新たな農林水産業振興計画の概要 ~「変化に対応し挑戦と努力が報われる農林水産業の実現」「安心して暮らしていける魅力ある農山漁村づくり」を目指して~ Ⅰ 構造改革の更なる加速 時代の潮流 総合指標 ●変化に対応した先駆的な経営体の育成 ●新たな需要を獲得する戦略的な海外展開 ➀人口減少 ・農地中間管理事業を活用した農地の集積・大区画化 ・重点支援品目の選定による新規輸出国の開拓 ➁グローバル化の進展 ・大規模リース団地の整備による園芸経営体の規模拡大 ・テスト販売による輸出にチャレンジする経営体の育成 ・集落営農法人の次世代リーダーの育成と経営の多角化 ・海外で通用するグローバルGAPなどの認証取得の拡大 ・集落営農法人や参入企業等が連携したネットワークに より地域農業を支える仕組みづくり ・九州各県の連携による「九州材」の輸出拡大 ➂ライフスタイルの変化 ➃自然災害への対応 ➄田園回帰の動き ➅国の政策の転換 「農林水産業による創出額」 ・ラグビーW杯2019に来県する外国人への県産品のPR 農林水産物の産出額 + 加工等による付加価値額 + 日本型直接支払交付金等 ・航空レーザー情報の分析による森林資源管理の効率化 ・養殖業経営体の協業化や複合養殖による経営力強化 ・作業受託組織の育成による労働力調整システムの構築 ●新たなマーケットへの挑戦 ・食品産業などとの連携による加工・業務用の産地育成 ・CLTや2×4パネルなどの高次木材加工施設の整備 項 目 基準年 目標年 H25 H35 創 出 額 2,134億円 2,250億円 産出額 1,848億円 1,940億円 ●将来を担う新たな経営体の確保・育成 ・乾しいたけのレトルト食品や冷凍食品などの商品開発 付加価値額 194億円 227億円 ・就農学校や漁業学校、長期林業研修などの拡充 ・カボスやしいたけの機能性評価による付加価値の向上 交付金など 92億円 83億円 ・県出身の県外在住者などへのUIJターンの喚起 ・養殖ブリ類のフィレ加工など産地加工体制の拡充 ・大区画農地の整備などによるさらなる企業参入の促進 Ⅱ マーケットインの商品づくり Ⅲ 力強い経営体の確保・育成 Ⅳ 元気で豊かな農山漁村の継承 ●マーケットに対応した販売力の強化 ●経営感覚の優れた担い手の育成 ●地域資源を活用した価値の創出 ・戦略品目の見直し(22品目⇒27品目) ・専門家の経営分析などによる法人化の推進 ・再生可能エネルギーを活用した園芸施設の普及・定着 ・拠点市場のシェア拡大などによる戦略品目の競争力強化 ・参入企業の規模拡大や新品目導入などの事業展開の推進 ・薬草・薬木などの新品目導入による遊休地の活用促進 ・SNSなどの積極的な活用による県産品のPR強化 ・認定林業事業体における「森林施業プランナー」の育成 ・干潟域などでのカキ類やタイラギなどの貝類養殖の推進 ・経営管理などの研修による認定漁業士の育成 ・宗麟かぼちゃなどの地域固有種の収集・保存と活用の推進 ・若手生産者のプロジェクト活動による技術・経営力の養成 ●快適で元気な農山漁村づくり ・「おおいたAFF女性ネットワーク」の活動促進 ・中山間地域の特性を活かした付加価値の高い産品づくり ●産地間競争に勝ち抜く生産力の強化 ・園芸戦略品目の県域生産・県域出荷によるロットの拡大 ・肥育牛預託貸付制度によるおおいた豊後牛の増頭 ・路網整備や高性能林業機械の導入による木材生産力の強化 ●地域力を創り出す多様な担い手の育成 ・乾しいたけの形状・品質に優れた品種の開発・普及 ・帰郷に向けた集落出身者の集落行事などへの参加促進 ・新たな顔となる養殖クロマグロやかぼす養殖魚の生産拡大 ・アクティブシニアの活躍による地域力の強化 ・放流用種苗の安定供給体制の強化による水産資源の回復 ・担い手不在集落の営農を支える仕組みづくり ・高齢者の生産活動などを支える直売所の魅力づくり ・藻場や干潟などの保全・再生による沿岸環境の整備 ●安全で効率的な生産環境の整備 ●次代の担い手を支えるシステムの強化 ・ほ場の再整備や畦畔除去などによる区画の拡大 ●安全・安心な商品の供給体制の充実 ・初期成長に優れたスギ新品種の導入による低コスト化 ・南海トラフ地震に備えた海岸保全施設などの強靱化 ・「安心いちばんおおいた産農産物認証制度」の普及・定着 ・水産の人工種苗生産技術の確立による「完全養殖」の実現 ●鳥獣害対策の効果的な推進 ・流通拠点施設や加工施設でのHACCPの導入 ・赤潮の発生予察の精度向上による漁業被害の軽減 ・被害の大きい「予防強化集落」への集中的な対策の実施
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