国土交通省中部地方整備局 静岡河川事務所 梅ヶ島温泉地の被害状況 (昭和41年9月撮影) ←安倍川 実行委員会の開催状況 = 静岡河川事務所(静岡市葵区田町) 梅ヶ島災害 梅ヶ島災害 50年で実行委員会 50年で実行委員会 静岡河川事務所などが設立 静岡河川事務所などが設立 ・ 国土交通省静岡河川事務所は1月25日(月)、昭和41年(1966)の9月豪雨で、安倍川上流の梅ヶ島温 泉で大きな被害をもたらした土砂災害から50年の節目を迎えるのを前に、林野庁静岡森林管理署や静岡市な どをメンバーとする「梅ヶ島災害50年実行委員会」を立ち上げた。今年6月頃に防災講演会を開催し、当時 の災害の記録を再確認するとともに、地元の小中学生らを交えたイベントを通じて、土砂災害に対する思い を新たにする。また、同年9月には、慰霊祭を行うほか、土砂災害を防止するために、この50年間で整備が 進んだ治山・砂防施設の現地見学会を開くことなどを申し合わせた。 昭和41年9月、静岡県に上陸した台風26号は、安倍川上流域にも異常な豪雨をもたらし、梅ヶ島温泉では、 25日午前0時ごろ突然土石流が発生。旅館など11軒の家が壊され26名もの死者を出したほか、道路や農作 物、山林などにも大きな被害を生んだ。同委は、梅ヶ島温泉の土砂災害の教訓を生かし、災害に強い地域づく りを目指そうと、同事務所が関係機関に呼び掛け発足した。 いぬかい かずひろ 冒頭、挨拶に立った犬飼一博事務所長は、「安倍川上流域の土砂災害対策が進んだことで、地域の安全度が 増したことは事実であるが、近年の異常気象を考えると依然として危険性は高い。梅ヶ島災害の教訓を次世代 に伝承し、今後の災害に備えた地域づくりを、流域全体で連携を取りながら進めて行きたい」と話した。また、 こいずみ すみお 梅ヶ島学区自治会連合会の小泉住雄会長は、「近年、地元は災害がないことで災害に対する気持ちが薄れてい る。50年の節目をきっかけに、当時のことを思い出してもらいながら、二度と同じ事が繰り返さないよう意 識を高めていきたい」と語った。
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