定住誘発型 DMO プロモーション基盤設計・構築業務委託 仕様書

別紙1
定住誘発型 DMO プロモーション基盤設計・構築業務委託
仕様書
1. 委託事業の背景・目的
(背景)
氷見市では、平成 27 年 10 月に「氷見市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を発表
した。当総合戦略が掲げる4つの基本目標のうち、基本目標Ⅱ「新しいひとの流れを
つくる」の達成のため、特に 20 代~30 代の I ターン・J ターン者の増加(氷見市で育
っていない人の移住・定住の促進)を目指す施策として、地域の観光・定住の魅力を
増大させ、各々の団体で行っている観光~定住の業務を横断的にマネジメントするこ
とができる組織(定住誘発型 DMO※1)を平成 28 年の 3 月末を目途に構築している。
そこで、定住誘発型 DMO の活動と、そこで開発される定住誘発型観光商品のプロ
モーションが必要である。
※1 DMO(Destination Marketing/Management Organization)とは、地域全
体の観光マネジメントを一本化する組織。データに基づいたマーケティングを
行い、その分析結果などを基に氷見市の魅力を発信したり、さまざまな組織や
団体と共に氷見の魅力を高めたりすることなどを行う。今回の定住誘発型 DMO
は、主とした観光を対象とした DMO ではなく、観光と定住の魅力を共に増し
ていくことができる組織・機能づくりを想定している。それによって、従来の
観光だけではなく、氷見ならではの暮らしや活動などを来訪者に体験してもら
い、移住や定住のきっかけとしてもらう。
(目的)
上記の背景を踏まえ、これから定住誘発型 DMO に係るプロモーションを実施して
いくが、今後、複数の事業者や新規定住者などの様々な関係者をプロモーション施策
の開発に巻き込んでいく可能性が高い。
そのため、DMO のプロモーションによって受け手に必ず伝えるべき事業者の思い・
ビジョン・印象などを明確化し、各種広告物の印象や品質の均一化を図れるような規
則を制定するとともに、情報発信拠点となる WEB サイトを設計・構築することを、事
業の目的とする。
2. 委託事業名
定住誘発型 DMO プロモーション基盤設計・構築業務委託
3. 委託業務期間
契約締結日から平成28年3月25日までとする。
(ただし、受託事業者が提案した内容により変更になる場合があること。
)
4. 委託業務の内容
(概要)
本委託業務では、次の 3 つの業務を通じて、定住誘発型 DMO における各プロモー
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ション施策の本格実施に向けた準備をすることを想定している。
① DMO の事業コンセプト・プロモーションコンセプトの策定支援
市や DMO の組織構築業務を行っている事務局(以後「DMO 構築事務局」という。)
など、必要な関係者への調査・話し合いによって、プロモーションによって受け手に
必ず伝えるべき事業者の思い・ビジョン・印象などと、伝わってはならない誤った印
象を明確化する。
また、このような要件の明確化作業を通じて、DMO の事業コンセプト・プロモーシ
ョンコンセプトの策定を支援する。
② デザインガイドラインの策定
①で明確化した思い・ビジョン・印象などを効果的に伝達しつつ、各種広告物の印
象や品質の均一化を図るため、具体的なガイドラインを策定する。
具体的なガイドラインの細目は当該業務の実施を通じて決定されるが、例えば明文
化された①の内容や各広告物への必須表記事項(ロゴや著作権表示など)のほか、書
体や文字組み、ロゴの取り扱い、配置、配色などについての媒体(WEB、紙の広告物、
野外広告物、布地、他)や文字要素(見出し、本文、注記など)に応じた具体的な規
則などが、このガイドラインに含まれると考えられる。
③ WEB サイトの構築
DMO 構築事務局では口コミ、媒体記事、インターネット広告、冊子などのすべての
認知向上施策に集まった定住希望者の誘導先として、WEB サイトを設置するよう、導線
設計を検討している。
この WEB サイトを通じて定住誘発型旅行商品の詳細や、氷見の仕事情報、不動産情
報、その他の定住サポート情報各種時事情報などを発信していくにあたり、コンテン
ツや閲覧者数などを管理する仕組の構築が求められる。
具体的には、WEB サイト立ち上げ直後においては DMO 構築事務局がコンテンツの制
作を行うが、ネットワークとサーバ、コンテンツ管理のプログラム本体、ページデザ
イン、補助的な管理ツール、及び利用説明やシステム管理移管手順などの説明資料の
設計・開発・構築を業務委託する。
(委託業務内容の考え方)
本事業で期待するアウトプットやアウトカムについては以下(業務内容を考える
前提となる本事業で期待するアウトプット・アウトカム)の通りである。
業務遂行手順については、アウトプットやアウトカムを達成できる方法であれば
内容は問わない(受託者の創意工夫による)が、提案の業務遂行方法がアウトプッ
トやアウトカムにどのように関連するのか明記すると共に、それが実現可能である
ことを示す業務受託者の過去の実績についても明記すること。なお、その際には、
できる限り過去の作品を提示したうえで、どのような考えのもと結論にいたったの
か背景を記入すること。
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また、ここに記載するアウトプットは概要であり、具体的な納品物の細目案につ
いても明記すること。
(本事業で期待するアウトプット・アウトカム)
① DMO の事業コンセプト・プロモーションコンセプトの策定支援
<期待するアウトカム>
委託期間中に、DMO のプロモーションによって受け手に必ず伝えるべき事
業者の思い・ビジョン・印象と、伝わってはならない誤った印象が明確化さ
れ、具体的なデザインガイドラインにて指示する要素に落とし込める状態と
なること。
※本提案段階においては、どのようなプロセスを通じてコンセプトの策定
支援を行うかを、過去の実績を例示(機密事項は必要に応じて削除すること)
しながら説明すること。
② デザインガイドラインの策定
<期待するアウトプット>
完成したデザインガイドライン。
※本提案においては、具体的なデザインガイドラインの項目案と期待効果
を、過去の実績を例示(機密事項は必要に応じて削除すること)しながら明
記すること。
<期待するアウトカム>
このガイドラインに沿った制作・実施をすることで、複数人が独立して広
告物を制作した場合においても、各種広告物の印象や品質の均一化が図られ、
かつ必要な事業者の思いやビジョンが受け手に伝わるようになること。
また、少なくとも、各種広告物に「ターゲットとなる 20 代~30 代の若者に
対し、実際に来訪意欲を喚起させるような美しさ」と、
「氷見市の文化を理解
し、氷見市の魅力が伝わる印象効果」が実現されるようになること。
※各プロモーションの企画者やデザイナーの技能差などから、実際にすべ
ての広告物が期待するアウトカムを達成することは困難であると考えられる
が、提案するガイドラインの形態がアウトカムの達成に寄与できることの根
拠を、過去の実績と事例を交えて明記すること。
③ WEB サイトの構築
<期待するアウトプット>
②のガイドラインと次の要件を満たす WEB サイトと、その利用方法やシス
テム構成資料、システム管理者・開発者の移管手順などの説明資料。
1
レイアウト
1.1
閲覧者に複数の記事を見てもらえるような、WEB メディアとし
て十分に機能するページ内及びページ間導線設計
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2
機能・性能
2.1
各ページの読み込み速度や画面内の要素の動作速度といった性
能要件を妥当性が認められる範囲で定義し、WEB メディアとし
ての必要機能を欠かさずに、定義した性能要件を満たすこと
3
閲覧者数の管理
3.1
閲覧者数やページ遷移元などの情報を蓄積し、分析することが
可能であること
3.2
4
最低限の検索サービス対策が実現していること
業務要件・セキュリティ要件
4.1
次年度の本格的な DMO のプロモーションの実施までに当該
WEB サービスの開発・管理を移管し、かつ容易に拡張ができる
設計となっていること
4.2
アクセス制御や通信の暗号化など、必要なセキュリティ対策が
施されていること
4.3
ネットワーク・サーバの移管のため、次の原則として第三者が
提供するもの(レンタルネットワーク・サーバ)を利用するこ
と
4.3.1 国内にサーバが設置されている
4.3.2 適切な管理者以外がサーバ設置施設に立ち入ることができ
ないよう、必要なセキュリティ対策が施されている
4.3.3 接続不能時間が年間 1 日以下であることを保証している
※提案においては、どのような方法でそれぞれの要件を満たすかの概要説
明のほか、具体的な納品物の細目とそれらの用途を、過去の実績を例示(機
密事項は必要に応じて削除すること)しながら明記すること。
(納品成果物)
上記「本事業で期待するアウトプット・アウトカム」にて記載している各種アウ
トプットについて
5. 事業実施体制について
4で記載したアウトプットやアウトカムを達成するために必要な業務実施体制及び
人選であること。また、その中に 1 名の総括責任者を置くこと。
(1) 総括責任者の配置
本業務の進捗を管理する責任者を1名配置すること。
(2) 業務担当者の配置
本業務の実施に関する担当者を1名以上配置すること。
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(3) 実施計画の作成
受託者は、契約締結後、速やかに本業務の実施計画(実施体制表、業務計画、スケ
ジュール表など)を作成し、市と DMO 構築事務局に提出すること。また、事業の進
捗状況を適宜、
市と DMO 構築事務局に報告するなど、
両社との連絡を密に行うこと。
6. 業務完了後の提出書類
受託者は、本業務終了後、速やかに次の書類を提出すること。なお、提出書類はす
べて A4 サイズとする。ただし、やむを得ない場合は、A3 サイズを片袖折にし、A4 サ
イズとすることも可とする。
(1) 実績報告書
ア
「4.委託業務の内容」の「本事業で期待するアウトプット・アウトカム」
に記載している各種アウトプットの報告書
イ
業務の実施期間及び内容
ウ
その他、業務の実施状況
(2) 委託業務完了届
7. 各種条件等
添付の約款に基づくこと。