短 歌 伊藤 次 武藤 長幸 橋本 恒夫 八巻 恵子 阿部 瑞子 竹前 直子 堀籠加津子 伊藤 忠夫 大場紀代子 手代木亮一 大場 將吉 織田 寿 天野 辰夫 伊東 静江 伊藤ふみ子 佐々木和子 鈴木 眞子 阿部 郁子 中川 嘉一 川 柳 (織田 寿 選 ) 課題 約「束」 「由吟 自 お年玉笑顔で福を穏やかに 暖冬で財布の口も緩くなる 守れない約束するな腹がたつ 街の灯が夜空の星に語りかけ ランドセルはしゃいでよろこぶ孫の顔 若き日を偲びナツメロ身に染みる 復興へ地下鉄結ぶ西東 地下鉄に未来が続く嬉しい日 あの頃の小指と小指懐しい 誓約書シラフの時に願います 約束と聞く人間の表うら 約束は必ず守ると手を握り 約束を破って臭い芝居する 俺々が鼓膜に染みる影法師 先の世もずっと平和を願う朝 当選をすると公約眠くなる ◯ 秀八十路坂一息つけば認知坂 」 堀籠 愛子 堀籠 淑子 堀口 重光 嶋貫 俊男 佐藤みよし 高橋みき子 中山 和広 佐藤 直子 㯃山 末子 山口恵美子 木村とみ子 遠藤 栄一 齋藤 酉夫 佐藤 勲 織田 雅代 鈴木 勝治 堀籠 東 ●短歌・川柳は入会の有無に関係なく だれでも出詠できます。川柳の課題3 月は「影」 。4月は「誓う」です。総 務課に2月8日(必着)までお送りく ださい。小中学生、高校生の皆さんか らの出詠も大歓迎です。なお、短歌と 川柳の両方に出詠された方は、どちら か一方を採用いたしますのでご了承願 います。 一連の軽便に わる歌詠みは児玉画伯の渾身の画歴から 鬼嗤笑ふ無常の瀬を越へて行きたくもありやなしや一里塚 き 吹雪く庭百舌の幼鳥らしき来ぬ耐へて春待てエール贈らむ 吊しびな友の手造り縁起物〝九難を去る〟と猿の目輝く 無我夢中捨てし故里不思議にも日経つほどに人びと恋し お囃子に誘われドアを開けやればオメデトウと獅子の若きら 小鳥たちなぜに来ぬかとウメモドキ真赤に実をつけ空見あげる 鉢植えの福寿草咲き初春の窓辺に眺め心癒さる わが生業はハサミ握りて五十余年足腰きたへこの道ひとすじ 新しき山行手帳一ページ春の達居のマンサクを待つ おお 雲被ふ七ツ森眠るわが街は夜明け待たれる冬至の朝は 鈴なりの実熟れて撓う枝椋鳥群れて過疎を賑わす へ や カーテンを開けば遙かに七つ森眺望うれし今日の病室替え こ ぞ 紅白の歌合戦も見終えたり去年から今年を知らずに眠る 初謡は父の十八番の「四海波」真似て謡うも後幾度か と し 年齢重ね一年の計は思い及ばず友の賀状の少なさびしむ 長岡に住む友からの年賀状今年は雪のない正月です 今日からは一日いかほど火脚伸ぶ孫と二人でセンチ計算 北風よ吹いて大凧舞い上がれ万葉の里大衡の空 白石 治男 松浦 隆夫 中津川洋二 広瀬千代子 仙石 玉祥 早坂 好枝 この腕に伐倒の自信ある事が山に生きたるわが誇りなり 町制の還暦迎えミュージカル老いも若きも壇上に立つ 銃弾を頭に受けしマララちゃん武器より本をと叫び続くる 年暮るる冬ざれの里にはろばろと白鳥鳴きつつ空渡り来る 被災地の名産として出荷する干し柿今年はかびに冒さる 温暖化の影響なのか霜月の雨の夜道に蛙飛び出す 菊田 笑子 十一月の夜道に蛙が飛び出したという。作者はさぞかしびっくりしたであろう。そこに詩が生ま れた、典型的な歌である。人間本来の原形が感動である。その感動から、種々思いが展開してゆく。 温暖化による影響は、善し悪し山ほどある。作者は季節の変化に注目した。 師走迎え強き陽差しの縁側に炬燵よりましと病む足を抜く (評)仙石 玉祥 (評)中川 嘉一 28 年2月号 19 作者の思い即ち炬燵よりましといって、陽差しを強調し、結句の病む足を抜く、と多少荒々しい 表現だが、素直に表現している。それが作者の持ち味だろう。 何げない事でも、細かい心の持ち主でもある。その思いこそ今後、大事にすべきであろう。 説 解
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