太田昌国講演会 日本の左翼はなぜ影響力を失ったか 一21世紀における左翼の可能性を探る 現代資本主義は、1970年代の過渡期を経て、新たなレベルのグローバリズムと薪自由主義的再編を推し 進めてきた。資本の運動の新たな枠組みは新たな矛盾を深化・拉大させるとともに、民衆の世界的交通の 新たな物質的基盤を創り出し、異なる地域の民衆の抵抗・反乱は、国境を超えて達鎖し、拡大する傾向をま すます強めている。 日本でも、近年、原発、在沖絶米軍基地、安保法制などをめぐる民衆の抵抗・反乱が組織されてきた。だ が、左翼勢力は全共闘世代・安保世代の層を中心こ一定の存在感を示しつつも、若い世代とは断絶し、影響 力も限定的であるe原発・安保法制をめぐって抵坑・反乱の中心を担ったのは、左翼からは距離を置こうと する勢力である。さらに、社会全体の右傾化が進んでいる。安倍政権が推し進める戦争のできる国家づくり に対し、反対運動は ̄定の広がりと高揚を形成したが、安倍政権の支持率は依然高い。右翼的言説を支持す る社会的基盤が拡大しつつあり、それにより政治意識は全体として右にシフトしていて、反戦の主張も憲法 をめぐる攻防に押しとどめられている。 日本の左翼はなぜ影響力を失ってしまったのかo再生はいかにして可能か。拠って立つ立場を超えて、21 世紀における左翼の可能性を探る。 日 時:2016年1月23日(土)開場l受付13‥20−、開会14:00、閉会1730 会 場:京都市東山いきいき市民活動センター2階集会室 京阪三条から徒歩5分、Mp/lhigashiyamacds.mainjpIaccess 定 員:68人 資料代・700円 講 師:太田星団 民族問題研究、編集者。1943年、北海道釧路市に生まれる。1960年代後半に肥界革命運動情報』蕎(レボ ルト社)の編集などに携わり、1970年代初頭の数年間はラテンアメリカ諸国を放浪。帰国後、ボリビアの先住 民族映画の上映運動に取り組む一方で、現代企画室に加わり多数の人文書を企画・出臨南北間題、民族問 題を軸にして、世界一束アジアー日本の歴史過程と現状を分析することに関心をもつ。 主な善書:『「国家と戦争」異説』(2004)、『チェ“ゲバラプレイバック』(2009)、『く脱“国家〉状況論:抵抗のメモラ ンダム2012ゼ015』(2015・以上現代企画室)、『「拉致」異論』(太田出版2003/河出文庫2008)、隈力批判割 く太田出版2007)、『テレビに映らない世界を知る方法駄現代書館2013)、『【極私的】60年代道側(インパクト 出版会2014)、他多数。 コメント・新開純也、榎原均、椿邦彦 主催‥ルネサンス研究所関西研究会 連絡先:新開090−3267−4278
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