看護の方法を自立支援という視点から理解する. 4. 認知症の高齢者,急性期ならびに終末期にある高齢者に対する看護の方法を理解する. 5. 介護家族や高齢者ケアシステムについて理解し,政策的課題に対する関心を深める. 【授業概要】 老年看護学Ⅰにおける「高齢者と高齢社会に対する理解」をふまえ,加齢変化や老年期特有の生活障害や健 康障害の特徴について学ぶ.また,その解決もしくは生活への影響を最小限にするための看護の方法や政策上 の発展プロセスについて解説する.高齢者やその周りを取り巻く家族や社会が体験している様々な困難さを学 ぶ.なお,講義日程および担当者は初回講義時に提示する. 【授業計画】 回数 授業形態 学習課題 学習内容 備考 1 講義 老年看護の原則 高齢者看護の考え方 2-4 講義 加齢に伴う諸機能の変化 皮膚・外皮系,感覚器,循環と呼吸,運動機能,栄 と評価,生活への影響 養と消化・吸収機能,心理・精神機能 5-11 講義 生活機能の維持・回復に 栄養,摂食・嚥下機能,口腔機能,排泄機能,清潔 焦点をあてたアセスメントと 行為,活動と休息・睡眠 看護の実際 12-16 講義 主な症状および疾患のア 廃用症候群,骨粗鬆症,転倒と骨折,褥瘡,失語症 ゲスト セスメントと看護の実際 17-19 講義 精神活動に関連する健康 認知症,うつ状態とせん妄,各症状・疾患の特徴と 問題の評価と看護の実際 医療,ケアの実際 20-22 講義 治療に関連するマネジメン 主な疾患と治療の特徴,医療,ケアの実際 ゲスト トの実際 薬物療法,外科的療法時のマネジメント 23-27 講義 介護家族の状況と社会保 家族の介護状況とサービス資源, ゲスト 障 介護保険制度と施設看護,療養・介護の課題 28 講義 終末期における看護の実 高齢者終末期の概念と評価,および終末期の医療 ゲスト 際 の選択と看護の実際 29-30 講義 老年看護の実践 高度実践看護活動の実際, ゲスト 老年看護学の実践に向けて 【評価方法、評価基準】 レポート 10%,試験 90%(中間,期末)により学習目標の到達度の総合評価を行う. 【必携図書】 奥野茂代ほか(編):老年看護学-概論と看護の実践-,ヌーヴェルヒロカワ,2014.(老年看護学Ⅰで購入済) 【参考図書・資料等】 1) 北川公子ほか:系統看護学講座 専門分野Ⅱ 老年看護学,医学書院,2014. 2) 奥野茂代ほか(編):老年看護技術-アセスメントのポイントとその根拠-第 2 版,ヌーヴェルヒロカワ,2008. 3) 山田律子ほか(編):生活機能からみた老年看護過程+病態・生活機能関連図第 2 版,医学書院,2012. 4) 亀井智子(編):根拠と事故防止からみた老年看護技術,医学書院,2012. 5) 日本老年医学会(編):老年医学テキスト改訂第 3 版,メジカルビュー社,2008. 6) 奥宮暁子ほか:生活機能のアセスメントにもとづく老年看護過程,医歯薬出版,2012. 7) 佐々木秀忠ほか:系統看護学講座専門 専門分野Ⅱ 老年看護 病態・疾患論,医学書院,2014. 8) 日本老年医学会(編):老年医療の歩みと展望 養生訓から現代医療の最先端まで,日本老年医学会, 2003. 9) 日本老年医学会(編):高齢者ケアの意思決定プロセスに関するガイドライン 人工的水分・栄養補給の導入 を中心として 2012 年版,医学と看護社,2012. 【受講、課題、資料配布等のルール】 ① 出席日数が規定に満たない場合,筆記試験を受けることが出来ません. ② 提出物は,決められた期限内に事務室内の課題提出用棚の所定の場所に提出してください. 【教員からのメッセージ】 高齢者のケアについて考えるための知識の整理をしていきます.他教科と重複することも多くあります.その中 で高齢者の看護の特徴について考え,実践していく際の方法や課題について学びます.今後の社会にとって重 要な高齢者の医療、福祉についてともに探究していきましょう.高齢者や障害者が住みよい未来はきっと私たちに とっても明るい.未来を見据えた看護を考えていきましょう.
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