大阪府感染症予防計画 改定案の概要 大阪府感染症予防計画 改定具体例 「大阪府感染症予防計画」とは ■ 位置付け 「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)」の規定によ り、厚生労働大臣は、感染症対策に関し一定の方向性を示した「感染症の予防の総合 的な推進を図るための基本的な指針(基本指針)」を定めなければならない(第9条)。 また、同法には「都道府県は、基本指針に即して、感染症の予防のための施策の実施 に関する計画を定めなければならない」とされており(法定計画)、国の基本指針が変更 された場合には、予防計画に再検討を加え、必要があると認めるときはこれを変更する <予防体制の強化> 感染症に関する知識や最新情報の普及・啓発の強化 ・府民一人ひとりの主体的な予防行動の促進に向けた、感染症発生動向調査や積極的疫学調査等の適切な実施及び 収集した情報の公表 <計画(改定案)〔以下同様〕 P8、11> ・外国人やその滞在先の施設等に対する積極的な普及啓発、留学や就労など長期間滞在する外国人に対する定期的 な健康診断の促進 <P29> (第10条)。 薬剤耐性菌対策 ■ 経 ・行政、個人、医療機関などにおける抗微生物薬耐性微生物の対策の推進 <P29> 緯 平成11年「感染症の予防のための施策の実施に関する計画(大阪府感染症予防計画) 」の <役割分担の明確化、連携・協力体制の確保> 策定 平成16年 4月、平成17年10月、平成23年 3月改定、平成24年 4月 一部改訂 実施機関等の役割分担の明確化、連携・協力体制の構築 ・感染症のまん延や患者の集団発生等、広域的対応における近隣府県との連携・協力体制の構築 <P3> 今回の改定方針 ○ 海外で流行している感染症の拡大等に伴う予防体制の強化 ■エボラ出血熱等、海外で流行している感染症の国内発生の危険性の高まり、 風しん等のまん延 等 →府民一人ひとりの主体的な予防行動の促進など、感染症の予防体制を強化 ○ 実施機関等の役割分担の明確化、連携・協力体制の強化 ■人的・物的な交流の活発化に伴う感染症の拡散 →感染症の発生防止及びまん延防止のため、府や保健所設置市、市町村、医療 関係団体、府民等の役割分担を明確にしたうえ、連携・協力体制を強化する必 要性 ○ 平成26年に改正された感染症法の反映 ■検体採取体制の強化、二類感染症に位置付けられる感染症の増加 →新しく施行された感染症法などを踏まえた予防計画の改定 ・従来は記載がなかった、保健行政機関 (府及び保健所設置市、保健所、市町村、地方衛生研究所など)、府民等の役割 の明確化と連携強化、感染症の技術的・専門的な機関である地方衛生研究所の位置付けについて明記 <P4~7> ・食品衛生対策、環境衛生対策、動物衛生対策など、関係機関との連携強化 <P9~10、P14~15> ・国際的な空港や港が存在する府域の特性を踏まえ、検疫所との連携強化について明記 <P23、26> 医薬品・資材の備蓄及び訓練の実施 ・新型インフルエンザ発生時等に備えた、庁内各部署や関係機関と連携した訓練の実施について新たに明記<P29> <感染症法の改正、その他の事項> 検査の採取体制の強化 ・患者等が検体採取の求めに応じないときは措置(行政処分)を講じるなど、平成28年4月施行の感染症法第15条等に基 づき、検体の採取体制を強化 <P15> 良質で適切な医療を提供する体制の確保 ・感染症指定医療機関、一般の医療機関に対する研修や情報提供等を通じた初期診療機能の強化 <P20、25> ・感染症患者を移送するための体制の整備、府の移送能力を超える場合の関係機関への協力要請 <P20~21> 特定感染症予防指針等に定められた疾患への対応 ・従来は記載がなかった、結核やHIV・性感染症、麻しん・風しん、蚊媒介感染症、新型インフルエンザ等対策など、特定 感染症に係る府独自の計画や施策に関する考え方について掲載 <P27~28>
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