年初の株式市場は全体相場が大荒れのなか、ＡＲ関連銘 18 20 50 冒頭で述べたソニーのＶＲ対応「プレイステーション」や、既に発売している任天堂「ニンテンドー３ＤＳ」のＡＲゲームなど、ＡＲ・ＶＲ技術は家庭用のエンタメ分野から徐々に普及しつつある。また、洋服の試着や化粧品の試用にＡＲ技術を応用することでプロモーションに活かしている実例もある。将来的に、エンタメ分野では映画やテーマパークなどへの広がりのほか、軍事、医療、教育、保守点検、災害救助などの産業分野での幅広い応用が期待されエンタメ分野から普及開始将来的には産業分野に期待へ 16 柄が投資テーマとして注目された。また、ソニーがＶＲ対応ゲームを今年前半に発売予定とも伝わっており、今年は在する“現実の世界”」にコンピューターで情報を付加することで現実以上の体験を提供する技術だ。たとえば、スマホのＡＲアプリを使えば、購入予定の家具が自分の部屋に入った様子を動画で表示させることなどができる。米グーグルがＶＲに特化した新部門を設立したほか、米アップルがＶＲの第一人者を雇い入れたと伝わっているように、米国大企業でＡＲ・ＶＲ技術開発への注力度合いが高い。日本でもますます関連技術への関心が高まるだろう。なお、英国の投「ＡＲ・ＶＲ元年」との声も聞かれる。そこで今月はＡＲ・ＶＲ関連銘柄を紹介したい。現実と仮想を組み合わせる技術年の市場規模は兆円とも 18 バーチャル・リアリティ（ＶＲ）という言葉をご存知だろうか。日本語では「仮想現実」と訳され、飛行機や自動車のシミュレーターのように、「今ここには存在しない“ 現実の世界”」をコンピューター上で再現し体感できる技術のことだ。ＶＲと似た言葉にＡＲがある。オーグメンテッド・リアリティ（ Augmented Reality ）の略で、「拡張現実」という日本語訳があてられている。「今ここに存 20 資銀行の予測によると、世界のＶＲとＡＲを合わせた市場規模は、年で約億ドル（約６０００億円）、年には約１５００億ドル（約兆円）規模にまで拡大するという。ウェアラブル端末やドローンと組み合わせた新サービスに注目ＡＲ・ＶＲ関連注目テーマ 40 2016. 3