第2章 鹿部町の概況 第2章 鹿部町の概況 第1節 自然の条件 1 自然的条件 1 位置及び面積 北海道の南端、渡島半島の東部駒ヶ岳山麓の一角に拡がり、東北は太平洋内浦湾に面し、東 南は中の川をへだてて函館市南茅部に接し、南西は起伏する山脈をへだて七飯町及び函館市と 界し、北西はトドメキ川を境界として森町砂原に隣接している。 東経 140度48分57秒 北緯 42度2分17秒 面積 110.64平方キロメートル 東西 16.5キロメートル 南北 19.0キロメートル 2 地形及び地質 (1) 地形 西界に名峰駒ヶ岳が起伏し、その山麓のなだらかな稜線が海に没し、南は横津連峰から次第 にゆるやかな段丘のつづく線に囲まれた地帯に平野部が開けている。地味は、数度の駒ヶ岳噴 火のため火山礫が多く海に面して噴火湾がある。北西部では駒ヶ岳山麓が南東方に緩やかな傾 斜をなし、鹿部カントリークラブ322,378平方メートルと高級別荘分譲地があり、南西 方には大沼国際カントリークラブ244,710平方メートルがある。 (2) 地質 折戸川をはさんで南北に大きく区分される。北側は駒ヶ岳が位置しており、地層はすべてが 駒ヶ岳からもたされた火山噴出物である。それに対し、南側は、これより古い地質時代の火山 噴出物が分布している。 (3) 河川 本町には、次の河川がある。 トドメキ川(2.9km)尻無川(8.0km)鹿部押出沢川(9.8km)本別川(6. 4km)折戸川(30.7km)鹿部川(10.3km)亀泊川(2.0km)温沢川(2. 5km)うなぎ川(2.5km)ザリイシ川(2.3km)常路川(12.3km)三味線沢 川(3.1km)ニボシ川(1.5km)中の川(3.5km) 29 第2章 鹿部町の概況 (4) 海岸 本町は、南東に向かって海が広がり、太平洋から噴火湾へと続く17.199キロメートル の海岸線によって形造られている。そのうち建設海岸は、14.244キロメートルで、護岸 のない延長は、2.955キロメートルと、整備は進んでいる。 2 気候的特性 渡島半島の東部駒ヶ岳山麓の一角にあり、四季の変化は順調である。冬期間の厳寒の頃には、 零下14度前後、盛夏の頃で30度を超えることはまれである。夏は南西の風、冬は北西の風 が多く、風力は比較的弱い。降水量は、やや寡少の地帯に属し、降雪は11月中旬頃に初雪と なり、3月下旬頃消滅する(積雪15~30センチメートル)。霧は太平洋に面する海岸地方 としては少ないところであるが、5月下旬頃から7月頃には、北東風に乗って来る濃霧の日が 比較的多い。 資料編:資料22 町の気象の概況 第2節 災害の概況 低気圧、台風等や高潮により海岸護岸の決壊、河川のはん濫、豪雨の発生にともない急傾斜 地の崩壊が局地的に発生するおそれがある。また、今なお活動を続けている駒ヶ岳は、過去に 大きな噴火災害をもたらした。 資料編:資料23 町の過去の災害 30
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