つくば市地域公共交通網形成計画(案)の パ ブ リ ッ ク コ メ ン ト 手 続 の

(様式3
公表の表紙)
つくば市地域公共交通網形成計画(案)の
パブリックコメント手続の実施について
平成28年2月
つくば市
まちづくり推進部
交通政策課
案件名
つくば市地域公共交通網形成計画(案)
募集期間
平成28年2月1日 ~ 平成28年3月1日
担当課
問合せ
まちづくり推進部 交通政策課
TEL 029-883-1111(代表) (内線)3320
■ 意見募集の趣旨
「交通政策基本法」の施行や「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律」
が改正されたことに伴い,新たなつくば市のまちづくりの方針と連携し,利便
性が高く,持続可能な公共交通網の実現を図るため,「つくば市地域公共交通
網形成計画」を策定するものです。
つきましては,計画の策定に当たり計画案を公表しますので,市民の皆さん
の意見をお寄せください。
■ 資料
・つくば市地域公共交通網形成計画(案)
・つくば市地域公共交通網形成計画(案)の経緯背景等
・つくば市地域公共交通網形成計画(案)の概要版
■ 提出方法
○ 直接持参
・交通政策課(3階)
・各窓口センター
・各地域交流センター
○ 郵便
〒305-8555
つくば市研究学園一丁目1番地1
つくば市まちづくり推進部交通政策課
○ ファクシミリ
029-868-7626
○ 電子メール
[email protected]
○ ホームページの電子申請・届出サービス
※ 意見の提出については,
「(様式3の3)パブリックコメント意見提出様式」
やホームページの電子申請・届出サービスの入力フォームに必要事項を入
力して意見をお寄せください。ただし,意見は様式以外でも提出できます。
- 1 -
必ず計画・条例等の名称並びに氏名及び住所(法人その他の団体は,名称,
代表者氏名及び所在地)を明記の上,御意見を提出してください。
■ 提出された意見の取扱い
・ パブリックコメント手続は,計画等の案の賛否を問うものではなく,内容
をより良いものにするために,意見を募集し,意思決定の参考とするもので
す。提出された意見を十分考慮した上で,つくば市地域公共交通網形成計画
の最終決定を行います。
・ 提出された意見に対する市の考え方は,意見をいただいた方々に個別に回
答するのではなく,類似する意見を集約するなどして,意見の概要とそれに
対する市の考え方を公表します。
また,案の修正を行った場合は,その修正案を公表します。
・ 個人情報等の取り扱いには十分注意するとともに,個人が識別できるよう
な内容及び個人又は法人等の権利利益を害するおそれのある情報など公表す
ることが不適切な情報(つくば市情報公開条例第5条に規定する不開示情報)
については,公表しません。
■ 意見の概要及び意見に対する市の考え方の公表時期並びに公表場所
○ 公表時期
平成28年4月ごろを予定しています。
○ 公表場所
市ホームページ,交通政策課,
情報・閲覧コーナー(庁舎1階),
各窓口センター,各地域交流センター
- 2 -
パブリックコメント資料
つくば市地域公共交通網形成計画
(案)
平成 28 年2月
つくば市
パブリックコメント資料
パブリックコメント資料
目次
第 1 章 策定の目的及び上位・関連計画との関係性の整理......................... 3
策定の目的 .............................................................................................................................. 3
上位・関連計画との関係性の整理....................................................................................... 4
第 2 章 つくば市の社会経済特性と交通特性 ............................................. 6
社会経済特性 .......................................................................................................................... 6
交通特性 ................................................................................................................................ 17
第 3 章 つくば市の地域公共交通の現状 ................................................. 24
地域公共交通への取り組み................................................................................................. 24
地域公共交通の現状 ............................................................................................................ 26
地域公共交通の利用状況..................................................................................................... 34
地域公共交通維持のための財政負担状況......................................................................... 48
連携計画の事業進捗状況評価............................................................................................. 49
地域公共交通に対する市民の意見..................................................................................... 51
第 4 章 つくば市の地域公共交通の課題 ................................................. 56
第 5 章 つくば市地域公共交通網形成計画 ............................................. 59
持続可能な地域公共交通網の形成に関する基本的な方針 ............................................. 59
対象地域 ................................................................................................................................ 62
対象期間 ................................................................................................................................ 62
計画目標 ................................................................................................................................ 62
施策及び施策の実施主体..................................................................................................... 65
達成状況の評価 .................................................................................................................... 86
i
パブリックコメント資料
ii
パブリックコメント資料
第1章 策定の目的及び上位・関連計画との関係性の整理
策定の目的
つくば市では,モータリゼーションの進展や人口減少,少子高齢化等,社会構造の変
化に対応するため,自家用車に過度に依存した交通体系から,地域の交通事情を踏まえ,
公共交通が便利で使いやすく,市民が安全で快適に移動できる交通体系への転換を目指
しています。このような方針のもと,つくば市では,平成 22 年3月に「つくば市地域
公共交通総合連携計画」
(以下,
「連携計画」という。)を策定し,コミュニティバス「つ
くバス」及びデマンド型交通「つくタク」の運行などの取り組みを実施してきました。
今回,
「つくば市未来構想」,
「つくば市都市計画マスタープラン」が策定されたこと,
並びに「交通政策基本法」の施行や「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律」
(以
下,
「活性化再生法」という。)が改正されたことに伴い,新たなつくば市のまちづくり
の方針と連携し,利便性が高く,持続可能な公共交通網の実現を図るため「つくば市地
域公共交通網形成計画」
(以下,
「公共交通網形成計画」という。
)を策定するものです。
公共交通網形成計画は,活性化再生法(平成 19 年 10 月1日施行)の第5条に基づく
計画であり,同第6条において定める協議会である「つくば市公共交通活性化協議会」
における協議の上,つくば市が策定する計画です。
3
パブリックコメント資料
上位・関連計画との関係性の整理
(1) 上位・関連計画と公共交通網形成計画との関係性
公共交通網形成計画は,「つくば市未来構想」の将来都市構造や「つくば市都市計画
マスタープラン」
,
「つくば総合都市交通体系」等の上位計画と整合を図りつつ,上位計
画の実現に向けた公共交通機関の寄与・役割を明示するものとします。
また,「第2次つくば市環境基本計画」や「つくば環境スタイル“SMILe”(行
動計画)」等の関連計画とも整合を図ることとします。
つくば市未来構想
つくば市戦略プラン
上位計画
つくば市都市計画
マスタープラン
つくば総合都市
交通体系
関連計画
つくば市地域公共
交通網形成計画
・第 2 次つくば市環境基本計画
・つくば環境スタイル“SMILe”
(つくば市環境モデル都市行動計画)
・自転車安全利用促進計画 等
基本方針・事業
計画の目標・管理
図 1-1 公共交通網形成計画と上位・関連計画との関係
(2) つくば市が目指す都市像と公共交通網形成計画の位置づけ
つくば市では,「つくば市未来構想」の中で,世代を超えて誰もが等しく健やかで安
全・安心に暮らせるまちを実現するため,“住んでみたい
住み続けたい”と誰もが愛
着を持てる『スマート・ガーデンシティ』の構築をオールつくばで進めています。また,
今後の少子高齢化の進行を踏まえ,将来の集約型都市構造への移行を考慮し,研究学園
地区とつくばエクスプレス沿線市街地をつくば市の核(ハブ)として機能を集積し,従
来からの既成市街地を生活の拠点として核(ハブ)との連携(スポーク)を考慮し,生
活サービス機能の向上を図る「ハブアンドスポーク型都市構造」の構築を進めています。
公共交通網形成計画では,このような新たなつくば市のまちづくりの方針と連携し,
市民が使いやすく,持続可能な公共交通網の実現を図ります。
4
パブリックコメント資料
図 1-2 ハブアンドスポーク型都市構造のイメージ
(出典)つくば市未来構想
※「ハブアンドスポーク型都市構造」とは
今後の少子高齢化の進行を踏まえ,将来の集約都市構造への移行を考慮し,研究学
園地区とつくばエクスプレス沿線市街地をつくば市の核(ハブ)として機能を集約し,
従来からの市街地を生活の拠点として核(ハブ)との連携(スポーク)を考慮し生活
サービスの機能の向上を図る都市構造をイメージしています。
なお,市内のみでなく,つくば市全域を核(ハブ)とし国内各都市及び海外との連
携(スポーク)も視野に入れています。
5
パブリックコメント資料
第2章 つくば市の社会経済特性と交通特性
社会経済特性
(1) 将来都市構造
つくば市は,計画的に整備された研究学園地区やつくばエクスプレス沿線地区と自然
や歴史を有する周辺地区と,これらを連絡する道路網や公共交通ネットワークにより構
成されています。
将来都市構造としては,市域の特性や市街地規模,都市機能等に応じて,ゾーン,拠
点,都市軸,ネットワークを設定することにより,つくば市型の「多極ネットワーク型
コンパクトシティ」の構築を図り,「つくば市未来構想」で定める「ハブアンドスポー
ク型都市構造」を目指しています。
図 2-1 将来都市構造図
(出典)つくば市都市計画マスタープラン
6
パブリックコメント資料
(2) 土地利用
市街化区域としては,国家プロジェクトにより建設され,研究・教育機関等や商業・
業務・住宅地等が計画的に配置された研究学園地区やつくばエクスプレスの建設に伴い
整備が進められている5地区の沿線開発地区,地域の生活拠点として発展してきた既成
市街地,都市基盤整備された工業団地等から構成されています。
市街化区域面積は,約 5,347ha で,市域の約 18.8%となっており,区域内人口は約
121,600 人であり,つくば市人口の約 55.0%を占めています。
市街化調整区域としては,豊かな自然環境と田園空間が広がる中に集落等が多数点在
しています。市街化調整区域面積は,約 23,060ha であり,市域の約 81.2%を占めてお
り,区域内人口は約 99,500 人であり,つくば市人口の約 45.0%となっています。
表 2-1 市街化区域・市街化調整区域面積
区域区分
市街化区域
5,347ha
用途地域
第一種低層住居専用地域
900ha
第二種低層住居専用地域
17ha
第一種中高層住居専用地域
722ha
第二種中高層住居専用地域
341ha
第一種住居地域
347ha
第二種住居地域
1857ha
準住居地域
2.6ha
近隣商業地域
174ha
商業地域
165ha
準工業地域
274ha
工業地域
38ha
工業専用地域
509ha
市街化調整区域
23,060ha
都市計画区域(つくば市全域)
28.407ha
(データ)面積,人口は,都市計画現況調査による。調査時点は,平成 27 年3月 31 日現在
7
パブリックコメント資料
図 2-1 つくば市の都市計画図
8
パブリックコメント資料
(3) 人口
つくば市の人口は,2005 年に 20 万人を突破し,その後もつくばエクスプレス沿線地
区などを中心に,着実に増加しています。人口推計(中位)※では,今後も一定の人口
定着が続き,2035 年の約 25 万2千人をピークとして,やがて,緩やかに人口減少に転
じると予測されます。
人口の構成については,年少人口の割合が 2014 年現在 15.5%であるのに対し,2035
年には 11.4%程度に,生産年齢人口は 2014 年現在の 67.2%が 2035 年には 66.1%程度
に,老年人口は 2014 年現在 17.1%が,2035 年には 22.4%程度になると推計されます。
図 2-2 つくば市の将来人口推計
(出典)つくば市未来構想
図 2-3 つくば市の将来人口推計(年齢構成)
※住民基本台帳や茨城県人口動態統計などを基に,主にコーホート要因法を用い,人口定
着率を中位(70%)水準として人口推計。
(出典)つくば市未来構想
9
パブリックコメント資料
地域別では,平成 22 年から特に谷田部地区において人口が大幅に増加しています。
一方で,筑波地区においては人口が平成 22 年から5%減少しています。また,高齢化
率は,特に筑波地区,茎崎地区で高く,平成 22 年からも両地区が特に増加しています。
25.0
地区別人口(万人)
20.0
15.0
10.0
2.5
2.4
2.0
1.6
1.9
2.0
1.6
1.9
5.1
5.0
2.4
2.4
2.4
2.0
1.7
1.9
2.0
1.7
1.9
1.9
1.7
2.0
5.4
5.3
5.2
茎崎地区
筑波地区
豊里地区
大穂地区
桜地区
5.0
7.6
7.8
8.3
8.5
8.8
平成22年
平成23年
平成24年
平成25年
平成26年
谷田部地区
0.0
図 2-4 つくば市の地区別人口の推移
35%
32%
30%
高齢化率
25%
20%
15%
10%
31%
28%
22%
19%
25%
20%
18%
16%
13%
10%
18%
13%
12%
茎崎地区
筑波地区
豊里地区
大穂地区
桜地区
谷田部地区
つくば市
5%
0%
平成22年
平成23年
平成24年
平成25年
平成26年
図 2-5 つくば市の地区別高齢者人口の推移
※各年 10 月1日現在の人口を整理
(出典)つくば市総合交通体系調査(H27)
10
パブリックコメント資料
人口密度をみると,つくばエクスプレス各駅(つくば駅,研究学園駅,万博記念公園
駅,みどりの駅)周辺を中心に人口が集中しています。また,人口の伸びとしては,つ
くばエクスプレス駅周辺を中心に人口が増加していますが,駅から離れた地域(筑波地
区,茎崎地区等)においては,人口減少がみられます。
(人口密度)
(人口の伸び)
図 2-6 つくば市の町字別人口
※各年 10 月 1 日現在の人口(つくば市行政区別人口)
※町字境界は平成22年国勢調査のデータを活用
(出典)つくば市総合交通体系調査(H27)
11
パブリックコメント資料
(4) 経済状況
産業構成比
つくば市の産業構成比は,二次産業が減少し,三次産業が増加しています。平成 26
年現在では,三次産業従事者が全従業者の9割弱を占めています。
一次産業
0%
20%
0.3
0.6
平成18年
0.3
平成21年
0.7
平成24年
0.6
平成26年
三次産業
40%
60%
19.0
平成8年
平成13年
二次産業
80%
100%
80.6
14.9
84.5
14.8
84.8
14.2
85.2
15.1
84.3
12.4
0.6
87.0
図 2-7 従業者数の産業構成比の推移
(データ)平成 18 年以前は事業所企業統計調査,平成 21 年以降は経済センサス
事業所数,従業者数
つくば市内には,平成 26 年現在,約 8,500 の事業所(民営)があり,約 128,000 人
が働いています。
事業所数
10,000
従業者数(千人)
150
事業所総数
8,000
従業者数
6,953
8,542
7,582
122
6,808
8,550
7,876
128
114
103
6,000
84
120
90
89
4,000
60
2,000
30
0
0
平成8年
平成13年
平成18年
平成21年
平成24年
平成26年
(年)
図 2-8 事業者数・従業者数の推移
(データ)平成 18 年以前は事業所企業統計調査,平成 21 年以降は経済センサス
12
パブリックコメント資料
商業施設
つくば市内には,桜地区,谷田部地区を中心に,約 50 施設の大規模小売店舗が存在
し,その多くが国道等の幹線道路沿いに立地しています。また,近年は,「イーアスつ
くば(平成 20 年 10 月)
」や「イオンモールつくば(平成 25 年3月)」
「BiVi つくば(平
成 27 年9月)」などの大型商業複合施設の出店が相次いでいます。
図 2-9 つくば市の商業施設の立地状況
(データ)茨城県
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大規模商業小売店舗立地法届出店(H27)
パブリックコメント資料
医療施設
つくば市内には,12 の病院施設と多くの診療所やクリニックが存在し,それぞれの
地域医療を支えています。このうち,筑波大学附属病院,筑波メディカルセンター病院,
筑波記念病院,筑波学園病院の4つの病院は,300 以上の病床数と多くの診療科を抱え
る総合的な病院として,機能しています。
図 2-10 つくば市の医療施設(病院)の立地状況
(データ)茨城県
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病院一覧(H27)
パブリックコメント資料
研究施設
つくば市内には,筑波研究学園都市としてまちづくりが進んできた経緯から,多くの
公的研究機関が存在しています。高エネルギー加速器研究機構(文部科学省)や産業技
術総合研究所(経済産業省),国土地理院(国土交通省)など国が所管する研究機関を
中心に官民合わせて約 300 の研究機関・企業が立地しています。
図 2-11 つくば市の研究施設の立地状況
(データ)つくば市 HP
15
公的研究機関(H27)