第773号 - 山形県医師会

DIC2532
第773号 昭和27年8月21日第3種郵便物認可〔山形県医師会会報〕 平成28年1月10日発行
平成28年1月10日発行 昭和27年8月21日第3種郵便物認可〔山形県医師会会報〕
第773号
製造販売元
コーアイセイ株式会社
山 形 市 若 葉 町 13 番 45 号
表 紙 写 真
「フィッツ・ロイ山 3,405m」
第29回山形県医家美術展出展
山形市 德 永 正 靱
威風堂々たるパタゴニアの鋭峰。はるか南極大陸まで君臨する風格を持ち、クライ
マーを魅了する。
生涯教育のお知らせ
開催日時及び場所
主な演題及び講師
単位・CC
2月10日㈬
がん治療症例検討会
18:45~19:45
(消化器内科 耳鼻いんこう科 血液内科)
山形市
山形市立病院済生館
日医生涯教育
1単位
2月24日㈬
18:30~19:35
東根市
北村山公立病院
「大腸憩室炎にて入院加療し、症状軽快し、退院途中に
心肺停止をきたした75才女性の剖検例」
山形大学医学部病理診断学講座助教 横澤崇允
日医生涯教育
1単位
2月27日㈯
15:00~18:00
「認知症と鑑別を要する疾患」
山形大学医学部精神科准教授 林 博史 「山形市認知症初期集中支援事業について
~おれんじサポートチームとは~」
山形市福祉推進部 長寿支援課
「おれんじサポートチームの活動状況報告」
おれんじサポートチーム
「認知症の早期診断のポイント」
山形大学医学部精神科助教 小林良太 「開業医の立場から、認知症への取り組み」
ねもとクリニック院長 根本 元
日医生涯教育
3単位
「高齢糖尿病患者の治療」
山形大学医学部内科学第三講座助教 渡邉健太郎 「糖尿病患者の骨折対策」
山形済生病院糖尿病内科診療副部長 山口 宏
日医生涯教育
2単位
山形市
大手門パルズ
2月28日㈰
14:00~16:00
山形市
山形国際ホテル
84
44
10・13・14
29・69・70
5・11・62・76
会の名称及び主催者又は連絡先
第44回済生館がん治療症例検討会
山形市立病院済生館 第二診療部外科
察0236255555 (守本)
北村山臨床病理検討会
北村山公立病院
察0237422111 (佐伯)
日医生涯教育協力講座セミナー
山形県医師会
察0236665200 (渋谷)
糖尿病研修会
山形県医師会
察0236665200 (渋谷)
がんネットTVカンファレンス
開催日時及びテーマ(担当)
会 場
2月25日㈭ 17:30~19:00
「大腸がん治療の進歩/
高度進行大腸がんに対する治療戦略」
(国立・東)
産
開催日時及び場所
2月4日㈭
18:30~
山形市
山形市医師会館
業
会の名称及び申込先
多地点合同メディカルカンファレンス
山形県立中央病院
第4会議室(3階)
医
主な演題及び講師
「うつ病からの復職支援について」
山形さくら町病院 後藤 剛
取得単位
研
修
日医生涯教育
1.
5単位
山形県立がん・生活習慣病センター
察0236852616 (平田)
会
取得単位
実施主体者及び申込先
基礎研修 後期 2.
0単位
又は
生涯研修 専門 2.
0単位
山形市医師会
察 0236413650
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
1
目 次
生涯教育のお知らせ
がんネットTVカンファレンス
産業医研修会
巻頭言
平成28年の新春を迎えて……………………………………………………… 山形県医師会長 德永 正靱… 2
表 彰
文部科学大臣表彰 藤山 忠信 先生…………………………………………………………………………… 3
文部科学大臣表彰 遠藤 一平 先生…………………………………………………………………………… 3
お知らせ
産業保健部より
中小企業・嘱託産業医のためのストレスチェック・マニュアルの解説
……………………………山形県医師会産業医委員会 菅原 保… 4
保健医療第3部より
「山形メール」運用開始とご登録のお願いについて……………………………………………………… 8
日本医療機能評価機構医療安全情報……………………………………………………………………………… 11
山形県健康福祉部からのお知らせ………………………………………………………………………………… 13
YBCラジオ番組「ドクターアドバイスできょうも元気」放送中………………………………………………… 14
第37回「やまがた健康塾」のご案内…………………………………………………………………………………14
社会保障・税番号制度(マイナンバー制度)導入による労災年金の請求書等の取扱いについて…………… 15
山形県医師会会員専用ページのアカウント及び
メールによる周知文書の自動配信・メーリングリストについて ……………………………………… 16
シリーズ在宅医療
寒河江市西村山郡の在宅医療の展望 在宅医療情報ネットワークの構築
べにばなネットとの統合を目指して……………………………寒河江市西村山郡医師会 佐藤 聡… 17
郡市地区医師会コーナー
そうだ、温泉に行こう……………………………………………………………上山市医師会 吉井 英一… 19
寄 稿
借金大国と医療費…………………………………………………………………………山形市 武田 和夫… 21
105「岸 洋子」
山形県の偉人冊
…………………………………………………………… 山形市 武田 昌孝… 22
郡市地区医師会会報より
ヘンテコリンSと愉快な仲間たち……………………………………山辺こどもクリニック 板垣 勉… 23
県医師会だより
県知事と県医師会との懇談会……………………………………………………………………………………… 24
第9回常任理事会…………………………………………………………………………………………………… 36
第9回全理事会……………………………………………………………………………………………………… 41
第37回山形県医師会学校医大会…………………………………………………………………………………… 45
救急・大規模災害等対策委員会…………………………………………………………………………………… 46
県医日誌……………………………………………………………………………………………………………… 47
会員異動……………………………………………………………………………………………………………… 49
医師国保だより……………………………………………………………………………………………………………… 50
医師信用組合だより………………………………………………………………………………………………………… 52
編集後記……………………………………………………………………………………………………………………… 53
〔ホームページ〕ht
〔Eメール〕ke
t
p:
/
/
www.
yamagat
a.
med.
or
.
j
p/
ni
s
hi
@yamagat
a.
med.
or
.
j
p
2
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
平成28年の新春を迎えて
山形県医師会長 德 永 正 靱
あけましておめでとうございます。謹んで平成28年の新春を心からお慶び申し上げます。会員の皆様
は、さわやかに新春をお迎えのことと存じます。
一昨年の5月末から、私は、山形県医師会会長に就任させていただきました。執行部の先生方のご協
力と会員の先生方の温かいご理解とご支援によりまして大過なく活動することができました。私も元気
に職を務めることができましたこと、深く感謝申し上げます。
県内の各郡市地区医師会が、それぞれの地域性を生かした活動を推進していただくことができ、本来
の地域医療に介護を加えた“地域医療介護機構”と言うべき体制が次第に整備されてきたと感じており
ます。
さて昨年から二つの大きな施策立案が県医師会に要求されています。一つは、新しい地域医療構想の
立案であり、もう一つは、医療事故調査制度の立案です。いずれも、これまでのように厚生労働省の机
上立案がそのまま実行されると、厚生労働省の医療現場の意識と実状の把握が不十分なために失敗する
危惧が強く、医師会の力が要求されたと言えます。
一つ目の地域医療構想は山形県の場合、各郡市地区医師会の考えの上に、山形大学医療政策学の村上
教授の優れたデータを根拠にさせていただくことができ、二次医療圏をユニットとする考え方に入りや
すいので、他県よりも秀れた立案ができるように思えます。今年は、各病院の先生方と各郡市地区医師
会に努力していただくことになり、より一層のご苦労をかけることになりそうです。
二つ目の医療事故調査制度は、支援団体の体制づくりに当り日本医師会が“各都道府県医師会が中心
になって対応する”と決めており、山形県医師会では中目副会長が率先して体制づくりに尽力されまし
た。一方、山形大学では嘉山教授のリーダーシップのもとに強力な推進力を発揮され、さらに関連病院
も協力団体として参加し行政と共に活動することになりました。そして12月1日「山形県医療安全支援
協議会」として発足しました。これは、山形県医師会と山形大学と関連病院との全県下にわたるワイド
な医療連携体制ができたと考えることができます。これまでになかった画期的な体制と言えます。これ
からはこの協議会がうまく機能することを願っています。
また山形県医師会では新しいTV会議システムがスタートしました。理事会や委員会では、会員が一
堂に会して議論することが大切ですが、雪国山形では、積雪による交通事故が発生しやすく、事故で命
をおとしてはいけません。TV会議を利用して冬を乗り越えることが大切と考えております。
ここ数年、異常気象が続いております。会員の皆様、この一年間お身体に十分お気をつけてご活躍さ
れることを期待いたします。
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
表 彰
藤 山 忠 信 先生
文部科学大臣表彰に輝く
藤山忠信先生(
天童市)
は、永年に亘る学校保健
に対する功労が認められ、去る12月3日、文部科
学大臣より表彰されました。
まことにおめでとうございます。
遠 藤 一 平 先生
文部科学大臣表彰に輝く
遠藤一平先生(
米沢市)
は、永年に亘る学校保健
に対する功労が認められ、去る12月3日、文部科
学大臣より表彰されました。
まことにおめでとうございます。
3
4
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
中小企業・嘱託産業医のための ストレスチェック・マニュアルの解説
山形県医師会産業医委員会 菅 原 保 平成27年12月の労働安全衛生法の改正により、労働者数50人以上の事業場では1年に1回ストレス
チェックを実施することが義務付けられました。県医師会産業医委員会では、
嘱託産業医、
事業場にとっ
て大きな負担とならないように実施するためのマニュアルを作成し、県医師会主催の産業医研修会で説
明してきました。11月下旬に厚労省版ストレスチェック実施プログラムがダウンロード可能となりまし
たが、面接指導のマニュアルは2月以降開催の研修会で説明予定であり、厚労省自体走りながらすすめ
ている新制度です。
本稿では、これまでの研修会の内容を確認し、新たに公表された内容も踏まえて新年度に向けた取り
組み方について説明を加えます。
産業医研修会で使用し、事業所への説明にも使える「ストレスチェック制度簡単導入マニュアル」は、
A4版8ページで厚労省ホームページからダウンロードできます。マニュアル、実施プログラム等を巻
末に掲載しましたので御参照下さい。
ストレスチェックの前提である労働現場の2大ストレスは長時間労働と精神的緊張です。前者は労働
時間そのものですが、後者は、仕事の要求度が高い(仕事の負荷、責任など)
、仕事のコントロール度
が低い(裁量権、自由度がない)
、周囲のサポートが低い、これら3つの状態が組み合わさって精神的
緊張を高めます。ストレスチェックの問診票はこれらを評価して集団レベルでの職場改善につなげよう
という研究デザインで作成されました。個人レベルでうつ病を発見するために開発されたものではあり
ませんので、スクリーニングには限界があることをあらかじめご理解下さい。
ストレスチェックの目的は、労働者が自分のストレスの状態を知ることでストレスへの対応を行う、
高ストレスの場合は医師の面接指導で助言を受ける、職場で仕事の軽減などの措置を実施する、職場改
善につなげることで、
「うつ」などのメンタルヘルス不調を未然に防止するためとしています。
対象はすべての労働者ですが、労働者側には受診義務がないので、労働者が受診を希望しなければ実
施しなくてもよいとされています。
(すでに精神疾患に罹患して治療中の労働者等を想定)
なお、注意すべき点は、労働者のプライバシー保護と不利益取り扱いの防止で、いたるところにそれ
への対応が求められています。
ストレスチェック制度を始めるに当たって、事業所が行う導入前の準備が大変重要です。実施に関わ
るスタッフを決める、実施方法など社内ルールを決めます。
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
5
ストレスチェック制度担当者は計画づくりや進捗状況を把握・管理する者で事業所の担当責任者です。
実施者は、ストレスチェック全般にわたって専門的な見地から、調査票の決定、高ストレス者選定基
準の決定、結果の評価と判断、結果通知、集団分析、結果保存等を行います。医師、保健師、厚生労働
大臣の定める研修を受けた看護師・精神保健福祉士にその資格がありますが、多くの中小企業には嘱託
産業医しか実施者となる有資格者はいません。外部委託機関も実施者にはならない傾向があり、嘱託産
業医が担わざるを得ないのが現状ですが、嘱託産業医は実施者として実務を担うのではなく、事業場の
担当者に指示して周知徹底させることが重要です。
実施事務従事者は、実施者の補助、実務を行う者で、質問票の回収、データ入力、結果送付など、個
人情報を取り扱う業務を担当し、人事権を持たない者で、守秘義務が課されます。
自社で調査、入力、報告まで行う場合は、厚労省版ストレスチェック実施プログラムを厚労省HPか
らダウンロードしたものを使用し、実施事務従事者が入力、判定、送付、申出の勧奨等すべてを行いま
す。外部委託する場合は、調査、入力、通知、勧奨を委託して一人当たり 500~1,
000円の費用が発生
します。
厚労省版ストレスチェック実施プログラムはストレスチェックの受検、高ストレス判定、個人のスト
レスプロフィールの出力、仕事のストレス判定図の出力が可能です。最大3万件のデータが登録できる
ので入力の手間を除けば多くの事業所で使用できます。受検者が直接回答用アプリに入力する方法と、
紙で回収し管理者が入力する方法(エクセル、CSVなどのデータからの取り込みも可)があり、保存、
印刷、さらに個人へのメール送信も可能です。
高ストレス者の選定基準は、初年度は産業医、事業場で対応可能な人数を設定して、厚労省が推奨す
る10%よりも低く設定することが可能です。
調査票は、57項目の完全版と、23項目の簡易版があり、事業所、実施者の判断でいずれか一方を選択
します。国が推奨する57項目の質問票では、A項目が作業、職場の状況、B項目が最近1ヶ月間の疲労、
ストレス症状、C項目が職場の支援体制、D項目が仕事の満足度の調査項目です。簡略化された23項目
の質問票は3分以内に記入できますが、必要最低限の項目となり職場分析の評価項目が少なくなってい
ます。
ストレスチェックの結果は、個人情報保護のため封書にする等の対応が必要で、事業者への「結果の
通知の同意書、面接指導申出窓口の案内」も同封します。本人が結果を見て自分のストレス状況を確認
した上で、高ストレス者は面接指導を希望するか否かを記入します。事業者が個人の結果を把握して保
存する場合は、「
結果の事業者への通知」
に同意の有無を記入します。なお、事業者が同意をとる作業を
簡略化するため、衛生委員会で調査審議を行った上で、全労働者のストレスチェック結果を事業者に開
示しないとする方法もあります。個人データを開示しなくとも、集計、集団分析は可能であり、何より
も同意をとるという大変な作業をしなくて済みます。
本人に結果通知が届いて、面接指導の申出があった場合は医師による面接指導を行わなければなりま
せん。面接指導を担当する医師は嘱託産業医が推奨されます。外部委託の医師でも可ですが山形県では
難しいと思われます。この費用が問題となりますが、通常の産業医業務に上乗せとなる場合は、厚労省
は1回の活動について21,
500円を上限とする基準(小規模事業場への助成事業)を示しています。
面接指導結果は事業所へ提出され5年間保存です。産業医は面接指導結果をもとに医師からの意見聴
6
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
取・就業上の措置を記入します。
以上が基本方針ですが、ある程度内容を決めてから衛生委員会で審議し方針を決定します。
職場分析と職場環境の改善は努力義務とされていますが、集団レベルでの職場改善を目的に開発され
た本来の使用法でもあり重要です。ダウンロード版の実施プログラムでも職場分析は可能です。
ストレスチェック実施のタイムスケジュールは、本人に結果通知が届いてから遅滞なく=概ね1月以
内に本人から面接指導の申出を受け、遅滞なく医師による面接指導を実施。その結果に基づいて遅滞な
く医師からの意見聴取を行うとされています。法律通り1月に1回訪問していても嘱託産業医にとって
は日程設定も含めて大きな負担です。
以上が大筋ですが、事業者、嘱託産業医にとって大変大きな負担となります。そこで、初年度として
基本を押さえながら効率よく行う指針を以下に示します。
1)ストレスチェック結果を労働者がセルフケアとして利用することを重点とするよう啓蒙する。
2)高ストレス者でなく、高ストレス職場を見つけ出して職場改善をすすめることを重点とする。
3)面接指導とは別に、1年中いつでも相談を受ける窓口を開設する。面接指導を申出る数が未知数
であること、医師でなくとも相談を受けることができることから、相談を受ける窓口は1年中開設
しておいた方が実際的な活動につながる。
4)事業者が同意をとる作業を簡略化するため、全労働者の結果を事業者に開示しないこととする。
なお、労働者が面接指導を申出た場合は同意を得たものとして実施可能。
5)初年度は、高ストレス者の選定の評価基準は低めに設定し、事業所の傾向と全国の動向をみる。
以上、ストレスチェック制度という新たな業務が産業医に課されたことに対して、負担とならないよ
うに対応可能なことからはじめていく、本来行うべき職場改善をめざすというスタンスでこのマニュア
ルを作成しました。今後の活動の指針、参考になれば幸いです。
(産業医研修会で使用したスライド、書式集(チェックリスト問診票、同意書等)を編集したものを
近日中に県医師会ホームページに掲載します。書式集をご利用下さい。
)
参考資料)
ストレスチェック簡単導入マニュアル
ht
t
p:
/
/
www.
mhl
w.
go.
j
p/
bunya/
r
oudouki
j
un/
anzenei
s
ei
12/
pdf
/
1507091.
pdf
ストレスチェック実施マニュアル ht
t
p:
/
/
www.
mhl
w.
go.
j
p/
bunya/
r
oudouki
j
un/
anzenei
s
ei
12/
pdf
/
1505071.
pdf
ストレスチェック制度関係 Q&A
ht
t
p:
/
/
www.
mhl
w.
go.
j
p/
bunya/
r
oudouki
j
un/
anzenei
s
ei
12/
pdf
/
1505072.
pdf
こころの耳→労働安全衛生法改正のポイント(ストレスチェック制度関連)
ht
t
p:
/
/
kokor
o.
mhl
w.
go.
j
p/
et
c/
kai
s
ei
anei
hou.
ht
ml
#head3
厚労省版ストレスチェック実施プログラムダウンロードサイト
ht
t
p:
/
/
s
t
r
es
s
check.
mhl
w.
go.
j
p/
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
7
8
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
「山形メール」運用開始とご登録のお願いについて
救急・大規模災害等対策委員会 本会では大規模災害などの緊急時の「安否確認サービス」と県医師会、各郡市地区医師会の会員相互
の連絡手段としての「医師会連絡メールサービス」の機能を備えた通称「山形メール」の運用を開始い
たします。
「震度5強以上」の地震発生時にはご登録いただいたメールアドレスに安否確認メールが自動的に送
信され、登録会員の安否確認や救援の要否などが確認されます。また、各郡市地区医師会ごとに管理者
(事務局)を設定することにより、各医師会単位の連絡メール網が自動的に構築されます。また、県医
師会各委員会の連絡メール網の設定も可能です。
なお、この「山形メール」はセコムトラストシステムズ㈱が提供する「安否確認サービス(e
-革新き
ずな)」により運用され、セキュリティの安全性を確保いたしております。
このように、柔軟性かつ信頼性のあるメールサービスです。つきましては、簡単な初期登録設定です
ので、各先生方におかれましては「山形メール」の有用性をご理解いただき、ご登録いただけますよう
にお願い申し上げます。
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
9
10
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
【携帯電話の迷惑メール対策について】
ご利用の携帯電話でセコム安否確認サービスから送信されるメールが受信できない場合、
「迷惑メール対策」の設定
がされている可能性がございます。
「迷惑メール対策」について現在の設定内容をご確認ください。
○迷惑メール対策って何ですか?
知らない相手から突然送られてくる広告・勧誘メールなどの悪質なメールを迷惑メールといいます。これらの迷
惑メールを受け取らないようにする設定が迷惑メール対策です。
迷惑メール対策には、以下の2つがあります。
①あらかじめ指定したアドレス(ドメイン)からのメール以外の受信を拒否します。
②メールの本文にURLの記載があるメールの受信を拒否します。
○設定内容は何を確認すればよいですか?
革新サービスから送信するメールは、下記のメールアドレス(ドメイン)から送信いたします。下記アドレス
①e
(ドメイン)からのメールが受信できる設定になっているかご確認ください。
※ご契約サービスに関係するアドレス(ドメイン)だけご設定ください。
▼メールアドレス
▼ドメイン
admi
n@pa.
ekakus
hi
n.
com pa.
ekakus
hi
n.
com
me
s
s
age@pa.
ekakus
hi
n.
com
②URL付メールの受信を拒否する設定についてご確認ください。
セコム安否確認サービスから送信するメールにはURLが記載されています。
各携帯電話の事業者によって、メールアドレス(ドメイン)指定受信の設定がされていても、URL付メールの
受信を拒否しているとメールが受信できない場合がございます。
○確認方法がわからないときはどうすればよいですか?
各携帯電話の事業者や、ご利用の機種によって操作方法が異なります。迷惑メール対策の詳細(設定方法など)
は、各携帯電話の事業者へ直接お問い合わせください。
【参考URL】
▼ドコモ ht
▼ソフトバンク ht
t
p:
/
/
www.
nt
t
docomo.
co.
j
p/
t
p:
/
/
mb.
s
of
t
bank.
j
p/
mb/
▼au ht
▼Y!
t
p:
/
/
www.
au.
kddi
.
com/
mobi
l
e ht
t
p:
/
/
www.
ymobi
l
e.
j
p/
(各携帯電話事業者のURLおよび連絡先については、予告なく変更される場合がございます。)
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
11
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
救
去
日本医療機能評価機構 医療安全情
日
日本
本医
医療
療機
機能
能評価
価機構
構 医
医療
療安
安全
全情
情報
報
救
去
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
日本医療機能評価機構 医療事故情報収集等事業から発信された医療安全情報の中から、日常の診療に
関連すると思われる情報を掲載します。詳細については日本医療機能評価機構のHPを参照ください。
12
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
13
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
救
去
山形県健康福祉部からのお知ら
山
山形
形県健康福
福祉部
部から
らの
のお
お知
知ら
らせ
せ
救
去
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
『山形県医療勤務環境改善支援センター』のご案内
斬医療従事者の離職防止・定着促進のため、医療機関をサポートする拠点として「山形県医療勤務環境改
善支援センター」を開設しました。
斬働きやすい職場づくりを進める中で生じる課題等に対して、医業労務管理アドバイザーと医業経営アド
バイザーが必要な情報提供や助言を行います。
1 開設場所 山形県健康福祉部地域医療対策課
医師・看護師確保対策室内(山形市松波二丁目8-1)
2 受付時間 平日午前9時から午後4時まで
無料
3 相談窓口 023-630-3159
4 支援内容
(1)医療機関の管理者、事務部門の長、看護管理者等に対する個別相談支援
(2)普及・啓発(医療機関向け研修会、講演会の開催等)
【勤務環境改善の取組み例】
医療従事者の働き方・休み方の改善 働きやすさ確保のための環境整備
・時間外労働の削減、有給休暇の取得促進 ・仕事と子育て・介護の両立支援
・健康・安全に配慮した夜勤・交代制シフト ・職員の安全確保(暴言・暴力等への対策)
・多様な勤務形態の活用による看護師の確保 ・いじめ、ハラスメント対策
・WLBに取り組む組織風土・体制づくり など ・仮眠室、休憩室等の整備 など
医療スタッフの健康支援 働きがいの向上
・職員のメンタルヘルス対策 ・キャリアアップの支援
・職員の作業環境対策(腰痛予防など) ・産休・育休復帰後のキャリア形成 など
・長時間労働対策 など
※ 医療勤務環境を改善することは、管理者の努力義務です。まずは専門家に相談してみませんか。
ナースの皆さん! 届け出てください!
保健師・助産師・看護師・准看護師の免許をお持ちで働いていない方は、都道府県の「ナースセンター」
へ届け出ることになりました。
《問い合わせ先》山形県健康福祉部地域医療対策課 医師・看護師確保対策室 TEL0236302258
14
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
救
去
「ドクターアドバイスできょうも元気」の放送につい
YBCラジオ番
BC ラ ジ オ 番
「ド
ドク
クタ
ター
ーアド
ドバイス
スで
でき
きょ
ょう
うも
も元
元気
気」
」の
の放
放送
送に
につ
つい
いて
て 去
番組
組「
救 Y
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
山形県医師会では、月曜日から金曜日まで下記の時間、県民向けにYBCラジオで健康情報番組「ドク
ターアドバイスできょうも元気」を放送中です。
健康に役立つ楽しい番組ですので、患者さんに聴取をお勧めください。
2月の放送予定は下記のとおりです。
【放送時間:月曜日から金曜日 6時30分~6時45分、16時15分~16時30分】
放送日
テーマ
出演者
医療機関名
2月1日~5日
子どもの急病
中井 伸一
中 井 こ ど も 医 院
2月8日~12日
眼科の検査について
山本 崇
やまもと眼科クリニック
2月15日~19日
思春期のこころと性
~最近のトピックスから~
井上 聡子
さとこ女性クリニック
2月22日~26日
認知症について
篠原 正夫
篠原神経心療内科
ク リ ニ ッ ク
2月29日~3月4日
婦人科がんのはなし
須藤 毅
山 形 大 学 医 学 部
産 科 婦 人 科
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
救
去
第37回「やまがた健康塾」のご案
第
第3
37
7回
回「
「やま
まがた健
健康
康塾
塾」
」の
のご
ご案
案内
内
救
去
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
本会では、県民への最新の医療情報の提供や、地域で活躍する開業医の紹介、かかりつけ医の普及、医
療連携の推進、また、さまざまな課題をかかえる医療の現状を県民に広報するため、健康セミナー「やま
がた健康塾」を開催しております。
第37回「やまがた健康塾」の概要は下記のとおりですので、患者さんに聴講をお勧めください。
記
日 時 平成28年2月17日㈬ 14:00~15:30
会 場 山形市保健センター 視聴覚室
山形市城南町1-1-1 霞城セントラル3F
テーマ 今、気をつけるべきこどもの病気
~かぜ、誤飲から小児がんまで~
講 師 三井 哲夫(山形大学医学部 小児科学講座教授
山形大学附属病院 小児科長)
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
15
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
救
去
社
社会保障・税番号制度(マイナンバー制度)導入によ
社会
会保
保障
障・
・税
税番号
号制度
度(
(マ
マイ
イナ
ナン
ンバ
バー
ー制
制度
度)
)導
導入
入に
によ
よる
る
救
去
労
災
年
金
の
請
求
労災年金の請求書
書
等
の
取
扱
い
に
つ
の取扱いについて
い
て
救
去
労災 金の請求書等の取扱いにつ て
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
平成28年1月より実施となる社会保障・税番号制度(マイナンバー制度)に関連し、「労災保険におけ
る年金の請求等の様式」へマイナンバー記載欄を設けることとなり、取扱いについて通知がありましたの
でお知らせいたします。
今後、マイナンバーの記載された労災年金の請求書などが医療機関に持ち込まれた場合は、下記の注意
点をご確認いただき、適正な取扱いをお願いします。
<注意点>
◆医療機関は、労災年金の請求書などに関して、マイナンバーを収集、保管することはできません。
◆労災年金の請求書などに添付する診断書の作成依頼を受けるときは、マイナンバーの記載された請求
書などを受け取らないようにしてください。
◆マイナンバーの記載された労災年金の請求書などを受け取ってしまった場合は、写しを作成せず、す
みやかに本人に返戻してください。
◆マイナンバーの記載された労災年金の請求書などを本人に返戻するときは、追跡可能な簡易書留など
をご利用ください。また、手渡しする場合は、封筒に入れるなどして、周囲の人の目に触れないよう
注意してください。
(問い合わせ先)山形労働局 労働基準部 労災補償課
山形市香澄町三丁目2番1号 山交ビル3階 電話 0236248227
臆桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶牡
乙
乙
乙 乙
平
副 議 同 同 監 同 同 同 同 同 理 同 同 同 同 同 常 同 同 副 会 乙 乙
任 会 成
乙 議
乙
理
乙 長 長 事 事 事 長 長 山 二
乙
十
乙
乙
八
乙 職
乙
島
佐
福
根
小
三
齋
神
加
折
江 間 吉 深 島 齋 大 中 清 中 德 形 年
乙
乙
県
乙
乙
乙 員
乙
田
藤
原
本
林
條
藤
村
藤
居
口 中 岡 尾 貫 藤 内 條 治 目 永 医 元
乙
乙
旦
師
乙
乙
耕
晶
正
典
裕
修
和
儀 英 信 隆 忠 清 明 邦 千 正 乙 一
乙
会
乙
乙
乙 同司顕子元義男聰子一夫太夫弥彰夫明則夫夫之靱
乙
乙
乙
乙
乙
俺桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶桶卸
謹
賀
新
年
16
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
救
去
山形県医師会会員専用ページのアカウント及
山
山形
形県
県医
医師
師会会
会員専
専用
用ペ
ペー
ージ
ジの
のア
アカ
カウ
ウン
ント
ト及
及び
び
救
去
メ
ー
ル
に
よ
る
周
知
文
書
の
自
動
配
信
・
メ
ー
リ
ン
グ
リ
ス
ト
に
つ
メールによる周知文書の自動配信・メーリングリストについ
い
て
救
去
メールによる周知文 の 動配信・メーリングリストについて
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
山形県医師会では、会員専用ページを開設して
おります。このページでは会員および医療機関の
情報、県医師会および各地区医師会の行事などを
花笠メーリングリスト
会 員 専 用 の メ ー リ ン グ リ ス ト「花 笠 M L」
(hanagas
aml
@yamagat
a.
med.
or
.
j
p)を立ち上げ
公開しております。会員の先生方の専用ページと
ております。
なっており、アクセスするためにはアカウントが
花笠MLは、県医師会会員どうしが情報・意見交
必要となります。
換を行う場を提供します。また、この趣旨を通じ
て地域医療の発展、更には医療全体の向上に寄与
会員専用ページのアカウント
することを願うものです。
◆ユーザ名:
未加入の会員は、これを機会に是非ご参加くだ
y+日医会員番号(日医刊行物送付番号)
さい。
◆パスワード:
生年月日西暦下2桁+月2桁+日2桁
(例):1950年1月2日の方:500102
※準会員の方は、本会までお申し込みください。
周知文書の自動配信
申し込み先
周知文書の自動配信、メーリングリスト「花笠
ML」への参加を希望される先生は、本会宛メール
(ke
ni
s
hi
@yamagat
a.
med.
or
.
j
p)にてお申し込み
ください。
周知文書あるいは県医師会からのお知らせを
メールを利用して行っております。希望された会
山形県医師会ホームページ:
員には、県医師会ホームページの会員メニュー「新
ht
t
p:
/
/
www.
yamagat
a.
med.
or
.
j
p/
着文書」をメールにて配信いたします。ご希望の
メールアドレス:
会員は、是非お申し込みください。
ke
ni
s
hi
@yamagat
a.
med.
or
.
j
p
花笠MLアドレス:
hanagas
aml
@yamagat
a.
med.
or
.
j
p
◇花笠メーリングリストでは、現在、下記のようなことについて、意見交換をしております◇
斬2年5か月前の査定 斬山形県医師会会報 第771号
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
17
寒河江市西村山郡の在宅医療の展望 在宅医療情報ネットワークの構築
べにばなネットとの統合を目指して
寒河江市西村山郡医師会 佐 藤 聡
日本国として、人口の老齢化の進行による、相
ほぼ医師が一人で運営する一般の診療所において、
対的医療リソースの減少に対する現実的回答が、
24時間・365日対応することへの大きな不安感、
在宅医療の充実と介護保険の整備、と理解してお
ということも背景としてあるだろうと思います。
ります。
昨年の7月に日本医師会が主催した「かかりつ
さらに2025年という、極めて現実的な期限が提
け医研修会」を聴講する機会を得ましたが、その
示されており、早急により適切な方法を模索しな
際、
「在宅医療」についての講演で、質問に立った
ければなりません。
先生のお一人が、
「自分のように独りで外来診療を
寒 河 江 市・朝 日 町・大 江 町・西 川 町・河 北 町
している開業医は、電話一つですぐに臨時往診、
(西村山郡)の医療の現状を顧みると、救急医療統
という様に時間を割くのはとても無理である。そ
計データにも表れるように、隣接する山形市の基
れをどう考えるのか」と、なかなかに重い言葉を
幹病院群との関係が無視できない状況にあります。
発せられていたのが耳に残りました。演者の先生
在宅医療においても、同様であり、在宅医療の
は、あまりかみ合わない回答をされていたように
開始時や患者さんの急変時の対応などにおいて、
記憶しておりますが、この方は、複数の在宅医療
寒河江市西村山郡の地域の医療機関と共に、先の
各々に医師が常勤)
や老人施設を経営
支援診療所(
山形市内の基幹病院群との、連携や協力体制の構
し、これらを連携させてより効率的に在宅医療を
築が必要不可欠であると考えます。
実践しておられるので、勝手な推測ではあります
これらの考えを念頭に、寒河江市西村山郡にお
が、
「複数の医師や診療所が連携することが必要」
ける在宅医療の展望を、かなり独善的ではありま
ということ言いたかったのではないかと思います。
すが考察したいと思います。
この講演では、在宅医療の主役は訪問看護師で
ある、との主張がなされております。
寒河江市西村山郡医師会において、在宅医療の
これが先の質問に対するもう一つの解答であろ
主な担い手は、往診を主とする医院であり、24時
う、と考えます。
間対応を行う在宅医療支援診療所は少数です。
在宅医療支援診療所の24時間対応についてのレ
長い年月にわたり、地域に根ざした診療を行い、
ポートを読む機会がありましたが、その内容とし
往診を主とする在宅医療で患者さんが満足されて
て、夜間の電話対応においては、8割以上が看護
いる医院が多いのであろうと考えております。
師による電話対応か、看護師の訪問で対応可能で
しかしまた、様々なところで指摘されるように、
あること、医師の訪問が必要なケースでは死亡診
18
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
断を行う看取りが半数を占めること、残り半数は
アなどの優れた先達が活動しております。
医師の往診を待てない緊急性の高い状況が大半で
寒河江市西村山郡医師会としても、遅ればせな
あること、が記されておりました。在宅医療支援
がら、訪問看護ステーションを核とした在宅医療
診療所の24時間対応においては、訪問看護師との
情報ネットワークの構築を計画いたしました。
連携により、その負担を軽減する事が出来る、と
寒河江市西村山郡の医療の現状で考察した通り、
まとめられていました。
このネットワークは当地域の医療機関のみならず、
寒河江市西村山郡医師会は当該地域の1市4町の
山形市の基幹病院群や他の地域の医療機関とも連
自治体と連合し、寒河江市西村山郡訪問看護事業
携する必要があり、データ・ストリームはより複
団を設立し、訪問看護ステーションを運営してお
雑となることが予想されます。
ります。
現在、村山地域全体に構築が進んでいる、村山
担当理事の折居先生のご尽力で、訪問看護のみ
地域医療情報ネットワーク(べにばなネット)に
ならず、理学療法士による訪問リハビリやケアマ
寄り添う形で設計し、可能であれば統合化を目指
ネによるケアプランの作成などを行い、さらに、
すのが現実的かと判断いたしました。
訪問看護の24時間対応へ取り組んでいます。
訪問看護ステーションの中に簡易なレベルの電
寒河江市西村山郡医師会における在宅医療のよ
子カルテと同様の電子訪問看護記録を構成します。
り良い発展は、訪問看護ステーションのさらなる
訪問看護ステーションを病院の類と仮想し、べに
機能強化により可能になる、と考えました。
ばなネットに連結する、そんなイメージで計画し
ICTシステムの活用は、医療・介護情報の共有、
ています。
利用を効率化することができ、在宅医療の現場で
まだ、構想というより夢想の段階ですが、是非
広く使用されています。
に実現化したいと考えます。
t
4UやNot
e4U、オキトピ
山形県においては、Ne
今後の進展を見守っていただければ幸いです。
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
19
そうだ、温泉に行こう
上山市医師会 吉 井 英 一
「こんばんは」
・・・声に振りかえるとそこには
してくるため)2004年には長野県白骨温泉のある
50代後半かと思しき上品な紳士が佇んでいた。時
は12月のとある木曜午後4時。ここは蔵王温泉街
旅館で、白濁した湯が売りだった温泉の湯質が変
の奥まった所にある共同浴場である。前夜はボー
題になった。2000年以降には各地でレジオネラ症
リング大会と忘年会があり図らずも朝まで飲んで
発症の問題がニュースになっていた。茨木県石岡
しまった。二日酔いの重い体を癒すべくふらりと
市の入浴施設で143人発症、3人が死亡。2002年
湯につかりに来ていたのだ。もともと温泉好きで
7月には宮崎県日向市の温泉施設で295人が発症、
あったがここ最近は蔵王の湯に魅せられ、時間が
7人が死亡・・。これらの事件を受けて温泉法が
あればこのあたりの共同浴場や旅館の日帰り入浴
改正されたという歴史があるようだ。レジオネラ
をする味を覚えてしまったようである。都会では
症は1976年の米国フィラデルフィアでの集団発
あまり経験しないがこの田舎というか裸の付き合
生を機に発見された。ホテルで在郷軍人の集会が
いになる共同浴場では初対面であろうがささいな
あり、221名が原因不明の肺炎に侵され34名が命
挨拶を契機に旧知の友人にでくわしたような気分
を落としたのである。死亡率が極めて高く現代の
になるのも極自然な成り行きと言えよう。聞けば
エボラ出血熱やMERS(中東呼吸器症候群)のよ
紳士は関東在住で3泊予定の東北一人旅の2日目
うな脅威があったと推察される。レジオネラ菌は
とのことだった。前日は秋田の乳頭温泉につかり、
自然界に広く、水の中に生息しており菌を吸入す
かの地で旅行者に蔵王温泉の話を聞き来形された
ることで発症する。空調設備や循環式の入浴設備
との由。なんだかうれしくなって来た。2年前に
の汚染が関与しており菌が活発化する適正温度は
乳頭温泉を訪れて気に入っていた私は会話がはず
36~40度である。β-ラクタム系の抗菌薬は無効
み、少しばかりの知識ながら蔵王温泉について宣
でキノロン系・マクロライド系抗菌剤が有効であ
伝させていただいた。気付けば夕刻5時を過ぎあた
る。2014年も1200名余の患者数が報告されており
りはすっかり暗くなり夜の気配を漂わせていた。
温泉ファンにとっても対岸の火事ではすまされま
化したため入浴剤を混入していたことが発覚し話
い。この恐ろしい菌も十分な塩素消毒がなされた
日本は温泉大国で全国各地に火山があり温泉地
プールや海水中には生息していないため心配無用
がある。旅行雑誌を眺めてみると名湯・秘湯・源
である。またPH2以下の強酸性泉とPH10.
5以上の
泉かけ流しという言葉が溢れているが本当にいい
強アルカリ性泉でも菌が繁殖できないため条件を
湯とは?今の日本には「源泉かけ流しがいい」と
満たす温泉は安全性が高いと言えそうだ。因みに
いう概念が根付いているようである。私も同感で
内視鏡洗浄に使用する強酸性・アルカリ性電解水
あるが現実は厳しそうだ。源泉かけ流しで清潔な
もPH2.
2~2.
7、PH10.
0~11.
8の水溶液であり、菌
湯を維持する場合には、1時間に1ターン(浴槽内
の殺菌・洗浄を行っている。蔵王温泉のPHは1.
8
の湯がすっかり入れ替わること)が理想だが現実
以下で内視鏡洗浄機の強酸性電解水をも凌駕して
はかけ流しを詠う施設の1割に満たないという調
いる。蔵王温泉パワー恐るべし、といったところ
査結果もある。
(源泉の噴出量や源泉の温度も関係
であろうか。殺菌作用に加えて温泉の特性は還元
20
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
性を持っているということである。高校時代を思
状になっており湯は床下から湧き上がってくると
い出してしまいそうだが酸化とは物質が酸素と化
いう作りである。湯が直接空気に触れないため温
合することであり電子を失う反応である。還元は
泉の鮮度が長持ちすると言えよう。天井からしず
物質から酸素が奪われる反応であり電子を受け取
くが全く落ちてこないことを紳士は不思議がって
る反応のことである。鉄は錆びると酸化鉄になる
いたが4mはあろうかという高く適度な傾斜を持
が鉄の電子は酸素に移動して酸化し、逆に酸素は
たせた天井と四方の壁の高い位置にある空気窓の
鉄から電子を奪い取り還元しているということに
せいであろうと説明した。この解説が正しいか不
なる。酸化・還元はこのように対になって起こる。
明だが紳士はいたく感動し納得されリスペクトの
温泉が還元性を持つということは、酸素を奪う性
眼差しでこちらを見つめていた(と私は感じた)。
質を持っていることに他ならない。活性酸素によ
さて、明日の温泉はどこをお勧めするか。この只
る酸化反応は老化に結びつくため還元性を持つ温
者ならぬ温泉好きの紳士に下手は打てまい。乳頭、
泉がアンチエイジングに良いことは想像に難くな
蔵王ときて締めにふさわしい温泉でなくてはとい
い。更に温泉は様々な鉱物等を含有するため美肌
う心境である。蔵王はかつて、高湯温泉と呼ばれ
効果や疼痛緩和、血圧降下、免疫力を高める効果
ていた。福島の信夫高湯温泉、米沢の白布温泉と
等も期待される。温泉は生きていると言われるが
並び奥羽三高湯と呼ばれていた歴史がある。そう
新鮮な温泉も空気に触れれば酸化され、時間がた
だ。ふと思いついたは山形の数ある名湯の一つ、
てば還元力も低下してしまうわけだ。
(温泉の老
米沢・白布温泉である。白布温泉は無色透明な含
化)おぼろげながらいい温泉のイメージが出てき
硫黄・カルシウム・硫酸塩泉でとりわけ湯量が豊
たようである。清掃が行き届き、十分な湯量があ
富である。硫黄泉、炭酸水素泉と並び3大美肌の
り、新鮮な湯が流れ込み、出来れば加温や加水な
湯とされている。紳士はこれから近くの共同浴場
しの源泉であれば文句のないところだろう。
もまわってから蔵王の宿に泊まる予定とのこと。
良くわかります、その気持ち。温泉好きには堪ら
「ところで明日最終日はどちらにお泊りの予定
ない至福の時なのである。たかが温泉、されど温
でしょうか?」
泉。白布温泉を勧めた私は紳士と連絡先を交換し、
かの紳士は「実は、まだ決めていないのですが。
後日白布の感想を聞かせて下さいと挨拶し山を下
どこかお勧めをお教え願えませんか」前泊の秋田
りた。二日酔いは湯気とともに微塵もなく消え
乳頭温泉の宿は硫酸塩泉と単純泉の二つの源泉が
去っていた。
あり露天風呂もすばらしかったとの事だった。蔵
王温泉は開湯1900年、日本でも最古の温泉の一つ。
ある1日と温泉について書き綴ってきたがそろ
他に類を見ないほどの強酸性が特徴でこの日我々
そろ筆を置く頃合いである。慣れぬ文章書きで体
が入浴した川原湯共同浴場はPH1.
45。酸性が強す
も心も一休みを欲しがってきたようだ。
ぎて金以外の金属はボロボロに酸化されてしまう
どうしようか・・・そうだ、温泉に行こう。
湯だ。湯に一晩ほど鉄の包丁でも入れといたら溶
けてなくなるほど強烈らしい。浴槽の床はスノコ
参考文献:
「温泉失格」飯塚玲児著 徳間書店
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
21
借金大国と医療費 山形市 武 田 和 夫
国も自治体も来年度の予算が出る時期である。企
この際限なき医療費増加の遠因は、健保本人に老
業は無借金経営が望ましいのだが、自己資金のみで
人まで自己負担を0にした、人気取り政策をしたこ
運営できる企業などはほとんどない。しかし日本の
とであろう。現在は原則3割負担となったが、年金
財政が年予算の10倍もの借金まみれは、いくらなん
の減額や先送りに、老人の懐を考えて1割や2割負
でも正常ではない。
担としている。医学が進歩し以前は不可能と思われ
国は国債という借金をする、期限の来た国債を返
た治療が普通になり、死は目前でも手厚い医療が行
済しながら、また新たに借金をする。それが次第に
なわれる。救命措置のはずの治療が延命措置に置き
大きくなり、今では1,
000兆円というとてつもない金
換わっている。明治維新が世の中を変化させ、教育
額になっている。政府はわが国の国債は国内に留
が思想を変えた。お墓も土葬主流から火葬主流に
まっているものが多いから、危機感は持っていても
変ったように、今、人生の最後をどうするか、考え
債務不履行にはならないだろうと、たかを括ってい
を変える必要がある。
るのかも知れない。太平洋戦争の戦時国債は、日本
かつて死は医者にとって敗北であり、一刻でも長
国民に強制的に買わせた。新円切替え財産税と戦後
く心臓を動かすべきであるとされた。それで本来は
のインフレなどで紙切れ同然になり、国債を買わさ
救命措置であるべきものが、安易に延命の目的に
れた国民は泣き寝入りとなった。
変ったのではないか。多くの医師は蘇生器と胃瘻で
毎年1兆円ずつ増えてきた医療費は、2013年度は
生かされるのはいやだという。住み慣れた自宅で最
40兆円を超えた。何とかして歯止めをかけたい。65
後を迎えたいが、一億総活躍と家族全員が働かない
歳未満の稼ぎ手の年間医療費は1人当り約17万円だ
と生活できないのではそれは望めない。どうしても
が、65歳以上の老人は72万円で、医療費の57%以上
病院と自宅の中間の居場所が必要である。退院した
を占める。生産人口が減り、団塊の世代が定年退職
老人が生活出来るように、介護施設の基準を見直し、
で暇ができ、身体は不具合が多くなり医療機関を訪
増えている空き家の一般住宅を利用する。入所者は
れる回数は増える。給料を貰って保険料や税金を納
家族程度の少人数とし、元気な年金組の老人を大勢
めていたのが、年金を貰う方に回る。どう考えても
短時間の勤務で働いてもらい、若い職員の負担を軽
国が出す金は増える、現在の医療システムの延長で
くする。現在病院に使われる金をこのような介護施
考えれば、病院の入院を出来高からDPCに変え、外
設に使い、そこで働く人がやる気を出せば病院より
来診療にマルメを増やす程度のことでは削減は不可
安く、長い目で見れば医療費削減に役立つだろう。
能だろう。
22
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
い
る
。
昭
和
参 五
考 十
資 五
料
年
紺
・ 綬
山 褒
形 章
県 受
人 章
物 。
・ 昭
人 和
材 六
情 十
報 三
リ 年
ス 酒
ト 田
二 市
〇 特
〇 別
〇
功
労
日 表
外 彰
ア を
ソ 受
シ け
エ る
ー 。
ツ
発
行
き
る
支
え
と
な
り
見
事
に
再
起
。
歌
手
生
活
二
十
五
周
年
の
リ
サ
イ
タ
ル
を
昭
和
五
十
九
年
に
開
い
て
賞
(
四
度
)
を
受
賞
し
て
い
る
。
昭
和
四
十
五
年
膠
原
病
を
患
い
倒
れ
る
が
、
歌
に
対
す
る
執
念
が
生
歌
唱
賞
受
賞
。
他
に
も
サ
ン
レ
モ
音
楽
賞
、
日
本
有
線
大
賞
努
力
賞
、
芸
術
祭
賞
大
衆
芸
能
部
門
優
秀
コ
ー
ド
と
契
約
し
、
昭
和
三
十
九
年
『
夜
明
け
の
歌
』
同
四
十
五
年
『
希
望
』
で
二
度
レ
コ
ー
ド
大
賞
東
京
芸
大
大
学
院
声
楽
専
攻
科
修
了
後
、
L二
P期
に会
感研
動究
し生
てと
シな
ャる
ンが
ソ、
ン心
の臓
世神
界経
へ症
入に
るな
。り
キ、
ンオ
グペ
レラ
歌
手
を
断
念
。
エ
デ
ィ
ッ
ト
・
ピ
ア
フ
の
酒
田
市
新
井
田
町
生
れ
。
小
学
五
年
生
の
時
、
音
楽
家
加
藤
千
恵
に
会
い
歌
の
道
に
進
む
決
心
を
す
る
。
き
岸
し
洋よ
う
子こ
(
一
九
三
五
~
一
九
九
二
)
シ
ャ
ン
ソ
ン
歌
手
(
歌
韻
平
起
・
起
句
踏
み
落
し
)
終
愁
能 病 響
獨 十 清
唱 年 音
夜 驅 逸
二
明 二 興
歌 豎 多
一
終つい
に
能よ
くど
独くし
唱
ょう
夜よ
明あけ
の
歌うた
と
闘うび
病
ょう
じ
十ゅう
年
ねん
二にじ
豎ゅ
を
駆か
っ
て
愁うれ
え
響ひび
く
清せい
お
音 ん
い
っ
き
ょ
う
逸
興 お
お
多
し
舞
臺 岸
光
山
形
県
の
偉
人
105
碓
洋
線
子
照
壇
上
二
一
舞ぶた
臺い
光こう
せ
線
ん
だ
壇んじ
上ょう
を
照てら
す
山
形
市
武 田 昌 孝
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
23
天童市東村山郡医師会たより(平成26年9月30日 第161号)から
ヘンテコリンSと愉快な仲間たち
山辺こどもクリニック 板 垣 勉
漢−感染性胃腸炎−(本当に予防できるの?)
厚労省は保育所での感染性胃腸炎の登園基準と
2012年の嘔吐下痢症はノロウイルスの遺伝子
して下痢がおちついてから登園するよう指導し登
変異が起きているために大流行しているとの報道
園許可証の発行を求めている。小児科医がこの求
がなされている。高齢者施設では誤嚥性肺炎を起
めに応じて発行した時に流行が拡大すれば小児科
こして死亡者が数多く出ている。そして集団発生
医の責任と言わんばかりである。さらに保育所は
をおこした施設では謝罪会見をしている風景がマ
仕事を休めない保護者が多く、子どもが発熱して
スコミを通じて報道された。さらに保健所の立入
いるときには解熱剤を投与して効いてきてから預
り検査で感染予防対策について指導がなされた。
ける保護者も多々存在するという。感染を減らす
感染性胃腸炎は細菌性胃腸炎・ウイルス性胃腸
には子供が病気である時にはゆっくりと休める職
炎・寄生虫などが含まれ、流行性のある胃腸炎あ
場環境が必要なのである。
るいは集団発生する胃腸炎を感染性胃腸炎として
ノロウイルスは空気感染も起こしうるので、本
定点医療機関から登録される。その原因は問われ
当の意味での感染対策はとることは不可能なので
ていない。
ある。あるときに空気洗浄機でウイルスを除去で
冬季はウイルス性胃腸炎(ノロウイルス・ロタ
きるという触れ込みでかなりの数の洗浄機が売れ
ウイルスなど)が多くみられ、夏場には細菌性胃
たという。しかし消費者センターではその効果は
腸炎が多くみられる。迅速診断できるものとして
ないと判断をくだしている。また新型インフルエ
ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスな
ンザ予防対策で薬剤を空中散布する機械を購入し
どがあるが、他のウイルスの場合には遺伝子学的
たところも多かったというが、次亜鉛素酸を空中
検索が必要である。細菌性胃腸炎は分離培養法、
に散布して子どもたちがその中で呼吸することは、
寄生虫については便の顕微鏡観察などで行われる。
呼吸器に障害を及ぼさないとは言えない。
予防法として手洗い、加熱処理、下痢をしてい
ロタウイルスワクチンが発売され、ワクチンを
る人は調理を避けるなどが考えられるが、通園施
服用すると子どもたちの流行が小規模となり、成
設などではおもちゃなどの使用器具、トイレの定
人の感染者も減少することは知られてきた。しか
期的掃除と除菌などが行われている。その他吐物
し任意接種であるので接種率が高まらない。今の
の処理対策である。色々なテキストに記載されて
日本ではほぼ減少させることは不可能だろうと思
いるが、子どもたちは近寄らないことが大原則と
われる。基本に立ち戻り手洗い、加熱処理をしっ
なる。しかし子どもたちは不思議に集ってくる。
かり行うことが大切なのである。
24
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
県医師会だより
知事と県医師会との懇談会
知事と県医師会との懇談会は、去る9月8日㈫午後3時30分からホテルメトロポリタン山形において開催
されました。吉村県知事は、急遽所用のため欠席となりましたが、県から提出された議題3題と本会からの提
出議題4題について協議が行われました。
以下、当日の協議概略について報告します。
Ⅰ 挨 拶
出 席 者 名 簿
【山形県】
教
育
【山形県医師会】
長 菅野 滋 会 長 德永 正靱
病院事業管理者 新澤 陽英 副
会
長 中目 千之
子育て推進部長 飛塚 典子
〃
清治 邦夫
健康福祉部長 中山 順子
〃
中條 明夫
医 療 統 括 監 阿彦 忠之 常 任 理 事 大内 清則
健康福祉部次長 駒林 雅彦
〃
齋藤 忠明
病院事業局長 武田 正人
〃
島貫 隆夫
県立病院課長 笹原 真一
〃
深尾 彰
子ども家庭課長 堀 弘幸
〃
吉岡 信弥
スポーツ保健課
保 健 ・食 育 主 幹
〃
間中 英夫
柏倉 昭夫
健康福祉企画課長 須藤 勇司 理 事 江口 儀太
薬務・感染症対策室長 小関 清晃
〃
神村 裕子
地域福祉推進課長 長岡 満夫
〃
齋藤 聰
地域医療対策課長 大山 敏之
〃
三條 典男
健康長寿推進課長 稲垣 英明 監 事 小林 正義
健康づくりプロジェクト
推 進 室 長
長 佐藤 顕
佐藤 浩之 議 障がい福祉課長 大滝 治雄 事 務 局 長 松本 みつ子
○德永会長 皆さんこんにち
は。山形県の医療行政にご深
慮いただき、積極的に施策を
遂行されていることに深く感
謝申し上げます。
昨年、私が県医師会長に就
任した時の山形県医師会の最
重要課題として、
「健康長寿山
形づくり」をあげました。こ
れは山形県が「健康長寿日本一山形」と名付けら
れたと思いますが、そのスローガンと同じライン
です。名称は県に一歩先を越された感じですが、
私どもはこのラインに沿って、県医師会の事業を
進めて参りました。お蔭さまで順調に推移してい
ることをご報告申し上げます。
さて、3日前の先週の土曜日、山形県医師会は
上山の高松葉山温泉に1泊して会議を開きました。
これは山形県の11の郡市地区医師会長と県医師会
役員との会議です。内容は地域医療構想を各郡市
地区医師会でどのように検討しているかというこ
とでした。その中で在宅医療が主なテーマとなり
ました。各郡市地区医師会はそれぞれに程度の差
はあっても、在宅医療を専門とする医者を増やそ
うとしている。訪問看護など看護師を増やそうと
している。ネットワークづくりなど、多職種連携
をやろうとしているが、なかなか進まないという
のが現実です。その大きな原因が在宅医療、居宅、
自宅、家庭に結局は介護する人がいない。言葉を
変えれば、お年寄りを世話する人がいないという
点に原因が集約されているのではないかという印
象を受けました。これは医師会では手に負えない
社会問題ではないかと思っております。
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
話は変わりますが、高松葉山の会議の2日前の
9月3日、私は群馬県高崎市におりました。9月
はがん征圧月間で、高崎でがん征圧全国大会が行
われました。その時挨拶された方は群馬県の副知
事で、以前中曽根康弘氏の秘書をしていた方でし
た。そのご挨拶の中で、中曽根さんはがん治療に
非常に熱心な方であった。中曽根さんのお蔭で群
馬県のがん患者が急速に減った。群馬県では中曽
根先生はがん治療の恩人だというお話でした。私
は政治の力でがん患者が減るということにびっく
りしました。詳しくはよくわかりませんが、がん
検診を受診する人を積極的に増やした、がん受診
勧奨を進展させた功績ではないかと思いました。
山形県も胃がんの患者の数が全国で第5位まで
下がったとのことです。是非、吉村知事の政治力
で、がん受診勧奨を勧めていただき、吉村知事も
山形のがん治療の恩人になっていただきたいと思
います。
Ⅱ 協 議
⑴ 県提出議題
1.地域医療構想の策定について
○須藤県健康福祉企画課長 地域医療構想検討のベースと
な り ま す2025年 の 医 療 需 要
等の推計につきましては、1
週間前になりますが、9月1
日に開催いたしました保健医
療推進協議会の病床機能検討
部会にお示しをさせていただ
きました。
今回の推計の前提となります人口、それから医
療需要の将来推計を記載しております。上段の左
側は人口の将来推計です。人口推計の左側のグラ
フは人口の総数、それから年齢区分別の人口の推
移を示しております。右側のグラフが2010年を
100%とした場合の人口の変化率を示したグラフ
です。
県の人口総数ですが、これは将来に向かって減
少して行く中にあって、65歳以上の人口は2025年
ごろまでは緩やかに増加して、その後減少に転じ
て行くという推計になっております。
県全体の医療需要の将来推計です。こちらは厚
生労働省から提供を受けております推計ツールを
用いまして性年齢別に分析した2013年度の診療
実績と将来の人口推計をもとにいたしまして、1
25
日当たりの入院患者数を推計したグラフとなって
おります。同じように左側がその入院患者数を推
計した数、右側が2013年を100とした場合の変化
率のグラフになっております。紫色のグラフは患
者の総数になりますが、これは微増になっており
ます。年齢別の変化率を見てみますと、赤のグラ
フ、あるいは青のグラフで示されております64歳
までの患者数は減少して行く推計になっておりま
すが、緑色のグラフの65歳以上の患者数は増加し
て行く推計となっております。
こうした前提条件を踏まえまして、病床の機能
別に必要病床数を推計したのが下になります。下
の方に棒グラフで示しているものがありますが、
棒グラフの一番右側のものが2025年の医療需要
に対応する必要な病床数の推計の結果でありまし
て、県全体としては9,
268床という推計となってお
ります。その内訳といたしまして、上から高度急
性期、急性期、回復期、慢性期といった病床機能
ごとの推計値を記載しております。
また、この棒グラフの一番左側ですが、昨年度
から各医療機関の方からご報告をいただくことに
なりました病床機能報告に基づきました昨年度の
病床数になります。その間の薄くなっているグラ
フですが、これは2013年の診療実績をもとにいた
しまして、今回の将来推計と同様の推計方法によ
り 算 出 を し た2013年 の 機 能 別 の 必 要 病 床 数 に
なっております。
昨 年 度 の 病 床 機 能 報 告 に よ り ま す 病 床 数 と
2013年時点の推計による必要病床数との間です
でに乖離が見られるところですけれども、その要
因といたしまして1つには非稼働の病床があるこ
と、あるいは推計上の病床稼働率よりも実際の病
床の稼働率が低いといったこと、2つ目としては
医療面では在宅での医療が可能な方であっても、
実際には入院となっている例も多いことなどが考
えられるところです。また、現在の病床数を推計
による必要病床数と機能ごとに比較いたしますと
高度急性期、急性期は超過、回復期は不足といっ
た状況になっております。
なお、二次医療圏ごとの2025年の必要病床数の
推計値につきましては、右下の表の通りとなって
おります。今後はこういう推計をもとにいたしま
して、疾患別、あるいは入院外来別などの分析も
進めながら2025年における本県の医療提供体制
として目指すべき姿といったもの、それからこれ
を実現するための具体的な施策などについても病
床機能検討部会、あるいは二次医療圏ごとに設置
26
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
いたしました地域検討部会といった場で協議を進
めて行くということになって参ります。県医師会
の中目副会長さんには病床機能検討部会の部会長
をお引き受けいただいておりまして、これまでも
いろいろとご指導いただいておりますけれども、
引き続きご協力をよろしくお願いしたいと思いま
す。また、医師会の先生方には在宅医療の充実策、
あるいは医療介護人材の確保策など、地域の検討
部会を中心といたしまして、幅広いご指導、ご助
言を賜りますようお願いを申し上げる次第です。
2.地域包括ケアシステムの構築について
○稲垣県健康長寿推進課長 在宅医療・介護連携の推進で
すが、いわゆる団塊の世代の
方々がすべて75歳以上となる
のが2025年、今から10年後と
言われており、各地域におい
て地域包括ケアシステムの構
築を目指して行くということ
になっております。とりわけ75歳以上の高齢者の
方については、複数の疾病にかかりやすいとか、
要介護認定率が高まってくるとか、認知症の発生
率が高いとか、医療・介護の両方を必要とするケー
スがかなり多いということですので、高齢者が病
気を抱えても住み慣れた在宅生活が送れるように、
多職種の協働により在宅医療・介護を一体的に提
供する連携体制を市町村が中心となって構築する
ことが求められております。
このような背景のもと、昨年6月の介護保険法
の改正によって市町村が行う地域支援事業の中に
在宅医療・介護連携推進事業としてこの8つの事
業が位置づけられており、⑴から⑻までが全国的
に取り組むことになったということになっており
ます。ここにあるのは厚生労働省の在宅医療・介
護連携推進事業の手引きから抜粋しているもので、
詳細は厚生労働省の手引きに載っているものです。
既に市町村でも取り組んでいる事業もかなりある
わけですが、これらをすべての市町村で実施して
行くということですので、かなり大変なことと考
えております。
実施時期については、平成30年4月の時点です
べての市町村で取り組むことが義務付けされてお
ります。これは地域の実情に応じて複数の市町村
で共同して実施することもできますし、あるいは
取り組みの専門性に鑑みて一部を地区医師会など
に委託することも可能とされております。各市町
村においては地域の医療・介護の関係者からの相
談を受けるための拠点として在宅医療・介護連携
支援センターというものを設置することになりま
す。
(仮称)とありますが厚労省の手引きでは1つ
の例として在宅医療・介護連携支援センターと
いった名前を付けるというような記載があります
ので、名前はその地域それぞれでいいんですけれ
ども、いずれにしてもこのような在宅医療・介護
の連携の拠点をそれぞれ市町村ごとに設置すると
いうものです。それが地域包括支援センターとの
連携を図って行くことになり、在宅医療・介護連
携に関する相談支援という部分で、この事業が在
宅医療・介護連携支援センターで実施して行くと
いうものです。
患者・利用者を取り巻く環境として在宅療養支
援診療所、病院からの訪問診療、介護サービス事
業所によるサービス、あるいは訪問看護事業所か
らの訪問看護など、さまざまな関係機関があるわ
けです。これらの連携体制の構築を市町村が支援
して行くということです。都道府県・保健所とあ
ります。県の役割としては側面支援ということで、
例えば保健所単位で協議会などを開催していくと
いうものです。
市町村の取り組み状況について、いまどれぐら
い進んでいるかという事業の取組み市町村の数を
書いております。これを見ていただくと、特に、
切れ目のない在宅医療と介護の提供体制の構築と
在宅医療・介護連携に関する相談支援がまだまだ
少ないと思います。切れ目のない在宅医療と介護
の提供体制の構築というのは、医療機関同士の連
携がますます求められるとともに、在宅医療・介
護連携に関する相談支援で言えば、これも医療関
係者、介護関係者からの相談窓口において、連携
推進の役割をこなせる人材の配置が必要になって
きます。この人材というのが、例えば看護師、医
療ソーシャルワーカーなどの医療の知識を有する
方で、なおかつケアマネの資格や介護の実務経験
を持っている方が理想なわけです。そういった人
材の確保という点が少しネックになってくると思
います。市町村の事業となりますが、医師会の皆
様をはじめとする関係団体からご協力をいただか
ないとなかなか進まない部分があると思いますの
で、引き続き市町村へのご支援をお願いしたいと
考えております。
認知症施策の推進です。本県の認知症高齢者の
数ですけれども、真ん中の折れ線グラフが、厚生
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
労働省が公表している5歳きざみの年齢区分ごと
の有病率です。これをご覧いただくと85歳を過ぎ
たあたりから急激に有病率が高まってくるという
推計です。この年齢区分ごとの有病率に同じく年
齢区分ごとの高齢者の人口を掛けて、それを積み
上げると認知症高齢者数が推計できるということ
です。上のグラフで黄色い部分が高齢者の数、い
ま大体県内では34万人ぐらいで、そのうちの青い
部分が認知症高齢者の数です。平成27年は17.
2%
と6人に1人の割合ぐらいというところです。そ
れが後期高齢者の増加に伴って、平成42年で言え
ば19.
6%で、5人に1人となる見込みです。
次に県・市町村の取組みをご説明させていただ
きたいと思います。認知症施策で主に医療関連の
ものを紹介させていただきます。かかりつけ医の
認知症対応力向上研修です。早期発見や日常生活
の中で患者の状態に応じた適切な対応をして行く
ことが重要でありますので、身近なかかりつけの
先生の存在がきわめて重要で、県では平成18年度
からかかりつけ医の先生を対象とした研修を実施
しております。昨年度までに242名の方に受講して
いただきました。ただ、今年の1月に政府の方で
認知症施策の総合戦略ということで新オレンジプ
ランというものが公表されております。この新オ
レンジプランの中では、平成29年度までに全国で
かかりつけ医の受講者を6百万人養成するという
ような目標を掲げているわけです。これを単純に、
人口を本県に当てはめてみると、大体650人程度に
計算できますので、今後3年間で400名ぐらいの方
に受講していただくことが必要になってくるとい
う状況です。今年度は県内4地域で受講できるよ
うにしまして、県医師会の皆様におかれましても
引き続き受講の呼び掛けにご協力いただきたいと
いうことです。
認知症サポート医の養成です。認知症の診療に習
熟し、かかりつけ医に対して助言等の支援を行う役
割が期待されるわけです。こちらはお蔭さまで順調
に受講されていると認識しておりますけれども、ま
だまだ地域的な偏在が認められてサポート医がい
ない市町村もまだ22市町村もあるという状況であ
りますので、こちらも県医師会の皆様におかれまし
ても、今後ともご協力をお願いしたいところです。
最後に認知症初期集中支援チームです。これは
認知症専門医の指導のもとに複数の専門職の方々
がチームを組んで、認知症の方の家庭を訪問して
アセスメントを行ってかかりつけ医と連携しなが
ら適正な医療・介護につなげて行くものです。認
27
知症の早期診断、早期対応のための体制整備とし
て、平成30年4月までにすべての市町村でこの
チームを設置することが義務付けられております。
これは先ほどの在宅医療・介護の連携事業と同じ
でありまして、市町村の事業になります。現在の
状況は、26年度までに2市町、白鷹町と長井市で
先行的にこのチームを編成していただいておりま
す。それが27、28、29となって、最後に未定のと
ころが12市町村あります。未定の12市町村につい
て、対応を先送りしているような所もあると見て
います。その要因として、チームの構成として要
件を満たす専門医の方がなかなかいない状況もあ
るということですので、県としては複数の市町村
共同による広域的な対応も視野に入れて、早期設
置に向けて働きかけて行きたいと考えております。
県医師会の皆様におかれましても市町村へのご支
援をお願いしたいと考えております。
認知症の治療というのは長期間にわたりますの
で、この初期集中支援チームとは大体半年程度が
活動の目安となっています。このチームが活動す
る際、最終的にはかかりつけ医の先生に診ていた
だくというケースも多いと思いますので、チーム
が勝手に活動するということではなく、かかりつ
け医の先生と密接に連携しながら動くことが鉄則
となります。かかりつけ医の先生におかれまして
も、チームと連携することによって認知症の患者
への対応が円滑になることが考えられますので、
チームとの連携にご理解、ご協力をお願いしたい
ところです。
○大内常任理事 在宅医療・介護連携に関する関
係市町村の連携というのは、
連携はしているがそれに対す
る実績が出てきていないと見
ていますが、それについては
いかがでしょうか。
○稲垣県健康長寿推進課長 在宅医療・介護連携に関する
関係市町村の連携ですが、しっかり関係市町村で
連携していなければならないと考えております。
ここで35市町村全部となっていますが、県で総合
支庁単位での地域協議会を開催しており、その中
にそれぞれの市町村長と医療関係者も入っている
ということで、この協議会をもって全市町村が協
議する場を持っているという位置づけで35とした
とこです。
28
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
○大内常任理事 市町村にもいろいろな事情が
あったりして、なかなか単一の市町村だけで出来
ない場合だって結構あると思います。厚労省も
言っているように各市町村で連携する所はした方
がいいと言っていますけれども、なかなか市町村
の状況でうまく連携が進まない所も多いと思いま
す。県がかなり後押しをしないとなかなか進まな
い。もう少し県がこの市町村の連携に少しプレッ
シャーをかけるなり、力点をおくことも考えても
らいたいと思います。
3.県立新庄病院の改築整備に向けた検討状
況について
○笹原県立病院課長 県立新
庄病院ですが、最上地域の基
幹病院といたしまして、また
地域がん診療連携拠点病院、
救急告示病院などとして、県
民医療の確保と維持のために
日夜努力しているところです。
ただ、現在の施設の状況を見
ますと、主要な建物が築40年を過ぎていることも
ありまして、内部は老朽化、狭隘化が著しい状況
となっており、将来にわたりまして地域の医療
ニーズに応えて行くためには改築整備にしっかり
取り組んで行く必要があり、今年度検討委員会を
設置したところです。
委員会の設置ですが、この委員会の中で最上二
次医療圏の県立新庄病院の果たすべき役割、医療
機能等を検討することとしております。改築整備
を検討するに際しましては、学識経験者、地域の
医療関係者、福祉関係者、行政関係者、住民の代
表の方々から幅広くご意見を頂戴したいと考え、
合計20人の方々にお引き受けいただいたところで
す。委員会の設置に当たりましては、新庄市最上
郡医師会様を含めまして、多くの関係機関の方か
らご協力いただき感謝申し上げたいと思います。
委員の互選によりまして、委員長には新庄市最上
郡医師会の山科昭雄会長様にお引き受けいただき
まして、副委員長には山形大学大学院医学系研究
科医療政策学講座の村上正泰教授にご就任いただ
いたところです。
委員会の開催状況ですけれども、7月15日に最
上総合支庁におきまして第1回の検討委員会を開
催いたしました。この第1回の検討委員会におき
ましては、最上地域の医療体制と県立新庄病院の
現状につきまして、委員の方々にご説明申し上げ
ました後、県立病院の果たすべき役割ということ
につきまして、委員の方々からご意見を頂戴した
ところです。頂戴したご意見といたしましては、
地域完結型医療の維持、救急医療・周産期医療の
充実、地域内の病病連携、病診連携、また山形と
他地域の病院との役割分担による持続可能な医療
体制の構築、人口構造、疾病構造の変化に沿った
診療科病床等の見直し、待てない急性期の診療機
能の確保、待てる医療の広域連携、その他障がい
児、発達障がい児への対応、在宅医療、地域包括
システムへの関与などの意見が寄せられたところ
です。
第2回検討会につきましては、10月14日に予定
しております。1回目のご意見を踏まえまして、
新庄病院が果たすべき役割をどう考えるか、新し
い病院の病床機能をどうするか、新しい病院と福
祉の連携をどうすべきか、という点につきまして
意見交換を行いまして議論を深めて参りたいと考
えております。
来年1月には第3回検討委員会を開催しまして、
その後、委員会としての意見書を取りまとめて行
きたいと考えているところです。新庄病院の改築
整備につきましては、今後とも皆様方からのご理
解、ご協力、ご指導をいただきますようよろしく
お願いいたします。
また、本日はお手元の方に県立河北病院の新急
患室、緩和ケア病棟、地域包括ケア病棟の整備に
ついての資料と県立こころの医療センターのパン
フレットをお配りさせていただいております。い
ずれも今年の3月から4月にかけてオープンし、
河北病院の緩和ケア病棟につきましては県産材を
ふんだんに使っており、患者さんやご家族の皆様
からも好評をいただいているところです。また、
こころの医療センターでは、新しく設けました児
童思春期関係の病棟が満床に近くなるということ
で、順調な滑り出しではないかと考えております。
引き続き地域の医療機関の皆様と緊密な連携・協
力体制のもと、安心と信頼の医療を提供できます
よう努力して参りますので、よろしくお願いした
いと思います。
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
⑵ 県医師会提出議題
1.介護人材確保について
○中條副会長 厚労省の報道
発 表 に よ る と2017年 度 に は
12万人の介護職員の不足、後
期高齢者が非常に増え、団塊
の 世 代 が75歳 以 上 に な る
2025年には、約38万人の人材
不足が予想されるということ
であります。本県では第5、
第6次保健医療計画において医師や看護師数は着
実に増加しているということですが、介護士にお
いては職業柄離職率が高く、実態の把握が困難な
状況にあります。今後の将来必要である安定的な
確保に関して、明確に確保の道筋を示すことは喫
緊の課題となっております。そこで本県の介護士
数の実態と2025年に向けた長期的な確保の見通
し、その施策についてご教示願いたいと思います。
○稲垣県健康長寿推進課長 本県における介護職
員の数ですが、厚生労働省の調査によりますと
2013年度で17,
688人という状況です。現時点で
サービス提供に支障が生じているというわけでは
ないですけれども、多くの介護事業所で人材の不
足感があるのが実態と考えております。長期的な
見通しについて、厚生労働省が公表した2025年に
向けた介護人材に係る需給推計では、全国で約38
万人不足と需給ギャップがあるということです。
本県を見てみますと約3,
400人程度の不足という
ことになります。充足率で言うと85%で、これは
全国と同じぐらいの状況です。将来介護人材が不
足していくということに関して、今後県としてど
ういったことをして行くのかということについて、
現在、県では質の高い介護職員を安定的に確保し
て行くために、平成26年3月に山形県介護職員サ
ポートプログラムというものを策定しております。
この中で介護職に対する理解促進、介護人材の育
成・確保、定着・離職防止、介護技術・知識の向
上、雇用環境の改善を柱としながら関係団体と連
携共働しながら総合的に進めている状況です。
主な取組みをいくつかご紹介しますと、例えば
県内の介護福祉士の養成施設の学生を対象に就学
資金の貸付を行っております。今年度からこの貸
付の額も拡大しています。今まで月3万6千円
だったのが5万円に拡充し、貸付の枠も拡大して
おります。また、福祉人材の無料職業紹介、就職
29
面接会も県の社会福祉協議会にお願いして実施し
ており、若い層の人材確保、育成に向けた支援を
強化しています。それから厚生労働省の調査によ
れば、離職した方の約7割は就業後3年以内に離
職している。つまり、入ってすぐに辞めてしまう
という方が割に多いという状況ですので、そう
いったことを防ぐために介護職員が気軽に電話や
メールで相談できるような窓口を、県の社協に設
置しております。介護職員が互いに目標を持って
働き続けることができるように、若手介護職員の
合同交流会というのを開催しております。介護職
の比較的若い職員が集まってグループごとに介護
職の魅力とか、やり甲斐、日ごろの悩みもいろい
ろ話し合いながら交流を深めております。やはり
同じ事業所内だけではなくて、他の事業所で働く
人たちとネットワークを作ることでモチベーショ
ンを高めることを狙いとしており、こうした取組
みによって定着・離職の防止につなげて行くとい
うことをやっています。介護人材の確保に当たっ
て広く県民の皆様から企画提案に基づいて実施す
る事業もあり、例えば中高生への介護現場の体験
型学習や、地域住民向けの研修会の実施など、介
護職の理解促進を図るような取組みもさまざまな
団体にやっていただいております。
今行っている取組みをご紹介しましたが、これ
までの取組みのみでは将来の介護人材の不足に対
応し切れないと考えております。今後は新たな介
護の担い手として、例えばですけれども、元気な
高齢者の活用とか、障害を持つ方の就業の場とし
ての活用とか、就業していない女性、あるいは一
時的に介護職から離れている方にも、もう一度介
護の現場に戻ってきていただくとか、資格がなく
ても働きながら資格を取れるような仕組みを作っ
て行くとか、そういったような就業支援を強化し
て行くこと、介護人材の裾野を拡げて行くことを
考えております。
○江口理事 都会から老人を
地方に移すという話が聞こえ
てきていますが、都会の方で
は介護人材不足のことを考え
ているのではないでしょうか。
それについて何かあれば教え
てください。
○須藤県健康福祉企画課長 国のレベルでいろい
ろな議論がありますが、単純に言うと東京を中心
30
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
とした首都圏ではこの10年後には爆発的に高齢の
方が増えるという人口予測になっておりますので、
首都圏を中心としたその地域の介護事業等だけで
対応するのは困難だろうという見通しが出ており
ます。これに対して地方としての取組みもできる
部分は必要だろうという考え方があり、介護施設
等で都会の高齢になった方を受け入れるというの
も1つの考え方として出ているところであります。
本県として、こうした考え方が出されている中で、
この課題についてどう考えて行くかということに
なると思います。山形県も高齢化がある程度進ん
で行きますので、まずは、われわれ自身がまず暮
らしやすい、住みやすい地域を実現していくとい
うことが大事だろうと思っています。山形出身の
方が東京で活躍され、定年でリタイヤされると
いった方がいて、山形のよさというものをよく
知っているわけです。地元を振り返って見た際、
非常に暮らしやすくなっているというところに魅
力を感じ、元気なうちから戻って来ていただくな
ど、地域にも一定程度貢献していただきながら、
みんな長寿で安心して暮らしていける、そういっ
た山形をつくって行くということが必要だろうと
考えているところであります。国としては日本版
CCRCという言い方もしておりますが、山形版
のそういった高齢で元気なうちから地域に貢献し
ながら皆で、長寿で暮らしていける、そういう仕
組みづくりを是非して行きたいと考えているとこ
ろです。
○江口理事 特老とかはそうでしょうけど、有料
老人ホームにはもうたくさん来ているじゃないで
すか。
○須藤県健康福祉企画課長 最近ですとサービス
付き高齢者向け住宅といったものも山形市内あた
りでは随分出てきています。これなどは、いま申
し上げたようなものを実現する1つの形と思って
おりますが、経済的な面で言うとなかなか山形で
平均的な年金暮らしをされた場合の収入と比較し
た場合、皆さんが同じようにそれが利用できるか
ということになると、必ずしもそうではないのか
なということもあります。そういったものを少し
工夫できないか、経済的にもう少しリーズナブル
なものに出来ないかといった視点とか、あるいは
暮らしていくわけですので、ここは雪国であると
いうこともあり、毎日の生き甲斐を見出しながら
楽しく暮らせるかといったことも併せて提案をし
て行かなければならないと思っております。確か
に有料の施設もいろいろ出来てきておりますが、
民間にお任せできる部分はお任せしながら、県と
しての役割というものを考えて行きたいと思って
おります。
○齋藤理事 日本の人口減少
を考える日本創生会議が作ら
れましたけど、その中で山形
県は村山地区だけが医療・介
護の余力があって、ほかの地
域は全く余力がないと示され
ております。いろいろな対策
をなされている中で、地域間
格差をどうするかというのも考えていただきたい
と思います。
○須藤県健康福祉企画課長 どこの地域にお住ま
いになっても、同じように医療や介護が受けられ
ることが目指すべき姿だと思っております。創生
会議としての尺度を使って当てはめてみると、県
内で言うと村山地域がそういうものに該当すると
いうことでありますので、決してほかの地域が高
齢になると住みにくいとか、そういうことでは決
してないだろうと思っています。今後のCCRC
的な考え方をどう具体化して行くかということに
ついても、村山地域に限ったことではなく、各地
域においてうまく創り出して行けるようなものを
市町村とも一緒になって考えてみたいと思ってお
ります。
2.看護師不足とその地域間格差解消への取
り組み
○齋藤理事 昨年もこの会で深刻な看護師不足に
ついて質問させていただきました。第6次山形県
保健医療計画、山形方式・看護師等生涯サポート
システムにより看護師は年々増加しているとのこ
とで県の方々のご努力には頭が下がる思いですが、
6月の県議会での県知事の報告によると、885名の
看護師が不足しているというお話を聞きました。
不足数というのは私立病院、地域医療の現場を
担っている開業医、それから介護施設の看護師の
不足数を勘案した数字なのか疑問に感じたもので、
取り上げさせてもらいました。私は白鷹町で介護
老人保健施設と診療所を経営しております。置賜
地域における看護師不足を日々肌で感じておりま
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
す。他の介護施設をいくつか聞いて回りましたが、
どこの施設でも村山地方においてでも、看護師不
足が結構深刻な状況のようです。山形県の看護師
不足の実態は千名を超えているのではないでしょ
うか。保健医療計画が間違っていたとは言いませ
んが、当初の計画の50%しか達成できていないと
いう事実は、今後の計画を立てる上で、考え方の
根本的な変更が必要なのではないでしょうか。言
い過ぎかもしれませんが、看護師不足の最大の原
因は県内看護学校卒業生の4割が県内に就職しな
いことです。今年の3月に山形県の看護学校を卒
業した約450名のうち、ほぼ200名が県内に就職し
ておりません。県内看護学校卒業者を県内に就職
させる対策が最も必要でないかと思います。例え
ば、看護学校を出て6年間山形県内で働いてくれ
れば功労金を支給するとか、あるいは市県民税を
免除するなどのことをしないと、山形県には残ら
ないのではないかと危惧しております。適齢期の
女性が6年間も山形県にいれば、山形県の男性と
結婚する可能性が高くなって、他県に流出する数
も減少すると思います。若い女性が残れば男性も
残り、そこで子育て支援策を強力に全県で推し進
めれば人口減少の歯止めにもなると思います。
山形県でも平成27年山形県看護師確保対策を策
定して頑張っていただいておりますが、ひとつ私
が疑問に思っているのは、看護師のキャリアアッ
プ策を挙げていますけど、私は看護師確保には逆
効果ではないかと思っております。看護師のキャ
リアアップというのは、本質は看護師の社会的地
位の向上を目指すものから始まったはずです。山
形県で最も今必要とされているのは看護師の社会
的地位のアップではなく、現場で働いてくれる看
護師さんが一番必要です。キャリアアップ策は現
実には看護師さんに泊をつけて、大都会にこんな
いい人にして上げましたよと送り出している施策
になっているのではないかなと危惧しております。
実際に国立大学法人山形大学医学部看護科卒業生
の山形県定着率は40%を切っています。一方、鶴
岡の准看護学院卒業生は9割以上が県内に就職し
ています。繰り返しますけれども、いま必要なの
は現場で要介護者、患者さんに接してくれる看護
師さんです。ご一考をお願いしたいと思います。
地域間格差について、私が仕事をしています置
賜地域は、昨年私がこの場で質問した時と状況は
全く変わっていないと実際感じております。置賜
の看護師が村山地域に流れているという県の資料
もあったと思います。是非とも公立置賜総合病院
31
に併設して看護学校を作っていただきたいと思い
ます。作っていただくまではこの会で毎年訴え続
けたいと思っておりますのでよろしくお願いしま
す。県はお金がないのでなかなか作れないという
のであれば、民間の力で、民間で設立するのを助
けていただいて、経営が成り立つような施策を考
えていただきたいと思います。
○大山県地域医療対策課長 看護職員の需給見通しにつき
ましては、私立を含む病院・
診療所のほか、介護施設、社
会福祉施設、訪問看護ステー
ション等も含めた従事者数を
平成22年度に推計したもので、
需給ギャップの解消に向けて
関係機関と連携しながら、山形方式の看護師等生
涯サポートプログラムによる取組みをこれまで進
めてきたところです。本県の看護職員の状況です
が、平 成22年 の13,
976人 か ら、平 成26年 に は
人と
人ほど増加しております。平成
14,
761 780
26
年時点の看護職員の需給ギャップにつきましては、
常勤換算で885人です。一方、本県の人口10万人
当たりの看護職員数は、平成26年度末で1,
305人と
なっており、全国平均の1,
187人を上回っている状
況でありますが、置賜地域の方では1,
150人で、全
国平均を下回っており、地域偏在は大きな課題で
あると認識しているところです。
地域偏在の解消に向けた取り組みといたしまして、
地域の病院の魅力や理解を深めてもらうため県内約
50病院が参加します看護学生病院説明会といったも
のを開催しているほか、置賜地域をはじめとした県
内各地域での病院での体験学習を行います地域医療
体験セミナーにつきまして、今年度から県内すべて
の看護学校を対象に拡大しまして地元定着につなげ
るための取り組みを進めているところです。
看護職員総数を増やす取り組みといたしまして
は、県立保健医療大学看護学科において今年度の
入学定員から本県出身者を対象とした地域枠とい
たしまして10名の増員を図り、養成数の拡大を
図っているところです。さらに県外の看護学校、
それから医療機関への進学者、就職者に対しまし
て家族を通して県内医療機関の求人情報といった
ものを提供するなどUターン対策にも取り組んで
いるところです。なお、今後の看護職員の需給見
通しにつきましては、地域医療構想を含む地域医
療計画との整合性といった観点から、平成30年か
32
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
らの需給見通しを地域医療計画と開始時期とを合
わせて策定するといった方向で、現在国で検討が
進められているところです。看護学校の新設につ
きましては、医療と介護の制度改革等が進められ
ている中でもあり、病床機能の見直しなどが図ら
れているところですので、看護職員の需給動向を
取り巻く環境が大きく変化するといったことも見
込まれているところから、このような情勢をしっ
かり見定めながら他の取り組みと併せまして検討
して行く必要があると考えているところです。
3.健康スポーツ医活動への山形県の協力の
お願い
○大内常任理事 健康スポーツ医というのが日本
医師会で制度として出ております。皆さんに馴染
みがない制度だと思いますが、現在、山形県内に
健康スポーツ医として登録されている医者が75名
います。県民に対して発育期の幼児、青少年、成
人、老人などに対する運動指導を含め地域保健の
中でのスポーツ指導、運動指導などの役割を担っ
ております。県医師会としてもう少し健康スポー
ツ医として活動する場、もう少し認知してもらう
ということで、22年度から健康スポーツ医による
市民公開講座が行われてきました。
22年度は「骨の健康とスポーツ」、スポーツが骨
の健康にどういうふうに影響するのかということ。
23年度は「心臓とスポーツ」。24年度は「脳とス
ポーツ」、25年度は「肥満とスポーツ」。25年度は
鶴岡で行われました。鶴岡の黒羽根先生から講演
をいただき、その後に市民とパネルディスカッ
ションをしました。26年度は「健康スポーツと不
健康スポーツ」という題でおこないました。講演
は「スポーツの功罪」として、齋藤聰先生にお願
いをし、大好評で、いろいろな意味で市民にこう
いうものがいいよ、こういうものは悪いよという
話をしていただきました。
私たちはこういう活動をしているわけですけれ
ども、山形県においても「健康長寿日本一を目指
して」というキャッチコピーを掲げて現在やられ
ているわけですけれども、この県民への健康推進
及び健康寿命の延長への施策の一助になればいい
と思っております。山形県医師会としては、山形
県とこれから出来れば協議をして、お互いに山形
県民のために健康というものをレベルアップさせ
て行くためにも、こういう制度があるということ
と、ご協力をよろしくお願いしたいと思って出さ
せていただきました。
○佐藤県健康づくりプロジェ
クト推進室長 県医師会にお
ける健康スポーツ医による市
民公開講座の開催の取り組み
につきましては、平成26年2
月に日本医師会の健康スポー
ツ医学委員会から日本医師会
長に出された答申の中で、健
康スポーツ医活動が先駆的に行われている事例と
いうようなことで紹介されており、他の都道府県
医師会のお手本となる事業を行っていただいてい
るものと認識しております。
平成23年に厚生労働省が出した健康日本21の
最終評価によると、60歳以上の運動習慣者が男女
とも増加している一方で、60歳未満では増加して
いないこと、特に女性では減少が見られること、
特に60歳未満の就労世代の7~8割が運動習慣を
有していないという報告があります。本県での運
動習慣者の割合も全国とほぼ同様の結果が見られ
ており、運動習慣者を増加することが必要だと考
えております。本県では平成25年の3月に健康づ
くりマスタープランである「健康やまがた安心プ
ラン」というものを策定いたしました。この中に
おいても運動習慣者の割合の増加を目標に掲げる
など、県民と地域が一緒になって健康長寿やまが
たの実現に向けて健康づくり県民運動を展開して
いるところです。
また、今年度からは健康長寿日本一実現プロ
ジェクト事業というものも展開しており、県民の
自発的な健康づくりへの取り組みを促進する「や
まがた健康マイレージ事業」
、あるいは健康づくり
に積極的に取り組む企業、あるいは地域の団体を
顕彰する「やまがた健康づくり大賞」といった新
しい事業に取り組んでおり、健康長寿日本一を目
指した運動を含めた健康づくりの推進に力を注い
でいるところです。
こうした中でこの健康スポーツ医の活動という
のは幼児期から高齢期にいたるまで、また子供の
体力向上とか肥満対策、生活習慣病の予防、ロコ
モティブシンドローム対策等、幅広い世代、ある
いは領域に関わってくるものと考えております。
今後は健康長寿日本一の実現に向けまして具体的
な取り組みについて山形県医師会、それから健康
スポーツ医の方々のご意見を伺いながら検討して
参りたいと考えているところです。
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
4.米沢市医師会の診療予約システムについて
○小林監事 米沢市医師会で
は、県の補助を受けて平成12
年から診療予約システムを構
築してきました。そのシステ
ムの更新を重ねて、今では予
約システムユーザーは、66診
療所、病院も含めると70を超
える医療機関が利用しており
ます。公立置賜総合病院、米沢市立病院、国立米
沢病院、三友堂病院、舟山病院の5病院のMRI
やCTなどを予約するのにパソコンの画面1つで、
どこが空いていて、どこが一番早く検査可能かと
いうようなことがすぐ判るシステムの構築をして
きました。なかなかよく出来たシステムだと思っ
ております。現在のシステムは2011年から稼働し
て、2016年には更新が必要ですが、今のところ米
沢市医師会が運営していますが、南陽市東置賜郡
医師会や長井市西置賜郡医師会でも使っていただ
いており、便利だとの評価を受けております。
出来れば県内全体にこのシステムを普及できれ
ば、もっと検査予約等が便利になり病院での待ち
時間も少なくて済みますし、予約を受ける側の病
院からすればどんな患者さんが来るのかが予め分
かるので、心の準備とか、ある程度検査の準備も
できるというようなメリットがあるようです。実
際どういうものかと申しますと、米沢市医師会診
療予約システムの取扱い説明書というのがありま
すが、トップ画面というのが出てきます。米沢市
医師会予約システムで、これは米沢市立病院と三
友堂病院が書いてありますが、いろいろな科があ
ります。例えば放射線科のCTであれば、そこを
押します。そうすると空いているところは○で表
示されます。殆ど空きがないというのが△、駄目
なところは□に表示されます。その画面を見なが
ら患者さんと受診日を相談して、何時ごろがいい
かとかまで決定可能で、病院で殆ど待つことなく
検査が開始できるというシステムです。次に入力
画面というのが出てきます。そこで保険情報など
を入れますので、受診時にはカルテも出来上がっ
ていて、紹介状を持参すればよいということにな
ります。
あとは予約が本当に出来たのかどうかの確認を
して、最後に患者さんに予約表を渡して受診ても
らうというかなり便利なシステムです。もし県内
全体でできると、医療機器の稼働率も上がるし待
33
ち時間も少なくなります。いまNCVというとこ
ろがやっているわけですけれども、これを県内全
体、例えば600診療所、40病院ぐらいにしてやる
とどれぐらいかかるのかを試算してもらいました。
1,
200万ぐらいで出来るようですが、ランニングコ
ストは5万円とかと言っておりましたけれども、
地域医療充実のためにも是非検討していただきた
いと思います。
○大山県地域医療対策課長 現在、村山ではべに
ばなネット、最上ではもがみネット、置賜ではO
KI-net、庄内ではちょうかいネットと、各
参加医療機関で構成されます協議会により、地域
の特性を踏まえた運用が行われているところです。
お話の診療予約システムにつきましては、米沢
市医師会が主体となり、米沢市において診療所と
中核的病院との間で患者の紹介、逆紹介を円滑に
行うということで、平成12年に構築されたもので、
その後平成22年度に予約対象施設に公立置賜病院
等を含め、置賜全体で利用できる改修が行われた
と伺っているところです。県といたしましても、
この診療予約システムにつきましては、置賜地域
において広く利用されており、置賜地域での医療
連携には欠かせないものになっていると考えてい
るところです。現在、策定を進めております地域
医療構想におきましては、病床機能の分化連携と
いったものが求められており、その具体的な方策
について、今後各地域の検討部会等で検討を進め
ることになっており、事業の実施に当たっては医
療介護総合確保基金を活用した事業の展開といっ
たものを考えているところです。
こうしたお話のシステムにつきましても、地域
の病床機能分化連携を進めるという観点から、機
能強化の内容や持続的な運用体制など、地域の中
で例えばOKI-netの活用、拡大なども含め
ましてご検討いただいて、ご提案いただければと
考えているところです。
○小林監事 置賜地域の医療は置賜総合病院で完
結するわけではなくて、山形大学を受診したいと
か、県立中央病院に行きたいとか、置賜2次医療
圏以外で検査を受けたいという人もかなり多いの
です。そういう患者さんには地域二次医療圏だけ
でこのシステムを運用しているとあまりメリット
がなくなってしまうので、山形県全域を統合する
ことは考えられないかということも含めての提案
です。
34
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
○大山県地域医療対策課長 二次医療圏ごとで
ネットワークの整備を進めているところです。そ
の先には県全体ということも想定はしており、な
かなか具体的なところについてはまだ入っており
ませんが、まずはその地域の中で整備していただ
き、その上で次のステップにつないで行くという
ことで考えたいと思います。
○新澤県病院事業管理者 前
職は公立置賜総合病院の院長
で、OKI-netの立ち上
げをした者です。OKI-n
etでは、例えば内視鏡検査
で言いますと、予約しておい
でになる、紹介状はすでに事
前に送られており内視鏡検査
をやる、検査結果について外来で説明を受けて逆
紹介の返事を持って患者さんは帰る、という流れ
で1回で済みます。通常ですと内視鏡の予約のた
めに紹介状を持ってきて予約して、また別の日に
内視鏡をやって、また別の日にその結果を聞きに
来て、3回来なければならないのです。患者さん
も不便ですし、医師や看護師が不足しているなか
で、医師等も3回診療する必要があります。また、
効率性から行くと医療費も少なくて済みます。米
沢市医師会の先生は熱心ですが、この便利さを医
師会の先生が理解していない面もあります。医師
会でもその辺も含めて努力いただきたいと思って
います。参照する側のかかりつけ医の先生方にも
導入経費や維持経費がかかるといったお金の問題
もありますが、それほどはかかりません。国の政
策では2018年度に医療情報ネットワークを全国
に広めるということを打ち出しておりますが、い
ろいろな問題があり、村山地域のべにばなネット
がなかなか広まらない状況です。置賜では米沢市
医師会の前の医師会長がすごく強力なリーダー
シップを発揮していただいて、私も病院長として
とにかくこれはやるんだということで始めたわけ
です。村山地域では、是非、医師会の主導力で広
めていただけないかと思います。また、県内全体
のネットワークについては、OKI-net、ちょ
うかいネットでは、既に広域的な連携をしていま
す。各地区の協議会がやろうということが理想と
思いますが、医師会の先生方、病院長の考え方に
よって弾力的に考えていくことでよいのではない
かと思います。
○島貫常任理事 県健康福祉
部の指導のもとに医療情報連
携システムの導入が行われ、
2011年4月 に ち ょ う か い
ネットが稼働、2011年6月に
OKI-netが稼働、その
後 も が み ネ ッ ト、べ に ば な
ネ ッ ト と 開 設 さ れ ま し た。
ちょうかいネットは2011年開設後、保守期限が5
年ということで、来年情報開示サーバーの交換を
しなくてはいけない状況になっております。ちょ
うかいネットでは登録患者数が2万人弱、おそら
くOKI-netは1万5千に近いと思うのです
が、これは恐らく全国的に見てもかなりの成功事
例ではないかなと思っております。なお且つ、も
がみネットとちょうかいネット、もがみネットと
OKI-netの方も協定を結んでおりまして、
実際情報連携ができるような状況になっておりま
す。山形県として、こういう成功事例をもっとア
ピールしていただきたい。一方、
情報開示サーバー
の更新時期が近づいているということを認識して、
今後の検討をしていただきたいと思います。よろ
しくお願いいたします。
Ⅲ その他
○三條理事 私は県医師会の
理事をしておりますけれども、
産婦人科の医者でもあります。
産婦人科医会の常務理事も仰
せつかっておりますが、昨今、
性被害に遭われる方のかなり
の数を診療しています。県警
では年間十数例ぐらいが認知
されている案件だと思いますけれども、内閣府の
調査ではその10倍ぐらいはあるだろうと言われて
います。そこで内閣府などで性犯罪被害者に関す
るワンストップセンターの設置というのを推進し
ているというところを聞き及ぶわけですけれども、
私どもの方でも産婦人科医会の会長先生をはじめ
弁護士会の先生などのリーダーシップを得まして、
少しずつそういう設置に向けて進めて行かなけれ
ばいけないという連絡会を持っています。犯罪被
害者支援に関する施策推進会議というのも県の主
導でなされているわけですけれども、その席上で
も喫緊の課題であるので、早急に設置しなければ
いけないという方向性が打ち出されたところであ
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
ります。それで拙速にならないようにしっかり構
えてやりましょうというようなことを今まで言っ
てきたところですけれども、東北では秋田県と山
形県だけが設置していないという状況になりまし
た。つい先月知ったところでありますけれども、
秋田県は内閣府のモデル事業の援助資金を得て早
急に設置する方向で動き始めてしまいましたので、
このままですとワンストップセンター設立は山形
県が東北では最後ということになってしまいかね
ないと思います。被害者支援条例というのを施策
したのは、山形県は全国でも早い時期に行ってい
るのに、ワンストップセンターが全然設立されな
いということだと、山形県の産婦人科医会として
も、医師会としても非常に名折れであろうと、県
民の健康を守って行かなければならないという立
場からすると、これはいけないと思う次第であり、
済生病院が新たに施設を建設するということが分
かりましてお話を聞いたところ、済生病院は産婦
人科医会の会長先生のところの病院でもあります
ので、そこに1室を提供してもよいと、賃貸料な
んかは要らないというような済生病院の方のご協
力を得まして、3年後には出来るからそれに向け
てワンストップセンターを立ち上げておいたらい
かがかという話が出まして、産婦人科医会でも全
面的に協力するという決議を経ております。
是非知事の耳に入れていただきたいのですが、
いまなんとか県が後押ししていただくと来年から
スタートできる可能性が非常に高いです。しかも
殆ど初期費用がかからない。預保納付金請求制度
がありまして、被害者支援センターが請求できる
んですが、県の方でバックアップするという言質
があると予算請求ができるそうです。宮城県では
そういうのをいただいて設置されたというお話を
聞いております。また来年度の内閣府のモデル案
に応募して7百万ぐらいいただけるという話もあ
ります。現状はこれを推進していただけると早急
に立ち上げることができるのではないかと思って
おります。今日は担当の部の方はいらっしゃらな
いみたいですけれども、知事のお耳に入れて、進
めていただけると助かります。是非知事のご決断
とご指導をお願いする次第です。
35
○大山県地域医療対策課長 県側の担当は危機管
理のくらし安心課でやっておりますので、お話の
内容を早急に伝えまして検討を進めたいと思いま
すのでよろしくお願いいたします。
Ⅳ 懇 親
○吉村県知事(代読・中山県
健康福祉部長)
県医師会の
皆様におかれましては、日夜、
県民の命を守り、また、健康の
維持・増進のためご尽力いただ
き、深く感謝申し上げます。
また、本日お集まりの皆様
には、各種審議会・委員会等
を通しまして、県政への各般に渡る貴重なご意見・
ご提言を賜り、重ねてお礼を申し上げます。
さて、少子高齢化の進行、疾病構造の変化、国
民の医療ニーズ等の多様化など、医療、あるいは
介護を取り巻く環境は大きく変化してきておりま
す。また、昨年6月、
「医療介護総合確保推進法」
が成立し、団塊の世代が75歳以上となる平成37年
に向け、各都道府県、各地域の状況に応じた、効
率的かつ質の高い医療提供体制や地域包括ケアシ
ステムの構築が求められているところにあります。
本県におきましても、いのちと暮らしを守る安
全・安心な社会を構築していくためには、保健・
医療・福祉の充実が不可欠であり、関係する皆様
と課題を共有したうえで、医療提供体制の充実や
健康づくりの推進をはじめ、高齢になっても安心し
て住み続けることのできる社会づくりに向けた施
策を展開して参りますので、引き続き、皆様のご理
解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
先生方から頂戴した様々なご意見やご提案につ
きましては、できる限り県政に反映するよう努め
てまいりたいと考えております。
Ⅴ 閉 会
36
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
県医師会だより
第
9
回
常 任 理 事 会
日 時、平成27年12月9日㈬ 午後3時30分~
会 場、県医師会館役員室 出席者
会 長 德永 正靱
副 会 長 中目 千之、清治 邦夫、中條 明夫
常任理事 大内 清則、齋藤 忠明、島貫 隆夫
吉岡 信弥、間中 英夫
3.循環器検診研修会
11月27日㈮ 酒田市民健康センター
島貫常任理事出席
島貫常任理事より、医師17名、医療関係者3名
の参加者があり、大変勉強になった旨報告。
事 務 局 鈴木次長他事務局員
4.やまがた県民医療推進協議会
11月28日㈯ 県看護協会館
德永会長、中目・中條副会長出席
〔Ⅰ〕報告事項
1.会員訃報
しんぐう
ただし
茨 会員氏名 新宮 正 先生 65歳
【米沢市医師会】
死亡年月日 11月16日㈪
偲 ぶ 会 11月30日㈪ 午後7時
会 場 グランドホクヨウ
中條副会長出席
中條副会長より、200名以上の出席者があり、故
人を偲んできた旨報告。
うめつ
じゅうざぶろう
芋 会員氏名 梅津 重三郎 先生 92歳
【北村山地区医師会】
死亡年月日 11月29日㈰
告 別 式 12月2日㈬ 午後1時30分
会 場 ファミリー斎場天童
喪 主 梅津 薫様
清治副会長参列
德永会長より、国民の将来の安心のため、適切
な財源の確保、消費税問題の解決の二つを要望す
ることを決議した旨報告。
5.医療安全やまがたフォーラム
11月28日㈯ 県看護協会館
德永会長、中目・中條副会長出席
德永会長より、149名の参加者があり、大盛会で
あった旨報告。
6.産業医研修会
茨 11月30日㈪ ホテルメトロポリタン山形
清治副会長、齋藤常任理事出席
齋藤(
忠)
常任理事より、医師56名、医療関係
者3名の参加者があった旨報告。
清治副会長より、告別式に参列し弔意を表して
きた旨報告があり、ご冥福をお祈りした。
芋 12月3日㈭ 甑葉プラザ
清治副会長、三條理事出席
2.自賠責保険研修会
11月25日㈬ ホテルメトロポリタン山形
德永会長、中條副会長出席
清治副会長より、医師19名、医療関係者1名
の参加者があった旨報告。
德永会長より、医師11名、医療関係者18名、損
保会社関係者22名の参加者があった旨報告。
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
7.第1回山形県医療安全支援協議会
12月1日㈫ 山形医学交流会館
德永会長、中目副会長出席
中目副会長より、医療事故調査制度の各関係団
体が集まった会議であり、ディスカッションを
行った後に共同記者会見を行った旨報告。
8.全国メディカルコントロール協議会連絡会
(第
2回)
12月4日㈮ 札幌コンベンションセンター
大内常任理事出席
大内常任理事より、主要な議題は、救急救命士
の働く場所を消防機関以外にも増やしていくこと
の要望と、救急車の適正利用の問題で特に老人介
護施設、独居老人、精神疾患の救急車の利用につ
いてと、救急救命率の問題であった旨報告。
9.第46回全国学校保健・学校医大会、都道府県
医師会連絡会議
12月5日㈯ 松山全日空ホテル他
德永会長、清治副会長、大内常任理事、
小林監事出席
清治副会長より、午前中に分科会、午後から学
校保健における小児慢性疾患のテーマのシンポジ
ウムと、ピロリ菌検査の学校検診への導入につい
ての特別講演が行われ、バラエティーに富んだ大
会であった旨報告。
10.禁煙指導研修会
12月6日㈰ 米沢市立病院
中條副会長出席
中條副会長より、医師22名、医療関係者及びそ
の他42名の参加者があった旨報告。
37
12.会議・行事等
茨 山形県学校保健連合会第2回理事会、臨時
代議員会
11月26日㈭ あこや会館
德永会長出席報告。
芋 地域医療構想第2回置賜地域検討部会
11月26日㈭ 置賜保健所
中條副会長出席報告。
鰯 地域医療構想第2回庄内地域検討部会
12月2日㈬ 鶴岡市先端研究産業支援センター
中目副会長出席報告。
允 酒田地区医師会十全堂忘年会
12月4日㈮ ホテルリッチ&ガーデン酒田
中目副会長出席報告。
印 山形県コホート研究(Yamagat
ベー
aSt
udy)
スライン調査2万人規模達成・感謝状贈呈式
12月8日㈫ パレスグランデール
德永会長出席報告。
〔Ⅱ〕通知事項
1.
「医療事故調査制度における全日本葬祭業協同
組合連合会と公益社団法人日本医師会との協力
に関する協定」の締結について
中目副会長より、日本医師会常任理事から、葬
祭業組合が窓口となって遺体の運搬や冷蔵庫での
一時保管ができる施設の斡旋など必要な支援・協
力の便宜を図ってもらえる協定の締結について通
知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通
知することと決定。
2.難病指定医及び小児慢性特定疾病指定医に係
る専門医の資格の一部改正について
11.「在宅医療における県内格差に関する研究事
業」に係る第2回意見交換会
12月8日㈫ 南陽市赤湯公民館
中目副会長出席
中目副会長より、置賜地区のほぼすべての訪問
看護ステーションに集まっていただき、現場の意
見を聞くとともに、置賜地域の訪問看護ステー
ションの実態調査の結果について説明があった旨
報告。
中目副会長より、日本医師会常任理事から、一
般社団法人日本専門医機構が発足し、学会名及び
学会が認定する専門医資格の名称の追加告示につ
いて通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会
長宛通知することと決定。
(本会ホームページ・会
員メニュー「新着文書」に掲載)
38
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
3.第5回学術推進会議(Ⅷ)の開催について
2月12日㈮ 日本医師会館
9.平成27年度在宅医療・介護連携推進事業実施
状況調査結果(速報値)について
島貫常任理事より、日本医師会生涯教育課から、
標記開催案内がある旨説明があり、德永会長出席
することと決定。
中目副会長より、日本医師会常任理事から、標
記通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長
宛通知することと決定。
(本会ホームページ・会員
メニュー「新着文書」に掲載)
4.平成27年度第2回「助産師出向支援導入事業
協議会」の開催について
12月17日㈭ 県看護協会館
吉岡常任理事より、県看護協会長から、標記開
催案内がある旨説明があり、欠席することと決定。
5.医療機関様における資格確認事業について
中條副会長より、全国健康保険協会山形支部長
から、平成28年3月より始まる標記事業の全国展
開について通知がある旨説明があり、了知するこ
とと決定。
6.平成27年度死体検案研修会(基礎)開催のご
案内
1月11日(月・祝) 日本医師会館
「クアトロバック皮下注シリンジ」の出荷自粛
10.
要請の解除について
清治副会長より、日本医師会感染症危機管理対
策室長から、標記通知がある旨説明があり、了知
す る こ と と 決 定。
(本 会 ホ ー ム ペ ー ジ・会 員 メ
ニュー「新着文書」に掲載)
11.降積雪期における防災態勢の強化等について
大内常任理事より、日本医師会長から、標記通知
がある旨説明があり、了知することと決定。(本会
ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載)
〔Ⅲ〕協議事項
1.山形県薬事審議会委員の推薦について
中條副会長より、日本医師会長から、標記開催
案内がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛
通知することと決定。(本会ホームページ・会員メ
ニュー「新着文書」に掲載)
中目副会長より、県健康福祉部長から、標記推
薦依頼がある旨説明があり、德永会長を推薦する
ことと決定。
7.平成27年度山形県がん診療連携協議会の開催
について
1月19日㈫ ホテルメトロポリタン山形
2.平成29年度全国高等学校総合体育大会山形県
実行委員会宿泊・医事衛生専門部会委員への就
任について
中目副会長より、県がん診療連携協議会長から、
標記開催案内がある旨説明があり、欠席すること
と決定。
中目副会長より、実行委員会会長から、標記就
任依頼がある旨説明があり、松本事務局長の就任
を受諾することと決定。
8.
「薬物依存のある刑務所出所者等の支援に関す
る地域連携ガイドライン」の発出について
3.平成28年度山形県保健看護功労者知事感謝状
贈呈候補者の推薦について
中目副会長より、日本医師会常任理事から、標
記ガイドラインに、薬物依存者に対する医療的支
援を行う医療機関に求められる事項や、保護観察
中における医療的支援の在り方等について通知が
ある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知す
ることと決定。(本会ホームページ・会員メニュー
「新着文書」に掲載)
中目副会長より、県健康福祉部長から、標記候
補者の推薦依頼がある旨説明があり、各郡市地区
医師会長宛通知することと決定。
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
4.新年祝賀会のご案内
1月9日㈯ 山形グランドホテル
中目副会長より、県歯科医師会長から、標記開
催案内がある旨説明があり、德永会長出席するこ
とと決定。
39
6.インフルエンザ様疾患罹患時の異常行動に関
する研究に対する協力について
清治副会長より、日本医師会長から、標記協力
依頼がある旨説明があり、了知することと決定。
(本会ホームページ・会員メニュー「新着文書」に
掲載)
追 加 要 項
〔Ⅱ〕通知事項
1.平成27年度都道府県医師会事務局長連絡会の
開催について
2月26日㈮ 日本医師会館
中目副会長より、日本医師会長から、標記開催
案内がある旨説明があり、松本事務局長出席する
ことと決定。
2.医療事故調査等支援団体としての活動状況に
ついて
中目副会長より、日本医師会常任理事から、標
記報告依頼がある旨説明があり、回答は中目副会
長に一任することと決定。
3.
「JAHIS電子版お薬手帳データフォーマッ
ト仕様書Ver.
2.
0」の公開について
中條副会長より、日本医師会長から、標記通知
がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知
す る こ と と 決 定。(本 会 ホ ー ム ペ ー ジ・会 員 メ
ニュー「新着文書」に掲載)
4.
「平成27年度在宅医療関連講師人材養成事業研
修会」都道府県医師会へのご案内
1月17日㈰ 日本医師会館
中目副会長より、日本在宅ケアアライアンス議
長から、標記開催案内がある旨説明があり、各郡
市地区医師会長宛通知することと決定。
5.「平成27年度介護報酬改定検証・研究調査への協
力依頼について(再協力依頼)」の送付について
中目副会長より、日本医師会常任理事から、標
記調査依頼がある旨説明があり、各郡市地区医師
会長宛通知することと決定。
7.平成27年度学校保健担当理事連絡協議会の関
連資料の掲載について
清治副会長より、日本医師会常任理事から、標
記資料が日本医師会ホームページに掲載されたと
の通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長
宛通知することと決定。
(本会ホームページ・会員
メニュー「新着文書」に掲載)
〔Ⅲ〕協議事項
1.医療事故調査等支援団体向け研修会の開催に
ついて
1月16日㈯、17日㈰ 日本医師会館
中目副会長より、日本医師会長から、標記開催
案内がある旨説明があり、3月の研修会に、中目・
清治副会長出席することと決定。
2.山形市医師会新年会ご招待について
1月14日㈭ 山形グランドホテル
中目副会長より、山形市医師会長から、標記開
催案内がある旨説明があり、德永会長出席するこ
とと決定。
3.能登彰夫先生を偲ぶ会のご案内
12月20日㈰ 秋田キャッスルホテル
中目副会長より、秋田県医師会長から、標記開
催案内がある旨説明があり、欠席することと決定。
4.名義後援申請書
4月8日㈮ 山形テルサ
島貫常任理事より、読売新聞山形支局長から、
標記後援依頼がある旨説明があり、後援了承。
40
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
5.山形県臨床内科医会学術講演会への後援のお
願いについて
1月22日㈮ 山形国際ホテル
島貫常任理事より、県臨床内科医会長から、標
記後援依頼がある旨説明があり、後援了承。
6.平成27年度母子保健講習会の開催について
2月27日㈯ 日本医師会館
中目副会長より、日本医師会長から、標記開催
案内がある旨説明があり、清治副会長、三條理事
出席するとともに、各郡市地区医師会長宛通知す
ることと決定。(本会ホームページ・会員メニュー
「新着文書」に掲載)
7.新春祝賀会のご案内
1月9日㈯ ホテルメトロポリタン山形
中目副会長より、県柔道整復師会長から、標記開
催案内がある旨説明があり、欠席することと決定。
8.第24回山形県作業療法学会へのご後援について
5月21日㈯、22日㈰ 伝国の杜
大内常任理事より、県作業療法学会長から、標
記後援依頼がある旨説明があり、後援了承。
〔 Ⅳ 〕医師連盟関係
茨 日本医師連盟執行委員会開催について
1月19日㈫ 日本医師会館
中目委員長より、日本医師連盟委員長から、
標記開催案内がある旨説明があり、中條副委員
長出席することと決定。
芋 2016えんどう利明と新春を祝う会のご案内
1月3日㈰ パレスグランデール
中目委員長より、後援会長から、標記開催案
内がある旨説明があり、欠席することと決定。
鰯 第1回山形創生研究会のご案内(再)
2月20日㈯ パレスグランデール
中目委員長より、新風会から、標記開催案内
がある旨説明があり、欠席することと決定。
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
第
9
41
回 全 理 事 会
日 時、平成27年12月19日㈯ 午後3時30分~
会 場、天童荘 出席者 会 長 德永 正靱
副 会 長 中目 千之、清治 邦夫、中條 明夫
常任理事 大内 清則、齋藤 忠明、島貫 隆夫
深尾 彰、吉岡 信弥、間中 英夫
理 事 江口 儀太、折居 和夫、加藤 修一
神村 裕子、齋藤 聰、三條 典男
監 事 小林 正義、根本 元、福原 晶子
議 長 佐藤 顕
副 議 長 島田 耕司
事 務 局 松本事務局長他事務局員
〔Ⅰ〕報告事項
1.第9回常任理事会
12月9日㈬ 県医師会館
德永会長ほか役員出席
5.都道府県医師会生涯教育担当理事・日医かか
りつけ医機能研修制度担当理事合同連絡協議会
12月3日㈭ 日本医師会館他(TV会議)
深尾・島貫常任理事出席
深尾常任理事より、日医生涯教育制度の見直し
による変更点と全国的な新研修管理システムの導
入等について説明が行われた旨報告。
6.国民生活安全対策委員会
12月3日㈭ 日本医師会館
神村理事出席
神村理事より、
「食品の栄養・機能表示」と題し
た講演、今期の委員会答申骨子案について議論し
た旨報告。
2.診療に関する相談状況
7.産業医研修会
12月10日㈭ 南陽市東置賜郡医師会館
齋藤(
忠)
常任理事、小林監事出席
中目副会長より、11月の相談は6件であった旨
報告。
齋藤(
忠)
常任理事より、医師19名、医療関係者
2名の参加者があった旨報告。
3.家族計画・母体保護法指導者講習会
11月28日㈯ 日本医師会館
三條理事出席
8.都道府県医師会医事紛争担当理事連絡協議会
12月10日㈭ 日本医師会館
松本事務局長出席
三條理事より、
「わが国の成育医療の課題と健や
か親子21の果たす役割」と題した講演に続いて、
シンポジウム「若年妊娠について」として、茨若
年妊娠の全体像と課題、芋若年妊娠と児童虐待、
鰯若年妊娠者に対する社会的支援、允性教育でで
きることの各講演及び行政の立場からの指定発言
が行われた旨報告。
松本事務局長より、3県の医師会から、医療事
故紛争対策と活動状況についての報告、再発防止
に向けた取組み、
「医療事故調査制度」に関する現
状報告等があった旨報告。
4.保険医療機関の指導
茨 12月1日㈫ 庄内総合支庁
佐藤議長立会
芋 12月8日㈫ 最上総合支庁
三條理事立会
鰯 12月15日㈫ 病院
中條副会長立会
立会役員より報告。
9.消化器検診研修会
12月12日㈯ 山形市医師会館
清治副会長出席
清治副会長より、医師29名、技師等20名の参加
者があった旨報告。
42
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
10.第37回山形県医師会学校医大会
12月13日㈰ 県医師会館
德永会長、中目・清治・中條副会長出席
清治副会長より、医師18名を含め25名の参加の
もと開催したが、被表彰者10名のうち横澤先生1
名の出席であった旨報告があり、表彰の時期等、
今後検討していくことと決定。
11.死体検案研修会
12月14日㈪ ホテルメトロポリタン山形
允 国民医療を守るための総決起大会
12月9日㈬ 日比谷公会堂
松本事務局長、鈴木係長出席報告。
印 第2回村山管内医療機関退院支援部署連携会
12月14日㈪ 山形医学交流会館
折居理事出席報告。
咽 医師信用組合理事会
12月19日㈯ 天童荘
德永会長ほか役員出席報告。
清治・中條副会長、根本監事出席
中條副会長より、医師28名、看護師2名、県警
関係6名の参加者があった旨報告。
12.救急・大規模災害等対策委員会
12月15日㈫ 県医師会館他(TV会議)
德永会長ほか役員出席
大内常任理事より、今回は主に救急のことにつ
いて協議した旨報告。(詳細については本誌別掲)
13.第4回地域医療対策委員会
12月15日㈫ 日本医師会館
員 医師会協同組合理事会
12月19日㈯ 天童荘
德永会長ほか役員出席報告。
〔Ⅱ〕通知事項
1.アレルギー疾患対策基本法の施行について
中目副会長より、日本医師会常任理事から、平
成27年12月25日から施行の標記通知がある旨説
明があり、各郡市地区医師会長宛通知することと
決定。
(本会ホームページ・会員メニュー「新着文
書」に掲載)
中目副会長出席
中目副会長より、地域医療構想に関する各地域
の取り組み等について報告があり、答申案につい
て意見交換が行われた旨報告。
14.大学医学部・医学会女性医師支援担当者連絡会
12月18日㈮ 日本医師会館
神村理事出席
神村理事より、大学並びに医学会の女性医師支
援に関する取り組みについて事例発表が行われ、
今回山形大学医学部からも参加していただいた旨
報告。
15.会議・行事等
茨 山形少年鑑別所視察委員会
11月26日㈭ 山形少年鑑別所
根本監事出席報告。
芋 地域医療構想第2回最上地域検討部会
11月27日㈮
特別養護老人ホームみどりの大地
三條理事出席報告。
鰯 置賜学院視察委員会
11月30日㈪ 置賜学院
島田副議長出席報告。
2.第1回初期報告支援委員会の開催について
12月24日㈭ 山形大学医学部 中目副会長より、委員長から、標記開催案内があ
る旨説明があり、中條副会長出席することと決定。
3.第1回画像・解剖支援委員会の開催について
12月21日㈪ 山形大学医学部 中目副会長より、委員長から、標記開催案内があ
る旨説明があり、清治副会長出席することと決定。
4.産業医の選任に関するアンケート調査について
神村理事より、日本医師会常任理事から、標記
調査について通知がある旨説明があり、了知する
ことと決定。(本会ホームページ・会員メニュー
「新着文書」に掲載)
5.看護師等の離職時の届出制度について
加藤理事より、日本医師会常任理事から、標記
通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛
通知することと決定。
(本会ホームページ・会員メ
ニュー「新着文書」に掲載)
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
6.社会保障・税番号制度(マイナンバー制度)
導入による労災年金の請求書等の取扱いに係る
周知依頼について
齋藤(
聰)
理事より、日本医師会常任理事から、マ
イナンバーの記載された労災年金の請求書などが
医療機関に持ち込まれた場合の注意事項について
通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛
通知することと決定。(本会ホームページ・会員メ
ニュー「新着文書」に掲載)
〔Ⅲ〕協議事項
1.本医師会並びに成人病検査センター役員等の
合同新年会開催について
1月29日㈮ 吉本旅館
43
6.活動資金への協力依頼について
江口理事より、日本赤十字社山形県支部長から、
標記依頼がある旨説明があり、助成することと決定。
7.日本医師会認定産業医制度研修会指定申請書
の提出について
茨 山形市医師会
2月4日㈭ 山形市医師会館
4月14日㈭ 山形市医師会館
芋 山形産業保健総合支援センター
3月2日㈬ 山形ビッグウイング
3月16日㈬ 山形ビッグウイング
3月22日㈫ 鶴岡地区医師会館
中目副会長より、寒河江市西村山郡医師会長か
ら、標記開催案内がある旨説明があり、德永会長
出席することと決定。
神村理事より、山形市医師会長及び山形産業
保健総合支援センター所長から、標記申請があ
る旨説明があり、日本医師会へ申請することと
決定。
2.山形県防災行政通信ネットワーク再整備事業
に係る協議について
8.日本医師会認定産業医の認定申請(新規・更
新)について
中目副会長より、県知事から、平成14年11月29
日に締結した「山形県防災行政無線局の設置及び
管理運用に関する協定書」に基づき、設備の改修
を行うことについて協議依頼がある旨説明があり、
了承することと決定。
神村理事より、2名の会員、1名の非会員から
新規申請ならびに12名の会員から更新申請がある
旨説明があり、日本医師会へ申請することと決定。
3.専門研修プログラム作成における注意点につ
いて
深尾常任理事より、日本医師会長から、標記に
ついて通知がある旨説明があり、各郡市地区医師
会長宛通知することと決定。(本会ホームページ・
会員メニュー「新着文書」に掲載)
9.平成27年度学校保健講習会の開催について
2月21日㈰ 日本医師会館
清治副会長より、日本医師会長から、標記開催
案内がある旨説明があり、清治・中條副会長出席
するとともに、各郡市地区医師会長宛通知するこ
とと決定。
(本会ホームページ・会員メニュー「新
着文書」に掲載)
10.ストレスチェックに係る面接指導について
4.地域協議会の開催申請について
1月9日㈯ ホテルメトロポリタン山形
深尾常任理事より、山形大学整形外科主任教授
から、標記開催案内がある旨説明があり、吉岡常
任理事出席することと決定。
5.第42回山形県公衆衛生学会の協賛金について
のお願い
江口理事より、学会長から、標記依頼がある旨
説明があり、助成することと決定。 清治副会長より、県教育庁福利課から、標記依
頼がある旨説明があり、検討を続けることと決定。
11.平成27年度臨床検査精度管理調査報告会の開
催について
3月4日㈮ 日本医師会館
清治副会長より、日本医師会長から、標記開催
案内がある旨説明があり、欠席することと決定。
44
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
12.日本医師会認定健康スポーツ医の認定申請(新
3.非常勤医師の御推薦について
規・更新)について
大内常任理事より、1名の会員から新規申請な
らびに1名の会員から更新申請がある旨説明があ
り、日本医師会へ申請することと決定。
追 加 要 項
〔Ⅱ〕通知事項
1.日本医師会代議員及び同予備代議員の選挙方
委託について
中目副会長より、日本医師会長から、標記通知
がある旨説明があり、了知することと決定。
2.お薬手帳(電子版)の運用上の留意事項につ
いて
齋藤(
聰)
理事より、日本医師会長から、標記通知
がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知
す る こ と と 決 定。
(本 会 ホ ー ム ペ ー ジ・会 員 メ
ニュー「新着文書」に掲載) 3.第42回山形県公衆衛生学会第2回運営委員会
の開催について
1月25日㈪ 村山保健所
清治副会長より、学会長から、標記開催案内が
ある旨説明があり、德永会長出席することと決定。
4.子ども予防接種週間の実施について
平成28年3月1日㈫~7日㈪
清治副会長より、日本医師会感染症危機管理対
策室長から、標記通知がある旨説明があり、各郡
市地区医師会長宛通知することと決定。
(本会ホー
ムページ・会員メニュー「新着文書」に掲載)
〔Ⅲ〕協議事項
1.保険医療機関の指導について
齋藤(
聰)
理事より、標記日程について説明があり、
了承。
2.児童生徒等の健康診断の一部改正について
清治副会長より、県スポーツ保健課から、改正
に伴う協力依頼がある旨説明があり、県医師会と
しての方針をまとめることとし、方針案について
は吉岡常任理事、齋藤(
聰)
理事に一任し、再度理事
会にて協議することと決定。
中目副会長より、山形家庭裁判所長から、標記
推薦依頼がある旨説明があり、人選は中目副会長
に一任することと決定。
4.平成27年度都道府県医師会「警察活動に協力
する医師の部会(仮称)
」連絡協議会・学術大会
の開催について
3月6日㈰ 日本医師会館
中條副会長より、日本医師会長から、標記開催
案内がある旨説明があり、連絡協議会に清治・中
條副会長出席するとともに、学術大会の開催につ
いて各郡市地区医師会長宛通知することと決定。
(本会ホームページ・会員メニュー「新着文書」に
掲載)
5.平成28年度集合契約実施の見積書について
清治副会長より、県保険者協議会長から、被用
者保険の組合員、被扶養者及び国保組合被保険者
に対する特定健康診査・特定保健指導にかかる標
記見積書の提出依頼がある旨説明があり、平成27
年度と同額とする見積書を提出することと決定。
〔 Ⅳ 〕医師連盟関係
茨 国民医療を守る議員の会総会
12月9日㈬ 衆議院第一議員会館
松本事務局長出席
松本事務局長より、国会議員本人と代理の方、
日本医師会長他役員、都道府県医師会役員等が
出席、最初に、高村会長の挨拶、続いて、日本
医師会横倉会長から、医療業界の実態について
説明が行われ、2016年度診療報酬改定や税制改
正大綱の策定に向けた6項目からなる決議が全
会一致で可決された旨報告。
芋 県連選挙対策特別委員会
12月13日㈰ 自民党山形県連会議室
中目委員長出席
中目委員長より、来年7月に施行される参議院
議員選挙の候補者として、公募の中から自民党参
議院山形選挙区公認申請者を決定した旨報告。
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
45
第37回山形県医師会学校医大会
第37回本会学校医大会は、去る12月13日㈰午前
11時より山形県医師会館において開催された。
平成27年度
学校保健功労被表彰者
初めに中條副会長の開会の辞、德永会長の挨拶、
続いて、学校保健功労者の表彰が行われ、各地域
大 沼 昌 彦 殿(山形市医師会)
において学校保健活動に功績のあった10名の先生
笠 原 敬 良 殿(天童市東村山郡医師会)
方が県医師会長より表彰された後、山形県教育委
白 田 一 誠 殿(寒河江市西村山郡医師会)
員会教育長(代理 柏倉昭夫 スポーツ保健課 保
大 堀 守 一 殿(上山市医師会)
健・食育主幹)より祝辞をいただいた。
小 室 淳 殿(北村山地区医師会)
その後、山形県小児科医会会長 齋藤慶一先生
荻 原 徹 殿(酒田地区医師会十全堂)
から「ノーメディア実践の取り組み方」と題して
佐久間 正 昭 殿(鶴岡地区医師会)
講演が行われた。
相 田 睦 武 殿(南陽市東置賜郡医師会)
この度学校保健功労者表彰を受けられたのは次
横 澤 禎 二 殿(長井市西置賜郡医師会)
の方々です。
齋 藤 万一郎 殿(米沢市医師会)
誠におめでとうございます。
横 澤 禎 二 先生
齋 藤 慶 一 先生
46
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
救急・大規模災害等対策委員会
本会救急・大規模災害等対策委員会は、去る12
月15日㈫午後3時30分より県医師会館他TV会
議にて開催された。
初めに德永会長より、
「山形県では今年は幸いに
も大規模災害はなかった。しかし今後発生するか
もしれないので、みんなで心構えと準備を忘れな
いようにしていただきたい。本日はTV会議で行
うのでよろしくお願い申し上げる。」との挨拶があ
り、後藤委員長の司会で協議が進められた。
主な協議内容は次のとおりである。
斬出席者
会 長 德永 正靱
副 会 長 清治 邦夫
担当理事 大内 清則、齋藤 忠明、加藤 修一
齋藤 聰
委 員 長 後藤 敏和
副委員長 大森 典夫
委 員 廠長谷部儀典、岡部 健二、佐藤 司
三科 武、佐藤 光弥
斬報 告
敢 災害等の救急・救護活動に関する医療関係
団体打合せ会について
大内常任理事より、山形県作業療法士会、山
形県理学療法士会、山形県臨床心理士会を加え
て打合せ会を開催した旨報告。
柑 平成27年度山形県災害医療コーディネート
研修会について
大内常任理事より、33名の参加者があったが、
市町村の担当者の出席が少ないことが課題であ
る旨報告。
桓 平成27年度全国メディカルコントロール協
議会連絡会
大内常任理事より、今年度は計2回の連絡会
に出席した旨報告。
款 山形県救急電話相談事業について
大内常任理事より、平成27年4月から10月ま
での小児の相談件数が2,
249件、平均10.
5件に対
し、大人が344件、平均1.
6件である旨説明があ
り、大人の救急電話相談の継続については、引
き続き検討していくこととした。
斬協 議
敢 救急について
①平成25年救急蘇生統計等の結果について
大内常任理事より、救急搬送人員数は40,
355人
と過去最多を記録し、特に65歳以上の高齢者が
63.
6%で最も多く、軽症者は44%で増加傾向にあ
る。また、1ケ月後生存が山形県が全国で41位、
1ケ月後社会復帰が42位と救急蘇生の結果が低
迷しており、なかなか成績が向上しない旨説明。
②救急搬送状況調査結果の概要について
大内常任理事より、平成26年度の消防機関に
おける救急搬送困難事例は174件あり、うち167
件(96%)は村山地区で発生している。傷病者
区分別件数では、85歳以上の「超高齢者」が44
件で最も多い旨説明。
③心肺機能停止プロトコルについて
大内常任理事より、「心肺機能停止プロトコル」
を救急蘇生の講習会等で活用していただきたい説明。
④輪番病院常勤医の高齢化退職に伴い、補充
不可にて救急対応医不足について。また、
それによる救急対応困難について
大内常任理事より、病院の若手医師の疲弊に
よる医師不足が深刻化している旨説明があり、
今後、これまでの大震災の対応とともに救急に
関しても検討していくこととした。
柑 安否確認サービスについて
棺 山形県ドクターヘリの出動実績について
大内常任理事より、平成24年度から平成27年
12月までの出動件数は1,
001件、1日平均0.
9件
である旨報告。
大内常任理事より、セコムトラストシステムズ
㈱の「安否確認サービス」の設定が完了し、会員
あて案内をするので登録をお願いしたい旨説明。
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
斬12月 1日
德永会長出席。
第1回山形県医療安全支援協議会
が山形医学交流会館で開催され、德永会長、
斬〃
中目副会長出席。
斬〃
斬〃
2日
地域医療構想第2回庄内地域検討
開催。
斬〃
鈴木係長出席。
3日
産業医研修会を甑葉プラザで開催。
斬〃
産業医研修会を南陽市東置賜郡医
斬〃
11日
平成27年度学校保健担当理事連絡
合同連絡協議会が日本医師会館他で開催され、
協議会の関連資料の掲載について、各郡市地
深尾・島貫常任理事出席。
区医師会長宛通知。
国民生活安全対策委員会が日本医
4日
斬〃
出について、各郡市地区医師会長宛通知。
斬〃
ンターで開催され、大内常任理事出席。
斬〃
副会長出席。
5日
第46回全国学校保健・学校医大会、
都道府県医師会連絡会議が松山全日空ホテル
難病指定医及び小児慢性特定疾病
指定医に係る専門医の資格の一部改正につい
て、各郡市地区医師会長宛通知。
酒田地区医師会十全堂忘年会がホ
テルリッチ&ガーデン酒田で開催され、中目
「薬物依存のある刑務所出所者等
の支援に関する地域連携ガイドライン」の発
全国メディカルコントロール協議
会連絡会(第2回)が札幌コンベンションセ
「J
AHI
S電子版お薬手帳データフォー
斬〃
マット仕様書Ver
.
2.
0」の公開について、各郡市地
区医師会長宛通知。
平成28年度山形県保健看護功労者
斬〃
他で開催され、德永会長、清治副会長、大内
知事感謝状贈呈候補者の推薦依頼について、
常任理事、小林監事出席。
各郡市地区医師会長宛通知。
6日
禁煙指導研修会を米沢市立病院で
斬〃
開催。
8日
「医療事故調査制度における全日
本葬祭業協同組合連合会と公益社団法人日本
医師会との協力に関する協定」の締結につい
「在宅医療における県内格差に関
て、各郡市地区医師会長宛通知。
する研究事業」に係る第2回意見交換会が南
陽市赤湯公民館で開催され、中目副会長出席。
斬〃
10日
師会館で開催。
都道府県医師会生涯教育担当理
師会館で開催され、神村理事出席。
斬〃
国民医療を守るための総決起大会
催され、中目副会長出席。
斬〃
斬〃
第9回常任理事会を県医師会館で
が日比谷公会堂で開催され、松本事務局長、
事・日医かかりつけ医機能研修制度担当理事
斬〃
9日
部会が鶴岡市先端研究産業支援センターで開
斬〃
斬〃
47
斬〃
山形県コホート研究(Yamagat
a
ベースライン調査2万人規模達成・感
St
udy)
謝状贈呈式がパレスグランデールで開催され、
12日
消化器検診研修会を山形市医師会
館で開催。
斬〃
13日
第37回山形県医師会学校医大会を
県医師会館で開催。
48
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
斬〃
14日
リタン山形で開催。
斬〃
形大学医学部で開催され、清治副会長出席。
死体検案研修会をホテルメトロポ
斬〃
市医師会館で開催され、清治副会長出席。
第2回村山管内医療機関退院支援
部署連携会が山形医学交流会館で開催され、
斬〃
折居理事出席。
「平成27年度介護報酬改定検証・研
斬〃
斬〃
進事業実施状況調査結果(速報値)について、
15日
斬〃
斬〃
18日
保健指導の集合契約」について、各郡市地区
医師会長宛通知。
事項について、各郡市地区医師会長宛通知。
斬〃
日本医師会生涯教育制度「日医生
涯教育認定証」を、各郡市地区医師会長宛送付。
斬〃
19日
斬〃
第9回全理事会を天童荘で開催。
医師信用組合理事会、医師会協同
看護師等の離職時の届出制度につ
いて、各郡市地区医師会長宛通知。
斬〃
村理事出席。
斬〃
お薬手帳(
電子版)
の運用上の留意
斬〃
大学医学部・医学会女性医師支援
担当者連絡会が日本医師会館で開催され、神
平成28年度「特定健康診査・特定
斬〃
第4回地域医療対策委員会が日本
医師会館で開催され、中目副会長出席。
アレルギー疾患対策基本法の施行
について、各郡市地区医師会長宛通知。
救急・大規模災害等対策委員会を
県医師会館他で開催。
専門研修プログラム作成における
斬〃
各郡市地区医師会長宛通知。
斬〃
子ども予防接種週間の実施につい
注意点について、各郡市地区医師会長宛通知。
平成27年度在宅医療・介護連携推
斬〃
22日
て、各郡市地区医師会長宛通知。
究調査への協力依頼について」、各郡市地区医
師会長宛通知。
医療事故調査制度セミナーが山形
24日
第1回初期報告支援委員会が山形
大学医学部で開催され、中條副会長出席。
斬〃
第3回性犯罪・性暴力被害者ワンス
トップ支援センター設置推進協議会が山形県
総合研修センターで開催され、三條理事出席。
斬〃
社会保障・税番号制度(マイナン
組合理事会が天童荘で開催され、德永会長ほ
バー制度)導入による労災年金の請求書等の
か役員出席。
取扱いに係る周知依頼について、各郡市地区
斬〃
20日
各担当部理事会を天童荘で開催。
斬〃
21日
第1回画像・解剖支援委員会が山
医師会長宛通知。
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
49
会 員 異 動
12月31日現在会員数 1,
613名 A会員 691名 B会員 922名 C会員 0名
準会員 128名 ○ 会 員 訃 報
死亡月日
12月23日
○ 入 月 日
1
10.
1
12.
〃
〃
〃
〃
12.
11
12.
18
〃
月 日
11.
30
12.
31
〃
〃
享 年
90歳
会員区分
準
B
B
B
B
B
氏 名
熊 澤 豊
白 田 稔 則
三 井 哲 夫
土 谷 順 彦
根 本 建 二
望 月 晋
備 考
会員区分
A→B
B
A
A
準
氏 名
玉 井 ヒ ロ
濵 中 秀 信
橘 英 明
遠 藤 里 見
清 野 慶 子
備 考
会員区分変更
施設異動
施設名称変更
法人→個人
現住所変更
会員区分
B
B
B
B
氏 名
加 納 久 雄
菅 原 正 登
青 栁 優
白 岩 学
備 考
動
郡市地区医師会
山
形
市
新 庄 市 最 上 郡
山
形
市
山
形
市
山
形
市
○ 退 氏 名
山 本 二 三 子
会
郡市地区医師会
南陽市東置賜郡
山 形 大 学
山 形 大 学
山 形 大 学
山 形 大 学
北 村 山 地 区
○ 異 月 日
1
12.
〃
郡市地区医師会
山
形
市
会
郡市地区医師会
北 村 山 地 区
山 形 大 学
山
形
市
米
沢
市
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
50
医師国保だより
3.選挙の場所 ホテルメトロポリタン山形
4.選挙すべき役員の定数及び選挙の方法
山形県医師国民健康保険組合公告第563号
(役員選挙)
○理事・監事
役職名 定数
本組合役員の中、理事・監事の任期は平成28年
3月31日をもって満了となるため、組合規約及び
選挙規程の定めるところにより、次のとおり組合
役員の選挙を行います。
平成28年1月6日
山形県医師国民健康保険組合 理事長 但永 正靱 理事
10人
監事
3人
選挙の方法
組合員の中、立候補又は推
薦のあった候補者について
組合会議員が選挙する。
5.立候補及び推薦届の締切日
平成28年2月15日
6.新役員の任期 自 平成28年4月1日
至 平成30年3月31日
記
1.公告年月日 平成28年1月6日
2.選挙の期日 平成28年3月3日の第118回臨
時組合会の際の選挙会で選挙
平成27年9月分の保険給付費の状況
本組合被保険者にかかる9月分の療養諸費及びその他の諸給付については、次のとおりです。
1.療養諸費
9月分の療養諸費の状況は、組合負担額で入院6,
826千円、入院外8,
938千円、歯科3,
346千円、診療費合計
で19,
110千円となりました。
平成27年度組合負担額の前年度同期比では入院29.
24%減、入院外1.
86%増、歯科6.
33%増、診療費計で
11.
62%減となり、前年度よりも低い水準で27年度上半期は推移しました。
一方、調剤も3.
47%減となっています。
療養諸費
区 分
件数
第1種 入 院
医
組合員
入院外
第 2 種 入 院
組 合 員
科
及
び
世 帯 員
入院外
計
歯
第1種組合員
第2種組合員
科
計
調
剤
入院時食事療養費
訪
問
看
護
療
養
費
移
送
費
療 養 諸 費 合 計
本
年
度
累
計
前 年 度 同 期 比
日数
費 用 額
円
6
222
14
684
926
105
240
345
493
(21)
23
0
1,
787
10,
865
97.
1
(枚数)
(回数)
49
301
211
952
1,
513
168
370
538
(
553)
(
522)
-
一 部 負 担 金
他
薬剤一部負担金 負
組合負担額
4,
031,
990
5,
250,
690
5,
568,
680
7,
452,
310
22,
303,
670
969,
810
3,
797,
130
4,
766,
940
7,
383,
760
334,
512
144,
293
0
34,
933,
175
201,
076,
130
91.
1
円
円
2,
822,
369
1,
209,
621
3,
675,
484
1,
562,
316
4,
003,
301
1,
301,
422
5,
262,
636
1,
880,
479
15,
763,
790
5,
953,
838
680,
738
287,
778
2,
665,
053
1,
058,
785
3,
345,
791
1,
346,
563
5,
190,
816
1,
680,
708
198,
792
106,
600
101,
003
43,
290
0
0
24,
600,
192
9,
130,
999
141,
418,
471 52,
940,
546
90.
6
90.
2
円
0
0
0
0
0
0
0
0
0
-
担
法 1 件 当 り 1 人 当 り
額 費 用 額 費 用 額
円
0
12,
890
263,
957
309,
195
586,
042
1,
294
73,
292
74,
586
512,
236
29,
120
0
1,
201,
984
6,
717,
113
116.
1
円
671,
998
23,
652
397,
763
10,
895
24,
086
9,
236
15,
821
13,
817
14,
977
15,
929
0
6,
274
0
19,
549
18,
507
93.
8
円
6,
709
8,
737
3,
385
4,
530
9,
930
1,
614
2,
308
2,
122
3,
288
149
0
64
0
15,
554
89,
447
93.
7
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
2.その他組合の諸給付
9月分のその他の諸給付は、高額療養費16件
1,
575,
249円、出産育児一時金2件840,
000円、葬
祭費1件50,
000円、傷病手当金1件50,
000円を給
付しました。
その他組合の諸給付
種 別
平成27年度 保険給付費支払額の状況
平成26年度
平成27年度
26年度実績月平均
27年度当初予算月平均
件 数
金 額
備 考
円
高 額 療 養 費
16
出産育児一時金
2
840,
000 第2種組合員1人
世帯員1人
葬
費
1
50,
000 第1種組合員1人
傷 病 手 当 金
1
50,
000 第1種組合員1人
合
3.保険給付費支払額の状況
9月分の保険給付費は27,
115千円で、前年に比
べ5,
178千円の減少となっています
祭
計
20
1,
575,
249
2,
515,
249
4.共済会の諸給付金の状況
9月分の共済会の諸給付は、傷病見舞金6件
510,
000円、傷病給付金1件230,
000円、死亡弔慰
金1件350,
000円、出産給付金1件100,
000円を給
付しました。
共済会の諸給付金の状況
種 別
件数
金額
備 考
円
26,280
25,761
22,713
27,115
25,636 26,211
30,818
29,184
51
傷 病 見 舞 金
6
510,
000 会員4人
傷 病 給 付 金
1
230,
000 会員1人
死 亡 弔 慰 金
1
350,
000 会員1人
出 産 給 付 金
1
100,
000 会員の配偶者1人
介 護 手 当 金
-
-
高齢者褒賞給付金
-
-
生存退会給付金
-
-
合 9
1,
190,
000
計
52
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
公 告
当組合は、平成27年12月19日開催の理事会において、総代選挙規程第2条ならびに中小企業協同組合法第55
条の定めに基づき、出資組合員数の増加に伴う総代定数の増員および各選挙区の総代定数を下記の通り変更す
ることを決議いたしましたのでお知らせいたします。
記
1.総代定数を現行の76名から90名に変更する。
2.各選挙区の総代定数を以下の通り変更する。
区 域
選挙区名
総代定数(
人)
変更前
変更後
増 減
第 1 区
山形大学医師会区域
1
1
−
第 2 区
山形市医師会区域
25
29
+4
第 3 区
天童市・東村山郡医師会区域
6
7
+1
第 4 区
寒河江市・西村山郡医師会区域
5
5
−
第 5 区
上山市医師会区域
3
4
+1
第 6 区
北村山地区医師会区域
4
5
+1
第 7 区
新庄市・最上郡医師会区域
3
3
−
第 8 区
酒田地区医師会区域
7
9
+2
第 9 区
鶴岡地区医師会区域
8
10
+2
第 10 区
南陽市・東置賜郡医師会区域
4
5
+1
第 11 区
長井市・西置賜郡医師会区域
3
4
+1
第 12 区
米沢市医師会区域
7
8
+1
合 計
76
90
+14
なお、来る平成28年3月末が総代の任期満了日にあたるため、2月中旬を目途に各選挙区に総代選定の告示
を行う予定です。
平成28年1月4日
山 形 県 医 師 信 用 組 合 理事長兼選挙管理人 德 永 正 靱
山形県医師会会報 平成28年1月 第773号
53
編 集 後 記
1月中旬になりやっと雪景色を見ることができ
て、新たなテレビ会議システムが導入されました。
るようになりました。雪が遅い年の2月は大変だ、
従来では、各地区医師会に出向いてテレビ会議に
という噂もありますが、今年はいかがでしょうか。
参加しておりましたが、今度は仕事場からでも会
さて昨年秋から、山形県医師会会報をできるだ
議に参加することができます。天候不順の時、特
け多くの会員の方に読んでいただこうと、目次を
に暴風雪波浪警報が出ている時など、山形まで出
花笠MLで配信しております。そこから、URLをク
かけるのに身の危険を感じるような時には是非利
リックすると会報をwe
bで見ることができます。
用していただければと考えております。会議は、
私は、これをPDFとしてダウンロードし、Adobe
基本的には顔を合わせて行うのが理想的ですが、
で見ております。電子書籍のように見るこ
Reader
悪天候や時間に制限のある際には有効に活用して
とができ、とても快適で、ページを括りながら楽
いただけるのではないかと期待しております。た
しんでおります。今後は目次だけを集めたものが
だし、まだ導入したてということもあり、活用方
あっても良いのではないかと考えているところで
法には慣れと工夫が必要だと感じております。今
す。皆様と一緒によい会報を作っていければと考
後、利用拡大のために様々な取り組みをしてまい
えておりますので、よろしくお願い申し上げます。
ります。
また昨年秋から、山形県医師会の取り組みとし
(島貫 隆夫)
【お詫びと訂正】
本会会報12月号、YBCラジオ番組「ドクターアドバイスできょうも元気」の放送について(4頁)
に一部誤りがありました。お詫びの上、下記の通り訂正いたします。
正)
東北中央病院 (
誤)
山形県立中央病院
出演者 田中 靖久 (
須藤 直行 (
正)
東北中央病院 (
誤)
山形県立中央病院
平成28年1月5日 印刷
平成28年1月10日 発行
山
形 県 医 師 会 会 報 第773号
¥ 540
本会会誌の誌代540円は、
山形県医師
発
行
者 德 永 正 靱
編 集 委 員 中 目 千 之
〃 〃 〃 清 治 邦 夫
中 條 明 夫
島 貫 隆 夫
山形県医師会
会会費賦課微収規程第2条別表に定め
発 行 所 一般社団法人
2473 山形市松栄一丁目6番73号 〒990TEL023-666-5200 FAX023-647-7757 る会費の中に含まれる。
印 刷 所 ㈱
誠
文
堂
印
山形市本町一丁目7番50号 刷