201601_09_sample01

www.limemo.net/blog/
目次
はじめに.......................................................................2
想定環境と必要なハードウェア...................................................2
こんな人におすすめ.............................................................2
ラズベリーパイ/ラズベリーパイ 2 の準備〜起動するまで............................3
起動するまでに必要なもの -ハードウェア編-...................................3
ラズベリーパイ 本体.......................................................3
AC 電源....................................................................4
USB2.0⇔microUSB ケーブル..................................................4
SD カード,またはマイクロ SD カード..........................................5
USB 接続のキーボードとマウス...............................................6
HDMI ケーブル+HDMI で接続できるディスプレイ...............................7
ラズベリーパイを起動するための SD カードを作成する............................8
起動してみる!..............................................................9
コマンドラインに慣れる!......................................................11
※コマンドライン操作の例...................................................11
ラズベリーパイにログインする...............................................11
ラズベリーパイの初期設定をする................................................12
raspi-config「ラズベリーパイ用の設定プログラム」...........................12
1 Expand FileSystem「ファイルシステムを拡張する」..........................12
5 Internationalisation Options「国際化のためのオプション」.................12
I1 Change Locale「ロケール(地域)の設定」.................................12
I2 Change Timezone「タイムゾーン(時間帯)の設定」.........................13
参考:raspi-config の他の項目................................................14
日本語を表示するためのフリーのフォントをインストールする...................15
ラズベリーパイのデスクトップ画面を起動する.................................15
ラズベリーパイの電源を切る.................................................15
Arduino Uno R3 って?.........................................................16
ラズベリーパイと Arduino を接続する............................................16
必要なハードウェア.........................................................16
接続方法...................................................................17
ラズベリーパイと Arduino を連携させて開発する..................................18
ラズベリーパイに Arduino 開発用ツール(IDE)をインストールする.................18
ラズベリーパイから Arduino へアクセスしやすくする............................19
Arduino をラズベリーパイに接続する..........................................19
Arduino 開発用ツール(IDE)を起動する.........................................20
Arduino 開発用ツール(IDE)を日本語化する.....................................21
Arduino 開発用ツール(IDE)で、Arduino に書き込めるようにする..................23
Arduino の LED をチカチカさせる..............................................24
Arduino と気温・湿度センサを接続する........................................27
センサ用のライブラリを読み込み、Arduino で使えるようにする..................30
Arduino にプログラムを書きこみ、気温・湿度センサで気温と湿度を測定する......30
測定した湿度の値を、ラズベリーパイで使えるようにする.......................35
ラズベリーパイで日本語をしゃべらせる!.....................................37
必要なハードウェア.......................................................37
必要なソフトウェア.......................................................37
OpenJTalk 本体のダウンロード..............................................37
OpenJTalk でしゃべるためのプログラムの作成とインストール..................38
しゃべる湿度計を実行する...................................................39
参考 URL/謝辞................................................................40
注意事項......................................................................40
お問い合わせ..................................................................40
サポートページ................................................................40
-1-
www.limemo.net/blog/
はじめに
この本では、ラズベリーパイに Arduino Uno R3 と気温・湿度センサを接続し、センサで取得した湿度
をしゃべるかんたんなアプリケーションを作成します。
かんたんといっても
 Arduino Uno R3 とラズベリーパイを接続する
 Arduino Uno R3 とセンサを回路で接続する
 Arduino Uno R3 と接続したセンサで取得した値を、ラズベリーパイで使えるようにする
というように、手順が少し多いです。
当書籍では、上のような手順をできるだけわかりやすく書いてみました。
最初に、ラズベリーパイを起動するまでと初期設定を解説します。次に、Arduino Uno R3 で電子工作
の初歩である LED をチカチカさせてみます。次にセンサーを Arduino Uno R3 に接続し、取得した値を
ラズベリーパイで利用できるようにします。最後に、ラズベリーパイでしゃべらせるという風に段階
ごとに解説しています。
一度センサーを利用したものが作成できると、Arduino Uno R3 に対応したセンサやパーツを接続し、
それをラズベリーパイ上で自由に扱うことができます。
想定環境と必要なハードウェア
✔ ラズベリーパイまたはラズベリーパイ 2(モデル B)を使用しています。以下、本書
ではラズベリーパイまたはラズベリーパイ 2 を「ラズベリーパイ」と表記します
✔ Arduino Uno R3 を使っています。以下、本書では Arduino Uno R3 のことを
「Arduino」と表記します
✔ Arduino 本体やラズベリーパイ本体、気温・湿度センサ接続に必要なものは別途購
入する必要があります。本書には付属しませんので、ご注意くださいませ
✔ ラズベリーパイと 4 ギガ以上の SD カード(ラズベリーパイ 2 の場合は 4 ギガ以上の
マイクロ SD カード)を使用し、USB キーボード、マウス、ディスプレイに接続して
デスクトップ PC のように接続しています
✔ ラズベリーパイの OS は「Raspbian-jessie」を使用しています。バージョンは
「2015-11-21」で確認をしています
✔ ラズベリーパイを上記の OS で起動するための SD カードは、Windows7 以降の
WindowsOS が入った PC で作成しています
✔ Arduino のプログラム開発はラズベリーパイ上で行っています
こんな人におすすめ
✔ ラズベリーパイが使えるようになって電子工作をしたいけど、市販本の電子工作の
ページが難しすぎてついていけない
✔ ラズベリーパイと Arduino を連携させたいけど、どうすればいいかよくわからない
✔ はんだづけをしたことがない。できればはんだづけせずに、電子工作を楽しみたい
-2-
www.limemo.net/blog/
接続方法
ラズベリーパイと Arduino を連携させて開発するには、以下のように接続します。最初
のラズベリーパイは USB ポートが 2 ポートしか無いため、USB2.0 ハブが必要になる場合が
あります。
-18-
www.limemo.net/blog/
ファイルを保存した後で、気温・湿度センサ「DHT11」用のプログラムを Arduino に書き
込みます。
Arduino のメニューから「ファイル」ー「マイコンボードに書き込む」をクリックします。
すると Arduino へのプログラムの書き込みがはじまります。しばらくすると、書き込みが終了します。
次に、気温と湿度が正しく Arduino 上のセンサで取得できているかどうかを確認します。Arduino 開
発ツールのメニューから「ツール」-「シリアルモニタ」を選択し、シリアルモニタを起動します。
上記画像のように、シリアルモニタに Humidity(%)と Temperature(℃)が表示されていれば成功です。
2〜3 秒に 1 回、自動で湿度と気温を自動で取得します。
湿度と気温が表示されていない場合は電子回路の作成、または Arduino へのプログラムの書き込みの
どちらかがうまくいっていないので、確認してみてください。
シリアルモニタで湿度と気温が正しく表示されたら、Arduino のシリアルモニタと Arduino 向けの開
発ツールを終了します。
-35-