平成 26 年度地域オープンイノベーション促進事業 機器利用普及促進セミナー ―初級者向け材料分析講習会― ■主催 地方独立行政法人大阪市立工業研究所 材 料開発 に役 立つマ イク ロ波分 解技 術と 誘 導結合 プラ ズマ発 光分 光分析 ( 多 元 素 一 斉 分 析 ) 高齢化社会に向けて、医療用機器、医療用材料の開発は重要な課題となっています。 その基盤となる高品質、高機能材料の開発に貢献できるよう大阪市立工業研究所では、 「平成 26 年度地域オープンイノベーション促進事業」において「マイクロ波分解高周波 誘導結合プラズマ発光分光分析装置」を導入いたしました。 本装置は、材料をマイクロ波分解によって分解し、誘導結合プラズマ発光分光分析 (ICP-AES, ICP-OES)によって不純物等の元素を高感度で分析する装置です。プラス チック類をはじめとする工業材料、生体組織等様々な材料の分析が可能で、操作性、迅速 性、安全性、微量サンプル分析、多元素一斉分析を重視した装置となっております。材料 分析に役立つ初級者向け講習会を企画しましたので、皆様のご参加をお待ちしております。 開催日時 平成28 年 2 月 26 日(金) 13:30~16:30 開催場所 (地独)大阪市立工業研究所 4階 小講堂 主 催 (地独)大阪市立工業研究所 定 員 先着60 名 受 講 料 無料 申込方法 市工研ホームページ、または 下記アドレスよりお申込み下さい。 http://www.omtri.or.jp/lecture/2016/01/2125.html <会場へのアクセス> お問い合わせ 地方独立行政法人大阪市立工業研究所 企画部 上原・辻谷 大阪市城東区森之宮 1-6-50 TEL:06-6963-8109 FAX:06-6963-8015 E-mail:[email protected] URL:http://www.omtri.or.jp プログラム 1.「材料分析におけるマイクロ波試料前処理技術の紹介と活用法」 マイルストーンゼネラル(株)理化学機器部長 小島 昇一 原子吸光分析法(AAS)、ICP-AES などの前処理として主流の技術となってきている密 閉系マイクロ波酸分解の原理及び装置の特長についてご紹介します。 また、材料分析における前処理のテクニックやアプリケーションについても事例を交え てご説明します。 13:30~14:25 2.「マルチチャンネル検出器(CID)ICP-OES の原理・装置の構造と 材料分析に有効なアプリケーション応用例」 サーモフィシャーサイエンティフィック(株)IC&エレメンタル事業部 シニアマネージャー 本多 和人 半導体検出器(CID)ICP-OES は、高感度・高堅牢性と高操作性を有し、様々な材料分析 などに有効なアプリケーション分野で幅広く使用されている。 その特徴を十分に引き出し、正確な精度よい分析結果を得るためには、原理と様々な干渉 を正しく理解し、その特性を活かすように使用することが重要である。 マルチチャンネル検出器(CID)ICP-OES の基礎とアプリケーション応用例について紹介 する。 14:30~15:25 3.「マイクロ波分解と誘導結合プラズマ発光分光分析を用いた材料分析実施例」 (地独)大阪市立工業研究所 環境技術研究部 無機環境材料研究室長 河野宏彰 誘導結合プラズマ発光分光分析(ICP-AES)は多元素の精密定量に極めて有効な手段で すが、この装置は希薄水溶液の測定に最適化されているので固体試料は溶液に作り変えね ばなりません。固体試料を安全に、速く、かつ、試料の損失や汚染を起こさずに溶液化す るにはマイクロ波分解法が最適です。 本講演では、EU の RoHS 指令などにも適応できる、マイクロ波分解‐ICP-AES によ る精密定量の実施例についてご紹介します。 15:30~16:30
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