「近大種苗を育てた完全養殖ブリ」を 大手スーパーで

NEWS RELEASE
平成 28 年(2016 年)2 月 18 日
「近大種苗を育てた完全養殖ブリ」を
大手スーパーで販売開始
株式会社食縁(和歌山県新宮市)は、平成 28 年(2016 年)2 月 20 日(土)、「近大種苗
を育てた完全養殖ブリ」をイトーヨーカドーやイオンなど大手スーパーの一部店舗で販売
開始いたします。
【本件のポイント】
●平成
28 年 2 月 20 日に「近大種苗の完全養殖ブリ」を販売開始する
●近大種苗を養殖業者が育て、食縁がフィレ加工して販売
● イトーヨーカドーやイオンなど大手スーパーの一部店舗で販売開始
【本件の概要】
近畿大学は種苗生産技術を積み重ねてきた世界を代表する研究機関ですが、この度近畿
大学産のブリ人工種苗を養殖業者が育てた 2 歳魚(平均 5.5kg)を、株式会社食縁がフィ
レ加工して大手小売店で販売開始します。我が国だけでなく世界的に環境に対する意識が
高まっており、養殖においても持続可能性が厳しく問われるようになっています。そこで
この度最も持続可能性を担保する完全養殖を普及させるために、一般に販売を開始するも
のです。完全養殖とは種苗を天然資源に頼らず人工的に得るものです。平成 28 年 2 月 20
日より大手スーパーであるイトーヨーカドーやイオンなどの一部店舗で販売開始します。
※株式会社食縁は近畿大学の支援によって設立された事業体であり、国内有数の養殖会社
や、富士通、積水化成品工場、中部飼料などの異業種の大手企業の出資によって構成され
ています。
今回の流通のしくみ
【今回の流通のしくみ】
近畿大学で生産された完全養
殖の人工種苗は、養殖企業で 2
年間かけて成魚にまで育てます。
食縁は養殖企業から生きた状態
で成魚を購入し、活け締めでフ
ィレ加工します。フィレはその
日のうちに輸送し大手小売店に
届けられて刺身パックや切り身
になり、次の日には店頭に並び
ます。こうして消費者に届く仕
組みになっています。
親魚
養殖生産
養殖企業が、近
大の種苗を成魚に
まで育てる
種苗
採卵
産地加工
食縁が、近大種苗
の成魚を仕入れて
フィレ加工する
近畿大学が人工種苗を
生産する
小売販売
小売企業がフィレを刺身
パックにして店頭販売する
近大種苗を育てた
養殖ブリ刺身
<本資料配布先>新宮記者クラブ、東京各テレビ放送局等
報道機関からのお問合せ
株式会社食縁 大阪オフィス 担当:山下、菊池
TEL:06-6213-2701 FAX:06-6213-2702 E-mail:[email protected]
消費者へ
NEWS RELEASE
平成 28 年(2016 年)2 月 18 日
【完全養殖】
完全養殖とは真の意味での持続可能性そのものである
完全養殖とは、人工種苗から育てられ
採卵
た親魚の生んだ種苗で養殖するものであ
親魚を一定残して、来期の種苗を
人工的に作る。これによって種苗
り、天然資源に種苗を依存しない、究極
生産による資源への影響をなくし
ていく。
の「持続可能な養殖方法」といえます。
完全養殖を行うためには高度な種苗生産
親魚
種苗
完全養殖
技術が必要になりますが、近畿大学では
日本を代表する養殖魚種であるブリの人
工種苗生産を行い、その種苗を養殖業者
販売へ
が育てることで今回の完全養殖が実現し
ています。 近年、環境に対する意識の
成魚
高まりから、養殖業の持続可能性を世界
が要求してきており、オリンピックで使用する養殖魚は「持続可能性」を担保した認証が
あるものでないと扱わないという方針が示されたばかりです。完全養殖の推進は、環境保
護のために重要なものと考えます。
※制度の信頼性向上のため、グローバルでの豊富なサステナビリティ認証に関する知見を持つ、独立第三者
認証機関のビューローベリタスが審査をします。
【ビューローベリタス(Bureau Veritas)について】
1828 年にフランス船級協会として発足、現在約 66,500 人の従業員が 140 カ国で業務を展開する世界最大級の第三者民間
試験・検査・認証機関です。 「リスクの特定、予防、マネジメント、低減に貢献する」というミッションのもと、資産・
プロジェクト・製品・システムの適合性確認を通じて、品質、健康・安全、環境保護、及び社会的責任分野の課題に取り
組む顧客を支援。リスク低減、パフォーマンス向上、持続可能な発展の促進につなげる革新的なソリューションを提供し
てきました。
ユーロネクスト・パリ上場(ストックシンボル:BVI)
ビューローベリタスジャパン株式会社
〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町 1 シルクビル 2F
http://www.bureauveritas.jp/
<お問い合わせ>
取り扱い業務について
本リリースについて(メディア関係の方)
システム認証事業本部 サステナビリティ認証部
営業統括本部 マーケティング部 小澤
TEL:045-651-4770 FAX:045-641-4330
TEL:045-651-5508 FAX:045-641-8491
[email protected]
[email protected]
【株式会社食縁会社概要】
会社名
代表者
所在地
資本金
総事業費
事業内容
株主
出資比率
株式会社食縁
代表取締役 有路昌彦(近畿大学農学部水産学科准教授)
和歌山県新宮市佐野 2122-3
2 億 6980 万円
約 25 億円
近大種苗等を用いた国内養殖魚をフィレ加工し、機能性フィルムで包装・凍結して販売す
る。本格的な海外マーケティングを行い、日本の養殖業を成長産業にする。
紀陽 6 次産業化ファンド、新宮港埠頭(株)
(新宮市第 3 セクター)、
(株)自然産業研究
所(近大発ベンチャー企業)
、
(株)長崎ファーム、徳島魚市場(株)
、積水化成品工業(株)
、
(株)ダイニチ、安高水産(有)、富士通(株)、尾鷲物産(株)、
(株)兵殖、中部飼料(株)
、
(株)マリン大王 合計 13 社
紀陽 6 次産業化ファンド 50%、新宮港埠頭(株)11.12%、(株)長崎ファーム 7.41%
その他 10 社 31.47%
報道機関からのお問合せ
株式会社食縁 大阪オフィス 担当:山下、菊池
TEL:06-6213-2701 FAX:06-6213-2702 E-mail:[email protected]