2016年1月号 - 神通寺 ご法話のページ

神通寺定例法座
中華そばをいただきます!
お昼 1 時と、夕方 7 時、2 回のご法座がつとまります。
正信偈を唱和した後、住職よりご法話があります。
お昼は茶話会、夕方は懇親会がありますので、ぜひお
出かけください。
2 月は、八軒町の大野光夫さんより、煮干し醤油の中
華そばを振る
舞っていただ
きます。お腹
をすかせてお
参り下さいま
せ。
神通寺報
2/17
PM1:00 〜
( 水 ) 〜
PM7:00
JINZUJI
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ただきますと、カラー版の神通寺報がご覧いただけます。「ご
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までご一報くださいませ。
第 268 号
(2016 年 1 月号)
〒 506-0021
高山市名田町 5-30
明林山 神通寺
住職 朝戸 臣統
0577-32-3614(TEL/FAX)
[email protected]
www.jinzuji.com
神通寺報 配布スタッフの皆様(敬称略)
不破 朝子・三枝 勝・黒田 はな・中垣 久美子・中澤 一弘・塚本 清洋・中田 泰子・永富 登代子・
石垣 美代子・洞口 義武・松尾 衿子・片岡 節子・畠山 正一・松本 文男・阿多野 正昭・
柴田 和子・安藤 礼子・成畑 瑛子・松川 浩幸・大萱 勝・谷口 忠雄・若田 義隆・千原 繁・
大野 光夫・原田 尚子 1
第 268 号(2016 年 1 月号)
おし
えいだい
ふ
た
た
あ
つど
つと
く。 そ の た め に 集 い、 お 勤 め を す る の が、
私たちにとっての法要なのです。
つ
や
そうぎ
あらためて、法要に込められた意味を受
け止めたいと思います。
☆★☆★☆★☆★
ついとう
け止めるのです。だからこそ、あな
て下さった、尊いお方であったと受
く、 私 に と っ て 大 切 な 思 い 出 を 残 し
お一人」と受け止めていくのではな
と を、「 た く さ ん 亡 く な ら れ た 中 の
追悼」ということです。
一つには、「
お亡くなりになられた大切な方のこ
す。
れているのだと聞かせていただきま
法要には二つの大切な意味が込めら
と一緒にお参りします。私は、この
な節目に法要を営み、ご縁ある方々
大切な方がお亡くなりになられますと、通夜・葬儀
という法要が営まれます。その後も、日を追って様々
かならず再び会う
じんづうじぶっこもんしんとついとうそうえいだいきょうほうよう
一月十七日は、神通寺物故門信徒追悼総永代経法要
がつとまり、多くのご門徒さんにお参りいただきまし
た。永代経のおつとめというのは、亡くなられたお方
に、何かを届けていく、ということではありません。
ねんぶつ
私たちがよりどころとする
お念仏のみ教えが、永代に
わたって伝わっていくよう
に、後世への願いが込めら
れたおつとめでもあるので
す。
大切なお方とのお別れは
とても寂しく、悲しいこと
ではあるけれども、悲しみ
だ け は 終 わ っ て い か な い、
尊いみ教えにであってい
「拝読 浄土真宗のみ教え」より。
第 268 号(2016 年 1 月号)
2
ことはありませんよ、という私の思いを、亡き人に伝
たのことは決して忘れませんよ、これから先も忘れる
おられるわけでもありません。
おしまいでもありませんし、迷いの世界をさまよって
あ み だ さ ま
えていくのです。その意味では、私から亡き人へ、と
阿弥陀様のお救いの中にあればこそ、先にお
すでに
じょうど
ほとけ
浄土に生まれ、仏さまとなっていかれたのだと聞かせ
いう願いの方向を持ったお参りでもあります。
も う 一 つ 大 切 な こ と は、 そ
てん
の お 参 り の 方 向 が「 転 」 じ ら
お方が仏さまの願いとなって、今度は私た
だから、法要のお参りを通して、私が仏
縁にであっていくということは、先立った
ていただくのです。
れていく世界を聞かせていた
ちを願い、仏道へ導く存在となっていかれ
☆★☆★☆★☆★
だくということでもありま
たということです。
あゆ
す。 先 立 っ た 方 が ご 縁 と な っ
ぶつどう
て、 私 自 身 が 仏 道 を 歩 む 身 に
そのはたらきに導かれながら、今度は自
分自身が仏道を歩む身にお育てをいただ
ぶつえん
お 育 て を い た だ く。 私 が 仏 縁
いていくことこそが、何よりのご供養とな
あ
くよう
に で あ う、 尊 い は た ら き と
ります。なぜなら、それが仏さまとなられ
かな
な っ て 下 さ っ た の だ と、 亡 き
た先人の願いに叶うことだからです。
ねが
人に手を合わせていくので
もんてい
☆★☆★☆★☆★
しんらんしょうにん
鸞聖人は、ご門弟に宛てたお手紙で、
じ親
ょうど
い
浄土にてかならずかならずまちまゐらせ
す。
お念仏のみ教えに導かれな
がら先立っていかれたお方の
候 ふべし
そうろ う
い の ち の 行 き 先 は、 死 ん だ ら
永代経法要にお参り下さったご門徒の皆さん。
第 268 号(2016 年 1 月号)
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新年総会も、和気あいあいの語らいが続きました。
ま た、 立 派 な 大 人 に 育 っ て く れ た こ の 子
おお
と仰せになります。
ができるのです。今は悲しい別れを
のお浄土でまた再びお会いすること
そ、いのちの行き先である阿弥陀様
仏をよりどころとしてきたからこ
うと、温かい気持ちになれます。
みんながお浄土で再会しておられると思
少 し ず つ 寂 し さ も 増 し て い く け れ ど も、
そ の 一 方 で、 さ ら な る お 別 れ も 経 験 し
ました。何人かの身内も先立っていかれ、
た ち が、 私 の 生 き が い と し て 人 生 を 支 え
てくれました。
おうじょう
九十歳でご往生なさる前の最晩年
に、ご門弟宛にお書きくださったお
経 験 し な け れ ば な ら な い け れ ど も、
私 自 身 も、 や が て こ の 世 の 縁 が 尽 き た
ら、こんな事があったよ、あんな事があっ
手紙です。共にお念仏を喜び、お念
かならずお浄土で再び会えるのだと
たよ、と報告したいと思います。」
あ み だ さ ま
聞かせていただくのが、お念仏のみ
じょうど
教えなのです。
阿 弥 陀 様 の お 浄 土 が あ れ ば こ そ、 ま た
お 会 い す る こ と が で き る。 別 れ の 寂 し さ
おし
とができるのが、お念仏のみ教えなのです。
ねんぶつ’
じょうど
未来のことではありません。必ず浄土
それは単ななる
かま
に生まれる仲間になっていることを、今ここで喜ぶこ
みらい
のちの世界を聞かせていただくのです。
や悲しさがなくなるわけではないけれど
じょうど
☆★☆★☆★☆★
も、 悲 し み だ け で は 終 わ っ て い か な い い
あ み だ さ ま
昨年、ある男性の年回法要が営ま
れました。
施主である連れ合いさんが、今までの数十年間を振
り返りながら、ご挨拶してくださいました。
「私や幼い子どもたちを残して主人が亡くなった後、
周りの方々が本当に私たちを支えてくださいました。
第 268 号(2016 年 1 月号)
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