花一会図書館便り happy☆book 蘭越町ホームページ版 :2月号 ( 平成28年2月15日発行 )蘭越町子ど もの読書活動推進計画・広域による読書活動推進・蘭越町まち・ひと・ しごと創生総合戦略を支援する 花一会図書館 編集 電話 0136(57)6085(FAX 兼用) メールアドレス [email protected] ボランティア、図書館、本、子ども向け・高齢者向けの読み聞かせなどに興味のある方をお 待ちしています!現在は下記の5つのボランティアに参加してくださる方を募集しています。 お問合せ・詳しい内容は花一会(57−6085)までお気軽に。見学も大歓迎です。 小学校に出向いて、朝の 時間や休み時間に読み聞か せなどを行っています。 子どもたちが本を楽しみ ながら読むことで、考える 力や豊かな心を養うお手伝 いをしています。 月に1回、役場近くにあ る学童に出向いて小学生を 対象に読み聞かせなどを行 っています。 本を通して子どもたちと 楽しくふれあいませんか? 月に1回、高齢者生活福祉 センター(目名、昆布)やグ ループホームに出向いて行 っています。読み聞かせ、工 作、歌など、様々な内容で高 齢者の方とふれあいます。 気になる本をナビゲートしてくれる「北海道書 店ナビ」というホームページで、蘭越町編が3週 に渡って掲載されました。 おすすめ本を料理に見立てて紹介していく “5冊で「いただきます!」フルコース本”というコ ーナーで、蘭越からは高橋伸次さん(らんこし 作家デビュー・プロジェクト代表)、若林由美子 司書(花一会司書)、田代信太郎さん(湯ノ里 デスク)の3名が登場し、それぞれのおすすめ 本を紹介しています。三者三様、全く味の違うフ ルコース!ぜひホームページをご覧下さい。 (「北海道書店ナビ」で検索!) 毎週木曜日に本の整理、修 理、ブックコートかけなど、 花一会館内での作業です。 職員の手が届かないとこ ろをサポートしていただい ています。 毎月第2日曜日に花一会 で「おはなしひろば」が開か れます。そこで子ども向けに 絵本読み聞かせ、ペープサー ト、パネルシアター、手遊び などを行っています。 毎年恒例、冬期間は閉館になる貝の館とフィッシュ アンド名駒に所蔵している資料を花一会がお借りし て、展示・貸出を行っています。 貝、海、動物、自然などに関する貴重な資料が盛り だくさん!新刊もあります。普段なかなか目にすること のない専門書から気軽に読めるものまで多数揃って いますので、この機会にぜひご利用ください。 花一会に展示するのは冬の期間限定です。 図書館便り happybook2016 年 2 月号 2 面 蘭どくしょコラム まち・ひと・しごと = 文:槌谷 としょかん 文芳 「日本近代史」 /坂野潤治/つくま新書/2015年8月2 0日第14刷発行 初版は、2012年3月10日発行、日本 の近代政治史が専門の著者によります。図書 館には、2015年8月20日、第14刷発 行を所蔵します。本書の表題は、日本近代史 ですが、安政4年、幕末から昭和12年まで、 日中戦争へ至るまでの「政治史」が中心です。 西暦では、1850年後半から1930年後 半の80年間を6つの時代区分に分けて描い ています。近代政治史を長く研究されてきた 著者のおかげで、私たちが新書のような形で 読むことができる素晴らしい仕事です。著者 は、この間、改革から革命、建設、運用、再 編、そして危機に至る時代区分を試みます。 平均13年単位で時代が過ぎていったことに なります。本書を読み終えて、最初に思いま したのは、先の敗戦後を戦後「改革」としま すと、戦後70年の現在は、今後、10年ほ ど「危機」の時代に向かうことになります。 その次に「崩壊」と言う少し恐ろしい想定で す。我国だけではなく、他の諸国も第2次大 戦後から始まって一つの世界システムが成長 を遂げ、成熟の時代を迎えました。 日清戦争、日露戦争は、現代の目から見ま すと自立しようとする産業革命の若き日本に 対して、英露対決の地政学的な幸運もあり勝 利します。本書では建設、運用、再編へと至 ります。現代の時代に引き戻して、今の危機 の時代から、崩壊へ至るか否かを著者は問う ているものと思います。 勝利から何を得て、歴史から何を学ぶかは 大事です。本書を一読して感じますのは、日 中戦争へ至る中で、陸軍の暴走が良く指摘さ れますが、本書が描くように政治家、政党、 地主議会、閥族、軍令部、財閥など様々なピ ースが複雑に絡み合います。 本書の最初では、西郷隆盛が度々、流刑さ れている記述があり、驚きました。危機から 崩壊の時代へと至ってしまうことは、あまり に不幸です。国民の誰も読みやすいものにし て、今の時代に残したい著者の強い思いを感 じます。 知恵ちゃんの 読書案内 「集団的自衛権はなぜ違憲なのか」 /木村草太/共同討論國分功一郎/晶文社/201 5年8月30日初版 1980年生まれの若き憲法学者による本 です。表紙に顔写真をバーンと載せた、この 「若者」、巻末で述べていますが、セーサク論 としての「集団的自衛権」ではなく、憲法の 専門家としての見解です。国会中継のオジサ ンのお話しも出てきますよ。 「あッ 王様は裸 だ!」 なんて言っちゃった感じかしら・・ 読んで見てくださいね。 国際社会の中で、市民が巻き込まれる悲惨 な紛争の現実を前に対して、自国だけが安全 であれば良いのかという考え方も、一方で著 者は気にかけておられます。私たちは、世界 中の地域から多くの資源を受け取り、豊かな 生活ができているのですから。 本書を読み進みますと、法的に個別的自衛 権と集団的自衛権の相違や、憲法と民主主義 社会の関係、憲法とは何かが語られています。 さらに、専門書では、難しくて読みとれない 憲法解釈の「方法」を学ぶことができます。 これらは、一般の法令解釈にも当然に通じる ものです。現代のテーマを題材に扱った法律 の入門書でもあります。 ( 「知恵ちゃん」は、創作です)
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