青少年愛護条例(改正骨子案)に関する パブリック・コメントの実施

作成年月日 平成28年1月18日
作 成 部 局 健康福祉部こども局
課 室 名 青少年課
青少年愛護条例(改正骨子案)に関する
パブリック・コメントの実施
スマートフォン等の急速な普及に伴い、心身ともに発達途上にある青少年がインターネ
ットの利用に関する健全な判断能力を育成されないままその利用を行うことにより、その
健全な育成が阻害されるおそれが増大している。
本県では、このような社会環境の変化を踏まえ、県内の多くの地域で行われている、青
少年のインターネットの利用に関する基準づくりを支援するため、
「青少年愛護条例」を改
正することとしており、このたび、改正骨子案を作成したので、平成28年1月18日(月)
からパブリック・コメントを実施する。
1
パブリック・コメントの概要
内容:①改正骨子案(別添)
〔以下、参考資料〕
②基準(ルール)づくりを支援するための具体的方策(参考資料)
③現行の青少年愛護条例
期間:平成28年1月18日(月)~2月8日(月)
資料閲覧方法・意見等の提出方法:(次頁参照)
2
これまでの経緯と今後のスケジュール
(1) これまでの経緯
平成20年4月 青少年愛護条例改正(フィルタリング利用原則義務化)
平成27年8月 県内青少年約3,000名を対象としたインターネット依存実態調査を
実施し、6.4%の青少年にインターネット依存の疑いがあることが判明
平成28年1月 青少年愛護審議会愛護部会で改正骨子案を審議
(2) 今後のスケジュール
平成28年1月~2月 パブリック・コメントの実施
平成28年2月 県議会に青少年愛護条例改正案を上程予定
<問い合わせ先>
健康福祉部こども局青少年課青少年指導班
- 1 -
TEL078-362-3142
資料閲覧方法・意見等の提出方法
1
詳しい資料の閲覧方法
(1)インターネット
兵庫県庁ホームページ(健康福祉部こども局青少年課のページ)に掲載しています。
アドレス http://web.pref.hyogo.jp/kk16/seishonenpabucome.html
(2)県民情報センターおよび地域県民情報センター
県民情報センター(神戸市中央区下山手通4-16-3 兵庫県民会館4階)
各地域県民情報センター(神戸県民センターを除く各地域の県民局、
県民センター内)
(3)郵送
送付をご希望の方は、宛先(送付先)を記入し、140円の郵便切手を貼った定形外
封筒を下記のご意見等の提出先まで送付してください。
2
ご意見・ご提案の提出
(1)受付期間
平成28年1月18日(月)から平成28年2月8日(月)まで(必着)
(2)提出方法
ア 記載様式は自由です(1(1)のホームページに様式例を記載しています)。
イ 提出いただいたご意見等の内容確認のため、こちらから照会させていただく場
合がありますので、住所(所在地)、名前(団体名)、電話番号のご記入をお願い
します。
ウ 下記の提出先まで、電子メール、Fax、郵送により送付してください。
なお、お電話でのご意見等の提出はご遠慮いただいておりますのでご理解くださ
い。
(3)提出先
〒650-8567 神戸市中央区下山手通5-10-1
兵庫県健康福祉部こども局青少年課青少年指導班
電話:078-362-3142 Fax:078-362-3957
e-mail:[email protected]
- 2 -
別添
青少年愛護条例の改正について(改正骨子案)
1 改正の必要性
スマートフォン等の急速な普及に伴い、心身ともに発達途上にある青少年が、インター
ネットの利用に関する健全な判断能力を育成されないまま、容易にその利用を行うことが
できるようになり、犯罪に巻き込まれたり、過度の利用による体力低下や睡眠障害が生じ
る等、その健全な育成が阻害されるおそれが増大しています。
こういった弊害から青少年を保護するには、基本的には保護者が、監護する青少年とと
もに、利用時間などのルール(基準)づくりについて考え、指導することが大切ですが、
親世代の知識、技能の修得や、利用に伴う弊害についての理解が充分とは言えず、必ずし
も行き届いた指導がなされているとは言えない状況です。
また、県内の多くの地域において、青少年のインターネット環境の改善のため、ルール
づくりがなされているところですが、地域間での取組の差が大きいのが現状です。
このような中、青少年愛護条例においても、インターネット上の有害情報から青少年を
保護するため、保護者及び事業者に対して義務等を規定していますが、青少年のインター
ネットの利用に関する友だち間や親子でのルールづくりを支援し、広げていくことの必要
性が生じています。
※ 青少年愛護条例上、青少年とは、18歳未満の者(法律により成年に達したものとみなされる者
及び成年者と同一の能力を有する者を除く。
)と規定しています。
2 改正の検討内容
青少年愛護条例が定める「協働による青少年の健全な育成と保護」の考え方に基づき、
近年の社会環境の変化を踏まえ、県内の多くの地域で行われている、青少年のインターネ
ットの利用に関する基準づくりを支援するために必要な、
次の内容の条例改正を行います。
青少年のインターネットの利用に関する基準づくり(第24条の5として新たに追加)
(1) 学校、県民(地域)
、事業者、保護者等を含むすべての人々に、青少年がインターネッ
トを利用することに伴う危険性や、過度に利用した際の弊害等について認識するととも
に、青少年のインターネットの利用に関する基準づくりが行われるよう、支援に努める
ことを義務づけます。
(2) 基準に含むべき事項は、次の内容とします。
① 過度の利用等を防止するための利用時間に関する事項
② 危険等を防止するための利用方法に関する事項
※具体的な内容については、
「基準(ルール)づくりを支援する具体的方策」のとおり
3 今後の予定
改正条例案については、2月県議会に上程する予定です。
基準(ルール)づくりを支援する具体的方策
参考資料
県(警察・教委含む)
・青少年本部
・インターネット学習会への助成
・愛護条例改正の趣旨を広く啓発
・青少年、保護者に対するサイバー防犯教室等の実施
・学校におけるルールづくりの状況把握・市町への普及促進
青少年本部を核とした県民運動の展開
-青少年のネットトラブル防止大作戦-
県民(地域)
・青少年のインターネット利用の危険性・弊害等を認識し、ルールづくりを支援する雰囲気づ
くり
学校でのルールづくり
家庭でのルールづくり
事業者
市町
・市町全体の生徒会等による学
習会の実施
学校
・生徒会等を中心とした
ルールづくり
・学習会等
への講師
派遣
・携帯電話
販売時の
助言
保護者
・インターネットや情報モラル
に関する知識の向上
・青少年とともにルールづくり
について考え、指導
青少年
・保護者とともにルールづくり
・ルールづくり等の先進事例を発表する機会を設け、活動促進・普及啓発
-スマホサミットinひょうご2017(平成29年1月21日(土)開催予定)-
○現況
主体
具体的方策
・情報モラル教育の推進
県
・産官学民による安全・安心なネット利用方策の検討・共有
(警察・教委含む)
(サイバー空間の脅威に対する兵庫県官民合同対策プロジェクト)
・青少年本部
・ネットトラブル防止メッセージコンテストの実施
・地域住民と青少年とのネット等についての意見交換会の実施
県民(地域)
・青少年による情報モラル教育ボランティア活動の支援
・青少年補導委員等による呼びかけ
・青少年による情報モラル教育ボランティア活動への財政的支援
市町
・情報モラル教育の推進
・情報モラル教育の充実
学校
※ルールづくり実施校数(公立小中高)
365校/全体1,279校 (28.5%)
保護者
・PTA等による学習会の実施
・販売時のフィルタリング利用率向上に向けた取組の徹底
・ルールづくりを支援する利用時間制限アプリの普及促進
事業者
・各社パンフレット等による啓発
・義務履行徹底のための具体的な取組を県・警察・教委とともに協議