案内 - 仁叟寺

仁叟寺檀信徒の皆様へ
だいはんにゃえ
だ い せ じ き え
江戸時代より受け継がれている仁叟寺恒例の大般若会、大施食会が多くのご寺院様にご参集
頂き、本年も下記により実施致すことになりました。福と春を呼ぶ伝統の行事に、皆様、是非
お誘い合わせの上、ご来寺頂き大般若経の風を受け、更にご先祖様にご焼香賜りますよう、ご
案内申し上げます。
仁叟寺
住職
渡辺啓司
仝
日
内
時
容
:
:
総代人世話人一同
3月 13 日(日) 午後1時開始
大般若会・大施食会・演奏会『ムジカ・コンカドーロ』
うかが
大般若会・大施食会は全檀家参加の行事です。役員さんが 伺 いますのでお申し込み下さい。
そ と う ば
年回忌の卒塔婆は施食会では受け付けを致しませんのでご了承ください。
多くの檀信徒の皆様のご参加をお待ち致しております。
さんけい
く も つ
※ ご参詣の檀信徒の皆様方全員にお供物を用意してございます。
大般若会について
はんにゃ しんぎょう
普段、皆さんが読まれたり、親しんでおられます『般若 心 経 』は、ご承知のよ
みほとけ
うに祈願のお経、そして、御仏に対しては供養のお経と言われております。当目、
ぼうだい
ちゅうしゅつ
読まれる大般若経六百巻の膨大な経典の中から、二百七十六文字だけを 抽 出 し
訳したものであります。
だい はん にゃ は
ら みっ た きょう
だいじょうぶっきょう
『大般若経』は正しくは、
『大般若波羅密多 経 』と言われております。大 乗 仏 教 の基本思想が説かれてい
さいゆうき
げんじょうさんぞう ほ う し
るこのお経は、西遊記で有名な玄 奘 三蔵法師によってインドからシルクロードを経て中国へ伝えられ、当時
ちょくめい
の皇帝陛下の勅 命 により翻訳されました。
『大般若経』を写経し、読み考え、教えの如く修行する者は、この
お経を守護する大般若十六善神に護られ、災いをまぬがれ、福を得る功徳を授かると古来より説かれておりま
す。全国の諸寺院では、天災や疫病などさまざまな困難・国難に遭うと、その災いを振り払い、国や家を護り、
人々の災難を除いて福を招くための大般若会が広く行われてきました。
当寺でも、江戸時代からこの大般若経を毎年転読祈祷し、檀信徒各家はもちろんのこと、広くは国家の無事
平安と繁栄、家内安全、除災招福、心願成就の祈願法要をするのが恒例となっております。
大施食会について
か
こ しょうれい
む え ん しょうれい
ほどこ
施食会は皆様のご先祖様と一切の過去 精 霊 更には無縁 精 霊 にも 施 しのお経を
さかのぼ
唱え、供養の卒塔婆を建てることであります。その起源は遠くお釈迦様まで 遡 り、
ばつえんく が
き だ ら に き ょ う
『抜焔口餓鬼陀羅尼経』に説かれており、大に功徳の優れた法要で、日本でも古来
から行われています。
私達の周りには、ご先祖様をはじめ亡き精霊そして、戦争や交通事故で倒れた人、
天災によって横死した人、あるいは今まで一片の供養も受けたことの無い水子や、
無縁の精霊など多くの御霊があります。
このような御霊に卒塔婆を建てて供養の志を運ぶのが施食会です。
多くの寺で大きな行事といえぱ第一に施食会が挙げられるほど、今でも大勢の檀信徒の参加によって盛大に
行われております。それは、仏様の世界がお互いに布施し合うことによって成り立っており、施食会がこの教
えに最もかなっている行事だからであります。
年に一度のこの施食会に是非、ご家族皆様で参詣し、ご焼香して頂きますよう、お願い申し上げます。