「市職員として働いての感想」 農政課農村整備係 百瀬 航平 私は、農政課

「市職員として働いての感想」
農政課農村整備係
百瀬
航平
私は、農政課の農村整備係に所属し、農業用水路や農道の補修及び改修、市
内数ヵ所の公園管理に主に携わっています。
農政課は、その字から察することができるとおり、私の課も含めて、農業に
関する業務を広く行っている課です。しかし、私は、これまでの人生において、
農業の分野に関して時間をかけて学んだことがありませんでした。また、私の
係は、工事を行うことが多い係ですが、そこに関しても同様でした。そのため、
何をどこにどのように行うべきなのかが、自分の中でうまく導き出せないこと
が多々あります。入庁当時に比べれば、少しは分かるようになったと思います
が、まだまだ勉強しなければならないことが山ほどあります。
私が担当している業務に現物支給というものがあります。たとえば、水路の
側溝を支給すれば、あとは要望してきた区の方たちが、自分たちで設置すると
いうものです。農政課では工事を行うと、基本的に工事を行った区から工事費
の10%を負担していただいていますが、現物支給の場合には、その負担金が
発生することはありません。考えてみると、現物支給とは、行政と市民がお互
いに協力して何かをつくり上げていくという協働活動であるといえます。また、
その区の方たちが協力しなければなりませんので、必然的にコミュニケーショ
ンの機会が増え、地域コミュニティーの活性化に寄与するのではないかと思い
ます。
そんな現物支給の業務を行う中で、私は、少しだけ自分に自信を持つことが
できた件があります。要望書を受理した後、区長や近隣住民、業者の方と現場
確認を行ってから支給までの一連の流れを、もちろん上司と相談しながらでは
ありますが、一人でやり遂げることができたことです。また、最後には、区長
からありがとうございましたという感謝の言葉をいただき、とても嬉しく思い
ました。
その経験も踏まえて、日々農業の分野や工事に関する知識を広げていくのは
もちろんのこと、市民の方からの相談があれば、直接話し合う機会や、常に相
手の立場になって悩み考えるという姿勢を大切にしたいと思っています。