「高校生防災セミナー」への参加と防災・減災活動

高大連携高校生防災教育推進事業
「高校生防災セミナー」への参加と防災・減災活動
岡崎東高校は名古屋大学と愛知県教育委員会が主催する
「高校生防災セミナー」に参加しています。
この防災セミナーの目的は、愛知県で発生の危険が高まっ
ている南海トラフ巨大地震に備えて、学校や地域の防災力を
持続的に高め、その担い手となる人材を育成することです。
現在、1年生4名が中心となり、自然災害に対する防災・減
災の知識や技術の習得につとめ、学校や地域の防災力向上を
はかる活動を始めています。
【実際の活動】
私たちは、この夏休みに4日間、名古屋大学減災館で地震
や防災についての基本的な知識を学びました。巨大地震の発
生する確率は思っていた以上に高く(今後30年間に70%
の確率で発生)、想定される被害も甚大なものでした。私た
ちはここで学んだ知識をよ
り多くの生徒に伝える必要
があると考え、9月15日
の学校祭で、「チーム防災」
として展示に参加しまし
た。
「チーム防災」で展示について全校生徒に紹介
展示に向けて、まず6クラスで防災意識のアンケートを実
施し、岡崎東高校の実態と問題点を確認しました。その上
で、過去の巨大地震(関東大震災・阪神淡路大震災・東日本
大震災)について調べ、防災・減災のためにどのような準備
が必要なのか、地震発生後どのような行動をとればよいのか
手書きのB紙で発表しました。さらに、せっかくの発表も多
くの生徒に知ってもらわないと意味がないので、
「高校生防
災クイズ大会」を実施し、廊下を通りかかった生徒に呼びか
けて参加してもらいまし
た。展示発表にあたっては
岡崎市防災危機管理課から
も多くの資料と助言をいた
だきました。
クイズ大会で防災の問題に答える参加生徒
また、10 月 25 日に藤川西部町内会主催の総合防災訓練に
参加しました。この防災訓練は、
「近助力(きんじょりょ
く)」をテーマに、800 人以上の住民が参加する大規模なも
のでした。私たちは、起震車体験や煙道通過体験、バケツリ
レーなどを経験し、炊き出しによる芋粥 800 人分の調理を手
伝いました。できあがった芋粥は、中学生のボランティアに
よって独居老人宅に届けられ、安否確認の訓練とされていま
した。
芋粥の材料を調理しているところ
バケツリレーは住民のつながりを
深めるために実施された
【今後の予定】
生徒の防災・減災意識を高め、実際に飲料水や非常用食糧
が家庭で3日分くらいは備蓄されるように、定期的な校内活
動や防災新聞の発行などの活動を継続したいと考えていま
す。また、この防災セミナーの目的は、学校と地域が協力し
て活動の輪を広げることにあります。私たちは地域の方々と
も連携して防災訓練などにも参加していく予定です。