新連載 鎌倉つれづれ 赤い実の熟すころ 池田正弘

題字は
吉田茂穂宮司
鶴岡八幡宮
赤 い 実 の 熟 す こ ろ
クロガ
ネモチに
こだわる
のは﹁鎌
倉ニホン
ミツバチ
が建物の防火対策が進歩
称してい
表﹂を自
池 田 正 弘
したからなのか、生育が
る者とし
の 会 代
冬の時期には木々の赤
い実が目につく。今年、
てレンゲ
であるがクロ
早く実の綺麗なクロガネ
ガネモチは次
勢いが低調だった。5月
モチが新しい造成地に使
々と咲いて蜜を提供して
鎌倉では例年になくナン
った後のミツバチの貴重
くれる。
活発に活動した。6月の
テン、マンリョウ、アオ
な蜜源であるからでクロ
梅雨は雨も少なく降って
や柑橘類の花が咲き終わ
昨年は蜂蜜の収穫量が
い木である。6月は蜜を
想定外に多かった。1箱
ガネモチは大変ありがた
あたりの収量としては過
われることが多くなっ
出してくれる花が少な
キ、クロガネモチが真っ
一列に並び赤い実をつけ
い。ミツバチの活動にと
た。
た様子は現代的でよく似
もハチが働きに出ない夜
赤な実を沢山付けてい
とくにクロガネモチは
枝もたわわに、どの木も
合う。しかし、今年ほど
去最高となった。1年を
のことが多く昼間は曇り
月では低温気味の天気で
真っ赤な実を団子状にな
っては鬼門の月である。
振り返るとハチの群は4
マンションの外構に植
栽されたクロガネモチが
るほどに稔らせている。
多いと少しどうにかなら
この時期に目立たない花
る。
かつて庭木にはモッコク
ないかと感じてしまう。
市民がさまざまな活動に
消防団員勤続
良団体、優良消防分団、
の市長表彰があった。
年・ 年
取り組んでいる鎌倉を魅
力あふれる街にしていき
たい﹂と抱負を述べた=
第二部の演技は、大船
と鎌倉のとび職組合の木
写真。
遣りとまといの振込み、
はしご乗りで始まり、は
しごの上で体を横にした
まると会場から大きな拍
り、逆立ちする動作が決
れ、横浜市泉区の警防団
手が起こった=写真下。
という。
事表彰と、自
総合訓練は、暴走車に
はねられた人を救助した
から鎌倉市に寄贈された
鎌倉市消防出初式
昭和初期の消火活動再現
ってこその鎌倉、多くの
対応をあげ、﹁寺社があ
新春を寿ぐ
東京五輪に向けて
魅力ある街づくり
外国人観光客が見込まれ
新春のつどい・鎌倉市
鎌倉市、鎌倉商工会議
所、市観光協会の3団体
がかりでポンプを動かす
る2020年オリンピッ
﹁そいや、そいや﹂の
掛け声で消防団員が6人
ク、パラリンピックへの
いが1月5
に入ると上天気に恵まれ
を植えるのが定石だった
たわわに実ったマンリョウ
と、ホースの先に水が届
第一部の式典で、消防
団員永年勤続
鎌倉市山崎の山崎浄化
セ ン タ ー で 1 月 6 日、
主防災活動優
功労賞の県知
鎌倉市消防出初式が行
き、消火した=写真上。
15
雨が降らなかった。ミツ
た。7月、8月は殆んど
ながらも降雨が少なかっ
建物や庭を汚すからだ。
み、糞を撒き散らかして
植えない。鳥が実を啄ば
る。
術的な見解か否かは別に
より多めに生まれると学
めに男子の数が女子の数
して一般的に言われてい
バチが思う存分働けたと
ヤマモモの雌株を公
園、庭園で見ることは少
る。授粉を虫に依存して
出来たということであ
んどが雄株で実のなる雌
は芽生えた苗のうちほと
しかも自然の実生の中で
ガネモチは例外である。
葉し葉を落とす。その様
あるハゼは雌株が先に紅
ない。むしろ雌雄異株で
にひ弱だと感じたことは
しかし雌雄異株の樹木
ない。雌株の目立つクロ
で雄株が雌株に比べて特
いる植物にとって豊作は
株は少ない。
が目立ちすぎて雄株の存
雌雄異株である。赤い実
モチの木の仲間は殆んど
迂闊だったがクロガネ
モチは雌雄異株だった。
と身体的に男子の方が弱
少なかった。ヒトで言う
探した時も雌株は非常に
仲間であるソヨゴの木を
本中に1、2本でしかな
伝えて力尽きた感があ
は稔った実に母木の力を
間違いないということに
在を忘れていた。通常、
いのでバランスを取るた
モチを始めとする赤い実
今、山中のアオキで赤
い実をつけている株は
庭木には実のなる樹木は
親子連れなど、多くの人
を切断して車内の負傷者
車の開かなくなったドア
まちづくりをしていきた
命のもと、安心・安全の
終わりに消防団長が
﹁災害から市民を守る使
斧始めの神事を行ったと
いわれる。
で運ばれた材木を一の鳥
殿︶を造ったときなど船
失 し、 現 在 の 上 宮︵ 本
年、火災により社殿が焼
振 る、 さ し
て、手斧を
つ組になっ
二人ほどず
人の工匠が
あと、
る。不思議だ。
熟していない。しかし、
綺麗でも鳥の目にはまだ
食べない。人間の目には
かわらず小鳥たちは中々
れいに無くなっている。
新しい年の豊作や大漁
を 祈 願 す る﹁ 初 神 楽 ﹂
リョウがと実が熟してき
ンテンが朝起きるとマン
ふと気付くと、ある日ナ
︵鎌倉神楽︶が1月6
れを浴びるとその年は健
参拝者に振りまいた。こ
笹の葉をつけて、湯花を
職は拝殿と境内を往来
後、笛や太鼓の音にのせ
法を定める、ノコギリを
日、鎌倉市大町の八雲神
康にすごせるといわれ、
集まった参拝者は頭を下
し、煮えたぎる釜の湯に
て神楽が始められた。神
引く、
墨を打つ、
手斧を打
社で行われた=写真。
豊作願い初神楽
つ、鉋をかけるなどの所
拝殿で祝詞奏上の
が沸かされた。
のミカンや飴をまいた。
赤面、黒面をつけた神
で湯を煮えたぎらせ、そ
職がおどけた動作で供物
大町・八雲神社
作を古式ゆかしく行い、
げながら受けていた。
工事の安全を祈願した。
無病息災願う
の湯を使って神事を執り
垂を挟んだ縄が張ら
行う。
お焚き上げの火を﹁どん
れ、その脇に大釜で湯
とし
どや﹂
と囃すことから
﹁ど
左義長火祭り
正月の家々を訪れた歳
がみ
神様がお帰りになるのを
んど焼き﹂
ともいわれる。
間に全体を包み、訪れた
人たちは炎の暖かさを感
じながら無病息災、家内
安全を祈願していた。
神職は﹁風もなく穏や
かな日和で無事にできて
よかった﹂
と話していた。
で
見送る左義長神事の火祭
われてきた年中行事で、
拝殿前に、竹の四柱
し
がたてられ、五色の紙
りが1月 日、鶴岡八幡
宮境内の源氏池前で行わ
午前7時から神職によ
る祝詞奏上、玉串拝礼、
昇神の儀が執り行われた
後、しめ縄などで高さ4
れた=写真。
ご神木︵長さ約388㌢
家内安全や無病息災を
願い、神棚の御札やしめ
㍍ほどのやぐら状に組ま
工匠・とび職らが三の
鳥居から木遣唄とともに
縄、正月飾りなどを焼く
前に奉納すると、献饌、
れた2対のワラに火がつ
宮司の祝詞奏上が行わ
居付近から大工たちが木
を使って寸
れ た。 そ の
遣唄を唄いながら行列を
余
つくって同宮に運び、手
けられた。炎はまたたく
お焚き上げは古くから行
・ ㌢角︶を担いで舞殿
﹁湯立神楽﹂又は﹁湯
花神楽﹂とも呼ばれ、釜
きれいに稔った赤い実
い。能登の山中でモチの
も餌が少ない季節にもか
り、車の下敷きになった
が見守った。
を救助したり、と最新鋭
い﹂と挨拶した。
幡宮で行われた=写真。
1月4日、鎌倉の鶴岡八
大工職の伝統をつたえ
ち ょ う な はじめ
る 神 事﹁ 手 斧 始 式 ﹂ が
手斧始式
工事の安全祈願
鶴岡八幡宮で新春神事
の機材を使って行われ、
レーンで吊り上げたり、
人を救出するため車をク
の大豊作である。
なった。結果はクロガネ
発に活動し続けることが
いうことは他の昆虫も活
実の重さで枝がしなるクロガネモチ
1181年の鶴岡八幡
宮 建 築 時 や、 1 1 9 1
15
20
10
45
が主催する新春のつど
日、市内のホ
れ、市民ら約
テルで開か
310人が参
加した。
わ れ、 昭 和 初
期の消火活動
が再現され
た。用いたの
は﹁腕用ポン
プ﹂と呼ばれ
る機具で19
4︶に製造さ
2 9 年︵ 昭 和
20
松尾崇市長
は年頭にあた
って、今後の
取り組みとし
てごみ処理
や、子どもた
ちの施設・設
もに、多くの
備の整備とと
28
(2)
1部 108円
第443号
2016年(平成28年)2月1日