深川 仁 - 岐阜県研究開発財団

地域イノベーション戦略支援プログラム
(ぎふ技術革新プログラム推進地域)事業
(文部科学省補助事業)
航空機等への複合材料適用拡大と
低コスト加工技術の開発
所 属 岐阜大学
キーワード
複合材料研究センター
CFRTS、CFRTP、低コスト加工技術、切断、
ドリル、AWJ、ブラスト、レーザ、
パイプ状構造、軽量型、離型剤、
吸音構造
役 職 特任教授
氏 名
深川 仁
京都大学 工学部 金属加工学科、精密工学科卒、博士(工学)
川崎重工業㈱ 航空宇宙事業部
岐阜大学工学部 特任教授
専門分野:航空宇宙、複合材、金属、機械加工
連絡先:[email protected] 058-293-2030
熱可塑CFRPの航空機(回転翼機等)への適用研究
目
出
口
・
用
途
的
応用・用途
航空宇宙機器、自動車、その他工業製品全般の設計から加工まで
実
航空機の翼端部品(リーディングエッジ)、胴体フレーム締結部分(シアタイ)、エンジン
カウル吸音構造、部品加工・組立全般
用
例
企業への
期待・PR
研
究
概
要
・
成
果
・熱可塑性複合材料(CFRTP)などを航空宇宙機器(回転翼機など)に適用する場合に
必要となる、材料特性の基礎データの取得
・切断・孔加工等の低コスト加工技術の開発
複合材料部品の製造コストを下げるアイデアの提案
CFRP等複合材料に興味ある方、新製品を作りたい方、加工でお困りの皆様からの
ご談大歓迎
研 究 概 要 ①パイプ状複合材料の曲げ強度特性を評価する4点曲げ試験法の考案(特許審査請求中)
②熱硬化性複合材料(CFRTS)とCFRTPの機械的特性データベースの整備
③従来切削法による切断・孔加工、ブラストやレーザ等の低コスト加工法の開発
④ブラストを用いたCFRP製吸音パネルの開発
⑤離型機能付き軽量型の開発改良
競 争 力 ・CFRTPのデータは乏しいため、CFRTSとCFRTP比較のデータベースを整備し、 CFRTPの適用拡大に貢献
・新加工技術により、従来より高速・低コストでCFRPの加工が可能
・離型機能付き軽量型による、CFRTSの成形プロセスの短縮・低コスト化の実現
特
徴
成
果
①開発した新4点曲げ試験法により、パイプ強度を最大限に引き出す評定が可能
②CFRTSとCFRTPの特性比較データベースで、最適材料選定の設計判断が可能
③生産技術者や現場作業者が、CFRP加工手段の選択を広げることが可能
図2 CFPPの引張・圧縮試験結果
図3 各種加工法の比較例
図1 CFRPパイプの新4点曲げ試験法
CFRP多孔板
エンジン側内面
現状は金属製
ハニカムコア(アルミ
はノーメックス)
CFRP板孔なし
(現状は金属製)
図4 ブラストを用いたCFRP製吸音パネル構造 図5 開発した軽量離型機能付き型