P-05 運動療法教室開催への取り組みと現状 P-07 当院での透析前運動療法への新たな取り組みと今後の展望 ~レジスタンストレーニングの変更を試みて~ 援腎会すずきクリニック 社会医療法人天神会 古賀病院21リハビリテーション課 1)、社会医療法人天神会 古賀病院21看護部 2) ○浜田 幸子、鈴木 翔太、本田 周子、鈴木 一裕 社会医療法人天神会 古賀病院21腎臓内科3)、社会医療法人天神会 古賀病院21循環器内4) 社会医療法人天神会 理事長 5) 【目的】当院では「エルゴメーター」を用いた透析中の運 動療法を中心に行ってきた。現在では 1 0 3 名中 4 1 名が 患者には直接参加を促した。運動療法教室中は、講師以 外にスタッフ 2 名も参加し実践と指導を行っている。 行っているが、新たな試みとして今年の 8 月から、月に一 【考察】参加が継続しない患者に理由を聞くと「大体わ 当院では、平成 2 1 年より外来透析患者に対し、透析中の の RT を実施。各々 2 0 回/ 1セットとし、軽く筋疲労を 度、健康運動指導士を招き透析時間外の運動療法教室を かったので、 あとは自分でできる」 「 、次の日、 筋肉痛になっ 運動療法を実施している。有酸素運動の継続で運動耐 覚える程度で 1―3 セット実施した。これまでのところ、 始めた。今回はその開催準備と現状について報告する。 て辛かった」 などの声が聞かれた。 容能力は向上するが、必ずしも身体運動能力の改善はみ 透析患者への RT についてのガイドラインはなく、今後 毎月、テーマを決めて行っているが、集団で同一メニュー られなかった。そこで今回、透析室の一部に訓練スペー も我々の RT の有効性について検討を進めていきたい。 (7 6㎡) があり、会議や勉強会、運動療法に使用できる。 を行うため、個々のニーズにそぐわない場合や、負荷量 スを確保し、レジスタンストレーニング ( 以下RT) 実施 よって開催場所は多目的ホールとし、第一水曜の 1 4 時か が合わなかったためと思われる。今後は個別メニューの 時間を透析中より透析前に変更、チェア上での重錘負荷 ら 1 6 時、一回 1 時間として行った。対象患者は重度の合 実施や筋肉量の評価も取り入れる必要がある。 の RT から訓練スペースでの立位やマシンを中心とした 【方法】当院には 2 0 1 2 年に増設した棟に多目的ホール 併症のない希望者とし、開始前後に血圧、体重の測定を 行い無理のないメニューをこなすこととした。 【結語】今後も生命予後や QOL 向上を目的とした運動療 法の重要性を啓蒙していきたい。 RT へ変更し、RT についての改善・検討を行った。対 象は一部の外来透析患者に対し透析日に 3 回/ 週実施。 【報告】初めにジョイントマットやピラティスボール、ス 下肢筋群に対しマシントレーニング ( レッグプレス ・ ) カー トレッチポールなど必要となる物を準備した。次に参加 フレイズ・ハーフスクワット、上肢筋群に対しハンドグ 者を集うためのポスターを掲示し、特に参加して欲しい リップ、重錘・セラバンドを用いた肩関節屈曲・内外転 P-06 当院での運動療法の取り組み P-08 当院における透析運動療法の現状 医療法人 豊水会 みずのクリニック 水広分院1)、医療法人 豊水会 みずのクリニック2) 医療法人 富田クリニック2)、京都橘大学 健康科学部 理学療法学科2) ○樋口 三夏1)、近藤 恭代1)、大西 大1)、小野 正孝1)、菊池 麻里2) ○重久 宏美1)、坂 あゆみ1)、石原 静香1)、池田 友子1)、半田 誠1)、安田 真知子1) 岩瀬 弘明2)、阿波 邦彦2)、一色 啓二1)、富田 耕彬1) 【はじめに】透析患者は高齢化が進み体力の低下などに 【考察】患者の自主性に任せ運動を行っている結果、脱 【目的】ADL 低下や転倒頻度の増加を認めた 2 7 名の患 より、日常生活に悪影響をもたらしている。3年前から 落者も少なく楽しみに待っている患者が多い。運動を始 者に対し、透析中及び透析後に運動を実施している。今 患者は 4 名。ADL 改善が認められ、透析室以外での運 当院の方針として体力の維持を目的とした運動を来院時 め「階段が楽に上れる」「力が付いた」など喜びの声を多 回はその取り組みの現状及び効果を報告する。 動が可能となったため中止した患者は 5 名。 に始めた。今回3年前からの当院の運動療法の取り組み く聞く。運動する時のスタッフの関わりによりコミュニ を報告する。 ケーションが多くなり、信頼関係も築けた。 めた、当院透析患者のべ 2 7 名。運動開始年齢は、4 1 ~ けとなった 8 0 歳台の患者を筆頭に、1 6 名 【経過】始めた当初は理学療法士が不在の為、希望者7 患者自身も運動の必要性を自覚し効果を感じることで運 8 6 歳。 が運動機能・ADL について、改善もしくは現状維持を認 名が電動式ペダルを透析開始後10分から始めた。現在 動への意欲の向上、体力の維持につながっていると思う。 期間は、2 0 1 3 年 7 月~ 2 0 1 5 年 1 2 月末まで。 めている。 は理学療法士も介入し患者にあった強度、時間を決め、 今後は運動を維持出来る工夫を考え、現在運動を行って 運動内容として、透析中のエルゴメーターを開始。以後、 【考察・まとめ】患者の体調や透析業務の都合により、 電動式ペダル、自走式ペダル、ゴムバンドなどを実施し いない体力の落ちている患者にはどのように関わり運動 床上運動、透析後のストレッチ、歩行運動などを加えた。 定期的の機能評価は困難であったが、運動方法の検討、 ている。 を取り入れていくかが課題となる。 運動機能評価は、握力測定、Frail cs- 1 0、TUG の 3 種 追加、変更を行いながら、実施患者の ADL 改善・維持 常時、理学療法士が不在の為、資格のない私達でも行え 類で開始。今年度より下肢筋力測定を追加。 に貢献できている。透析室における運動療法は、ADL るように透析リハビリテーションマニュアルを作成した。 評価間隔は、運動療法開始時・3 ヶ月後・6 ヶ月後、以降 の維持・向上に繋がる有効な手段であり、今後も個々に また非透析日には本院の患者と合同で体操教室を月に2 半年に 1 度とした。 応じたプログラムを提案・実施したい。 回開催、全体として10名が参加。 46 ○藤本 華子1)、小田 愛1)、井口 貴文1)、大川 卓也1)、大野 淑子2)、小林 愛3)、倉富 暁子4) 平松義博 4)、古賀伸彦5) 【対象・方法】対象は、ADL 低下、転倒頻度の増加を認 名、合併疾患や一般状態の悪化から中止した 運動を継続している患者は、当院運動療法開始のきっか 【結果】期間中に転院、死亡により中止となった患者は 4 47
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