RIST計算科学技術部の活動 特徴 ☆ スパコンを活用した物質材料科学の大規模シミュレーション ☆ 大学との国プロ、国研との基礎研究、企業との応用研究 ☆ 委託、共同研究を展開 国研 大学 企業 大学: 信州大学 理科大 など 素材A社 鉄鋼B社 金属C社 スパコン スパコン 地球シミュレータ 計算科学技術部 これまでの研究対象 マルチフィジックス 数千原子の第一原理計算から数百万粒子の古典分子動力学 まで、自然の階層構造を横断して、大規模シミュレーションに取 り組んでいます。 計算対象、大きさ 当機構での解析事例 ~数nm ~数100原子 (a)炭素系素材の成長機構解析 グラフェンやカーボンナノチューブなどの成長機構 の理解は未だ不十分です。例えば高品質なグラフ ェンが生産できる手法のひとつとしてSiC表面上の 熱処理による表面再構成が挙げられますが、第一 原理分子動力学計算によって原子一つ一つのレベ ルで正確な成長機構の解析を行っています。 (バンド計算、 個別原子レベルの構造探索) ~数100nm ~数1000原子 (CNT-Cu界面の構造、 電子状態、伝導特性) (b)カーボンナノチューブ銅(CNT-Cu)複合材料 CNT-Cu複合材料はCuに比べて約100倍という極 めて高い電流容量を持つことが報告されています が、その機構は未だ不明です。そこで、大規模シミ ュレーションを用いて、伝導特性の解析を行ってい ます。 研究段階 基礎段階 (物質探索) 試験段階 (性能評価・改善) ①界面の性質 ②電子が及ぼす物性 数10nm~数100nm~ ~数10000原子 (有機分子、CNTなど多数要因 がからむ大規模構造の理解) (c)革新的ロバスト炭素膜シミュレーション 最近の研究から従来のRO膜にカーボンナノチュー ブを混ぜることで、非常に高い対塩素性、透水性な どが報告されていますが、膜内部の原子レベルで の構造の理解は未だ不十分です。そこで、古典分 子動力学を用いて膜の原子レベルでの大規模な構 造、水の透水性、脱塩性能などの解析を行ってい ます。 ③侵入型原子の影響 実用段階 (デバイス応用) 計算の着眼点 ④階層パラメータ決定 ⑤電気伝導特性 ⑥機械特性 ⑦マクロな性質
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