ウ 原子力対策編(PDFファイル)

北上市地域防災計画(原子力災害対策編)
新規制定(案)
北上市消防防災課
(平成28年2月4日版)
- 730 -
目
第1章
次
総則
第1節
計 画 の 目 的 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 734
第2節
計 画 の 性 格 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 734
第3節
計 画 に お い て 尊 重 す べ き 指 針 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 734
第4節
防 災 関 係 機 関 の 責 務 及 び 業 務 の 大 綱 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 735
第5節
災 害 の 想 定 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 736
第2章
災害予防計画
第1節
防 災 知 識 普 及 計 画 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 738
第2節
防 災 訓 練 計 画 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 740
第3節
情 報 の 収 集 ・ 伝 達 連 絡 及 び 通 信 確 保 計 画 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 741
第4節
避 難 対 策 計 画 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 742
第5節
医 療 ・ 保 健 計 画 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 744
第3章
災害応急対策計画
第1節
活 動 体 制 計 画 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 745
第2節
特 定 事 象 発 生 情 報 等 の 伝 達 計 画 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 748
第3節
情 報 の 収 集 ・ 伝 達 及 び 通 信 情 報 計 画 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 751
第4節
住 民 等 へ の 情 報 提 供 ・ 広 聴 広 報 計 画 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 752
第5節
緊 急 時 モ ニ タ リ ン グ 計 画 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 754
第6節
避 難 ・ 影 響 回 避 計 画 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 755
第7節
医 療 ・ 保 健 計 画 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 760
第4章
災害復旧計画
第1節
モ ニ タ リ ン グ 継 続 計 画 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 763
第2節
低 減 措 置 ・ 廃 棄 物 等 対 策 計 画 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 763
第3節
健 康 確 保 等 計 画 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 765
第4節
風 評 被 害 防 止 計 画 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 766
第5章
事業所外運搬事故対策計画
第1節
情 報 連 絡 体 制 等 整 備 計 画 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 768
第2節
事 故 発 生 時 対 策 計 画 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 768
- 731 -
第1章
総
則
- 732 -
第1章
第1節
総則
計画の目的
本 市 は 、原 子 力 事 業 所( 原 子 力 災 害 対 策 特 別 措 置 法( 平 成 11年 法 律 第 1 5 6号 以下
「 原 災 法 」 と い う 。 ) 第 2 条 第 4 号 に 定 め る も の を い う 。 以 下 同 じ 。 ) が 立 地 して
お ら ず 、 原 子 力 災 害 対 策 指 針 ( 原 災 法 第 6 条 の 2 第 1 項 の 規 定 に よ り 原 子 力 規 制委
員 会 が 定 め る も の を い う 。 以 下 同 じ 。 ) に 示 す 「 原 子 力 災 害 対 策 を 重 点 的 に 実 施す
べき区域」にも該当しないところである。
し か し な が ら 、 平 成 23年 3 月 に 発 生 し た 東 京 電 力 (株 )福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 事 故
は 、 立 地 県 の み な ら ず 、 本 市 を 含 め た 近 隣 の 地 方 公 共 団 体 に 対 し て も 、 長 期 か つ広
範 囲 に わ た っ て あ ら ゆ る 分 野 に 大 き な 影 響 を も た ら し 、 原 子 力 発 電 所 事 故 が 及 ぼす
影響の甚大性が広く認識されたところである。
こ の こ と を 踏 ま え 、 地 域 並 び に 市 民 の 生 命 、 身 体 及 び 財 産 を 原 子 力 災 害 ( 原 第2
条 第 1 号 に 定 め る も の を い い 、 当 該 災 害 が 生 ず る 蓋 然 性 を 含 む 。 以 下 同 じ 。 ) から
保 護 す る た め 、 こ の 計 画 を 策 定 し 、 県 、 市 、 指 定 地 方 行 政 機 関 、 指 定 公 共 機 関 、指
定 地 方 公 共 機 関 等 の 各 防 災 関 係 機 関 及 び 原 子 力 事 業 者 ( 原 災 法 第 2 条 第 3 号 に 定め
る 者 の う ち 、 隣 接 県 に 原 子 力 事 業 所 を 設 置 す る 者 を い う 。 以 下 同 じ 。 ) が 、 そ れぞ
れ 全 機 能 を 有 効 に 発 揮 し 、 相 互 に 協 力 し て 防 災 の 万 全 を 期 す る た め に 必 要 な 災 害予
防、災害応急対策及び災害復旧に関する事項を定めるものである。
第2節
計画の性格
こ の 計 画 は 、 災 害 対 策 基 本 法 第 42条 の 規 定 に 基 づ い て 作 成 さ れ て い る 「 北 上 市 地
域防災計画」の「原子力災害対策」編として、市防災会議が作成する計画である。
この計画に定めのない事項については、「北上市地域防災計画」(以下「本編」と
いう。)の定めるところによる。
第3節
計画において尊重すべき指針
原 子 力 災 害 対 策 に お け る 専 門 的 ・ 技 術 的 事 項に つ い て は 、 原 子 力 災害 対 策 指 針 に
よる。
- 733 -
第4節
第1
1
防災関係機関の責務及び業務の大綱
防災関係機関の責務
県
県は、市町村を包括する広域の地方公共団体として、地域並びに地域住民の生
命、身体及び財産を原子力災害から保護するため、国、関係機関及び他の地方公
共団体の協力を得て、防災に関する計画を作成し、これを実施するとともに、市
町 村 及 び 指 定 地 方 公 共 機 関 が 処 理 す る 防 災 に 関 す る 事 務 又 は 業 務 を 支 援 し 、か つ、
その総合調整を行う。
2
市
市は、基礎的な地方公共団体として、地域並びに地域住民の生命、身体及び財
産 を 原 子 力 災 害 か ら 保 護 す る た め 、関 係 機 関 及 び 他 の 地 方 公 共 団 体 の 協 力 を 得 て、
防災に関する計画を作成し、これを実施する。
3
指定地方行政機関
指 定 地 方 行 政 機 関 は 、 地 域 並 び に 地 域 住 民 の 生 命 、 身 体 及 び 財 産 を 原 子 力 災害
か ら 保 護 す る た め 、 指 定 行 政 機 関 及 び 他 の 指 定 地 方 行 政 機 関 と 相 互 に 協 力 し 、防
災 活 動 を 実 施 す る と と も に 、県 及 び 市 の 活 動 が 円 滑 に 行 わ れ る よ う 、勧 告 、指 導、
助言等を行う。
4
指定公共機関及び指定地方公共機関
指 定 公 共 機 関 及 び 指 定 地 方 公 共 機 関 は 、 そ の 業 務 の 公 共 性 及 び 公 益 性 に 鑑 み、
防 災 に 関 す る 計 画 を 作 成 し 、 こ れ を 実 施 す る と と も に 、 県 及 び 市 の 活 動 が 円 滑に
行われるよう、その業務に協力する。
5
公共的団体及び防災上重要な施設の管理者
公 共 的 団 体 及 び 防 災 上 重 要 な 施 設 の 管 理 者 は 、 平 素 か ら 災 害 予 防 体 制 の 整 備を
図 り 、 災 害 時 に は 災 害 応 急 措 置 を 実 施 す る と と も に 、 市 そ の 他 の 防 災 関 係 機 関の
防災活動に協力する。
6
原子力事業者
原 子 力 事 業 者 は 、 原 災 法 第 3 条 の 規 定 に 基 づ き 、 原 子 力 災 害 の 発 生 の 防 止 に関
し 万 全 の 措 置 を 講 ず る と と も に 、 原 子 力 災 害 の 拡 大 の 防 止 及 び 原 子 力 災 害 の 復旧
に 関 し 、 誠 意 を も っ て 必 要 な 措 置 を 講 ず る 。 ま た 、 県 、 市 そ の 他 の 防 災 関 係 機関
の活動が円滑に行われるよう、その業務に協力する。
第2
1
防災関係機関の業務の大綱
県 、 市 、 指 定 地 方 行 政 機 関 、 自 衛 隊 、 指 定 公 共 機 関 、 指 定 地 方 公 共 機 関 及 び公
共的団体その他防災上重要な施設の管理者
【本編第1章第4節第2参照】
2
原子力事業者
- 734 -
機関名
業務の大綱
東北電力㈱
(1)
原子力災害の発生の防止に関する措置に関すること。
日本原燃㈱
(2)
原子力災害の拡大の防止及び原子力災害の復旧に関すること
(3)
この計画に基づき、県、市町村その他の防災関係機関が実施
する対策への協力に関すること。
第5節
第1
災害の想定
災害の想定
1
原子力事業所内
本 市 は 、 原 子 力 事 業 所 が 立 地 し て お ら ず 、 原 子 力 災 害 対 策 指 針 に 示 す 「 原 子力
災害対策を重点的に実施すべき区域」にも該当しないところである。
こ う し た 状 況 を 踏 ま え 、 原 子 力 事 業 所 に お け る 原 子 力 災 害 の 想 定 は 、 隣 接 県に
立地する原子力事業所において、次に掲げる事象が発生したときとする。
(1)
原 子 力 災 害 対 策 指 針 に 示 さ れ た 警 戒 事 態 に 該 当 す る 事 象 等( 以 下「 警 戒 事 象」
という。)が発生したとき。
(2)
原 災 法 第 10条 第 1 項 に 規 定 す る 事 象 ( 以 下 「 特 定 事 象 」 と い う 。 ) が 発 生し
たとき。
(3)
原 災 法 第 15条 第 1 項 各 号 の い ず れ か に 該 当 し 原 子 力 緊 急 事 態 ( 以 下 「 原 子力
緊急事態」という。)が発生したとき。
2
原子力事業所外
原 子 力 事 業 所 外 に お け る 原 子 力 災 害 の 想 定 は 、 県 内 で の 核 燃 料 物 質 等 の 運 搬中
の 事 故 ( 以 下 「 事 業 所 外 運 搬 事 故 」 と い う 。 ) に よ り 特 定 事 象 又 は 原 子 力 緊 急事
態が発生したときとする。
第2
隣接県に立地する原子力事業所
隣接県に立地する原子力事業所は、次のとおりである。
事業者名
事業者名
所在地
東北電力㈱
東通原子力発電所
青森県下北郡東通村
女川原子力発電所
宮城県牡鹿郡女川町及び
石巻市
日本原燃㈱
原子燃料サイクル施設等
・ウラン濃縮工場
・再処理工場
・低レベル放射性廃棄物埋設センター
・高レベル放射性廃棄物貯蔵管理セン
ター
- 735 -
青森県上北郡六ヶ所村
第2章
災害予防計画
- 736 -
第2章
第1節
第1
災害予防計画
防災知識普及計画
基本方針
市 そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 は 、 職 員 に 対 し て 防 災 教 育 を 実 施 す る と と も に 、 広く
住民等に対して防災知識の普及に努める。
な お 、 防 災 知 識 の 普 及 を 図 る 際 に は 、 放 射 線 、 放 射 性 物 質 、 原 子 力 災 害 の 特殊
性 を 十 分 に 踏 ま え る と と も に 、 高 齢 者 、 障 が い 者 等 の 要 配 慮 者 に 十 分 配 慮 し 、地
域において要配慮者を支援する体制の整備を図る。
また、避難時等の男女のニーズの違い等男女双方の視点にも配慮する。
第2
防災知識の普及
1
防災知識普及計画の作成
防 災 関 係 機 関 は 、 そ の 所 掌 す る 防 災 業 務 に 関 す る 事 項 に つ い て 、 毎 年 度 、 年度
当初において防災知識普及計画を作成し、その積極的な実施を図る。
2
職員に対する防災教育
(1)
防 災 関 係 機 関 は 、職 員 に 対 し 、原 子 力 災 害 時 に お け る 適 正 な 判 断 力 を 養 成 し、
円 滑 な 防 災 活 動 に 資 す る た め 、 講 習 会 、 研 修 会 若 し く は 検 討 会 等 を 開 催 し 、又
は防災関係資料を配布して、防災教育の普及徹底を図る。
(2)
3
防災教育は、次の事項に重点を置いて実施する。
ア
防災対策及び原子力災害対策関連法令
イ
防災対策、防災組織その他防災活動に関する事項
ウ
放射性物質、放射線の特性に関する事項
エ
放射線による健康への影響及び放射線防護に関する事項
オ
原子力事業所の概要及び施設・設備に関する知識
カ
原子力災害とその特性に関する事項
キ
住民に対する防災知識の普及方法
ク
災害時における業務分担の確認
住民等に対する防災知識の普及
(1)
防 災 関 係 機 関 は 、 次 の 方 法 等 を 利 用 し て 、 住 民 等 に 対 す る 防 災 知 識 の 普 及に
努める。
ア
講習会、研修会、講演会、展示会等の開催
イ
インターネット、広報誌の活用
ウ
新聞、テレビ、ラジオ等各種報道媒体の活用
エ
防災関係資料の作成、配布
オ
防災映画、ビデオ、スライド等の制作、上映、貸出し
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(2)
防災知識の普及活動は、次の事項に重点を置いて実施する。
ア
地域防災計画並びに各防災関係機関及び原子力事業者の防災体制の概要
イ
避難指示、屋内退避等の意味及び内容
ウ
放 射 性 物 質 及 び 放 射 線 の 特 性 並 び に 原 子 力 災 害 と そ の 特 殊 性 に 関 す る 事項
エ
放射線による健康への影響及び放射線防護に関する事項
オ
原子力事業所の概要及び施設・設備に関する知識
カ
平常時における心得
①
避難場所、避難道路等を確認する。
②
3 日 分 の 食 料 、 飲 料 水 、 携 帯 ト イ レ 、 ト イ レ ッ ト ペ ー パ ー 等 の 備 蓄 及び
非 常 持 出 品 ( 救 急 箱 、 お 薬 手 帳 、 懐 中 電 灯 、 ラ ジ オ 、 乾 電 池 等 ) の 準 備を
行う。
4
③
いざというときの対処方法を検討する。
④
防災訓練等へ、積極的に参加する。
⑤
災害時の家族内の連絡方法や避難の仕方を決めておく。
⑥
愛玩動物との同行避難や避難所での飼養の方法を決めておく。
キ
災害時における心得、避難誘導
ク
電気通信事業者は災害時に提供する伝言サービスの仕組みや利用方法等
児童、生徒等に対する教育
県 及 び 市 町 村 は 、児 童、生 徒 等 に 対 し 、防 災教 育 を 実 施 す る と と も に 、教 職 員 、
父 母 等 に 対 し 、 原 子 力 災 害 時 に お け る 避 難 等 の 防 災 に 関 す る 心 得 及 び 知 識 の 普及
を図る。
5
(1)
相談体制の整備等
県 及 び 市 町 村 は 、 住 民 等 か ら の 相 談 、 問 い 合 わ せ に 対 応 で き る よ う 、 対 応窓
口を明確化するなど、相談体制の整備を図る。
(2)
県 は 、 こ の 計 画 の ほ か 、 県 内 の 環 境 モ ニ タ リ ン グ の 結 果 等 の 資 料 を 、 ホ ーム
ページへの掲示等を通じ、住民等に提供する。
(3)
県 は 、 原 子 力 事 業 者 に 対 し 、 そ の 設 置 す る 原 子 力 事 業 所 の 概 要 、 防 災 対 策の
ほ か 、 原 子 力 事 業 所 周 辺 に お け る 環 境 モ ニ タ リ ン グ の 結 果 そ の 他 の 資 料 を 、ホ
ームページへの掲示等を通じ、住民等に提供するよう要請する。
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第2節
第1
防災訓練計画
基本方針
市 そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 は 、 次 の 目 的 の た めに 、 そ の 所 掌 す る 事 務又 は 業 務 に 応
じた防災訓練を、単独又は合同して、毎年度、計画的に実施する。
(1)
職員の防災に対する実務の習熟と実践的能力のかん養
(2)
市 そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 及 び 原 子 力 事 業 者 の 間 の 連 絡 体 制 ・ 協 力 体 制 の 確立
(3)
地域住民等に対する防災知識の普及啓発及び防災意識の高揚
第2
実施要領
1
実施方法
(1)
県 は 、 原 災 法 第 28条 第 1 項 の 規 定 に よ り 読 み 替 え て 適 用 さ れ る 災 害 対 策 基本
法 に 基 づ き 、自 ら 主 催 者 及 び 実 施 者 と な り 、原 子 力 事 業 者 の 参 加 を 得 て 、ま た、
必 要 に 応 じ 市 そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 に 参 加 を 呼 び か け 、 防 災 訓 練 を 実 施 す る。
(2)
防 災 訓 練 は 、 図 上 訓 練 又 は 実 地 訓 練 に よ り 実 施 し 、 具 体 的 な 災 害 想 定 に 基づ
く よ り 実 践 的 な 内 容 と す る よ う 努 め る と と も に 、 訓 練 結 果 の 事 後 評 価 を 通 して
課題を明らかにし、その改善に努める。
2
実施に当たって留意すべき事項
【本編第2章第3節第2第2項参照】
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第3節
第1
情報の収集・伝達連絡及び通信確保計画
基本方針
市 そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 及 び 原 子 力 事 業 者 は 、 原 子 力 災 害 時 に お け る 通 信 を確
保 す る た め 、 災 害 時 に お い て も 通 信 が 途 絶 し な い よ う 、 通 信 施 設 ・設 備 の 被 災 が
想 定 さ れ な い 場 所 へ の 設 置 、 耐 震 化 、 耐 浪 化及 び サ ブ シ ス テ ム 化 並 び に 代 替 通 信
手段の確保に努める。
ま た 、 通 信 施 設 等 が 損 壊 し た 場 合 に 備 え 、 迅 速 に 応 急 復 旧 が で き る よ う 要 員及
び資機材の確保体制を整備する。
第2
通信施設・設備の整備等
市 そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 は 、平 常 時 か ら 緊 急 時 の 情 報 通 信 手 段 の 確 保 に 努 め る。
【本編第2章第4節の2第2参照】
第3
1
住民等への情報伝達手段の整備
市 は 、 住 民 、 事 業 者 等 に 対 し 、 正 確 な 情 報 を 迅 速 か つ 確 実 に 伝 達 す る こ と がで
きるよう、防災関係機関と連携し、住民等への情報伝達手段の整備を図る。
2
情 報 伝 達 手 段 の 整 備 に 当 た っ て は 、 市 防 災 行 政 無 線 の ほ か 、 携 帯 端 末 の 緊 急速
報メール機能の活用など、伝達手段の多重化・多様化を図る。
- 740 -
第4節
第1
避難対策計画
基本方針
1
市 は 、 原 子 力 災 害 か ら 住 民 の 生 命 、 財 産 を 守 り 、 防 護 対 策 を 確 実 に 実 施 す るた
め 、 原 子 力 事 業 所 か ら の 距 離 そ の 他 の 地 理 的 条 件 を 踏 ま え 、 必 要 に 応 じ 、 避 難計
画を作成し、住民への周知徹底を図る。
2
学校、病院、社会福祉施設等の管理者は、施設内にいる者の防護対策を迅速、
確 実 に 行 う た め 、 原 子力 事 業 所 か ら の 距 離 そ の 他 の 地 理 的 条 件 等 を 踏 ま え 、 必 要
に応じ、避難計画を作成し、その周知徹底を図る。
3
市 、 学 校 、 病 院 、 社 会 福 祉 施 設 等 の 管 理 者 は 、 避 難 計 画 の 作 成 、 避 難 所 の 確保
等 に 当 た っ て は 、 原 子力 災 害 対 策 指 針 に 示 す 防 護 対 策 及 び 原 子 力 災 害 の 特 殊 性 を
踏まえる。
第2
避難計画の作成
1
市の避難計画
(1)
市 は 、 原 子 力 事 業 所 か ら の 距 離 そ の 他 の 地 理 的 条 件 を 踏 ま え 、 必 要 に 応 じ、
避難計画を作成する。
(2)
避 難 計 画 は 、 国 よ り 原 災 法 第 15条 第 3 項 の 規 定 に よ る 避 難 の た め の 立 退 き又
は 屋 内 へ の 退 避 の 勧 告 又 は 指 示 を 行 う べ き こ と そ の 他 の 緊 急 事 態 応 急 対 策 に関
す る 事 項 の 指 示 が あ っ た 場 合 を 想 定 し 、 避 難 指 示 等 の 住 民 へ の 伝 達 方 法 、 避難
誘導方法、屋内退避方法その他必要な事項を定める。
【避難計画の内容:本編第2章第5節第2第1項参照】
(3)
避 難 計 画 作 成 及 び 避 難 所 ( 収 容 施 設 ) の 指 定 に 当 た っ て は 、 原 子 力 災 害 対策
指 針 に 示 す 防 護 対 策 並 び に 避 難 所 と し て 指 定 す る 施 設 の 管 理 者 そ の 他 の 関 係機
関 等 と の 協 議 を 踏 ま え る と と も に 、 風 向 等 の 気 象 条 件 に よ り 避 難 所 が 使 用 でき
な く な る 場 合 や コ ン ク リ ー ト 建 屋 の 遮 へ い 効 果 に よ る 外 部 被 ば く の 低 減 な ど、
原子力災害の特殊性を十分に考慮する。
【避難計画作成の留意事項:本編第2章第5節第2第1項参照】
2
(1)
学校、病院、社会福祉施設等における避難計画
学 校 、 病 院 、 社 会 福 祉 施 設 、 事 業 所 、 観 光 施 設 な ど 多 数 の 者 が 出 入 り し 、勤
務 し 、 又 は 居 住 し て い る 施 設 の 管 理 者 は 、 原 子 力 事 業 所 か ら の 距 離 そ の 他 の地
理 的 条 件 及 び 当 該 施 設 等 の 設 置 区 域 を 管 轄 す る 市 町 村 の 避 難 計 画 の 作 成 状 況を
踏まえ、必要に応じ、避難計画を作成する。
(2)
避 難 計 画 は 、 設 置 区 域 を 管 轄 す る 市 町 村 長 に 対 し 、 国 よ り 原 災 法 第 15条 第3
項 の 規 定 に よ る 避 難 の た め の 立 退 き 又 は 屋 内 へ の 退 避 の 勧 告 又 は 指 示 を 行 うべ
き こ と そ の 他 の 緊 急 事 態 応 急 対 策 に 関 す る 事 項 の 指 示 が あ っ た 場 合 を 想 定 し、
施 設 内 に い る 者 の 避 難 の た め の 立 退 き 又 は 屋 内 へ の 退 避 を 迅 速 、 確 実 に 行 うた
- 741 -
めに必要な事項を定め、関係職員等に周知徹底を図る。
【避難計画作成の留意事項:本編第2章第5節第2第2項参照】
3
広域一時滞在
【本編第2章第5節第2参照】
第3
避難所等の整備
【本編第2章第5節第3参照】
第4
避難所の運営体制等の整備
【本編第2章第5節第4参照】
第5
避難行動要支援者名簿
【本編第2章第5節第5参照】
第6
避難に関する広報
市は、住民が的確な避難行動をとることができるよう、平常時から、避難所、
避 難 経 路 、屋 内 退 避 方 法 等 を 示 し た 防 災 マ ッ プ 、広 報 誌 、パ ン フ レッ ト 等 の 活 用 、
講 習 会 、 避 難 防 災 訓 練 の 実 施 な ど 、 あ ら ゆ る 機 会 を 利 用 し て 、 避 難 に 関 す る 広報
活動を行い、住民に対する周知徹底を図る。
防護・避難行動に関する事項
ア 平常時における避難の心得
イ 避難、屋内退避の勧告・指示の伝達方法
ウ 避難、屋内退避の方法
エ 避難後の心得
避難所に関する事項
ア 避難所の名称及び所在地
イ 避難所への経路
災害に関する事項
ア 原子力災害に関する基礎知識
イ 放射線、放射性物質等に関する基礎知識
- 742 -
第5節
第1
医療・保健計画
基本方針
市 は 、 健 康 相 談 の 実 施、 原 子 力 災 害 発 生 時 にお け る 医 療 機 関 等 と の 連 携 体 制 の 構
築など、あらかじめ必要な体制の構築に努める。
第2
医療・保健活動体制の整備
1
相談体制の整備
市 は 、 健 康 、 医 療 等 に 係 る 住 民 等 か ら の 相 談 、 問 い 合 わ せ に 対 応 で き る よ う、
対応窓口を明確化するなど、相談体制の整備を図る。
2
(1)
スクリーニング等実施体制の整備
市 は 、 県 外 等 か ら の 避 難 者 等 に 対 す る 身 体 の ス ク リ ー ニ ン グ 及 び 体 表 面 汚染
の除染の実施に関し、県との情報共有を図る。
(2)
市 は 、 県 外 等 か ら の 避 難 者 等 に 対 す る 身 体 の ス ク リ ー ニ ン グ 及 び 体 表 面 汚染
の除染の実施が可能な避難所その他の施設の確保に努める。
- 743 -
第3章
災害応急対策計画
- 744 -
第3章
災害応急対策計画
第1節
第1
活動体制計画
基本方針
1
市 そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 は 、 原 子 力 災 害 の 発 生 に よ る 影 響 が 本 市 に 及 ぶ 場 合又
は 及 ぶ お そ れ が あ る 場 合 に お い て 、 各 自 の 行う べ き 緊 急 事 態 応 急 対 策 が 迅 速 か つ
的 確 に 行 わ れ る よ う 、 あ ら か じ め 、 そ の 組 織 体 制 及 び 動 員 体 制 に つ い て 、 計 画を
定める。
2
職 員 の 動 員 計 画 に お い て は 、 夜 間 、 休 日 等 の 勤 務 時 間 外 に お け る 災 害 の 発 生に
当たっても、職員を確保できるよう配慮する。
3
緊 急 事 態 応 急 対 策 の 総 合 的 か つ 円 滑 な 実 施 を 図 る た め 、 市 そ の 他 の 防 災 関 係機
関 、原 子 力 事 業 者 は 、あ ら か じ め 連 絡 調 整 窓 口 、連 絡 方 法 等 を 確 認 す る と と も に 、
連 絡 調 整 の た め の 職 員 を 相 互 に 派 遣 す る こ と な ど に よ り 情 報 共 有 を 図 る な ど 、相
互の連携を強化し、応援協力体制の整備を図る。
4
市 は 、 退 職 者 や 民 間 人 材 等 の 活 用 も 含 め 、 緊 急 事 態 応 急 対 策 の 実 施 に 必 要 な人
材の確保に努める。
5
市 は 、 円 滑 な 緊 急 事 態 応 急 対 策 の 実 施 の た め 、 必 要 に 応 じ 、 外 部 の 専 門 家 等の
意見・支援を活用する。
第2
市の活動体制
市 は 、 原 子 力 災 害 の 発 生 に よ る 影 響 が 、 市 の 地 域 に 及 ぶ 場 合 又 は 及 ぶ お そ れが
あ る 場 合 は 、 そ の 所 掌 事 務 に 係 る 緊 急 事 態 応 急 対 策 を 実 施 す る た め 、 北 上 市 災害
警 戒 本 部( 以 下「 災 害 警 戒 本 部 」と い う 。)若 し く は 北 上 市 災 害 特 別 警 戒 本 部(以
下 「 災 害 特 別 警 戒 本 部 」 と い う 。 ) 又 は 北 上 市 災 害 対 策 本 部 ( 以 下 「 災 害 対 策本
部」という。)を設置する。
1
災害警戒本部
災 害 警 戒 本 部 は 、 「 北 上 市 災 害 対 策 本 部 規 程 」 ( 資 料 編 4 - 4 ) に 基 づ き 設置
し、主に災害情報の収集を行う。
(1)
設置基準
原 子 力 事 業 者 か ら 警 戒 事 象 の 発 生 に 関 す る 通 報 が あ り 、 本 部 長 が そ の 設 置を
必要と認めたとき
(2)
組織
【本編第3章第1節第2第1項第2号参照】
(3)
分掌事務
災害警戒本部の分掌事務は、次のとおりである。
ア
警戒事象の発生に関する情報の受領・収集及び関係機関への伝達
- 745 -
イ
気象予報・警報の受領、気象情報の収集及び関係機関への伝達
ウ
市の地域の気象等に関する状況及び被害発生状況の把握
エ
市の対応状況等の把握
オ
応急措置の実施
(4)
廃止基準等
ア
災 害 警 戒 本 部 は 、 本 部 長 が 、 原 子 力 災 害 の 発 生 に よ る 影 響 が 市 の 地 域 に及
ぶおそれがないと認めるときに廃止する。
イ
本 部 長 は 、原 子 力 災 害 の 発 生 に よ る 影 響 が 本 市 に 及 ぶ と 見 込 ま れ る 場 合 は、
災害警戒本部を廃止し、災害対策本部を設置する。
2
災害対策本部
災 害 対 策 本 部 は 、 災 害 対 策 基 本 法 第 23条 の 2 の 規 定 に 基 づ き 設 置 し 、 緊 急 事態
応急対策を迅速、的確に実施する。
(1)
設置基準
原 子 力 緊 急 事 態 の 発 生 に 関 す る 通 報 が あ り 、 か つ 、 そ の 影 響 が 市 の 地 域 に及
ぶ 場 合 又 は 及 ぶ お そ れ が あ る 場 合 に お い て 、 本 部 長 が 緊 急 事 態 応 急 対 策 を 講じ
る必要があると認めたとき
(2)
組織
【本編第3章第1節第2第2項第2号参照】
(3)
分掌事務
災 害 特 別 警 戒 本 部 の 分 掌 事 務 は 、 「 北 上 市 災 害 対 策 本 部 規 程 」 ( 資 料 編 4-
4 ) に 定 め る と こ ろ に よ る 。 こ の 場 合 に お い て 、 同 規 程 が 改 正 さ れ た と き は、
こ の 計 画 が 修 正 さ れ る ま で の 間 は 、 こ の 計 画 の 定 め は 、 同 規 程 の 改 正 内 容 によ
り修正されたものとみなす。
(4)
廃止基準等
災害対策本部は、次の場合に廃止する。
ア
原 子 力 緊 急 事 態 解 除 宣 言 ( 原 災 法 第 15条 第 4 項 に 定 め る も の を い う 。 以下
同じ。)が行われた場合など、本部長が、原子力災害の発生による影響が市
の地域に及ぶおそれがないと認めるとき
イ
本部長が、おおむね緊急事態応急対策を終了したと認めるとき
第3
市の職員の動員配備体制
1
配備体制、動員の系統等
【本編第3章第1節第3参照】
2
関係機関等への職員派遣等の要請
本 部 長 は 、 緊 急 事 態 応 急 対 策 の 迅 速 か つ 的 確 な 実 施 等 に 必 要 が あ る と 認 め ると
き は 、 関 係 指 定 地 方 行 政 機 関 又 は 関 係 指 定 公 共 機 関 に 対 し 、 職 員 の 派 遣 を 要 請す
る も の と し 、 こ の 場 合 に お い て 、 本 部 長 は 、 県 本 部 長 に 対 し 、 当 該 職 員 派 遣 に係
- 746 -
るあっせんを求めることができるものとする。
第4
1
防災関係機関の活動体制
防 災 関 係 機 関 は 、 隣 接 県 に 立 地 す る 原 子 力 事 業 所 に お け る 特 定 事 象 又 は 原 子力
緊急事態の発生による影響が市の地域に及ぶ場合又は及ぶおそれがある場合に
お い て は 、 法 令 、 防 災業 務 計 画 及 び 県 計 画 の 定 め る と こ ろ に よ り 、 そ の 所 管 す る
緊急事態応急対策を実施する。
2
防 災 関 係 機 関 は 、 所 管 す る 緊 急 事 態 応 急 対 策 を 実 施 す る た め 、 必 要 な 組 織 を整
備 す る と と も に 、緊 急 事 態 応 急 対 策 の 実 施 に 当 た っ て は 、県 、市 との 連 携 を 図 る 。
3
防 災 関 係 機 関 は 、 緊 急 事 態 応 急 対 策 が 実 施 さ れ る 現 場 に お い て 、 現 地 関 係 機関
の 活 動 を 円 滑 に 推 進 す る た め 、 必 要 に 応 じ 、現 地 調 整 所 を 速 や か に 設 置 し 、 現 地
関係機関相互の連絡調整を図る。
4
防 災 関 係 機 関 は 、 そ の 活 動 に 当 た っ て 、 職 員 の 安 全 確 保 に 十 分 に 配 慮 す る とと
も に 、 こ こ ろ の ケ ア 対 策 に 努 め る も の と し 、 必 要 に 応 じ 、 国 等 に 対 し 、 精 神 科医
等の派遣を要請する。
- 747 -
第2節
第1
1
特定事象発生情報等の伝達計画
基本方針
原子力事業所における警戒事象、特定事象又は原子力緊急事態の発生情報及び
原子力緊急事態宣言(当該宣言に掲げる緊急事態応急対策を実施すべき区域に隣
接県又は本県の区域が含まれるものに限る。以下本節及び第4節中「特定事象発
生 情 報 等 」 と い う 。 ) 並 び に 原 災 法 第 15条 第 3 項 の 規 定 に よ る 内 閣 総 理 大 臣 の 指
示 及 び 第 20条 第 3 項 の 規 定 に よ る 原 子 力 災 害 対 策 本 部 長 ( 原 災 法 第 17条 第 1 項 に
規定する者をいう。以下同じ。)の指示(以下、本節及び第4節中「内閣総理大
臣等による指示」という。)に係る伝達、通報を、迅速かつ確実に実施する。
2
通信設備が被災した場合においても、特定事象発生情報等及び内閣総理大臣等
による指示を関係機関、住民等に伝達できるよう、通信手段の複数化に努める。
第2
実施機関(責任者)
実施機関
活動の内容
県本部長
特定事象発生情報等及び内閣総理大臣等による指示
の市町村等に対する伝達
市本部長
特定事象発生情報等及び内閣総理大臣等による指示
の周知
日本放送協会盛岡放送局
特定事象発生情報等及び内閣総理大臣等による指示
㈱IBC岩手放送
の放送
㈱テレビ岩手
㈱岩手めんこいテレビ
㈱岩手朝日テレビ
㈱エフエム岩手
原子力事業者
第3
実施要領
1
伝達系統
特定事象発生情報等の県への通報
特 定 事 象 発 生 情 報 等 及 び 内 閣 総 理 大 臣 等 に よ る 指 示 の 通 報 機 関 及 び 伝 達 系 統 は、
次の図のとおりである。
- 748 -
【特定事象発生情報等伝達系統図】
(
指
示
機
関
)
国
市
消防本部
(
通
報
機
関
)
原
子
力
事
業
者
関
係
機
関
県
関係課
広域振興局等
岩手県警察本部
出先機関
各警察署
交番・駐在所
放
送
放送事業者
住
民
指定地方行政機関等
(注)1
は、原災法の規定による内閣総理大臣等による指示
2
2
は、総合防災情報ネットワーク及び防災行政無線
市の措置
(1)
市 長 は 、 特 定 事 象 発 生 情 報 等 及 び 内 閣 総 理 大 臣 等 に よ る 指 示 を 受 領 し た 場合
は 、 直 ち に 、 そ の 内 容 を 関 係 機 関 に 通 知 す る と と も に 、 地 域 内 の 住 民 、 団 体等
に対して広報を行う。
(2)
市長は、あらかじめ、通知先の機関及び通知方法を定める。
(3)
特 定 事 象 発 生 情 報 等 及 び 内 閣 総 理 大 臣 等 に よ る 指 示 の 受 領 後 に お い て は 、ラ
ジ オ 、 テ レ ビ 等 の 報 道 内 容 に 注 意 す る と と も に 、 地 方 支 部 及 び 関 係 機 関 と の連
絡を密にするなど、的確な情報の把握に努める。
(4)
市 長 は 、 防 災 行 政 無 線 の 整 備 等 に よ り 、 住 民 、 団 体 等 に 対 す る 特 定 事 象 発生
情報等及び内閣総理大臣等による指示の伝達手段の確保に努める。
(5)
特 定 事 象 発 生 情 報 等 及 び 内 閣 総 理 大 臣 等 に よ る 指 示 の 広 報 は 、 お お む ね 、次
の方法による。
ア
防災行政無線
カ 携帯端末の緊急速報メール機能
イ
インターネット等
キ 登録制メール
- 749 -
ウ
CATV
ク 広報車
エ
臨時災害放送局等
ケ 自主防災組織等の広報活動
オ 電話
3
(1)
防災関係機関の措置
放送事業者
ラ ジ オ 放 送 に お い て は 番 組 を 利 用 し 、 ま た 、 緊 急 の 場 合 は 番 組 を 中 断 し 、テ
レビ放送においては字幕・スーパー等により放送する。
(2)
その他の防災関係機関
それぞれの所管事務に応じて、関係団体等に通知する。
- 750 -
第3節
第1
情報の収集・伝達及び通信情報計画
基本方針
1
情報の収集・伝達
市 そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 は 、 災 害 時 に お け る 緊 急 事 態 応 急 対 策 を 円 滑 か つ 的確
に実施するため、次に掲げる事項に留意し、災害情報の収集及び伝達を行う。
(1)
災害情報の収集、伝達に当たっては、防災関係機関と密接に連携を図る。
(2)
災 害 に よ り 、 通 信 施 設 等 が 被 災 し た 場 合 に お い て も 、 災 害 情 報 を 関 係 機 関に
伝達できるよう、通信手段の複数化を図る。
(3)
緊 急 事 態 応 急 対 策 の 実 施 に 当 た っ て の 重 要 な 情 報 を あ ら か じ め 選 定 し 、 その
情報を優先的に収集、伝達する。
2
通信情報
市 そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 は 、通 信 施 設・設 備 の被 災 状 況 及 び 通 信 状 況 を 把 握 し、
通 信 連 絡 系 統 ・ 通 信 手 段 の 確 保 を 図 る と と も に 、 通 信 施 設 等 が 損 壊 し た 場 合 にお
いては、代替通信手段の確保及び迅速な応急復旧に努める。
第2
情報の収集・伝達実施機関(責任者)
【本編第3章第4節第2参照】
第3
情報の収集・伝達実施要領
1
災害情報の収集、報告
(1)
市
ア
市 本 部 長 は 、 県 と 連 携 し 情 報 の 把 握 に 努 め る と と も に 、 県 本 部 長 か ら 伝達
された情報を関係機関等に周知する。
イ
上 記 の ほ か 、 本 編 第 3 章 第 4 節 第 3 第 1 項 に 定 め る 方 法 等 に 準 じ て 、 災害
情報の収集及び報告を行う。
(2)
防災関係機関
本 編 第 3 章 第 4 節 第 3 第 1 項 に 定 め る 方 法 等 に 準 じ て 、 災 害 情 報 の 収 集 及び
報告を行う。
2
災害情報収集の優先順位、災害情報の報告要領
【本編第3章第4節第3第1項及び第2項参照】
第4
電気通信設備等の利用
【本編第3章第3節第3参照】
- 751 -
第4節
第1
住民等への情報提供・広聴広報計画
基本方針
1
住民等への情報提供
市 及 び 県 は 、相 互 に 連携 し 、ま た 、報 道 機 関、情 報 通 信 事 業 者 等 の協 力 を 得 て 、
住民、事業者等に対し、正確な情報を適時に提供する。
2
広報広聴
(1)
災 害 時 に お け る 人 心 の 安 定 を 図 る と と も に 、 災 害 救 助 に 対 す る 協 力 及 び 復興
へ の 意 欲 を 喚 起 し 、 緊 急 事 態 応 急 対 策 を 推 進 す る た め に 、 広 報 広 聴 活 動 を 実施
する。
(2)
防 災 関 係 機 関 が 広 報 活 動 を 行 う に 当 た っ て は 、 関 係 機 関 と の 密 接 な 連 携 協力
のもとに行うものとし、情報の混乱や誤報、遅延等の防止に努める。
(3)
報 道 機 関 は 、 各 防 災 関 係 機 関 か ら の 災 害 広 報 の 要 請 に 対 し て 、 積 極 的 に 協力
す る も の と し 、 防 災 関 係 機 関 に お い て も 、 報 道 機 関 に 対 し て 、 資 料 の 提 供 及び
災害報道のための取材活動について積極的に協力する。
(4)
情 報 通 信 事 業 者 は 、 広 報 手 段 に 関 す る 最 新 の 技 術 、 サ ー ビ ス 等 に 関 す る 情報
を提供する等、災害広報の実施者の広報活動への協力に努める。
(5)
広 報 活 動 に 当 た っ て は 、あ ら か じ め 、住 民 等 の 必 要 と す る 情 報 を 選 定 の う え、
そ の 優 先 順 位 を 定 め る 。 そ の 際 、 特 に 要 配 慮 者 が 必 要 と す る 情 報 に つ い て 配慮
をする。
(6)
広 聴 活 動 に 当 た っ て は 、 相 談 窓 口 等 の 明 確 化 を 図 り 、 住 民 等 の 相 談 、 要 望等
を 広 く 聴 取 す る 。 そ の 際 、 特 に 要 配 慮 者 の 相 談 、 要 望 等 に つ い て 配 慮 を す る。
第2
住民等への情報提供
1
市による情報提供
(1)
市 は 、 県 か ら 住 民 等 に 対 し 情 報 提 供 を 行 う 旨 の 通 知 を 受 け た と き は 、 当 該区
域内の住民等に対し、同様の内容により情報提供を行う。
(2)
住 民 等 へ の 情 報 提 供 は 、 次 の 方 法 に よ る ほ か 、 携 帯 端 末 の 緊 急 速 報 メ ー ル機
能など、多様な手段を活用する。その際、特に要配慮者への配慮をする。
ア 防災行政無線
オ 電話
イ インターネット等
ウ CATV
カ 携帯端末の緊急速報メール機能
キ
エ
臨時災害放送局等
登録制メール
ク 広報車
ケ 自主防災組織等の広報活動
3
防災関係機関による情報提供
防 災 関 係 機 関 は 、市 か ら 住 民 等 に 対 し 情 報 提 供 を 行 う 旨 の 通 知 を 受 け た と き は、
職員及び所管する団体等に対し、同様の内容により情報提供を行う。
第3
1
広報広聴
実施機関(責任者)
- 752 -
【本編第3章第5節第2参照】
2
(1)
実施要領
広報活動
【本編第3章第5節第3第1項参照】
(2)
広聴(相談)活動
【本編第3章第5節第3第2項参照】
- 753 -
第5節
第1
1
緊急時モニタリング計画
県の緊急時モニタリングへの対応
市 は 、 県 が 実 施 す る 緊 急 時 ( 原 子 力 災 害 に 対 す る 災 害 警 戒 本 部 又 は 災 害 特 別警
戒本部を設置したときをいう。)のモニタリングに協力するものとする。
2
市 は 、 県 か ら 提 供 を 受 け た モ ニ タ リ ン グ の 結 果 に つ い て 、 関 係 機 関 に 情 報 提供
するとともに、住民に公表するものとする。
第2
その他のモニタリング
1
市は、必要に応じて自主的なモニタリングを実施する。
2
不 特 定 多 数 の 者 が 利 用 す る 施 設 の 設 置 者 又 は 管 理 者 は 、 県 の 要 請 が あ っ た とき
は、モニタリングの実施及びモニタリング結果の公表に努める。
- 754 -
第6節
第1
1
避難・影響回避計画
基本方針
住 民 等 の 生 命 、 身 体 の 安 全 を 確 保 す る た め 、 原 子 力 災 害 が 発 生 し 、 原 災 法 第 15
条 第 3 項 の 規 定 に よ り 、 国 か ら 原 災 法 第 28条第 2 項 の 規 定 に よ り 読 み 替 え て 適 用
さ れ る 災 害 対 策 基 本 法 第 60条 第 1 項 及 び 第 5 項 の 規 定 に よ る 避 難 の た め の 立 退
き又は屋内への退避の勧告又は指示を行うべきことその他の緊急事態応急対策
に 関 す る 事 項 の 指 示 ( 以 下 本 節 中 「 内 閣 総 理 大 臣 指 示 」 と い う 。 )が あ っ た 場 合
に は 、 迅 速 か つ 的 確 に 住 民 に 伝 達 し 、 避 難 誘 導 等 を 実 施 す る 。 特 に 、 避 難 行 動に
時 間 を 要 す る 避 難 行 動 要 支 援 者 に つ い て は 、避 難 支 援 従 事 者 の 安 全 を 確 保 し な が
ら、避難誘導等を行う。
2
原子力災害が発生した場合には、住民等が正しい情報に基づき行動するよう、
適時に注意喚起を行う。
3
市 内 外 の 避 難 者 等 の 避 難 生 活 の 場 を 確 保 す る た め 、 避 難 所 を 迅 速 に 開 設 す ると
ともに、その適正な運営を図る。
第2
1
実施機関(責任者)
避難勧告等
実施機関
担当業務
市本部長
地域住民、滞在者その他の者に対する避難のための立退き又は屋内
へ の 退 避 の 勧 告 、 指 示 ( 災 害 対 策 基 本 法 第 60条 ( 原 災 法 第 28条 第 2 項
による読替え))
県本部長
1
市長に代わって行う地域住民、滞在者その他の者に対する避難の
た め の 立 退 き 又 は 屋 内 へ の 退 避 の 勧 告 、 指 示 ( 災 害 対 策 基 本 法 第 60
条 ( 原 災 法 第 28条 第 2 項 に よ る 読 替 適 用 ) )
2
必要と認める地域の居住者、滞在者その他の者に対する避難のた
め の 立 退 き 又 は 屋 内 へ の 退 避 の 指 示 ( 災 害 対 策 基 本 法 第 61条 ( 原 災
法 第 28条 第 2 項 に よ る 読 替 適 用 ) 、 警 察 官 職 務 執 行 法 第 4 条 )
陸上自衛隊
1
岩手駐屯部
隊
2
その場に居合わせた者、事物の管理者その他の関係者に対する避
難 の た め の 警 告 又 は 避 難 の た め の 措 置 〔 自 衛 隊 法 第 94条 〕
2
災害派遣要請に基づく避難の援助
警戒区域の設定
実施機関
市本部長
担当業務
警戒区域の設定による緊急事態応急対策従事者以外の当該区域に対す
る 立 入 り の 制 限 、 禁 止 、 退 去 の 命 令 ( 災 害 対 策 基 本 法 第 63条 ( 原 災 法
第 28条 第 2 項 に よ る 読 替 適 用 )
- 755 -
県本部長
警戒区域の設定による緊急事態応急対策従事者以外の当該区域に対す
る 立 入 り の 制 限 、 禁 止 、 退 去 の 命 令 ( 災 害 対 策 基 本 法 第 63条 ( 原 災 法
第 28条 第 2 項 に よ る 読 替 適 用 ) 、 第 73)
陸上自衛隊
警戒区域の設定による緊急事態応急対策従事者以外の当該区域に対す
岩手駐屯部
る立入りの制限、禁止、退去の命令(市長(市長の委託を受けてその
隊
職権を行う市の吏員を含む)、警察官又は海上保安官がいない場合)
( 災 害 対 策 基 本 法 第 63条 )
3
救出
【 本 編 第 3 章 第 15節 第 2 参 照 】
4
避難所の設置、運営
【 本 編 第 3 章 第 15節 第 2 参 照 】
第3
実施要領
1
注意喚起
市 は 、 第 4 節 第 2 に よ る 広 報 の 実 施 な ど を 通 じ 、 住 民 等 が 正 し い 情 報 に 基 づき
行動するよう、適時に注意喚起を行う。
2
避難のための立退き又は屋内への退避の勧告又は指示等
(1)
避難のための立退き又は屋内への退避の勧告又は指示及び報告
実 施 責 任 者 は 、 内 閣 総 理 大 臣 指 示 が あ っ た 場 合 に は 、 そ の 指 示 に 基 づ き 、避
難 の た め の 立 退 き 又 は 屋 内 へ の 退 避 の 勧 告 又 は 指 示 を 行 う 。こ の 場 合 に お い て、
市 本 部 長 は 、速 や か に そ の 旨 を 県 本 部 長 及 び 原 子 力 災 害 対 策 本 部 長 に 報 告 す る。
(2)
避難のための立退き又は屋内への退避の勧告又は指示の内容
実 施 責 任 者 は 、 次 の 内 容 を 明 示 し て 、 避 難 の た め の 立 退 き 又 は 屋 内 へ の 退避
の勧告又は指示を行う。
ア 発令者
別
イ 避難のための立退き又は屋内への退避の別
エ 勧告又は指示の日時
地域
キ 避難のための立退き先又は退避先
する場合の経路
(3)
オ 勧告又は指示の理由
ウ 勧告又は指示の
カ 勧告又は指示の対象
ク 避難のための立退き又は退避
ケ その他必要な事項
避難のための立退き又は屋内への退避の勧告又は指示の周知
ア
地域住民等への周知
(ア )
実 施 責 任 者 は 、避 難 の た め の 立 退 き 又 は 屋 内 へ の 退 避 の 勧 告 又 は 指 示 の
内 容 を 、第 4 節 第 2 の規 定 に 準 じ 、直 接 の 広報( 防 災 行 政 無 線 、広報 自 動
車 等 )、広 報 媒 体( ラ ジ オ 、テ レ ビ )、携 帯 端 末 の 緊 急 速 報 メ ー ル 機 能 な
ど 、多 様 な 手 段 の 活 用 に よ っ て 、直 ち に 、地 域 住 民 等 へ の 周 知 徹 底 を 図 る 。
ま た 、海 水 浴 場 、そ の 他 観 光 施 設 等 の 不 特 定 多 数 の 者 が 集 ま る 場 所 に あ っ
て も 、あ ら か じ め 、伝 達 体 制 を 整 備 し 、直 ち に 、来 訪 者 に 周 知 徹 底 を 図 る 。
(イ )
避 難 の た め の 立 退 き 又 は 屋 内 へ の 退 避 の 勧 告 又 は 指 示 の 周 知 に 当 た って
- 756 -
は 、 必 要 に 応 じ 、 避 難 行 動 要 支 援 者 の 住 居 を 個 別 に 巡 回 す る な ど 、 避 難行
動要支援者に配慮した方法を併せて実施する。
イ
関係機関相互の連絡
実 施 責 任 者 は 、 避 難 のた め の 立 退 き 又 は 屋 内 へ の 退 避 の 勧 告 又 は 指 示 を 行
っ た 場 合 は 、 法 令 に 基 づ く 報 告 又 は 通 知 を 行 う ほ か 、 そ の 旨 を 相 互 に 連 絡す
る。
[報告又は通知事項]
① 勧告又は指示を行った者
② 避難のための立退き又は屋内への退避の別
③ 勧告又は指示の別
④ 勧告又は指示の理由
⑤ 勧告又は指示の発令時刻
⑥ 勧告又は指示の対象地域
⑦ 避難のための立退き先又は退避先
⑧ 避難のための立退者数又は退避者数
[法令に基づく報告又は通知義務]
実施機関
市町村
知事
担当業務
根拠法令
知事及び原子力災
災 害 対 策 基 本 法 第 60条 第 4 項 ( 原 災
害対策本部長
法 第 28条 第 2 項 に よ る 読 替 適 用 )
公示
災 害 対 策 基 本 法 第 60条 第 5 項 ( 原 災
法 第 28条 第 2 項 に よ る 読 替 適 用
警察官、海上保安官
市長
災 害 対 策 基 本 法 第 61条 第 2 項
警察官
公安委員会
警察官職務執行法第4条第2項
自衛官
大臣の指定する者
自 衛 隊 法 第 94条 第 1 項
(4)
避難の方法
【 本 編 第 3 章 第 14節 第 3 第 1 項 第 4 号 参 照 】
(5)
避難の誘導
【 本 編 第 3 章 第 15節 第 3 第 1 項 第 5 号 参 照 】
(6)
避難者の確認等
【 本 編 第 3 章 第 15節 第 3 第 1 項 第 6 号 参 照 】
(7)
避難経路の確保
【 本 編 第 3 章 第 15節 第 3 第 1 項 第 7 号 参 照 】
(8)
避難支援従事者の安全確保
【 本 編 第 3 章 第 15節 第 3 第 1 項 第 8 号 参 照 】
3
警戒区域の設定
(1)
警戒区域の設定
ア
実 施 責 任 者 は 、 原 子 力 緊 急 事 態 宣 言 が あ っ た 時 か ら 原 子 力 緊 急 事 態 解 除宣
言 が あ る ま で の 間 で 、 人 の 生 命 又 は 身 体 に 対 す る 危 険 を 防 止 す る た め に 特に
必要があると認めるときは、次の事項を明示して、警戒区域を設定する。
- 757 -
ア 発令者
イ 警戒区域設定の日時
エ 警戒区域設定の地域
オ その他必要な事項
イ
ウ 警戒区域設定の理由
実 施 責 任 者 は 、 緊 急 事 態 応 急 対 策 に 従 事 す る 者 以 外 の 者 に 対 し て 警 戒 区域
へ の 立 入 り を 制 限 し 、 若 し く は 禁 止 し 、 又 は 当 該 区 域 か ら の 退 去 を 命 ず るこ
とができる。
(2)
警戒区域設定の周知
ア
地域住民への周知
実 施 責 任 者 は 、警 戒 区域 設 定 の 内 容 を 、直 接の 広 報( 防 災 行 政 無 線、広 報
自 動 車 等 )又 は 広 報 媒体( テ レ ビ 、ラ ジ オ )に よ り 、地 域 住 民 等 への 周 知 徹
底を図るとともに、ロープ等によりこれを明示する。
イ
関係機関相互の連絡
実 施 責 任 者 は 、警 戒 区域 を 設 定 し た 場 合 、法に 基 づ く 報 告 又 は 通 知 を 行 う
ほか、その旨を相互に連絡する。
〔報告又は通知事項〕
① 警戒区域設定を行った者
② 警戒区域設定の理由
③ 警戒区域設定の発令時刻
④ 警戒区域設定の地域
〔法令に基づく報告又は通知義務〕
報告又は通知義務者
報告又は
根拠法令
通知先
県知事
市長
災 害 対 策 基 本 法 施 行 令 第 30条 第 3 項
警察官、海上保安官
災 害 対 策 基 本 法 第 63条 第 2 項
原子力災害派遣等を命ぜら
災 害 対 策 基 本 法 第 63条 第 3 項 ( 原 災 法 第
れた部隊等の自衛官
28条 第 2 項 に よ る 読 替 適 用 )
4
救出
【 本 編 第 3 章 第 14節 第 3 第 3 項 参 照 】
5
避難所の設置、運営
【 本 編 第 3 章 第 14節 第 3 第 4 項 参 照 】
6
帰宅困難者対策
【 本 編 第 3 章 第 14節 第 3 第 5 項 参 照 】
7
(1)
避難所以外の在宅避難者に対する支援
在宅避難者の把握
市 本 部 長 は 、 自 宅 そ の 他 の 避 難 所 以 外 の 場 所 に い る 者 ( 当 該 避 難 所 以 外 の屋
内 に 退 避 す る 者 を 含 む 。 以 下 同 じ 。 ) で あ っ て 、 ラ イ フ ラ イ ン や 物 流 の 途 絶に
よ り 物 資 及 び 食 料 の 調 達 並 び に 炊 事 が 困 難 と な る こ と 等 に よ り 日 常 生 活 を 営む
こ と が 困 難 な 者 ( 以 下 「 在 宅 避 難 者 」 と い う 。 ) の 人 数 、 必 要 と す る 支 援 等を
- 758 -
早期に把握する。
(2)
在宅避難者に対する支援
ア
市 本 部 長 は 、 市 庁 舎 に お け る 配 布 や 在 宅 避 難 者 が い る 集 落 又 は 避 難 所 の巡
回により物資の支給を行う。
イ
市 本 部 長 は 、 在 宅 避 難 者 に 対 し 、 物 資 や 食 料 の 配 布 の 広 報 の 実 施 等 必 要な
情 報 や 支 援 ・ サ ー ビ ス を 容 易 か つ 確 実 に 受 け 取 る こ と の で き る 体 制 の 整 備を
図る。
8
広域一時滞在
【 本 編 第 3 章 第 14節 第 3 第 7 項 参 照 】
第4
1
(1)
影響回避等のための措置
市等による情報提供
市 及 び 県 は 、 第 4 節 の 規 定 に 基 づ き 、 住 民 等 に 対 し 、 放 射 性 物 質 等 の 影 響を
回 避 し 、防 護 す る た め に 講 ず べ き 措 置 等 に つ い て 、情 報 の 提 供 又 は 要 請 を 行 う。
(2)
市 及 び 県 は 、第 4 節 の 規 定 に 基 づ き 、必 要 に 応 じ 、水 道 事 業者 、農 林 漁 業 者 、
食 品 加 工 事 業 者 等 に 対 し 、 放 射 性 物 質 等 の 影 響 を 回 避 し 、 又 は 軽 減 す る た めに
講ずべき措置等について、情報の提供又は要請を行う。
2
(1)
住民等の措置
住 民 等 は 、 身 体 等 を 防 護 す る た め 、 県 等 の 情 報 提 供 又 は 要 請 に 基 づ き 、 放射
性 物 質 等 の 影 響 を 回 避 し 、 防 護 す る た め に 必 要 な 措 置 を 講 ず る 。 こ の 場 合 にお
い て 、 自 主 防 災 組 織 等 は 、 自 ら 必 要 な 措 置 を 講 ず る こ と が 困 難 な 要 配 慮 者 等に
対し、必要な支援を行うよう努める。
(2)
水 道 事 業 者 、農 林 漁 業 者 、食 品 加 工 事 業 者 等 は 、生 産 品 等 へ の 影 響 を 回 避 し、
風 評 被 害 を 防 止 す る た め 、県 等 の 情 報 に 基 づ き 、放 射 性 物 質 等 の 影 響 を 回 避 し、
又 は 軽 減 す る た め に 必 要 な 措 置 を 講 ず る 。 こ の 場 合 に お い て 、 農 業 協 同 組 合、
商 工 会 議 所 、 商 工 会 そ の 他 の 公 共 的 団 体 は 、 農 林 漁 業 者 、 食 品 加 工 事 業 者 等が
円滑に必要な措置を講じられるよう、必要な支援の実施に努める。
- 759 -
第7節
第1
医療・保健計画
基本方針
1
市 本 部 長 及 び 県 本 部 長 は 、 原 子 力 災 害 が 発 生 し た 場 合 に お い て 、 身 体 の スク
リ ー ニ ン グ 及 び 体 表 面 汚 染 の 除 染 の 実 施 に 必 要 な 施 設 の 確 保 及 び 体 制 の 構 築を
図り、必要に応じ、これを実施する。
2
市 本 部 長 及 び 県 本 部 長 は 、 県 外 か ら の 避 難 者 等 に 対 し 、 緊 急 被 ば く 医 療 の実
施 が 必 要 な 場 合 に お い て 、 県 内 外 の 医 療 機 関 及 び 消 防 等 と の 連 携 を 図 り 、 当該
医療機関への搬送を行う。
1
市 本 部 長 及 び 県 本 部 長 は 、 避 難 等 し た 住 民 等 の 心 身 両 面 に わ た る 健 康 を 維持
するため、健康相談、健康管理指導及びこころのケアを実施する。
第2
スクリーニング及び除染
1
市 本 部 長 及 び 県 本 部 長 は 、 国 が 指 示 又 は 決 定 す る 身 体 の ス ク リ ー ニ ン グ を行
う 際 の 基 準 に 基 づ き 、 避 難 し た 住 民 等 ( 県 外 か ら 県 内 に 避 難 し た 者 を 含 む 。)
の 身 体 の ス ク リ ー ニ ン グ 及 び 体 表 面 汚 染 の 除 染 を 実 施 す る 。こ の 場 合 に お い て、
国 、 指 定 公 共 機 関 そ の 他 の 関 係 機 関 に 対 し 、 身 体 の ス ク リ ー ニ ン グ 及 び 体 表面
汚 染 の 除 染 の 実 施 に 必 要 な 人 員 の 派 遣 、 資 機 材 の 確 保 な ど 、 必 要 な 支 援 を 求め
る。
2
市 本 部 長 は 、 身 体 の ス ク リ ー ニ ン グ 及 び 体 表 面 汚 染 の 除 染 を 実 施 す る 施 設を
確 保 し 、 当 該 施 設 の 名 称 等 を 県 本 部 長 に 通 知 す る も の と し 、 身 体 の ス ク リ ーニ
ング及び体表面汚染の除染は、当該施設において実施する。
〔市の担当部〕
部
課等
保健福祉部
健康増進課
担当業務
1
身体のスクリーニング及び体表面汚染の除染に係る
実施協力等
2
第3
1
市町村、国、指定公共機関との調整等
初動医療体制
本 県 は 、 原 子 力 施 設 立 地 地 域 に 該 当 し て お ら ず 、 緊 急 被 ば く 医 療 の 提 供 体 制が
な い こ と か ら 、 県 外 から の 避 難 者 等 で あ っ て 、 緊 急 被 ば く 医 療 の 必要 性 が 見 込 ま
れ る 場 合 に あ っ て は 、県 外 の 緊 急 被 ば く 医 療 機 関 へ の 搬 送 や 、 独 立行 政 法 人 放 射
線 医 学 総 合 研 究 所 、 国立 病 院 、 国 立 大 学 付 属病 院 等 の 医 療 関 係 者 等 で 構 成 さ れ る
緊急被ばく医療派遣チームの協力により医療を提供することが基本となる。
2
市 本 部 長 は 、 避 難 し た 住 民 等 に つ い て 、 サ ー ベ イ メ ー タ ー に よ る 身 体 の ス クリ
ー ニ ン グ 等 の 結 果 、 緊急 被 ば く 医 療 の 必 要 性 が 指 摘 さ れ た と き は 、県 本 部 長 に 対
し 、 緊 急 被 ば く 医 療 の実 施 が 必 要 な 住 民 等 の 状 況 を 報 告 し 、 搬 送 すべ き 医 療 機 関
及びその搬送方法の指示を求める。
- 760 -
3
県 本 部 長 は 、 市 本 部 長 か ら の 報 告 に 基 づ き 、 国 、 県 内 外 の 医 療 機 関 、 独 立 行政
法 人 放 射 線 医 学 総 合 研 究 所 、 緊 急 被 ば く 医 療 派 遣 チ ー ム 、 消 防 機 関 、 自 衛 隊 その
他 の 関 係 機 関 と 協 議 、 調 整 し 、 搬 送 す べ き 医 療 機 関 及 び 搬 送 方 法 を 決 定 の 上 、市
本部長に通知する。
4
市 本 部 長 は 、 県 本 部 長 の 通 知 に 基 づ き 、 緊 急 被 ば く 医 療 の 実 施 が 必 要 な 住 民等
の医療機関への搬送を実施する。県本部長は、当該搬送等の実施に協力する。
第4
健康管理活動の実施
【 本 編 第 3 章 第 15節 第 7 第 2 項 参 照 】
- 761 -
第4章
災害復旧計画
- 762 -
第4章
第1節
第1
災害復旧計画
モニタリング継続計画
基本方針
1
市 は 、 県 が 、 原 子 力 緊 急 事 態 解 除 宣 言 が 行 わ れ た と き 等 に お い て 、 県 内 へ の放
射 性 物 質 等 の 影 響 を 把 握 す る た め 、 緊 急 時 モニ タ リ ン グ を 継 続 し て 実 施 す る と き
は、それに協力するものとする。
2
市 は 、 県 か ら 提 供 を 受 け た モ ニ タ リ ン グ の 結 果 に つ い て 、 関 係 機 関 に 情 報 提供
するとともに、住民に公表するものとする。
第2節
第1
低減措置・廃棄物等対策計画
基本方針
1
市 は 、 県 に よ る 緊 急 時 モ ニ タ リ ン グ の 実 施 結 果 等 を 踏 ま え 、 住 民 が 日 常 生 活か
ら 受 け る 追 加 被 ば く 線 量 ( 自 然 被 ば く 線 量 及び 医 療 被 ば く を 除 く 被 ば く 線 量 を い
う 。 以 下 同 じ 。 ) の 低減 を 図 る 必 要 が あ る と 認 め た と き は 、 県 と 調 整 及 び 連 携 を
行い、必要な措置を講じる。
2
市 及 び 県 は 、 住 民 が 日 常 生 活 か ら 受 け る 追 加 被 ば く 線 量 の 低 減 を 図 る た め の措
置 ( 以 下 「 低 減 措 置 」と い う 。 ) の 実 施 に よ り 発 生 し た 廃 棄 物 等 に つ い て 、 法 令
及び国が定める指針等に基づき、適切に管理又は処理されるよう指導する。
第2
低減措置の実施
1
低減措置を行う目安等
低 減 措 置 を 実 施 す べ き 目 安 及 び 低 減 措 置 の 実 施 に よ り 確 保 す べ き 追 加 被 ば く線
量 の 水 準 は 、 低 減 措 置 の 実 施 が 必 要 と 認 め た と き に 、 原 子 力 災 害 対 策 指 針 そ の他
の基準等を勘案し、県が定める。
2
(1)
低減措置の対象、実施者等
低 減 措 置 は 、 学 校 等 の 施 設 、 不 特 定 多 数 の 者 が 利 用 す る 施 設 、 住 居 な ど 、住
民 等 が 日 常 生 活 に お い て 利 用 す る 頻 度 等 が 高 い 箇 所 の ほ か 、 事 業 活 動 等 に 支障
があり、事業者等が低減措置を行う必要があると認める箇所とする。
(2)
低 減 措 置 は 、 住 民 等 が 日 常 生 活 に お い て 利 用 す る 頻 度 等 が 高 い 箇 所 を 優 先し
て 実 施 す る 。 こ の 場 合 に お い て 、 子 ど も は 、 成 人 に 比 較 し 放 射 線 の 影 響 を 受け
やすいことから、子どもの生活環境を最優先に実施する。
(3)
低 減 措 置 は 、 低 減 措 置 の 対 象 と な る も の を 所 有 し 、 管 理 し 、 又 は 占 有 す る者
( 以 下 、 本 節 中 「 実 施 者 」 と い う 。 ) が 行 い 、 国 が 示 す 方 法 又 は 県 が 適 当 と認
める方法により実施する。
- 763 -
第3
1
廃棄物等の処理等
実 施 者 は 、 低 減 措 置 の 実 施 に 伴 い 生 じ た 廃 棄 物 等 を 、 法 令 及 び 国 が 定 め る 指針
等に基づき、適切に管理し、処理する。
2
市 及 び 県 は 、 実 施 者 に 対 し 、 当 該 廃 棄 物 等 が 、 法 令 及 び 国 が 定 め る 指 針 等 に基
づき、適切に管理又は処理されるよう指導する。
第4
実施者の措置
不 特 定 多 数 の 者 が 利 用 す る 施 設 に 関 し 低 減 措 置 を 行 っ た 実 施 者 は 、 行 っ た 低 減措
置の内容、低減措置の実施結果等を公表するよう努める。
第5
1
市及び県の措置
市 及 び 県 は 、 自 ら が 所 有 し 、 又 は 管 理 す る 施 設 等 の 低 減 措 置 を 速 や か に 実 施す
る と と も に 、 自 ら が 行 っ た 低 減 措 置 の 内 容 、 低 減 措 置 の 実 施 結 果 等 を 公 表 す る。
2
市 及 び 県 は 、 相 互 に 連 携 し 、 実 施 者 に よ る 低 減 措 置 及 び 廃 棄 物 等 の 処 理 が 、円
滑 か つ 適 切 に 実 施 さ れ る よ う 、 技 術 的 な 助 言 そ の 他 の 採 り う る べ き 必 要 な 支 援を
行う。
- 764 -
第3節
第1
1
健康確保等計画
基本方針
市 は 、 県 と 連 携 し 、 健 康 に 不 安 等 を 感 じ る 市 民 等 ( 広 域 一 時 滞 在 に よ り 県 内に
滞 在 す る 県 外 か ら の 避 難 者 を 含 む 。 以 下 、 こ の 節 に お い て 同 じ 。 ) に 対 し 、 健康
相 談 を 実 施 す る と と も に 、 住 民 等 の 健 康 確 保 に 関 し 、 必 要 と 認 め る と き は 、 調査
その他の必要な対策を実施する。
2
市 は 、 原 子 力 災 害 に よ り 被 害 を 受 け た 市 民 等 が 、 速 や か に 再 起 で き る よ う 、被
災 者 に 対 す る 生 活 相 談 、 義 援 金 ・ 救 援 物 資 、災 害 弔 慰 金 の 支 給 、 生 活 福 祉 資 金 の
貸 付 、 失 業 者 ( 休 業 者) の 生 活 安 定 対 策 等 、 市 民 の 自 力 復 興 を 促 進 す る た め の 各
種対策を講じ、早期の生活安定を図る。
第2
健康相談の実施
市 は 、 県 と 連 携 し 、 健康 に 不 安 等 を 感 じ る 市 民 等 か ら の 相 談 、 問 い 合 わ せ に 対 応
できるよう、対応窓口を明確化するなど、相談体制の整備を図る。
第3
1
市民の健康確保に関する調査その他の対策の実施
市 は 、 県 に よ る 緊 急 時 モ ニ タ リ ン グ の 実 施 結 果 等 を 踏 ま え 、 市 民 等 の 健 康 確保
に 関 し 、 調 査 を 行 う こ と が 必 要 と 認 め る と き は 、 県 と 連 携 し 、 国 その 他 の 関 係 機
関の助言等を得て、必要な調査及び分析を行う。
2
市 は 、 調 査 及 び 分 析 の 結 果 、 県 民 等 の 健 康 確 保 に 関 す る 対 策 を 実 施 す る 必 要が
あ る と 認 め る と き は 、 県 及 び 国 そ の 他 の 関 係 機 関 と 連 携 し 、 必 要 な対 策 を 実 施 す
る。
第4
生活の安定確保
【本編第4章第2節参照】
- 765 -
第4節
第1
風評被害防止計画
基本方針
市 は 、 原 子 力 災 害 に よ る 風 評 被 害 が 商 工 業 、 観 光 業 、 農 林 水 産 業 そ の 他 の 地 場産
業 に 及 ぶ こ と の な い よ う 、 こ れ を 未 然 に 防 止 し 、 又 は 影 響 を 軽 減 す る た め に 必 要な
活動を実施する。
第2
1
広報活動等
市 は 、 県 、 関 係 機 関 、 団 体 等 と 連 携 し 、 商 工 業 、 農 林 水 産 業 そ の 他 の 地 場 産業
の 産 品 等 の 適 切 な 流 通 等 が 確 保 さ れ 、 観 光 客の 減 少 が 生 じ る こ と の な い よ う 、 市
内外での広報活動を行う。
2
広 報 活 動 を 行 う に 当 た っ て は 、 緊 急 時 モ ニ タ リ ン グ の 測 定 結 果 、 出 荷 制 限 等の
状 況 そ の 他 の 情 報 を 提 供 し 、 市 内 で 生 産 さ れる 産 品 等 及 び 市 内 の 環 境 等 が 安 全 な
状況にあることを広報する。
3
市 は 、 関 係 機 関 及 び 団 体 が 自 ら 風 評 被 害 防 止 に 向 け た 活 動 を 実 施 す る 場 合 にお
い て は 、 活 動 に 必 要 な 情 報 、 資 機 材 等 の 提 供 な ど 、 関 係 機 関 ・ 団 体 に 対 し 、 必要
な支援を行う。
- 766 -
第5章
事業所外運搬事故対策計画
- 767 -
第5章
事業所外運搬事故対策計画
第1節
第1
情報連絡体制等整備計画
情報収集、伝達及び連絡等
市 は 、 県 に よ る 事 業 所 外 運 搬 事 故 の 発 生 時 に お け る 情 報 の 収 集 、 伝 達 及 び 連絡
に関し協力するものとする。
第2
運搬情報の提供
市は、必要に応じて県から運搬情報の提供を受けるものとする。
第3
通信施設・設備の整備等
【本編第2章第4節の2第2参照】
第4
住民等への情報伝達手段の整備
【原子力災害対策編第2章第3節第4参照】
第2節
第1
事故発生時対策計画
基本方針
市 は 、 事 業 所 外 運 搬 事 故 が 発 生 し た と き は 、 第 3 章 の 規 定 に 準 じ て 対 応 す る。
第2
事故発生情報の伝達等
市 は 、 事 業 所 外 運 搬 事 故 が 発 生 し た と き は 、 県 、 警 察 機 関 、 消 防 機 関 そ の他
の 防 災 関 係 機 関 等 と 連 携 し 、第 3 章 の 規 定 に 準 じ て 、情 報 等 の 収 集 、伝 達 、通 報 、
住民への情報提供等を迅速かつ確実に実施する。
第3
緊急時モニタリングその他の対策の実施
市 は 、 事 業 所 外 運 搬 事 故 が 発 生 し た と き は 、 県 、 警 察 機 関 、 消 防 機 関 そ の 他の
防 災 関 係 機 関 等 と 連 携 し 、 第 3 章 第 5 節 か ら 第 7 節 ま で の 規 定 に 準 じ 、 緊 急 時モ
ニタリング対策、避難・影響回避対策及び医療・保健対策を実施する。
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