北九州港新門司や国道10号北バイパスなど再評価5事業、対応方針案

九地整局の平成27年度第4回事業評価監視委員会
北九州港新門司や国道10号北バイパスなど再評価5事業、対応方針案を承認
福岡第二合同庁舎にて開かれた平成27年度第4回事業評価監視委員会
九州地方整備局の平成27年度第4回事業評価監視委員会(委員長:日野伸一九州大学大
学院工学研究院教授)は18日、福岡市の福岡第二合同庁舎で開かれ、再評価の港湾2事業
(北九州港、博多港)、道路3事業(国道10号の白浜拡幅、国道10号鹿児島北バイパス、
国道10号都城道路)、事後評価の港湾1事業(福江港)、道路4事業(国道10号行橋バイ
パス、国道208号玉名バイパス、国道220号鹿屋バイパス、国道220号海潟拡幅)に
ついて審議し、いずれも対応方針案の通り、事業継続を承認した。
「北九州港新門司地区複合一貫輸送ターミナル整備事業」は、拡張の護岸整備から発生す
る床掘土砂の処分先の変更及び他港から発生する浚渫土砂を受け入れるため、護岸の延伸等
が必要となり、土砂処分費用が約91億円増加することになったもの。対応方針によると、
事業進捗率は約48%(約144億円)、残事業費が約52%(約155億円)で、平成39
年度末までに整備完了を予定。
「博多港須崎ふ頭地区国際物流ターミナル整備事業」は、変更
点が①港内を航行する船舶の整流化を図り、
「須崎ふ頭」及び「箱崎ふ頭」間への大型穀物運
搬船の配船を実現するために、航路・泊地(―12m)を整備するもので、事業費約19億
円の増加と平成30年度完成までの3年間の事業延長。②浚渫土砂の処分先を変更し、約2
1億円のコスト縮減。対応方針案によると、事業進捗率は約92%(231億円)、残事業費
約8%(19億円)で平成30年度末の完了を予定している。
「国道10号白浜拡幅」は、変更点が①護岸構造の見直しによる増(約53億円)、②地層
の変化に伴う護岸基礎変更による増(約10億円)
。対応方針案によると、平成26年度末の
事業進捗率は約7%(約8億円/約120億円)で、今年度中に0.3kmが完成予定。「国
道10号鹿児島北バイパス」は、当初、国道10号の沖合を海底ボックスで通過する海浜ル
ートが国道10号の山地部を山岳トンネルで通過する山岳ルートに変更となったことによる
事業費の変更(約450億円→約475億円)
。対応方針案によると、平成26年度末の事業
進捗率は約19%(約90億円/約475億円)で、用地進捗率が約93%。「国道10号都
城道路」は、①盛土材の改良による増(約6億円)
、②函渠工基礎構造変更による増(約6億
円)
、③土砂運搬計画の見直しによる増(約12億円)の事業費の変更約24億円増(約33
2億円→約356億円)
。対応方針案によると、平成26年度末の事業進捗率は約48%(約
172億円/約356億円)で、用地進捗率約82%。平成30年度に南横市IC~平塚IC
間(L2.8km)が開通予定となっている。