公開授業① 公開授業① 理科学習指導案 理科学習指導案 場所 第2理科室 場所 第 2 理科室 1.単元名 「自然とともに生きる」 2.研究主題との関連 6年1組 衛藤 紘子 6 年 1 組 衛藤 紘子 学びを創り続ける理科の授業 ~学びを創り続けるカリキュラムに着目して~ -環境への取り組みを広めたり、実生活を見直そうとしたりする態度に繋がる活動構成(1)単元について 子どもたちは、様々な情報の中から、環境についての話題を耳にすることが多い。これま で の単元「水よう液の性質」、「発電と電気の利用」の学習の中でも、自分たちのくらしが環境に 何らかの影響を及ぼしていることに少しずつ気付いている。理科だけでなく、社会科、道徳な ど、環境問題に触れて学習する機会も多かった。しかし、環境は短時間で目に見えて変化する ものではないため自分たちのくらしの影響を実感できていなかったり、様々な情報の中から得 られる多くの言葉だけが先行し相互の作用しているかかわりを理解できていなかったりする。 本単元は、生物と環境のかかわりについて興味・関心をもって追究する活動を通して、生 物 と環境のかかわりを推論する能力を育てるとともに、それらについての理解を図り、環境を保 全する態度を育て、生物と環境のかかわりについての見方や考え方をもつことができるように することがねらいである。 指導にあたっては、学校の様子から、自分たちのくらしと環境とのかかわりについて考える。 具体的な場面で、自分の経験をもとに、環境への意識に広げていけるようにしたい。水、空気、 ほかの生きものとのかかわりについてまとめる際には、本学年での理科の学びだけでなく、小 学校理科においてこれまでに学んできた学習内容を繋げて考える。そして、環境を守るために できることを考える際には、自分たちが明日からでも取り組めるような方法を考えることがで きるようにしたい。 (2)単元の目標 ○身近な環境や生物どうしのつながりを調べたことなどから、自分たちの生活を見直そうとす る態度が育っている。 【関心・意欲・態度】 ○ヒトのくらしと環境とのかかわりをとらえ、自分の考えを表現している。 【科学的な思考・表現】 ○資料などを活用して、生物のくらしと環境とのかかわりを調べている。【観察・実験の技能】 ○生物は、食べ物、水及び空気を通して周囲の環境とかかわって生きていることを理解してい る。 【知識・理解】 (3)活動構成の仮説 これまでの学びを繋げ、学校の様子と環境とのかかわりについて考えることで、環境への取り 組みを広めたり、実生活を見直そうとしたりする態度に繋がる 本単元では、これまでに身につけてきた科学的な見方・考え方や既習事項を活用し、多面的 に考えていくこととなる。ヒトと環境とのかかわりについてまとめる際には、 「ものが燃えると き×環境」といったように、これまでに学習した単元と環境との繋がりを意識させることで、 これまでの学びを活かしてまとめることができると考える。 また、環境を守るためにできることを、より自分事としてとらえることができるようにする ために、学校生活を見直す対象に設定する。学校生活と環境とのかかわりを見つけ、地球環境 を守るために自分たちができることについて考えることで、より共通の経験や具体的な現象を もとに交流する姿にも繋がると考える。 そし て、より多 くの人 で取り 組んでいく ために 広めて い こうとする 姿や、 実生活の中でも実践していこうとする態度に繋げたい。 — 76 — 3.指導計画(全 9 時間 本時 3 時間目) 学びの過程 と学ぶ 対象に かかわる姿 1.わたしたち のくらし と環境【 4 時間】 ・学校の様子から、自分たちのまわりの環境について 話し合う。 ② わたしたちが生きていくためには、空気、水、植物 などの地球 環境が 必要だ よね。 附属平野小学校は、地球環境によい取り組みをして いるのかな 。 用務員さんや事務の先 生たちに聞 いてみ よう。 学校を探検 して 、環境と の繋がりを 探そう 。 汚れた水 、どこ までこの まま流れて いくの かな。 紙ゴミが大 量だね 。紙は 木からでき ている よね。 ・学校の様子とそのまわりの環境とのかかわりについ てまとめる 。②( 本時 1/2) 附属平野小 学校は、 空気 、水、ほかの 生きもの と ど のようにか かわり 、ど の ような影響 を及ぼ してい る のだろうか 。 「ものが燃え るとき」の学 習を使うと、 空気とのかか わりが考えら れそうだ。 落ち葉も動物 などの食べ物 になるから、 掃除すること だけがよいと は 言 え な い な。 「水よう液の 性質」や 4 年 生の学習を使 うと、水との かかわりにつ いて考えられ そうだ。 水はずっと地 球上を循環し ているね。私 たちの生活に 欠 か せ な い ね。 「生物どうし のつながり」 の学習を使う と、ほかの生 きものとのか かわりについ て考えられそ うだ。 二酸化炭素を 出しているこ とは、地球温 暖化への影響 につながる 。 2.わたしたち にできる こと【5 時間】 ・わたしたちのくらしと環境についてまとめたことを もとに、環境を守るために附属平野小学校でできるこ とを提案す る。④ 環 境を 守 る ため に 附 属平 野 小学 校 で でき る こ とを 呼 びかけよう 。 図工の片づけ はできるだけ 汚れを落とし てから水で流 そう。 環境を守るこ とが自分たち のくらしを守 ることにも繋 がるね。 資源には量に は限界もある しバランスが 保たれている ことが大事 。 ・こ れまでの 学習を 振り 返り、自分の 考えを まと める。 ① たくさんの人で取り組んで 家庭でもできるこ とを考えて いこう。 いかないと意味がないか ら、呼びか けてい こう。 — 77 — 関○ 思○ 技○ 知 評価 ○ 関 身の回りの環境 ○ に興味をもち、 ヒトの活動及び ほかの生物との かかわりをしら べようとしてい る。 教師の役割 ○これまでの理科 での学びが活かさ れるよう「単元○○ ○○×環境」という 視点をもち、環境と の繋がりを明確に できるようにする。 ○ヒトが生きていく ために必要な地球環 境とは何を指すの か、子どもたちが共 通理解することがで きるようにする。 思 ヒトの活動及び ○ ほかの生物との かかわりをとら え、自分の考え を 表現 し てい る。 思 ヒトのくらしと ○ 環境とのかかわ りをとらえ、自 分の考えを表現 している。 技 資料などを活用 ○ して、生物のく らしと環境との かかわりを調べ ている。 ○学校の様子を観 察し、環境との繋 がりを考えること ができるようにす る。 ○環境とのかかわ りについて、それ らの関係がこのま までも保たれてい くのかということ に着目できるよう にする。 ○環境についての 資料を用意してお き、子どもが必要 とする時に活用で きるように する。 知 生物と環境との ○ かかわりを理解 している。 関 身近な環境や生 ○ 物どうしのつな がりを調べたこ となどから、自 分たちの生活を 見直そうとする 態度が育ってい る。 ○呼びかける相手 や提案の方法をグ ループで決めて、 自分たちの思いを 形にできるように する。
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