トピックス 2016 年 1 月 20 日 しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号 Shinkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp トピックス 2016 年 1 月 20 日 中国悲観論を超えて 中国は「順調に減速」 中国経済については悲観的な論調が好まれますが、よくみればむしろ順調と言っていいほどです。 実質国内総生産(GDP)は昨年、前年比 6.9%増と、一昨年の同 7.3%増から減速しました。0%台 とみられる日本の成長率に比べればはるかに高いものの、 7%を割り込んだのは 25 年ぶりとのことです。 ただ、成長率の低下自体を悲観する必要はありません。各部門の傾向が重要で、特にサービス業の安定 的な伸びに注目すべきです(図表)。これは、製造・建設偏重からの脱却という構造変化に沿っています。 小売売上や住宅販売なども回復しつつあります。データが信用できないと言われますが、賃金や消費が 増えているのは確かです。そのことは、中国で雇用を行っている日本企業や日本の百貨店・観光地が一 番よくわかっています。中国株は冴えないものの、株価が実体経済と連動しないのは日本と同じです。 AIIBの理念は正しい 中国の話題が絶えないのは、その影響力が高まっているためでしょう。年明けからの日本株の下落も中 国不安が原因と言う人がいます。中国の景気減速の前にはアベノミクスなど無力ということでしょうか。 中国の影響力を象徴するのが、今月業務を開始したアジアインフラ投資銀行(AIIB)です。資本や 人材で中国が主導する国際金融機関ですが、日本、米国、北朝鮮を除く大半の主要国が参加しています。 AIIBは、アジアのインフラ(生活・生産の基盤)向けに融資を行います。そうした資金需要は巨大 であり、中国主導であることは、融資先である新興国の悩みを理解しやすいという利点もあるでしょう。 その理念や目的は正当です。よって日本や米国も、AIIBの足を引っ張るべきではありません。アジ アにおける生活水準と人権の向上という一点を判断基準とし、必要であれば積極的に協力すべきです。 中国と台湾 ただし、中国が超大国化する中で、日本など周辺諸国は中国との関係を再構築する必要に迫られます。 台湾では今月、総統(大統領)・立法院(国会)の選挙が行われ、前評判どおり野党の民進党が圧勝し ました(新政権発足は 5 月)。このため、中国と台湾との間で緊張が強まる可能性がないとは言えません。 民進党は伝統的に、台湾の独立を党是としているからです。また、台湾の多くの人は民主主義に誇りを もっているようで、中国とは違う国だと考えています。とはいえ新総統になる蔡英文氏は穏健な路線を 志向し、台中双方が受け入れられる立脚点を探ると述べています。超大国である中国との対立は望まな いが、台湾の固有性は守るということでしょう。こうした姿勢は、日本にも参考となるかもしれません。 日本や米国はどうなのか? 18 います。しかしだからと言って、中国の問題ばかりをやた 16 らと騒ぎ立て、日本の問題(アベノミクスの行きづまりな 14 ど)から注意をそらそうとするのは賢明とは言えません。 12 また、もう一つの主役である米国の経済・政治の問題を軽 10 んじることもできません。米景気は昨年終盤、失速が鮮明 8 になったようです。にもかかわらず 12 月、利上げを始め 6 てしまいました。その影響がどのように表れてくるのか(例 4 えば、米国株安・原油安)。金融市場では今後、このことの 図表.中国GDP (前年比、%) 以上のように中国は今や、色々な面で世界の主役になって 実質GDP 内、第2次産業(製造業、建設業など) 内、第3次産業(サービス業) 2001 2003 2005 2007 2009 2011 2013 2015 (年、年次) (出所)中国国家統計局、Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 方が中国の景気減速よりも重要だと認識されるでしょう。 (チーフエコノミスト 辻 佳人) Shinkin Asset Management Co., Ltd 1 トピックス 2016 年 1 月 20 日 しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号 Shinkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp <本資料に関してご留意していただきたい事項> ※本資料は、ご投資家の皆様に投資判断の参考となる情報の提供を目的として、しんきんアセットマネジメント 投信株式会社が作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。 ※本資料は、信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、当社はその正確性、完全性を保証するも のではありません。また、いかなるデータも過去のものであり、将来の投資成果を保証・示唆するものではあ りません。 ※本資料の内容は、当社の見解を示しているに過ぎず、将来の投資成果を保証・示唆するものではありません。 記載内容は作成時点のものですので、予告なく変更する場合があります。 ※投資信託は、預金や保険契約とは異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の補償の対象ではありません。 また、金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象ではありません。 ※投資信託は、値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります)に投資しますので、基準価額 は変動します。したがって、預金と異なり投資元本が保証されているものではありません。運用による損益は すべて投資者の皆様に帰属します。 ※特定ファンドの取得のお申込みに当たっては、販売会社より当該ファンドの投資信託説明書(交付目論見書) をあらかじめ又は同時にお渡しいたしますので、必ず内容をご確認の上、ご自身でご判断ください。また、請 求目論見書については、販売会社にご請求いただければ、当該販売会社を通じて交付いたします。 【お申込みに際しての留意事項】 投資信託に係るリスクについて 投資信託は、株式や債券等の値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります) に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、預金と異なり投資元本が保証されてい るものではありません。運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。 また、投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対 象国等が異なることから、リスクの内容や性質が異なりますので、ご投資に当たっては交付目論 見書や契約締結前交付書面をよくご覧ください。 投資信託に係る費用について (お客様に直接ご負担いただく費用) ご購入時の費用・・・購入時手数料 上限 3.24%(税抜 3.0%) ご換金時の費用・・・信託財産留保額 上限 0.3% (保有期間中に間接的にご負担いただく費用) 運用管理費用(信託報酬) ・・・純資産総額に対して、上限年率 1.5984%(税抜年率 1.48%) その他の費用・・・監査費用、信託財産に関する租税、信託事務の処理に要する諸費用、有 価証券売買時の売買手数料等及び外貨建資産の保管等に要する費用は、ファンドより実費と して間接的にご負担いただきます。また、運用状況等により変動するものであり、事前に料 率、上限額等を示すことができません。 投資信託に係る上記費用(手数料等)の合計額については、ご投資家の皆様がファンドを保有 される期間等に応じて異なりますので、表示することができません。 《ご注意》 上記に記載しているリスクや費用につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費 用の料率につきましては、しんきんアセットマネジメント投信が運用する全ての投資信託のう ち、ご負担いただくそれぞれの費用における最高の料率を記載しております。投資信託に係るリ スクや費用は、それぞれの投資信託により異なりますので、ご投資される際には、事前に交付目 論見書や契約締結前書面をよくお読みください。 ※「日経平均株価」 (日経平均)に関する著作権、知的所有権その他一切の権利は日本経済新聞社に帰属します。 日本経済新聞社は日経平均株価を継続的に公表する義務を負うものではなく、その誤謬、遅延又は中断に関 して責任を負いません。 ※東証株価指数(TOPIX)は、東京証券取引所の知的財産であり、この指数の算出、数値の公表、利用など株 価指数に関するすべての権利は東京証券取引所が有しています。東京証券取引所は、TOPIX の算出若しくは 公表の方法の変更、TOPIX の算出若しくは公表の停止又は TOPIX の商標の変更若しくは使用の停止を行う 権利を有しています。 ※東証 REIT 指数は、東京証券取引所の知的財産であり、この指数の算出、数値の公表、利用など、東証 REIT 指数に関するすべての権利は、東京証券取引所が有しています。 Shinkin Asset Management Co., Ltd 2
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