別添1 「子供科学人材育成事業（児童プロジェクト）」委託業務内容

別添１
「子供科学人材育成事業（児童プロジェクト）」
委託業務内容
Ⅰ委託業務の主な対象範囲
１育成する主な子供の学年等
沖縄県内（離島を含む）の小学生、親子等
※幼児、中学生等の参加を排除するものではありません。
２子供の育成する分野
科学及び科学技術に関する分野
３科学教室の自主開催に向けて育成する主な団体等
子供の集まる地域の児童館、学童保育現場等の団体（学校授業外の活動団体）
※例：児童館、学童クラブ、地域子供会、放課後クラブ、ＰＴＡ活動等
※前身事業では、受託団体が児童館、学童保育現場等へ出向いて科学工作等を実施
していたことから「出前講座」と表現していましたが、当該事業では自主開催を
目指していることから「科学教室」と表現しています。
Ⅱ委託する取組内容等
企画提案において、次の取組項目に対応する具体的な提案内容を記載すること。
1 体験型・対話型の科学教室の開催
（取組趣旨）
学校授業外の活動において、体験型・対話型の科学教室を開催し、子供達の科
学に対する興味・探究心等を高め、科学的思考（自ら疑問等を発見し、多角的
な視点で論理的に考察する考える力等）の基礎を育成する。
（取組項目）
1 親や地域の関係機関等への理解及び協力の醸成
2 学童保育施設等において体験型・対話型の科学教室の開催（２０回以上）
３その他、企画提案する事項
（留意事項等）
１単なる遊びに終わるのではなく、科学的原理を教え、科学的思考を有する子
供の育成に向けた取り組みとすること。
２科学教室の実施を予定する地域（本島北部・中部・南部、離島名等）を具体
的に記載すること。
３科学教室で実施を予定する具体的な内容（実験ショー、科学工作等）を記載
すること。
４身近な素材、地域資源等を活用した科学コンテンツにより、地域アイデンテ
ィティーの向上を図ること。
５科学教室は、科学実験ショー、科学工作等の科学コンテンツの実施が概ね２
つ以上あること（他イベント等への出展形式も可）。
2 児童館、学童保育現場等の職員の科学講師等への育成
（取組趣旨）
科学教室等を地域主導で持続的に自主開催する体制を整備するため、科学教室
の開催を伴った実践的な指導により、児童館、学童保育団体等の職員を科学講
師等に育成するとともに、他団体への講師派遣、協同開催等により取組を広げ
る。
（取組項目）
1 科学教室の開催を伴う実践的な科学講師等への育成指導
※科学講師等：科学教室開催の講師、コーディネーター、補助者等
２育成した児童館、学童保育団体職員等から他の団体等への講師派遣、協同開
催等に向けた連携の醸成
３その他、企画提案する項目
（留意事項等）
１複数の地域で実施し、その地域の先導的な団体として育成すること。
２育成指導は、１の科学教室の開催と同時に実施してもよい。
３育成する団体（予定）の地域（本島北部・中部・南部、離島名等）、団体数
及び人数を具体的に記載すること。
４育成する内容及び方法を具体的に記載すること。
３科学イベントの開催
（取組趣旨）
地域の限られた資源（人材、施設、自然等）の活用と関係機関等の連携により、
科学教室の取り組みを他の地域、団体等へ広げ、関係者等の更なる理解及び協
力の醸成を図る。
（取組事項）
1 地域の関係者等への科学イベント開催に係る理解及び協力の醸成
２地域連携によりコンテンツ等の充実した科学イベントの開催（ 2 回以上）
３その他、企画提案する項目
（留意事項等）
1 開催を予定する具体的な地域（本島北部・中部・南部、離島等）を記載する
こと。
2 開催を予定する具体的な内容を記載すること。
3 科学イベントは、科学実験ショー、科学工作等の科学コンテンツの実施が概
ね８つ以上とすること。
４子供や関係者等の自主取組支援
（取組趣旨）
意欲のある子供や関係者等の自主取組を支援し、更なる向上を図る。
（取組項目）
1 ホームページやニュースメール等により、関係者等への情報発信
2 興味を持った子供等の更なる学習意欲の向上及び持続への支援
３科学教室開催団体の自主取組へ意欲の向上及び持続への支援
４育成した学童保育団体等のその後の自主活動の把握
５自主活動への支援となる関係機関との連携強化に向けた取り組み
６その他、企画提案する項目
（留意事項等）
1 連携が想定される関係機関例
他の学童保育団体、学校関係者、社会教育施設（図書館、自然の家等）、市
町村関連部署、高等学校・大学、研究機関、企業、ＮＰＯ法人等
５適正かつ円滑な業務管理
（取組趣旨）
関係機関等との連携による効率的・効果的な業務の推進と PDCA 手法等による
適切な進捗管理を図る。
（取組事項）
1 明確な役割分担、免許や経験を有する者の配置等による十分な執行体制
2 関係機関等との連携構築及び発展（深まり、広がり）
3 アンケート結果や科学教室等の開催実績のデータベースの作成及び分析
4 外部専門家の客観的な評価、助言等を受ける推進委員会の設置
5 ＰＤＣＡ手法等による業務進捗の検証及び改善を図る制度構築
6 明確な基準・規程等による適正な経理処理及び、研修等による不適正経理防
止策の構築
7 その他、企画提案する事項
（留意事項等）
1 データベースの作成については、次の項目を含めること
※ 開催日時・場所、参加者数（子供、親等）、科学コンテンツ（種類、数）、
講師等の育成状況、アンケート結果、自主開催の状況等
２推進委員会は外部専門家（５人程度）からなり、年１回以上開催すること。
３推進委員会の予定者（案）を記載すること。
4 必要に応じて、効果的・効率的に適正な手法で着実に業務を遂行できること
を示す資料を添付すること。
※類似取組の実績・表彰、担当職員の資格・経験、関係機関との連携確保の
状況等
Ⅲその他
当該プロジェクト実施においては、次の項目に留意して実施すること。
（子供の安全性等）
1 科学教室等の実施に当たっては、保護者への説明等により理解を深め、子供の
安全に十分に配慮すること。
2 子供の集中力は短く、飽きやすいことから、子供の関心を惹き付けるなどの工
夫をすること。
（科学コンテンツ等）
１学童保育現場等では、子供の年齢や習熟度、興味、滞在時間等にバラツキがあ
ることから、現場のニーズを把握し、可能な限り多様な科学コンテンツの実施
に努めること。
２科学コンテンツ（プログラム）については、自社開発コンテンツだけでなく、
前身事業である「沖縄サイエンスキャラバン構築事業」で開発したコンテンツ
（プログラム）の活用も図ること。
（外部専門講師）
１専門研究者等による外部講師を起用する場合は、独りよがりな研究発表等でな
く、専門用語の多用や不適切な表現等を避け、子供の関心を惹き付けつつ、子
供にわかり易く実施するように工夫すること。
（離島、遠隔地等）
１離島や遠隔地等の人材や施設等の限られた地域においては、不足する分野を地
域連携の強化等により克服する等の工夫をすること。
（地域連携等）
１関係機関等との連携においては、共通の目的や将来ビジョンを共有しつつ、そ
れぞれの具体的な役割を明確にし、一部に過度な負担とならないように実施す
ること。
２学校現場と連携して実施する場合は、担当教員、校長及び教育委員会等への十
分な説明の下、互いの信頼を確保し、相手の実情に配慮して、担当教員の負担
を軽減するように努めること。
３学校授業（理科、総合学習等）と連携して実施する場合は、地域主導による子
供の科学教育の環境整備を目指し、地域人材の育成及び活用を図ること。
（その他）
１実施に当たっては、当該事業の他プロジェクト（高校生及び中学生プロジェク
ト ※ 別途公募します。）との連携も図ること。
２この事業の成果指標が「子供の向学心」であることから、子供達へアンケート
調査において、その内容を確認できる項目を盛り込むこと。
３このプロジェクトでは、子供や関係者等の行動を突き動かす強い動機を重要な
要素の一つと考えていることから、その要因となる「感動」「感謝」「尊敬」
「愛着」「楽しさ」等の発生・向上・持続と、阻害となる「不安」「諦め」
「落胆」「不愉快」等の排除に努めて実施すること。

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