格力電器 - アイザワ証券

藍澤證券株式会社
2017/02/13
審査番号:170213-A2
外国企業レポート
格力電器
深セン A:000651/Z8610
王 曦
業種: 電器
/ 中国の大手エアコンメーカー
株式データ
格力電器(以下、同社)は中国の大手エアコンメーカー。同
社は主に「格力」(GREE)ブランドで家庭・業務用エアコンの
製造販売を手掛けており、提携先のダイキン工業にも製品の
OEM供給を行っている。2016年6月中間期の売上構成は、エ
アコンが83.8%、生活家電が1.5%、その他家電が3.1%、利
息・手数料収入が1.8%、その他業務が9.8%。家電製品の海
2017/2/10 現在
株価
売買単位
時価総額
実績 PER
PBR
52 週高値
52 週安値
外売上比率は24.2%。日本経済新聞社が発表した「2015年
業績推移
世界の主要商品・サービスシェア調査」によると、同社は家庭
【連結】
決算期
‘14/12
‘15/12
用エアコンの分野で世界シェア首位(23.1%)を誇っている。
25.97元
100株
1562億2850万元
12.49倍
3.14倍
31.32元
18.37元
売上高 前年比 純利益 前年比 1株利益 1株配当
140,005 16.6%
14,155 30.2%
2.35
1.50
100,564 -28.2%
12,532 -11.5%
2.08
1.50
単位:百万元、ただし 1 株利益、1 株配当は元
※1 株配当は株式分割・併合等調整済み
/ 2016 年のエアコン出荷台数は微減
2016年1~9月期決算は、売上高が前年同期比0.1%増の
837.7億元、純利益が同12.8%増の112.3億元と増収増益。1
~9月期決算では人民元安の影響により約23.5億元の為替差
株価チャート(週足2015年7月24日~2017年2月10日)
10,000
出来高
(百万株)
株価
(元)
32
9,000
30
8,000
28
7,000
26
る。中国現地の調査機関であるChinaIOLの調べによると、格
6,000
24
5,000
22
力電器の2016年のエアコン出荷台数は前年比0.4%減の
4,000
20
3,000
18
2,000
16
1,000
14
0
12
益が発生したため、その分純利益が嵩上げされたと考えられ
3604万台、このうち国内出荷台数は同5.4%減の2584万台、
輸出台数は同14.8%増の1020万台となっている。国内では、
年前半までエアコン販売店の在庫削減が続いた影響で出荷
台数が大きく落ち込んだものの、年後半から在庫調整が一巡
したことによって再び出荷増加に転じており、これに伴って同
[出所:株式データ、業績推移、株価チャートともに
ブルームバーグなど、アイザワ証券作成]
社の10~12月期業績は改善していると推測される。
※2016 年 2 月 22 日~9 月 1 日売買停止。
その他
/ 2017 年は業績の改善基調が続く見通し
2017年、同社のエアコン出荷台数は在庫調整の一巡を背
景に増加基調をたどると予想される。また、コスト管理の強化
や製品構成の見直しによって、近年同社の粗利益率は33~
36%前後と比較的高い水準で推移しており、出荷量の増加に
伴って純利益の拡大も期待できよう。一方、格力電器のリスク
格力電器の売上構成
(2016年中間決算、合計509億元)
利息・手数料
収入
1.8%
その他家電
3.1%
生活家電
1.5%
その他業務
9.8%
要因としては、人民元安による原材料価格の上昇などが考え
られるが、同社が国内市場で高い市場シェアと価格交渉力を
有していることを考慮すると、原材料価格の上昇を製品価格
エアコン
83.8%
に転嫁することは可能と見ている。また、中長期的な観点では、
同社のエアコン事業は都市化の進展やインバーターエアコン
[出所:会社発表資料、アイザワ証券作成]
といった高機能製品の需要増加で恩恵を受けると予想される
ため、今後安定的な成長を続けると見ている。
本資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を、本資料の 2 ページに記載させていただきました。
2- 1 -
外国株投資の主なリスクと留意点
株価・為替の変動リスク:
株式は株価の変動等により、損失が生じるおそれがあります。外国株式は、為替の変動等
により、損失が生じるおそれがあります。
時価総額リスク:
時価総額による企業の社会的信用度、規模の把握をお勧めします。小型株は、流動性の低
さ/企業の情報開示/コーポレートガバナンス等に問題がある場合があります。また、客
観的投資情報が不足しているため、投資対象として安全なのは、情報量が豊富で、時価総
額の大きな代表企業と思われます。
政策リスク:
突発的な政情変化や政策変更など、また、各国の慣習や文化などの違いにご注意ください。
会計基準変更リスク:
国や企業により会計基準が違いますので、ご注意ください。
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