資料3 民営化による仙台空港の活性化について 全日本空輸株式会社 仙台支店 岸田 洋 2016.1.27 Ⅰ. 羽田空港におけるエアライン別シェア(国内線) エアライン別、座席数・便数シェア 便数ではJALのシェアが若干大きく、提供座席数ではANAが上回る状況 羽田空港・提供座席数別シェア ADO SNA SKY 4% 4% 5% 羽田空港・便数別シェア SFJ 3% SNA ADO 5% 5% JAL 38% SFJ 5% SKY 7% JAL 40% Star Alliance ANA 46% ※参考資料(2015:4月-9月実績) ANA : 20,426,218席 JAL : 16,769,939席 ANA 38% ※参考資料(2015:4月-9月実績) ANA : 173.5往復/日 JAL : 184.5往復/日 1 Ⅱ. 仙台空港におけるエアライン別シェア(国内線) 「東北のゲートウェイ」を目指して、利便性の向上が急務 2015年、スカイマークの撤退(仙台-札幌・福岡・神戸運航休止)により、 2015年は2014年比で67,000人減 提供座席数別シェア 便数別シェア JAL 21% JAL 29% ANA 54% Peach 11% (ADO含む) Peach 4% (ADO含む) IBEX 14% ※参考資料(2015:4月-11月実績) ANA :1,209,046席(+IBEX便含むシェアは全体の約7割強) JAL : 473,462席 ANA 46% IBEX 21% ※参考資料(2015:12月実績) ANA :308便/週(+IBEX便含むシェアは全体の約7割) JAL :196便/週 2 Ⅲ. 環境:国内航空需要の見通し 国内航空旅客数は2006年をピークに減少へ 少子化に伴う人口減少により、国内線マーケットが縮小傾向 新幹線の延伸により旅客シェアが変化(EX:仙台~小松線) <建設が進む整備新幹線> 2022年度末 開業予定 2022年度末 開業予定 2030年度末 開業予定 2015年度末 開業予定 3 Ⅳ. 成田・羽田空港におけるエアラインのシェア(国際線) 成田空港・羽田空港「首都圏ディアル・ハブ空港」モデルの定着と進化 2010年以降:成田空港、B滑走路延伸・羽田空港、国際化による発着枠の大幅増 2015年、訪日旅行者数の急激な拡大と海外出国者数の減少 成田空港・便数別シェア JAL 17% Other 48% AA 3% 羽田空港・便数別シェア Other 46% ANA 16% DL 10% UA 6% JAL 21% DL 4% UA 1% ANA 28% ※本邦エアライン・シェアは全体の33%:3割強 ※本邦エアライン・シェアは全体の49%:約5割 ANA :652便/週(旅客便560 貨物92) JAL :554便/週 ANA :336便/週(18往復/日+深夜6往復/日) JAL :238便/週(12往復/日+深夜5往復/日) ANA JAL 羽田 30% 成田 70% 羽田 37% 成田 63% ※現状では成田空港のシェアが高く、<仙台-成田線>の活用が望まれる。 4 Ⅴ. 環境:外国人旅客数の著しい伸び 前倒しで2000万人達成の勢い 2015年、7月の訪日外国人旅行者数は、単月として過去最高となる192万人(前年 比51.0%増)、2015年合計では1974万人に到達 四半期毎の旅行消費額と1人当たり旅行支出の推移 訪日外国人旅行者数の推移 万人 161.2 1300 1200 (10,000円/ 一人あたり) 9月 46.7%増 181.7 8月 63.8%増 1100 1000 191.8 7月 51.0%増 900 160.2 800 700 6月 51.8%増 1341 164.1 5月 49.6%増 600 VJ開 500 始 1036 400 300 521 614 673 733 861 835 835 679 836 622 200 152.6 138.7 4月 43.3%増 3月 45.3%増 2月 57.6%増 (億円) 100 0 176.5 1~5月 520.3 121.8 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 注) 2015年4月~5月の値は推計値、%は対前年(2014年)同月比 1月 29.1%増 1人当たり旅行支出(万円/人) 5 Ⅵ. 環境:国際航空需要の見通し 需要の中心はアジア・太平洋地域、2032年には現在の3.5倍へ 世界の航空旅客数はアジアを中心に伸び続けている 国際貨物需要も旺盛で3%~5%の伸びを予測している ヨーロッパ 1,450 2,777 北米 年平均 +3.3% 418 1,520 年平均 +6.7% アフリカ 117 5,101 1,464 1,454 アジア・太平洋 年平均 +3.1% 年平均 +6.4% 中東 中南米 273 335 年平均 +5.7% 出典:民間航空機に関する市場予測 2,696 904 年平均 +6.2% 2013-2032(日本航空機開発協会) 6 Ⅶ. 空港民営化についての要望と課題 民営化は大きなビジネスチャンス! 現状の課題解決を図り活性化に繋げる Changeを => Chanceに! 7 Ⅶ-1.空港民営化についての要望と課題 空港運用時間の拡大 LCCの誘致にあたっては、運用時間拡大による稼働率向上は不可欠な問題 現状運用時間 / 7:30-21:30(14時間) S D J K I X ① S D J ① K I X K I X ② S D J S D J K I X K I X ③ S D J S D J ② K I X K I X ④ K I X S D J ③ K I X S D J ④ ※現状の運用時間内では4便運航は不可能 注) 注) 現状の運用時間を 表記(7:30-21:30) フライトタイムを表記 注) 注) 折り返し、インタ-バル は30分で算出・表記 拡 大 参考例:仙台(SDJ) ⇔ 関西空港(KIX) S D J 拡大した運用時間を 表記(6:30-22:00) ① K I X S D J K I X ① S D J ② K I X S D J K I X ② S D J ③ K I X S D J K I X ③ S D J ④ K I X K I X ④ S D J 拡 大 8 Ⅶ-2.空港民営化についての要望と課題 仙台空港アクセス線の増便 近くて遠い空港の現状のイメージの解消、利便性に富んだ空港の創出 各地のアクセス線との比較 仙台 福岡 ・運行本数/日:40本 (1時間:2~3本) ※うち快速1日/2本 ・所要時間(片道) :快速17分~普通25分 ・料金(片道) : 650円 例・・・名古屋-仙台のケース 名古屋 仙台 最速 札幌 ・運行本数/日:153本(平日)(1時間:5~6本) ※(ピーク時3~5分に1本) ・所要時間(片道) :11分(全て各駅停車) ・料金(片道) : 260円 JR利用の場合 所要時間:約3時間25分~ 18:22発 21:47着 のぞみ <101分> 名古屋 市内 飛行機利用の場合 乗換え <13分> 所要時間:約3時間16分~ <検索結果> 運行本数の多さで圧倒的に JRが優位なのは否めない。 (のぞみ:10分1本・はやぶさ:30分1本) 結果、100%に近い確率で最速は 「JR」と表示される 詳細を確認すると・・・・ ・運行本数/日:60本(平日) 1時間(3~4本) ※うち9割快速 ・所要時間(片道) :36分 (快速) ・料金(片道) : 1070円 はやぶさ <91分> 仙台 市内 表示上では、17分と表示されるが、手荷物がある場合は、 1本乗り遅れ、さらに+20分追加となるケースもあり・・・・ アクセス線の増便は必至! 18:21発 名古屋 市内 徒歩 <10分> 名鉄特急 <37分> 乗換え <37分> ANA369便 <70分> 待ち 時間 17分 追加 20分 アクセス 線 <25分> 21:37着 21:57着 仙台 市内 9 Ⅶ-3.空港民営化についての要望と課題 地域から愛される魅力的な空港づくり 空港サポーター制度の導入、利用率向上に向けた施策の導入 ネーミング変更により、身近に感じ、地域から愛される空港へ 実例1:ユニークな制度の導入 山形空港 実例2:親しみ易く、分かりやすい名称 1 国内で知名度抜群 2 ネーミングもユニークですが・・・ 訪日客にも認知可能 参考例① ※空港外観も、しっかり表記されています 例①: 仙台の街との連携感あり ・・・ 例②: 仙台と言えば!やはり!・・・ 参考例② 特典①:ビジネスラウンジの無料利用 特典②:空港便出張トライアル・キャッシュバック ※企業・ビジネスマンを含み空港利用者を手厚くサポート 例①:温泉 新千歳空港 中部国際空港 (右記写真) 例②:展望デッキを ビアガーデン!羽田 ・地ビール/ウィスキー ・牛タンドッグ・・etc 10 Ⅶ-4.空港民営化についての要望と課題 限りある時間の中で・・・ オリンピック開催期間(7/24~8/4)中、40~60万人の外国人が観戦目的で訪日 2019年ラグビーワールドカップはじめプレスポーツ大会の日本開催が期待される オリンピック関連を含めた国際会議の開催も活発化 <オリンピック前後の海外からの観光客数の変化> ~英国・ロンドンオリンピックの場合~ 英国 (2012) 開催決定年を含む それ以前10年間のトレンド 2016年 2019年 2020年 スポーツ・文化・ワールドフォーラム ラグビーワールドカップ プレ・オリンピック大会 東京オリンピック オリンピック関連文化プログラム 11
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